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2016/03/06 Sun *その先に、その上に / Curtis Mayfield

20160306curtis


その先に。
まだ。
何かがある。
その可能性が。
僅かでもあるのならば。

未だ。
ここで。
足を止めずに。
立ち止らずに。
進まねばならない。

その為に。
今日は。
今、暫くは。
ここに座って。
足を伸ばして。

その先へ。
視線をやりながら。
何かを。
可能性の兆しでも。
感じている。

ここまで来た。
だが。
ここでは未だ。
納得できない。
充足できない。

未だ。
面白がれる。
楽しめる。
そう思えるからこそ。
いま、一呼吸。

『Curtis』'70年リリース。
カーティス・メイフィルードの初めてのソロ・アルバム。
シカゴ出身で、インプレッションズのメンバーとして知られたカーティス。
かの名曲「People Get Ready」など順調に活動を続けていたものの。
更なる可能性を求めてインプレッションズを脱退し、ソロとしての活動を始めたと。
カーティスと言えば先述の「People Get Ready」を始めとして。
公民権運動ともリンクしたメッセージ色の強いナンバーの印象が非常に強いのですが。
時の流れは残酷で。敬愛していたと言うキング牧師の暗殺、ベトナム戦争の泥沼化。
そしてなによりも。黒人層の中でも貧富の差が生じ始め、対立が発生するなど。
ただ前向きに、熱いメッセージを訴えるだけではいられない、満足できなくなったと。
そこにカーティスがインプレッションズを脱退する必然性があったのだろうと思います。
より深く、より高く、より複雑な、しかし実のところより激しいメッセージを。
自己満足に終わらせること無く。如何に大衆に向けて届けることが出来るのか。
ソロになってからのカーティスの視線はその一点に向けられていたと言ってもいいかと。
サウンド的には、恐らくはスライ辺りからの影響を受けたのであろうファンクを取り入れ。
カーティスならではの繊細なメロディーとも相まって独特の躍動感を生み出しています。
歌詞の面においては、男女の愛を歌うラヴ・ソングと。そしてメッセージ・ソング。
直線的ではなく、より心の、魂の深いところを揺り動かして新しい世界への扉を。
その扉を共に開けさせようとする。新しい形での呼びかけがなされているのではないかと。
声高に直接的な言葉を発するのではなく、裏声で囁く様に間接的に気づかせようとする。
挫折もありながらも。進歩もあったかもしれない。でも。未だここでは無いよねと。
ヒット曲「Move On Up」にも。そんなカーティスの新たな挑戦の意志が漲っているかな。
この一聴するとソフトでエレガント。でもその実、ファンキーでホットなところ。
それこそが、カーティスが世に問うた、ニュー・ソウルだったと思うのですよね。

その上に。
まだ。
何かがある。
その可能性が。
僅かでもあるのならば。

未だ。
ここで。
足を止めずに。
立ち止らずに。
昇らねばならない。

その為に。
今日は。
今、暫くは。
ここで腰を下ろして。
手も足を伸ばして。

その上へ。
視線をやりながら。
何かを。
可能性の兆しでも。
感じられれば。

ここまで来た。
だが。
ここでは未だ。
納得がいかない。
満ち足りたとは言えない。

未だ。
面白がりたい
楽しみたい。
そう感じるからこそ。
いま、一呼吸。

ここで。
整えて。
急く思いを。
焦る心を。
沈めつつ。

行く先を。
探して。
定めて。
見つめて。
想像して。
昇る先を。
探して。
定めて。
見つめて。
想像して。

思いを。
心を。
落ち着けたなら。
進む、昇る手立てを。
想像から創造へと。

転化させたら。
昇華させられたら。
その時に。
その先へと。
その上へと。

進み始めよう。
昇り始めよう。
そう。
未だ。
ここでは無いのだから。



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