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2016/04/15 Fri *モデルは / Elvis Costello

20160415thisyearsmodel


決まっている。
今年も。
来年も。
その先も。
決まっている。

俺の。
視線が。
レンズが。
シャッターが。
追いかけるのは。

そう。
あの娘。
ただ一人。
それ以外に。
考えられない。

ステージ毎に。
バンド毎に。
色々な表情で。
楽しませてくれる。
その音と共に。

その表情も。
その佇まいも。
その立ち居振る舞いも。
色々な音を奏でている。
追い掛けずにいられない。

そう。
俺の。
モデルは。
あの娘。
一人だけなのだ。

『This Years Model』'78年リリース。
エルヴィス・コステロの2枚目となるアルバム。
そしてアトラクションズと本格的に組んだ初めてのアルバム。
確か。当時日本では。このアルバムがデビュー・アルバムで。
この米国盤に独自に曲を追加したか、入れ替えた日本盤が編集されていた様な。
自分はその前に数少ない輸入盤を扱っているレコード屋さんで見かけて。
ジャケットのコステロの鋭い視線に痺れて。視聴させてもらって買ったのかな。
期待に違わぬ鋭いサウンドが堪らなくカッコ良かったのですよね。
曲調がスローであろうと、ポップなアレンジが施されていようと。
本質的な、根源的な怒りと、それを表出させた尖った表現は何ら変わることはなく。
苛立ちとか、焦りとか。そんな毎日を送っていたガキには実に刺激的だったのです。
おかしいと感じたら、おかしいと思ったら。それを口にしていい、叫んでいいのだと。
このアルバムのコステロは教えてくれたのですよね。それは救いでもあったよなと。
コステロの初期の3枚のアルバムは本当によく聴いていたのですが。
その中でも。やっぱり出会いとなったこのアルバムが、一番溝が減っている気がするな。
その切れ味鋭い剃刀が光っている時もあれば、胸の内にのんでいる時もある。
されどコステロに剃刀を持たせた。その本質は変わらないから筋が一本通っていると。
いま聴くと。曲調の多様さに後のカメレオンの如く変容を続けることになる。
そんなコステロの性質の萌芽を感じもして。それが激しくなるにつれ距離を感じたかなと。
だから余計に。このアルバムに捉えられた筋の通った凛として。そして視線を逸らさない。
そんなコステロが好きなのだろうなと。それは自分が成長してない証なのかもですが。
それでもいいかなと。この青臭いまでに一途な感じのするコステロに惹かれたのですから。

決めている。
今年も。
来年も。
その先も。
決めている。

俺の。
視線が。
レンズが。
シャッターが。
求めるのは。

そう。
あの娘。
ただ一人。
それだけは。
ぶれることはない。

ライヴの度に。
新たな試みで。
色々な装いで。
刺激してくれる。
その音と共に。

その表情も。
その佇まいも。
その立ち居振る舞いも。
色々な思いを語っている。
求め続けずにはいられない。

そう。
俺の。
モデルは。
あの娘。
一人しかいないのだ。

時の流れ。
その中での。
流行り。
廃り。
そいつとは無縁で。

自分の。
音を鳴らし続ける。
歌を歌い続ける。
音を求め続ける
歌を探し続ける。

そんな。
凛として。
前を向く。
佇まいを。
捉えたいのだ。

そんな。
時にキュートに。
時にハードに。
紡ぎだされるものを。
捉えたいのだ。

そして。
ステージを下りた。
その時に。
垣間見せる。
その素顔。

それすらも。
捉えてみたくなる。
そう。
俺のモデルは。
あの娘しかいないのだ。



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