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2016/03/10 Thu *偶にはあの頃の / Martha And The Vandellas

20160310comeandgetthesememories


さぁ。
来いよ。
遠慮せずに。
久し振りに。
集まるのだから。

あのさ。
忙しい振りをするのは。
いまどき。
流行りもしないし。
なんとかなるだろう。

時間は。
自分で。
作る。
生みだす。
そんなものだぜ。

それとも。
なにか。
実は。
顔を出せない。
後ろめたいことでもあるのかな。

あったとしても。
そいつは。
もう。
とっくに。
時効だろうよ。

偶には。
あの頃の。
思い出話を。
皆でするのも。
悪くは無いと思うのだけどな。

『Come And Get These Memories』'63年リリース。
モータウンを代表するガールズ・グループ、マーサ&ヴァンデラス。
マーベレッツ、シュープリームスと並び称されたヴァンデラスの1stアルバム。
マーベレッツよりは後輩で。シュープリームスとはほぼ同期ながら先に売れたと。
その位置が、このアルバムで聴かれるヴァンデラスのスタイルに表れているかなと。
マーサ・リーヴスは元々はモータウンで秘書として働いていて。
たまたま他のアーティスト用のデモ・テープの為に歌う機会を得て。
その歌声を評価されてデビューすることになったって言うのは有名な逸話ですが。
先ずはマーヴィン・ゲイのバック・コーラスを務めて。その後に満を持してデビュー曲をリリース。
ところが、その「I'll Have To Let Him Go」は一説によると4枚しか売れなかったとも言われていて。
(何でもマーサー本人がそう語ったそうです。誇張してるんでしょうけどね・・・)
そこで新たにホーランド=ドジャー=ホーランドがヴァンデラスを担当することになって。
書き下ろした「Come And Get These Memories」がヒットして。このアルバムがリリースされたと。
まさしくホーランド=ドジャー=ホーランドが救世主となった訳で。ここから快進撃が始まると。
ただ。このアルバムでは未だヴァンデラス最大の魅力である弾ける感覚は希薄で。
どちらかと言うと、じっくりと聴かせるタイプのナンバーが多くて。
先輩のマーベレッツ、更に言えばシュレルズ等にも通じる泥臭い感覚も残っていて。
でも、どこかに。特にマーサの歌声には次の展開を期待させる輝くものも感じられて。
それが、前述した。このアルバムの特徴的なスタイル。その位置を表す要因になっているのかな。
ソウルそのもの、ガールズ・グループそのもののスタイルの転換点に位置していたと。
言わばR&Bからソウルへと変わっていく。その先頭に位置したのがヴァンデラスかなと感じるのです。
そして。このアルバムをリリースした時には。それをモータウンとしても意識していたと。
故に、アルバム・タイトルを擬えたと思われるジャケットで敢えてノスタルジックなイメージを強調して。
このアルバムにおけるヴァンデラスを思い出としてしまう。そんな戦略もあったのかなと思うのです。

おいでよ。
恥ずかしがらずに。
久し振りに。
集まれるのだから。

あのね。
昔と変わったからなんて。
いまさら。
誰も気にしないし。
なんでもないだろう。

時間は。
皆に。
平等に。
流れる。
そんなものだぜ。

それとも。
なにか。
実は。
顔を出せない。
秘め事でもあるのかな。

あったとしても。
そいつは。
もう。
今となっては。
笑い話だよ。

偶には。
あの頃の。
思い出を。
皆で振り返るのも。
悪くは無いと思うのだけどな。

つい。
この間の様で。
もう。
十年以上・・・
二十年近くになるのかな。

その間に。
皆、それぞれ。
道を選んで。
時を過ごして。
ついつい疎遠になって。

個別には。
顔を合わせることも。
偶には飲むことも。
あったけれど。
集まれはしなかった。

このままでも。
構いはしないけど。
このままに。
しておいたら。
また十年、二十年。

その頃には。
空の上か。
冷たい土の下か。
深い海の底か。
それじゃ手遅れだから。

絶好の。
機会を。
与えてくれたのだから。
これを。
逃さずに。

集まって。
思い出話でもして。
振り返ってみる。
そんなひと時が。
あっても悪くは無いと思うのさ。

そして。
その思い出を。
手にして。
胸に抱きしめて。
またそれぞれの道を歩み始める。

それでいい。
だから。
来いよ。
おいでよ。
集まろうぜ。



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