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2015/12/26 Sat *また冬が / The Rolling Stones

20151226decemberschildrenusmono


また。
冬が来た。
この月を迎えた。
この日が巡ってきた。
また歳を重ねた。

冬の子供。
十二月の子供。
随分と遠くまで。
来たものだ。
連れられてきたものだ。

そもそも。
子供じゃなくなるなどと。
二十歳を超えてまで。
生きているなどと。
想像もしていなかった。

毎日。
その一日を。
乗り切るのに。
やり過ごすのに。
必死で。

明日や。
明後日など。
ましてやその先など。
考えることも。
出来なかった。

所謂、大人など。
信用したことも。
信頼したことも。
なかった。
そんな自分が大人になってしまったなど。今でも信じられないのだ。

『December's Children (And Everybody's)』'65年リリース。
ローリング・ストーンズの米国での5thアルバムにして、同年3枚目のアルバム。
如何に当時の米国でストーンズの人気が沸騰していたかの証であると同時に。
ロンドン・レコードの売れるときに、売れるだけうっておけとの思惑があからさまかなと。
同時点で英国では3枚しかアルバムがリリースされていない状況と比較すると。
粗製濫造の感は否めないかなと。それだけ市場の規模や状況が異なっていたのでしょうが。
オリジナル・アルバムとして扱われてはいますが。実質的には編集アルバムとなっていて。
「Get Off Of My Cloud」「As Tears Go By」と言ったシングル・ヒット曲に。
米国では未発表だった英国盤の『Out Of Our Heads』やEP盤収録曲を摘まんでと。
とにかく。クリスマス商戦に間に合わせましたってところが実情なのだと思われます。
なんたってアルバム全体で30分未満ですからね。なんともはやと言うところですが。
その短さゆえに。ラフでタフな。性急感に溢れるパンクなストーンズの姿を捉えていると。
そう思って聴くと。これはこれで悪くはない、ありだなと感じさせられるのは。
やはり、当時のストーンズが身に纏っていた、激しさと、勢いのなせる業かなと。
かなりの部分を「Get Off Of My Cloud」に負っているのは事実ですが。
A面頭からの「She Said Yeah」「Talkin’ About You」が連発される破壊力も相当ですし。
両面の最後に配置されたライヴの「Route 66」と「I’m Moving On」の臨場感もあって。
元祖パンク、元祖ガレージとしてのストーンズの魅力は端的に伝わってくるアルバムだと。
そこに。やはり。このジャケット。英国盤の『Out Of Our Heads』にも使われたショット。
ストーンズ史上でも一、二を争うそのカッコ良さが魅力を倍増させているのです。
基本的には'60年代のストーンズは英国盤で聴くのが正統だと思っているのですが。
12月の子供達の一人である自分にとっては、何のかんので愛着のあるアルバムなのです。
(そもそも。そうでなければ、ブログのタイトルに拝借したりはしないですしね)

また。
冬が来て。
この月を迎えて。
この日が巡ってきて。
また歳を重ねた一年が始まる。

冬の子供。
十二月の子供。
余りにも遠くまで。
来てしまい。
更に連れられていくのかと。

そもそも。
ガキじゃなくなるなど。
三十歳を迎えても。
尚、生き続けるなど。
想像もしていなかった。

毎日。
その一日の。
終わりを迎えるのに。
そこまで辿り着くのに。
精一杯で。

明日や。
明後日など。
ましてやその先など。
思うことなど。
考えもしなかった。

所謂、社会など。
信用したことも。
信頼したことも。
なかった。
そんな自分が社会の一員でいるなど。今でも許せないのだ。

こんなに。
多くの。
冬を。
十二月を。
この日を。

迎えるとは。
過ごすとは。
そして。
それを。
繰り返すなどとは。

想像できなかった。
想定外だった。
もう。
十分に。
過ぎてしまったのだ。

冬を。
吹き抜ける。
木枯らしの様に。
一陣の風として。
終われれば。
良かったのだ。

どうして。
ここにいるのだろう。
どうして。
ここまできたのだろう。
どこで間違えてしまったのだろう。

あの。
冬の。
十二月の。
この日の。
子供は。ガキは。今、何を思っているか。

吹き抜ける。
風と共に。
駆け抜けてしまいたかった。
その刹那にのみ生きたかった。
その衝動が未だ燻り続けているのだ。

生の、命の重さが足枷になって纏わりついて離れない。



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