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2016/03/20 Sun *風の中 / Paul Kossoff

20160320leavesinthewind


風の中の。
風に舞う。
木の葉の様なもの。
そう。
自分の存在なんて。

所詮。
その程度のもの。
風が吹けば。
宙に舞い。
あてもなくフラフラと。

色々と。
拘りとか。
譲れないものとか。
あるのは。
確かだが。

一旦。
風が吹けば。
風に晒されれば。
フラフラと。
彷徨ってしまう。

そんなもの。
その程度。
それが。
歯がゆくもあり。
当然の様でもあり。

風の中に。
この身を晒し。
風の中を。
舞いながら。
己が居場所を探しているのか。

『Leaves In The Wind』'82年リリース。
ポール・コゾフの死後に編集された数多くのアルバムの中の一枚。
コゾフ名義にはなっていますが。コゾフ最後のバンド、バック・ストリート・クロウラー。
そのコゾフ在籍時の2枚のアルバムからのナンバーと。そして。
後に『Live At Croydon Fairfield Halls 15/6/75』としてまとめられることになる。
そのバック・ストリート・クロウラーとしてのライヴからの4曲が収められていると。
当然、リリース時にはこのライヴの4曲が目玉だったのでしょうね。
コゾフと言えば。その啼きのギター、その繊細で哀愁を帯びたビブラート。
有名な逸話ですが。あのクラプトンが。感嘆して。その奏法を尋ねにきたという。
唯一無二の、その啼きのギター。それに尽きるのかなと思うのですが。
このアルバムでも。兎に角。ギターを啼かせています、ビブラートで空気を震わせています。
決して手数が多いわけでなく。速弾きをするわけでもなく。器用なタイプでもなく。
当然、ギターの音数も多くはなく。言わば、間と啼きだけで聴かせてしまうのがコゾフです。
間が多いと言えば。フリーそのものが間で聴かせるバンドだったので。
その点でも。コゾフはフリーに欠かせない、フリーのギタリストはコゾフしか考えられない。
それは間違いなかったと。しかしフリーはメンバー間の確執であっさり解散。
自らにもその一因があったとは言え。繊細なコゾフは薬物に耽溺してしまい。
見かねた他のメンバーがコゾフの為にフリーを再結成。しかしコゾフの不調で長続きせず。
それでも。ソロ、バック・ストリート・クロウラーと。不安定な自らと付き合いつつも。
その繊細で哀愁、哀感漂うギターを聴かせていたコゾフ。着実に復帰への道を歩んでと・・・
しかし、米国ツアーに向かう飛行機の機中で薬物中毒による心臓麻痺により25歳で夭逝。
言わば、コゾフの最後の輝き、羽ばたきを捉えたアルバムの中の一枚であるのです。
「Leaves In The Wind」…風に舞い、風に翻弄されたコゾフを象徴するかのナンバー。
そのギターの啼きを聴くたびに。その人生、生き様に思いを馳せざるを得ないのです。

風の中の。
風に舞う。
木の葉の様なもの。
そう。
自分のそんざい道程なんて。

所詮。
その程度のもの。
風が吹けば。
吹かれるままに。
あてもなくフラフラと。

それなりに。
目的とか。
辿り着きたいところとか。
あるのは。
確かだが。

一旦。
風が吹けば。
風向きが変われば。
フラフラと。
流離ってしまう。

そんなもの。
その程度。
それが。
口惜しくもあり。
自然の様でもあり。

風の中に。
この身を晒し。
風の中を。
漂いながら。
己が進む道を探しているのか。

風の中の。
風に舞う。
木の葉の様なもの。
それが。
自分の存在。

その根源。
その根本。
我、関せずと。
大樹に寄って。
しがみついてと。
それは。
それで。
安心出来るのだろうが。
それを。
望まなくもないが。

その為に。
拘りや。
譲れないもの。
それを。
曲げなければならないのであれば。

風の中で。
風に舞ってしまう。
それでいいと。
思ってしまう。
感じてしまう。

目的や。
辿り着きたいところ。
明確ではなくても。
強制されるのなら。
いっそのこと。

風の中。
風に吹かれてしまう。
それでいいと。
思ってしまう。
感じてしまう。

風の中の。
風に舞う。
木の葉の様なもの。
実はそれを。
望んでいるのだろう。



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