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2015/12/08 Tue *誰のものでもありゃしない / The Beatles

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誰のものでもありゃしない。

いま。
ここにいる。
自分は。
そう。
誰のものでもない。

自分の。
思いも。
考えも。
好きなものも。
嫌いなものも。

自分の。
歩き方も。
行き先も。
もどかしかろうが。
おかしかろうが。

自分が。
大切なものも。
そうでないものも。
守りたいものも。
そうでないものも。

万事が一時。
誰のものでもない。
誰にも決められない。
誰の指図も受けない。
自分で選んだものなのだ。

誰のものでもありゃしない。

そう。
それが。
その事実が。
それだけが。
真実なのだ。

『Rubber Soul』'65年リリース。
ビートルズの英国での6thアルバム。
前期ビートルズ、ブリティッシュ・ビート・バンドとしてのビートルズ。
それを締めくくった、とも言えるアルバムではないかなと。
今更、ここで多くを語るまでもなく。ビートルズの魅力、その才能の素晴らしさ。
ソングライティングと、それを仕上げるサウンド構築における発想の煌きと豊かさ。
特に。おそらくこの頃まではジョンにしろ、ポールにしろ。
ハッキリと各楽曲の構成や、ましてやアルバムの全体像を思い描いていたとは思えなくて。
閃きを、直感的に書き起こし。スタジオで奏でながら、また新たな閃きで彩っていったと。
ツアーだ、テレビ出演だ、映画だとの過密スケジュールの中で睡眠時間を削りながら。
その瞬間、その瞬間に集中したり、思索したり、あるいはボーッとしている中で。
沸き上がってきたものを、兎にも角にも。形にしていったのではないかと。
それでいて。これだけの多彩な楽曲を。1枚のアルバムとして温かくも輪郭のハッキリとしたものに昇華させる。
アコースティックな印象がありながらも、エレクトリックなロックンロールが根底で鳴り響いている。
そして。このアルバムまでは、間違いなくビートルズはロックンロールバンドだったのだと感じられる。
実は。そこがこのアルバムの一番、好きなところで。ジョンやポールの発想の広がりに。
未だスタジオの技術が追い付かなかったからなのかもしれませんが。それが幸いしたかなとも。
『Revolver』からは。それでももどかしさはあったでしょうが。スタジオの技術が発展していて。
それによって実現できたものもあれば。それによって振り回される様になったかの部分も感じられて。
ジョンやポールの思いや発想が、手作りの感触を伴って届けられた最後のアルバムである気がしていて。
「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」にしても「Nowhere Man」にしても「In My Life」にしても。
このアルバム、この時のビートルズだったからこその名曲であると。そう思えてならないのです。

誰のものでもありゃしない。

いま。
ここまできた。
自分は。
そう。
誰のものでもない。

自分の。
思いで。
考えで。
好きなものは好きと。
嫌いなものは嫌いと。

自分の。
歩き方で。
行き先へと。
道草も、寄り道もして。
躓こうが。這いずってでも。

自分が。
信じるものも。
そうでないものも。
失いたくないものも。
そうでないものも。

万事が一時。
誰のものでもなかった。
誰にも決められなかった。
誰の指図も受けなかった。
自分で選んで。ここまできたのだ。

誰のものでもありゃしない。

そう。
それが。
それだけが。
事実であること。
それが真実なのだ。

誰のものでもありゃしない。

誰のものにもなりゃしない。
自分の思いも。
自分の考えも。
誰の指図も受けはしない。
誰にも売る気もありはしない。

誰のものにもなりゃしない。
好きなものも。
嫌いなものも。
誰かの為に変えはしない。
誰かの為に嘘などつけない。

誰のものにもなりゃしない。
歩き方も。
行き先も。
誰にも矯正されない。
誰にも強制されない。

誰のものにもなりゃしない。
大切なものも。
守りたいものも。
信じるものも。
失いたくないものも。

誰のものでもありゃしない。

その覚悟さえあれば。それでいい。



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