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2015/12/24 Thu *一方通行 / Graham Parker And The Rumour

20151224parkarilla


何を。
馬鹿みたいに。
浮かれている。
そんな場合じゃないだろうと。
そうだよな。

俺も。
そう思うよ。
今日に限らず。
俺は無神論者で。
更に無宗教だからな。

だけどさ。
浮かれている奴等だって。
本当は気づいているかもね。
そんな場合じゃなくなりつつあるって。
そりゃそうだろう。

もともと。
たいした世の中でも無かったが。
ここへきて加速度的に。
何もかもが破綻への。
坂道を転がり始めちまった。

それで。
なんだい。
この期に及んで。
お訊きになられるわけだ。
一体全体どうするつもりかと。

ちょっと待った。
そいつは。
一方通行ってものだろう。
その前に教えてくれないか。
何故、人類なんてものを創造しちまったのかを。

『The Parkerilla』'78年リリース。
グラハム・パーカー&ザ・ルーモアの変則的な2枚組ライヴ・アルバム。
当時の邦題が『ロック・モンスター』・・・ジャケットだけ見て付けたのだろうなと。
確かに。同じパブ・ロックから出てきたシンガーの中でもグラハムは。
エルヴィス・コステロや、ジョー・ジャクソンと比較しても直情的というか。そうだな。
凄く分り易い表現方法、直球で。苦悩や怒りを歌い、表現していたので。
怒れる若者の代名詞みたいな。攻撃的なイメージが強かったのも確かではあるかなと。
グラサンを外さなかった、その外見も如何にも強面だったしなぁ。おら、ぶっ飛ばすぞと。
その実。若くして放浪生活を送っていたりして。様々な経験や体験をしていたグラハム。
それを糧にした歌声はソウルフルだったりするのですが。吠える時には吠えるぞと。
特にライヴでは敢えて攻撃的に、煽るように歌っていたのかなとも感じられます。
その舌鋒の鋭さを、激しいビートに乗せて畳み掛ける様に叩き付けていく。
その一方でミディアムからスローなナンバーでは情感に溢れた歌声で熱く盛り上げると。
そんな硬軟自在のグラハムと活動を共にしていたのがバックのザ・ルーモアの面々で。
パブ・ロック界の手練れ達が終結しただけあって。こちらも硬軟自在、変幻自在であり。
グラハムの歌声と一心同体化した見事なサウンドで、ライヴをより一層熱いものへと。
伝説となっている同時期の初来日公演も、このアルバム同様に熱いものだったかと思うと。
田舎で。ブラウン管の前でしか観られなかった。それで火をつけられた記憶が鮮明に蘇り。
未だに歯ぎしりしたくなるのです(あの映像、商品化しませんか某公共放送局さん)。
さて。このアルバム。A面~C面がライヴで。D面がスタジオ録音、それも1曲のみ。
代表曲の「Hey Lord, Don’t Ask Me Questions」の新規録音が収録されています。
神、創造主に対して鋭く問いかけるこのナンバーの。その歌詞を簡略化させて。
更に舌鋒鋭く対峙する姿勢を明確にして。グラハムの強い怒りと危機感を感じさせます。

何で。
馬鹿みたいに。
浮かれているのか。
そんな場合じゃないだろう。
そうだけどさ。

俺も。
そう思うけど。
無神論者でも。
無神論者でも。
浮かれずにはいられないのかもってさ。

そうだろ。
浮かれている奴等だって。
なんとなく感づいているのさ。
そのうちに浮かれていられなくなるって。
そりゃそうだろう。

もともと。
真っ当な世の中では無かったが。
ここへきて加速度的に。
総てが破滅への。
片道切符を切られちまった。

なのに。
なんだい。
今になって。
お訊きになられるわけだ。
一体全体どうしてくれるのかと。

そいつは。
いくらなんでも無理がある。
一方通行ってものだろう。
その前に教えてくれないか。
何故、人類を創造したまま放置しておいた。

訊ねておられる。
あんたが。
どこのどなたかは。
存じ上げないが。
我々を創造したのだと仰せになるのなら。

遥かに。
遡って考えれば。
お礼の一つくらいは。
申し上げねばならないのだろうが。
しかしいま、この時に。

一体全体と。
根源的な問いを発して。
問題を押し付けて。
お訊ねになられるのは。
一方通行も甚だしい。

創造主であるのならば。
誕生させた時に。
その後の歩みを見ている時に。
転がり落ちること、戻れなくなること、袋小路になること。
気づかなかった、わからなかったとは言わせない。

創造主であるのならば。
逆にお答え願いたい。
こうなる前に。人類を生み出さない。人類をやり直す。
その選択肢を。
何故、選ばなかったのかと。

一方通行。
そんなお訊ねが。
宣告が。神託が。
最後通牒が。
どれだけの人々を思考停止に追い込んだ。もの言わぬ羊に貶めた。

だから。
俺は。
神も仏も。あらゆる崇拝を強いるものを信じない。
この期に及んでも。自分を。自分達を信じて。
最後の最後まであがいて、怒り、叫んでやるのだ。

クリスマス・イブの夜に。



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