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2016/03/07 Mon *解放しても、放棄しても / Margie Joseph

20160307margie


横たわって。
解放して。
思考も。何もかも。
解放して。放棄して。
広がって。

天井でも。
眺めながら。
弛緩したままで。
時の流れも忘れて。
ただひたすらに。

心地良さだけを。
求めて。
心地良いものだけを。
感じて。
忘我の境地へと。

至れれば。
それはそれで。
幸せなのだろうけど。
なかなかに。
そうはいかない。

解いても。
棄てても。
纏わりつくものは。
あって。
離れて行きはしない。

それでも。
横たわって。
半径何メートルかに。
結界を張ろうとは。
試みているのだが。

『Margie』'75年リリース。
元々はヴォルトからデヴューして、そのソウルフルな歌声から。
アレサ・フランクリンの後継者とも見なされていたマージー・ジョゼフ。
ヴォルトからの2枚でのアルバムでは実力に見合った成功を手にすることは叶わず。
アトランティックに移籍して。その才能、個性が開花して。
アレサには、ない蓮っ葉とも言える歌唱スタイルで漸くブレイクを果たして。
このアルバムは、そのアトランティックでの2枚目だか、3枚目だかのアルバム。
蓮っ葉な魅力はそのままに。更に洗練されて。夜の匂いを濃厚に感じさせてと。
その夜の匂いが、何ともマージーの個性にマッチしていると言うか。
決して煌びやかなだけ、上辺だけの華やかさに流されることはなく。
確かな実力に裏打ちされた、その伸びやかな歌声が夜の四十万に溶け込んでいくが如く。
そこには。解放されて、思う存分羽を伸ばすことを許された喜びと共に。
その環境の中で自らを着飾ることも無く曝け出して、リラックスして横たわりながら。
それでいて。誰かに見られていることを常に意識して居るマージーのプロ意識。
そんなものをも感じさせて。そのプロフェッショナルな覚悟も宿っているからこその。
その歌声、その存在感が。深く、印象的に聴く者の胸に突き刺さるのかなと。
このジャケットの。何とも魅惑的な姿も含めて。愛せざるを得ないマージーなのです。
実のところ。アーシーな感覚すらあったヴォルト時代のマージーに魅せられた身としては。
いささか。洗練され過ぎ、お洒落になり過ぎと感じなくも無いのですが。
解放したい、放棄したい。そのまま寝転がって弛緩して溶け出してしまっても構わない。
そんな時には。このアルバムの。マージーの歌声が実に魅力的だったりするのです。
このジャケットのマージーを見つめていたい、寄り添いな、などと妄想に耽溺しながら。

横たわって。
解放して。
思念も。何もかも。
解放して。放棄して。
寝転がって。

天井に浮かぶ。
幻影と遊びながら。
耽溺したままで。
時の流れから離れて。
ただひたすらに。

愛おしさだけを。
求めて。
愛おしいものだけを。
感じて。
忘我の絶頂へと。

至れれば。
それはそれで。
幸せに違いないけれど。
なかなかに。
そうはいかない。

解いても。
棄てても。
染みついたものは。
あって。
消し去ることはできない。

それでも。
寝転がって。
半径何メートルかに。
結界を張っては。
いるつもりなのだが。

どこまで。
解放しても。
どれだけ。
放棄しても。
残るものは残る。

どこまで。
時を忘れて。
忘我の境地に。
耽溺しても。
離れないものは離れない。

心地良さや。
愛おしさ。
それまでも。
解き放たない限り。
突き放さない限り。

結局は。
逃れられない。
逃しはできない。
それならそれで。
そうだな。

いっそのこと。
せめてでも。
心地良さの中に。
愛おしさの隣に。
寝そべって。広がって。

それだけに。
寄り添って。
それだけを。
抱きしめて。
暫し眠るだけでも夢みていたい。



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