« 2016/01/12 Tue *愚直 / Status Quo | トップページ | 2016/01/14 Thu *やさぐれ者の帰還 / Savoy Brown »

2016/01/13 Wed *賽を投げた / Bad Company

20160113straightshooterdeluxe


賽は投げられた。
否、賽を投げた。
自ら手にし。
自ら振って。
自ら投げた。そうなのだ。

いかさまを。
する様な腕はない。
思う目が出る様な。
強運など持っていない。
ただ、投げた。それだけのこと。

後は。
投げた賽の。
その転がり方次第。
その出目次第。
そいつに賭けるしかないのだ。

丁が出るか。
半が出るか。
吉と出るのか。
凶と出るのか。
それはもう出たとこ次第なのだ。

こいつに。
賭けよう。
こいつで。
勝負に出よう。
そう決めたのだから。

後は。
もう。
ただひたすらに。
この勝負を、このゲームを。
如何に楽しんでみせるか。それだけだ。

『Straight Shooter』'75年リリース。
カジノで行われるゲームをタイトルに関したバッド・カンパニーの2ndアルバム。
この鮮やかで人目を惹かずにおかないジャケットはヒプノシスによるものです。
なかなかね。これほど鮮やかにロックを印象付けるジャケットも無いかなと。
そして。勿論、その内容も。これぞロックと言わざるを得ない素晴らしいものなのです。
バッド・カンパニー、バドカンと言うとどうしても1stアルバムが傑作と名高くて。
自分も1stアルバム、大好きなのですが。このアルバムも負けず劣らずの双璧かなと。
1stには荒削りな、そしてこのアルバムには洗練、繊細なバドカンの魅力を感じます。
ともすれば。ポール・ロジャースとサイモン・カーク。2人の元フリー組が注目されますが。
ギターのミック・ラルフスは元モット・ザ・フープル。ベースのボズ・バレルは元キング・クリムゾン。
メンバー4人それぞれに。華やかな栄光と、また鬱屈した思いを抱えて終結したと。
ロジャースとカークはフリーでは成し得なかった米国での成功を。
ラルフスはイアン・ハンターの独裁の呪縛からの解放と自由を。
ボズ・バレルは神経質で気難しく口煩いロバート・フィリップからの逃避(?)を求めてと。
そんな4人が集まり。賭けに出た、勝負に出たら、その勢いだけで傑作となった1st。
それから僅か半年余り。勢いはそのままに。チームワークはこなれて曲作りにも反映され。
突き抜ける開放感、爽快感は残しつつ。土の香りを漂わせたり、より繊細に震わせてみたり。
およそ。ブルース・ロックから発展したブリティッシュ・ハード・ロック・バンドとして。
求められる、そして武器に、魅力に出来る要素は総て詰まっているのではないかと。
そんなことを感じさせられる程のアルバムなのです。ちょっとほめ過ぎかなとも思いつつ。
フリー時代のアンディ・フレイザーに代わり、ラルフスがロジャースの相棒として。
そのプレイでも、ソングライティングでも実力を発揮し出したのが大きかったのでしょう。
「Good Lovin'」も「Feel Like Makin' Love」も歌詞はただの、やりたいソングですけどね。
(「Feel Like Makin' Love」の邦題が「熱い叫び」ってのは。言いえて妙なのかな・・・)
ロックスターの生き様を流れ星に例えた「Shooting Star」はポール・コゾフを思わせて。
哀歓漂うメロディーとロジャースの情感溢れる歌声に。つい涙腺が緩くなってしまいます。
今回載せているのは'15年にアナログ盤2枚組でリリースされた改訂デラックス版なのですが。
没テイクはあれども。未発表曲が無い。そこに。当時のバドカンの研ぎ澄まされた集中力を感じます。

賽は投げられた。
否、賽を投げた。
自らの手で。
自らの意思で振って。
自らの思いを込めて投げた。そうなのだ。

いかさまを。
する余裕もなく。
思う目が出てくれと。
願うのが精一杯の状況で。
ただ、投げた。それだけのこと。

後は。
投げた賽の。
その転がり方次第。
その出目次第。
そいつに乗るしかないのだ。

丁が出ようが。
半が出ようが。
吉と出ようが。
凶と出ようが。
それはもう出たとこ勝負なのだ。

こいつに。
乗ろう。
こいつで。
勝負をかけよう。
そう決めたのだから。

後は。
もう。
ただひたすらに。
この勝負を、このゲームを。
如何に遊んでみせるか。それだけだ。

振り向きはせずとも。
経験が無くとも。
投げられた賽が。
呼ぶもの。
呼び起こすであろうもの。
そいつは。
過去の手筋から。
嗅ぎ取ったもので。
幾多の修羅場を。
乗り切ったもので。

読める。
臨める。
そいつが当たるか。
そいつを当てられるか。
それを楽しもう。

教えられなくても。
情報が無くとも。
転がる賽が。
連れてくるもの。
呼び込んでしまうであろうもの。

そいつは。
己が感覚を。
信じることで。
幾多の修羅場で。
盗み、換骨奪胎したもので。

挑める。
闘える。
そいつが効くか。
そいつで決められるか。
それを遊ぼう。

賽を投げた。匙は投げるな。



web拍手 by FC2

|

« 2016/01/12 Tue *愚直 / Status Quo | トップページ | 2016/01/14 Thu *やさぐれ者の帰還 / Savoy Brown »

001 British Rock」カテゴリの記事

011 Free」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/63063189

この記事へのトラックバック一覧です: 2016/01/13 Wed *賽を投げた / Bad Company:

« 2016/01/12 Tue *愚直 / Status Quo | トップページ | 2016/01/14 Thu *やさぐれ者の帰還 / Savoy Brown »