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2016/03/30 Wed *怪盗 / Freddie King

20160330burglar


まったくもって。
見事と言うか。
鮮やかと言うか。
これじゃあね。
仕方がないよね。

ここまで。
やられたら。
お手上げと言うか。
脱帽と言うか。
認めざるを得ないよね。

やられたな。
一本取られたな。
完全に。
不意を突かれて。
後手に回った。

これも。
一つの。
才能なのだろうな。
少なくとも。
俺には無いものだ。

あまりの。
手際の良さに。
感心している場合でも。
見惚れている場合でも。
無いけれど。

小憎らしい。
でも。
どうにも。
憎めない。
あの怪盗め。

『Burglar』'74年リリース。
フレディ・キングのRSO移籍第一弾アルバム。
RSOはフレディが最後に在籍したレコード会社で。
その移籍にはフレディを敬愛するエリック・クラプトンが一枚噛んでいたとか。
フレディは'76年に亡くなって。これが最後から二枚目となるオリジナル・アルバムかな。
とかくシェルター時代、そしてこのRSO時代のフレディは。
あまりにも、ロックに接近し過ぎだとかで。ブルース・ファンには評判が悪いのだとか。
それは確かに。'50年代の録音と比較すれば。そう感じられるかもですが。
時の経過を考えれば致し方ないと言うか。当然の帰結の様に思うのですけれどね。
既に'60年代のアトランティックへの録音からソウルへの接近を図っていたし。
もっと遡れば。'50年代の録音でもR&Bへの愛情が溢れていましたからね。
それだけ。常に好奇心を持って、貪欲に音楽に取り組むのがフレディの自然なやり方だと。
そう感じられれば。決してこの時代の、このアルバムのフレディも悪くは無いのです。
このアルバム。シェルター時代と比較すると揺り戻しがきていると言うか。
ロックへの接近度合いが下がって。ブルースのど真ん中へと戻ろうとしている感じで。
そして滲み出る、隠し切れないソウルの匂い。そのブルースとソウルの絶妙な絡み具合。
それを受け容れられるか、好きになれるかで評価が分かれてしまうのかな。
いい塩梅だと思いますけどね。それにどんなサウンド、どんなスタイルでも。
あの豪快さと繊細さの同居するフレディのギターは。それは変わることはないもで。
速弾きとか、弾きまくる感じではないのに。密度の高いブルースが唸りと共に迫ってくる。
このフレディならではのギター。誰にも真似できない。他の誰にもない才能、特技。
それに触れた時、感じた時。フレディに、そのギターに心を盗まれてしまうのです。

まったくもって。
芸術と言うか。
巧みと言うか。
これじゃあね。
仕様がないよね。

ここまで。
されたら。
お手上げどころか。
降参と言うか。
諦めざるを得ないよね。

やられたな。
一本負けだな。
完全に。
意表を突かれて。
防ぎ様もなかった。

これも。
ある種の。
特技なのだろうな。
少なくとも。
俺には無いものだ。

あまりの。
振る舞いの見事さに。
ただ感心するだけ。
ただ見惚れているだけ。
困ったものだけど。

小憎らしい。
でも。
どうにも。
可愛らしい。
あの怪盗め。

抜けているのかと。
思っていれば。
抜け目なく。
押さえるところは。
しっかり押さえているし。

マイ・ペースだなと。
思っていれば。
いつのまにか。
先回りして。
先頭に立っているし。

内に。
篭っていたかと思えば。
急に。
活動的になって。
思わぬところに現れているし。

繊細かと。
思えば。
大胆な。
行動で。
肝を抜かれるし。

大人しく。
可愛らしく。
微笑んでいるかと思えば。
悪戯そうに。
唇を舐めているし。
手練手管。
並みではない。
猫を被った。
その裏の顔を。
見てみたいやら、見たくないやら。

小憎らしい。
でも。
どうにも。
愛おしい。
あの怪盗め。

俺の心を返しておくれ、なんてな(笑)。



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