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2015/12/17 Thu *冬に / Emmylou Harris

20151217rosesinthesnow


冬に。
その寒さに。
負けずに。
その中に。
凛として立つ。

そんな。
気持ちになる。
背筋が伸びる。
その為にも。
冬は冬らしくあってほしいと。

寒くて。
いい。
冷たくて。
いい。
そうじゃないと。

春を待つ気にも。
なれないではないかと。
震えつつも。
凍えつつも。
そんな思いに囚われる。

春は春。
夏は夏。
秋は秋。
冬は冬。
四季がそれぞれにあること。

そうであってほしいと。
それが崩れつつある現実に。
大地の、地球の悲鳴を聞き。
早く雪でも降らないかと。
吐く息を見つめてみる。

『Roses In The Snow』'80年リリース。
カントリー・ロックの歌姫、エミルー・ハリス。
グラム・パーソンズのデュエット・パートナーとして世に出て。
グラムの夭折後。そのショックを乗り越えて本格的にソロとしてのキャリアを歩んで。
確たる地位を築いたエミルーが、原点であるカントリー、そしてブルー・グラスに回帰。
アルバム全編に渡って本格的にその世界と取り組んでみせたアルバム。
その佇まい、その歌声から常に凛としたものを感じさせるエミルーですが。
原点に戻ったからなのか。凛としながらも、心から楽しんでいるが故の柔らかさ。
その様なものも感じさせてくれます。実に。何と言うか。包まれる感じに心、安らぎます。
アルバート・リーを始めとする腕達者な面々の演奏に支えられて。
コーラスには後に連名でアルバムを制作するリンダ・ロンシュタットにドリー・パートン。
更には、ジョニー・キャッシュにウィリー・ネルソンなんて大物も参加して。
言ってみれば直球勝負に出たエルミーを温かくサポートしています。
ここまで吹っ切れているのは。やはりグラムを失ってからの時の流れも大きいだろうし。
積み上げてきたキャリアに対する自信も背中を押したのでしょうね。
喪失からの回復。その過程での様々な出来事や葛藤を糧としてきた故の成果。
そんな諸々があって。一区切りをつける気になった。その潔さが清廉とした歌声に磨きをかけたかなと。
サイモン&ガーファンクルの「The Boxer」も見事にカントリーにアレンジされていて。
まるでエミルーのオリジナルの様に聴かせてくれていて、改めてその実力に脱帽です。
アルバム・タイトルからの連想か。エミルーの歌声の透き通った力強さ故か。
何故か。やっぱり、この季節に、冬に針を落としたくなるアルバムなのです。

冬に。
その厳しさに。
折れずに。
その中に。
凛として立つ。

そんな。
姿勢になる。
気持ちが張る。
その為にも。
冬は冬らしくあってほしいと。

厳しくて。
いい。
凍っても。
いい。
そうじゃないと。

春の有難さも。
冬の有難さも忘れそうだと。
震えつつも。
凍えつつも。
そんな思いに囚われる。

春は春。
夏は夏。
秋は秋。
冬は冬。
四季がそれぞれであること。

そうであってほしいと。
それが壊れつつある現実に。
大地の、地球の慟哭を聞き。
早く雪でも降らないかと。
澄んだ空を見上げてみる。

寒い。
冷たい。
凍える様な。
そんな。
冬でも。

そんな。
冬だからこそ。
凛として。
立ち。
背筋を伸ばして。

来たる。
春への。
思いや。
望みを。
蓄え。育てる。

そんな。
日々を。
過ごしたいと。
気持ちに。
喝を入れながら。

白い雪の。
その中に。
一輪。
咲き誇る。
薔薇の。

その。
美しさに。
心打たれる。
冬を失ってはならないと。
冬を壊してはいけないと。

自らの。
我々の。
営みに。
戒めと謙虚な気持ちを。
取り戻したいと思いながら歩いていく。



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