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2016/02/22 Mon *本質も、根源も / Otis Spann

20160222thebottomoftheblues


なぜ。
突然。
渦に飲み込まれ。
もがくことになるのか。
その理由が。

わかるのならば。
予想も。
対策も。
それなりには。
打ち様があるのだが。

幾ら。
考えたところで。
その理由など。
わからない。
思い当たりもしない。

そうなると。
お手上げで。
ある日。ある朝。
突然やってくる。
渦に飲み込まれるしかない。

もがいても。
詮無いことは。
わかっているから。
そのままに。
なるがまま。そうするしかない。

理由など。
その本質など。
探ったところで。
襲われる時は襲われる。
そんなものもあるのだ。

『The Bottom Ob The Blues』'68年リリース。
シカゴ・ブルースを代表するピアニスト、オーティス・スパンのアルバム。
今回載せているのは日本で'70年に初め発売された時の日本独自ジャケットのものです。
スパンと言えば。名ピアニストでありながら。マディ・ウォーターズの右腕として。
そのレコーディングやライヴに於いて、頼れるサイド・マンとしての活動も長く。
また、リトル・ウォルターや、ジュニア・ウェルズ、ボ・ディドリー等のサポートも務め。
どうしても。その印象が強いからか。なかなかソロ・アーティストとしては評価され難いと。
どうも。スパン自身があまり前面に出たがらない人だったらしいのですが。
これだけの腕の持ち主をレコード会社もいつまでも放っておくわけもなく。
件のマディのニューポートでのライヴ・アルバムを締めくくるナンバーを披露してからは。
遂にスパン自身を前面に出したソロ・アルバムが録音、制作される様になりました。
それでもスパンはあまり気乗りがしなかったなんて話もあるのですが。
その割にはコンスタントにアルバムがリリースされていて。人気の程を物語っています。
面白いのは、ソロ・アーティストとして一枚看板になった後もマディの録音に参加していて。
そして。マディも時には契約の関係からか変名を使いながらスパンの録音に参加していて。
2人の強い絆を感じます。従兄弟だったとの話もありますが。次郎長と大政みたいなね。
当然、このアルバムでもマディならではのギターを聴くことができるのですが。
それに加えて。スパンの奥さん、ルーシー・スパンがヴォーカルで参加していて。
スパンとのデュエットも含め、そのブルースに花を添える、味のある歌を聴かせています。
スパンのブルースは、その華麗とも思われる指さばきとは裏腹に、否、それ故なのかな。
力強く鍵盤を叩き、猥雑な内容を歌っていても。どこかに悲哀と言うか、諦念が感じられて。
まぁ、人生なんて言うのは、そんなものだと。達観している風でもあって。
飄々と鍵盤に向かいながら。何かと戦い、何かを感じ取っていたのだろうかなと思われて。
それが40歳で夭折してしまう運命を薄々感じていたのか、どうかは別として。
スパンのブルースの本質、根源に流れていたものかなと思うことが多々あるのです。

なぜ。
突然。
濁流に流され。
なすすべもなくなるのか。
その原因が。

わかるのならば。
予防も。
対応も。
それなりには。
立て様があるのだが。

幾ら。
悩んだところで。
その原因など。
わからない。
思い当たる節など限がない。

そうなると。
どうしようもなくて。
ある日。ある夜。
突如、発生する。
濁流に流されるしかない。

逆らっても。
無駄なことは。
わかっているから。
そのままに。
なるがまま。そうしているしかない。

原因など。
その根源など。
掘り下げたところで。
憑りつかれる時は憑りつかれる。
そんなものもあるのだ。

なぜ。
なんで。
こんな気持ちに。
こんな状態に。
陥るのか。

なぜ。
なんで。
こんな気持ちから。
こんな状態から。
抜け出せないのか。

なぜ。
なんで。
こんな気持ちを。
こんな状態を。
何度も繰り返し味わうのか。

理由は?
原因は?
その本質は?
その根源は?
問うてみても答えはない。

ある日。
ある朝。
ある夜。
それは他でもない。
自分自身のもの。

渦。
濁流。
それも他でもない。
自分自身が向き合っているもの。
他の誰も知る由もない。

本質も。
根源も。
自分以外に知る由は無い。
知っている自分にもやる術は無い。
その諦念と向き合い、生きるのみなのだ。



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