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2016年4月

2016/04/28 Thu *その瞳 / Kate Bush

20160428thewholestory


その瞳。
その中に。
輝いているものは。
何なのか。
そいつを余すところなく。

見詰めていたい。
知りたい。
その瞳を。
思い出すたびに。
そんな思いに囚われる。

何を。
見ている。
思っている。
感じている。
その総てを。

知りたい。
感じたい。
その瞳を。
その色を。
その輝きを。

思い浮かべながら。
その中に。
輝いているものへの。
思いに囚われている。
そんな夜。

その瞳。
それが象徴する。
あの娘の。
総てを。
知りたくなる。感じたくなる。

『The Whole Story』'86年リリース。
ケイト・ブッシュの初めてのベスト・アルバム。
このジャケットの。ケイトの瞳に思わず吸い込まれそうになります。
この時点でリリースされていた5枚目のオリジナル・アルバムからの12曲。
その曲調、サウンド、そして表現力の多彩さ。ケイトの才能の煌きに溢れています。
「Wuthering Heights」のヴォーカルは新たに録音しなおされていて。
ケイトが、常に新しい挑戦に挑み続けていたことの証左ともなっています。
おそらくは。アルバムをリリースする毎に新しい表現に挑むとともに。
過去の自分の表現に満足いかなくなって。我慢ならなくなってと。
そんな、アーティストとしてのケイトの歩みと矜持が感じられるアルバムなのです。
自分が初めてケイトを聴いたのは『Lionheart』で。今でも一番、愛着があるのですが。
その頃のケイトは20歳そこそこにして。既にセルフ・プロデュースの意思と能力を有して。
楽曲と歌唱だけでなく。アルバム全体のコンセプトとデザインも自らの主導下にあったと。
素晴らしいアルバムなのですが。後にケイトは拙速に作りすぎたと語ったのだとか。
その弛まない前進と変革を求め続ける強い意志と、それを実行する姿勢。
それを。このジャケットの。ケイトの瞳に感じる、読み取ってしまいたくなります。
ただ。その人並み外れた意思と姿勢。それがケイトをアーティスト足らしめて。
それが人々を惹きつけたのは間違いないながらも。あまりにもアーティストであったが為。
いつの頃からか。あまりにも浮世離れし過ぎて。神格化・・・魔女化が進んでしまったかな。
唯一独尊の道をいく妖しく美しいケイト。勿論、魅力的ではあるのですが。
なんかね。隣にいても、心、ここにあらずの女の娘と同じで。おーいと呼びかけたくなる・・・
偶には我々と同じ地平に舞い降りてきてくれないかなと感じることも多くなってしまって。
そうだな。生身の女性としての匂いが、あまりにも消え過ぎてしまったかと。
飛翔する精神と、実存する肉体。そのバランスが絶妙だった頃のケイト。
その総括として。その足跡、その残り香を感じるには最適のアルバムと言えるかもですね。

その瞳。
その奥に。
潜んでいるものは。
何なのか。
そいつを残すところなく。

見抜いてみたい。
知りたい。
その瞳が。
甦るたびに。
そんな思いに囚われる。

何を。
隠している。
思っている。
感じている。
その総てを。

知りたい。
感じたい。
その瞳の。
その奥の。
その揺らめきを。

思い浮かべながら。
その底に。
漂っているものへの。
思いに囚われてしまう。
そんな夜。

その瞳。
それが物語る。
あの娘の。
総てを。
知りたくなる。感じたくなる。

その瞳。
何を見ている。
何を見ていない。
何を考えている。
何を考えていない。

その瞳。
何を思っている。
何を思っていない。
何を感じている。
何を感じていない。

こちらを。
見詰めていたかと思えば。
不意に。
空へと舞い上がる。
遠くへと旅立ってしまう。

その瞳。
何処を見ている。
何処を見ていない。
誰を見ている。
誰を見ていない。

その瞳。
何を見てきた。
何を考えてきた。
何を思ってきた。
何を感じてきた。

その瞳。
何を見続ける。
何を考え続ける。
何を思い続ける。
何を感じ続ける。

共に。
見ていたかと思えば。
既に。
何処か遠くを見ている。
何処か遠くから見ている。

その瞳。
その残像に囚われている。



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2016/04/27 Wed *その為に / Al Green

20160427livinforyou


なんか。
分かったかな。
そうだな。
たぶん。
そう言うことなのだな。

会話が。
あろうが。
なかろうが。
多かろうが。
少なかろうが。

要は。
こうしていられる。
その時間と。
その空気が。
自然であること。

それが。
もう。
好きで。
大好きでと。
そう言うことなのだな。

それが。
消えるとか。
失われるとか。
考えも及ばない。
それくらい自然で。

結局。
その為に。
その時間の為に。
生きている。
そんなところなのだな。

『Livin' For You』'73年リリース。
アル・グリーンの(おそらく)7枚目となるアルバム。
絶好調の、油の乗り切っていた時代のグリーンですからね。
あの独特のファルセットを聴かせて、効かせて。
只管に。ミディアムからスローで泣かせにかかっているのです。
これを聴かせられたら、これをやられたら。それは堪らないよなと。
数多のアフリカ系米国人女性の股間を濡らしまくったに間違いありません。
この手の責め、歌い方をさせたらアルとマーヴィン・ゲイに敵う者はいないよなと。
確か全米チャートではTOP30位以内止まりも、R&Bチャートでは首位だった筈で。
まぁ、さもありなんと言えばさもありなんなので。新鮮味には欠けますが。
それでも。このレベルを保っていたアルとプロデューサーのウィリー・ミッチェル。
その力量と手腕には脱帽せざるを得ません。憎らしいほどに狙いを心得ているなと。
アルがライヴでステージから赤い薔薇を客席に向かって投げながら歌う。
そんな映像を観たことがあるのですが。憎らしいけど様になっているのですよね。
冷静に考えると気障なことこの上なくて。一つ間違うと滑稽なのですけどね。
アルの場合は決して間違わないのですよね。そこは流石のプロ根性と言うか。
この道、この路線で生きると決めて、極めた者だけが成せる技なのでしょうね。
甘いっちゃ、甘いのですけど。それも大いに甘過ぎると思うのですけど。
オーティス・レディングがソウルなのと同様に。アルもやはりソウルなのです。
何かにつけ。どんな道であれ。極めようとする意志、魂。それがあればソウルなのです。
自分には逆立ちしても真似できない、近づけない道、路線だからこそ。
尚更ね、アルの凄さを身に染みて感じるのですね。同じ男としては憎たらしいことこの上ありませんけど。

なんか。
感じられたかな。
そうだな。
たぶん。
それが事実なのだろうな。

テンションが。
高かろうが。
低かろうが。
どんな。
状態にあろうが。

要は。
こうして過ごせる。
その空間と。
その匂いが。
自然であること。

それが。
もう。
愛しくて。
堪らないと。
それが事実なのだろうな。

それが。
消えるとか。
失われるとか。
思いもしない。
それくらい当たり前で。

結局。
その為に。
その空間の為に。
生きている。
そんなところなのだな。

消えるとか。
失われるとか。
そんなことは。
考えも及ばない。
思いもしない。

その時間。
その空間。
それが大好きで。
それが愛しくて。
それが堪らなくて。

その空気。
その匂い。
それを共にしている。
それを気にも留めない。
その自然さ。

その事実が。
そこにある。
ここにある。
間に流れている。
間に漂っている。

その為に。
生きている。
その為に。
生きていられる。
それでいいと。

それが。
分かった。
それを。
感じられた。
それでいいと。

そう思える。
そんな時間。
そんな空間。
その為に。
生きているのだな。



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2016/04/26 Tue 熱く、クールに / James Brown

20160426inthejunglegroove


どこまでも。
熱く。
どこまでも。
クールに。
どこまでも。

乗りかかった舟だ。
ちょいとばかし。
波が高かろうが。
風が強かろうが。
そう簡単に下りられるかよ。

どこまでも。
熱く。
どこまでも。
クールに。
どこまでも。

乗っちまったものは。
致し方ない。
なんだか。
船頭が多すぎて五月蠅いが。
そう簡単には下りてたまるかよ。

波は乗り越え。
風は帆に受け。
船頭は。
そうさな。
一人、一人、黙らせて。

どこまでも。
熱く。
どこまでも。
クールに。
どこまでも。乗っていくのさ。

『In The Jungle Groove』'86年リリース。
ジェームス・ブラウンの2枚組編集アルバム。
それこそ星の数ほどもあるジェームス・ブラウンの編集アルバムですが。
その中で間違いなくダントツに素晴らしいのがこの2枚組で。
それこそ。下手なオリジナル・アルバムよりもよっぽど優れているかなと。
実際にジェームス・ブラウンのスタジオ・アルバムの中では。
恐らく一番、針を落とす機会の多いアルバムだと思われて。それだけのブツなのです。
ジェームス・ブラウンを愛して止まない評論家のクリフ・ホワイトが選曲、編集して。
何でもDJ用に、踊らせる為の企画だったらしく。当然、ファンキーなナンバーばかり。
そう、スローやミディアムが含まれない。只管に乗りまくるジェームス・ブラウン。
それもその全盛期とされる'69年~'71年の録音から厳選された全9曲、およそ60分。
しかも9曲の内の5曲が、あのブーツィ・コリンズ在籍のオリジナルJBズによる録音と。
もう。これだけで中身は保証付き。勝負ありってものでしょう。凄いの、凄くないのって。
凄いのです。それも並みの凄さでは無くて。超ド級の凄さです。
もうね。これで乗れなかったら、踊れなかったら。他には無いでしょうってものなのです。
強靭なリズムに支えられ、弾み捲る漆黒のグルーヴ。その繰り返される様は実に圧巻です。
これを聴いてしまうと、感じてしまうと、体験してしまうと。
そうだな。ヒップ・ホップだとかラップだとか。そんなものがなんぼのものだと。
全部、ここでジェームス・ブラウンとJBズがやっていて。しかもそれを超えてないよなと。
それもこれも。熱くヒートしている様で。ちゃんとクールに統制されているところ。
ブーツィーや、ボビー・バード、メイシオ・パーカー、キャットフィッシュ等の。
名立たるメンバーがジェームス・ブラウンの指揮の下、一糸乱れぬ統制で一体化している。
そう。どこまでも。熱く。そして。そこまでも。クールに。
その相反する命題を見事に解決したが故に、完璧に近い回答がここに導き出されているのです。

どこまでも。
熱く。
どこまでも。
クールに。
いけるところまで。

乗りかかった舟だ。
ちょいとばかし。
流れが早かろうが。
潮目が変わろうが。
そう簡単に下りられるかよ。

どこまでも。
熱く。
どこまでも。
クールに。
いけるところまで。

乗っちまったのは。
己が判断。
なんだか。
予想以上に泥舟に近いけど。
そう簡単には下りてたまるかよ。

流れには乗って。
潮目は読んで。
泥舟でも。
そうさな。
騙し、騙し、操って。

どこまでも。
熱く。
どこまでも。
クールに。
いけるところまで。乗っていくのさ。

せっかく。
乗った。
乗せてもらった。
手に入れた。
舟だぜ。

そう。
簡単に。
諦めて。
放り出して。
下りられるかって。

波の高いのも。
風が強いのも。
結構じゃないか。
面白いじゃないか。
乗ってやろうじゃないか。

流れが早いのも。
潮目が変わるのも。
上等じゃないか。
楽しいじゃないか。
乗ってやろうじゃないか。

頭数ばかりの。
五月蠅い船頭どもなど。
櫂でぶっ叩いてでも。
踊らせてしまえばいい。
乗せてやろうじゃないか。

泥舟だろうと。
鋼鉄船だろうと。
沈む時には。
沈むのだ。
そこまで乗せてくれればいい。

どこまでも。
熱く。
どこまでも。
クールに。
どこまでも。いけるところまで。

乗せてやろうじゃないか。
乗ってやろうじゃないか。



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2016/04/25 Mon *襟を正して / Wilson Pickett

20160425thebestofwilsonpickettjp


そうね。
ここで。
筋を通そう。
そう思うなら。
率先垂範。

己が。
先ずは。
やってみせねば。
従わない輩も。
出てくるわな。

そいつらを。
惹きつけて。
引っ張って。
その為に。
必要と言うのであれば。

致し方ない。
多少の。
抵抗は。
あるけれど。
そうしますか。

そうすることで。
より面白く。
より楽しく。
なるのなら。
出来るのなら。

久々に。
襟を正して。
雑音を封じて。
横槍を除いて。
正面からいきましょうか。

『The Best Of Wilson Pickett』'69年リリース。
日本独自編集のウィルソン・ピケットのベスト・アルバム。
オリジナル・アルバム、『The Sound Of Wilson Pickett』のジャケット。
そこから曲名を消して。タイトルを書き換えた安直なデザインが時代を物語りますが。
元々がピケットらしい、その歌声の聴こえてきそうな素晴らしいジャケットだったので。
ピケットを日本で売り出すに際して、それに便乗した担当者の気持ちもわかるかな。
選曲もベタで、A面頭が「In The Midnight Hour」B面頭が「Land Of 1000 Dances」と。
その2曲を筆頭にピケットのヒット曲、代表曲が全14曲収録されています。
アップから、ミディアム、スローまで。熱い男ピケットの熱い歌声が堪能できます。
兎に角、熱い。只管、熱い。その触れるもの総てを溶かしてしまいそうなピケットの歌声。
ややも、すると剛球一直線、前述の代表曲2曲のイメージが強烈なせいもあってか。
単なる力技に頼る、パワー・シンガーなる偏見をもたれているきらいがあるピケットですが。
なんの、なんの。スローにおける表現力も実は卓越していると言うその事実。
そのことがこのアルバムに針を落とすと改めてしみじみと実感できるのです。
名門ファルコンズ出身のピケット。ワイルドでアウトローな味を強みとしつつも。
いざともなれば。衿を正して。正統なバラーディアーとしても勝負ができるのだなとね。
マッスル・ショールズへ録音の為に送り込まれた際に。何で今更、こんな田舎でと反発。
更には白人ばかりのミュージシャンに嫌悪感を顕わにしたピケット。我の強さは人一倍。
けれども。一度その環境、実力を認めれば。信頼を寄せて、親愛の情で結びついていく。
そんな。ワイルドで、アウトロー。でも、その実は真摯で誠実な男。
それが故の、聴く者の胸を震わせる熱い歌声。やっぱりねぇ、伊達男なのです、ピケットは。

そうね。
ここで。
思いを貫こう。
そう思うなら。
率先垂範。

己が。
先ずは。
示してみせねば。
収まらに輩も。
出てくるわな。

そいつらを。
味方につける。
力にする。
その為に。
必要と言うのであれば。

致し方ない。
多少は。
疑義は。
あるけれど。
やりますか。

そうすることで。
より刺激的に。
より興味深く。
なるのなら。
出来るのなら。

偶には。
襟を正して。
讒言を封じて。
退路を絶って。
正攻法でいきましょうか。

生まれついての。
アウトロー。
襟元なんて。
窮屈でなければ。
それでいいと。

風通しさえ。
良ければ。
それでよし。
好きなように。
装って。

自由で。
あれれば。
それでよし。
好きなように。
振る舞って。

後は。
結果さえ。
出せれば。
勝負に。
勝てさえすれば。

戦法も。
用兵も。
どんな手でも。
構いわしないと。
それは変わらないけれど。

見せる。
示す。
それが必要。
そんな時も。
あるのであれば。

ひと時は。
襟を正して。
正面から。
正攻法で。
率先垂範でいきますかね!



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2016/04/24 Sun *いい女 / Gladys Knight

20160424goodwoman


いい女。

まぁ。
もう。
今更。
隠すまでも。
無い話で。

兎に角。
女性が。
好きで。
好きで。
大好きでしかたがない。

そうだな。
この世界から。
女性が。
一人もいなくなったら。
そんなことになったら。

その。
瞬間に。
自ら。
命を絶つだろう。
断言できてしまう。

可愛くて。
カッコ良くて。
繊細で。
肝が据わっていて。
愛嬌たっぷりの。

いい女。

『Good Woman』'91年リリース。
偉大なるレディ・ソウル、グラディス・ナイト。
このアルバムがソロ・アルバムとしては3枚目になるのかな。
尤も先の2枚はグラディス・ナイト&ザ・ピップス時代に制作されていたので。
このアルバムが実質的には初めてのソロ・アルバムと言ってもいいのかな。
モータウン時代から、いやそれ以前の十代の頃から。
その熱く深い歌声には定評のあったグラディス。その感情表現の素晴らしさ。
それはダイアナ・ロスなど足下にも及ばないと感じたりもするのですけどね。
モータウンでは不当に低い評価を受けて会社と対立して移籍してブッダへ移籍して。
ブッダでもヒットを放つも。またもや契約で揉めてコロンビアへと移籍。
その間に結婚と離婚を繰り返し。そして'89年にはピップスも解散してと。
そんな経験も総て受け止めて消化して、そして昇華したかの如くに。
このアルバムでのグラディスの歌声はより熱く、より深く。そして凄味と包容力も増して。
聴く者を圧倒しながらも。強く抱きしめ慰撫する力が宿っているのが感じられます。
流石はR&Bチャートで首位を獲得しただけのことはあるなと納得させられるのです。
バックのサウンドが。時代が時代だけに打ち込み中心なのが玉に瑕なのですけどね。
聴き進んでいくうちに。そんなことは些細なことに思え、やがて気にならなくなる。
ピップス時代とはまた一味も二味も違う。グラディスの歌の魅力に惹きつけられるのです。
「Superwoman」なるナンバーではディオンヌ・ワーウィック、パティ・ラベルと共演して。
何とも豪華な顔合わせなのですが。グラディスのアルバムなので当然かも知れませんが。
他の2人を圧倒する存在感があるのですよね。何とも言えない、いい女の歌声なのです。
ところで。過去に2回ほどラスベガスでグラディスのライヴを見損なっていて。
まぁ、ストーンズのライヴと重なっていたので致し方なかったのですけどね。
未だ現役のグラディス。来日しないですかねぇ。こんないい女を放っておく手は無いかと・・・

いい女。

まぁ。
もう。
今更。
言葉にするまでも。
無い事実で。

兎に角。
女性が。
好きで。
好きで。
大好きで堪らない。

そうだな。
この世界から。
女性が。
一人もいなくなったらと。
そんな想像をしただけで。

その。
瞬間に。
果てしの無い。
絶望を感じてしまう。
真暗闇に突き落とされてしまう。

美しくて。
凛として。
たおやかで。
度胸があって。
賑やかで陽気の。

いい女。

遠くから。
眺めていられる。
それでもいいけど。
近くで。
見つめていたくなる。

取り囲む。
話の輪の中にいられる。
それでもいいけど。
二人で。
会話を交わしたくなる。

風に乗って。
髪が香る。
それだけでいいけど。
その髪に。
指を通してみたくなる。

ふとしたはずみで。
馬鹿だねと軽く叩かれる。
それでもいいけど。
その手を。
握って離したくなくなる。

客席で。
観客の一人として聴いている。
それでもいいけど。
その歌声を。
独り占めしたくなる。

いい女。

大好きでしかたがない、堪らない。



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2016/04/23 Sat *愚かな / Dee Dee Warwick

20160423foolishfool


愚かな。
ことだと。
そんなことは。
重々承知。
それでも。

探してしまう。
求めてしまう。
あるはずだと。
確かに。
存在するはずだと。

いつか。
どこかで。
目にしたのか。
それとも。
そう思い込んでいるのか。

いずれにしても。
探してしまう。
求めてしまう。
その心の声だけは。
確かなことで。

従わざるを得ない。
素直に認めるしかない。
それが。
そいつが。
欲しいのだと。

例え。
どれが。
どんなに。
愚かな。
ことだとしても。

『Foolish Fool』'69年リリース。
ディオンヌ・ワーウィックの妹であるディー・ディー・ワーウィック。
その出世作とも言える「Foolish Fool」を擁して制作されたアルバム。
ディオンヌの妹であると言うことは、シシー・ヒューストンの姪であると言うこと。
そしてホイットニー・ヒューストンの従姉である言うことにもなるのですが。
その歌声にはシシーの影響、シシー譲りのゴスペルの香りが濃厚で。
ことソウルフルであるかどうかと言う点においてはディオンヌ、ホィットニーを凌かな。
そう。ディオンヌやホィットニーがポップスであるのに対して。
ディー・ディーの艶やかで深みのある歌声は間違いなくソウル、そのものなのです。
ディオンヌの十八番でもあるバカラックの「Alfie」をこのアルバムで歌っているのですが。
両者を比較すると。どちらが優れていると言うのではなく。その志向の違いが明らかです。
スゥイート・インスピレーションズであくまでも熱いソウルに拘ったシシー同様に。
ディー・ディーも恐らくはソウル・シンガーであることに強い矜持を持っていたのだろうと。
好みは分かれるでしょうが。自分としてはシシーやディー・ディーの歌声に惹かれるかな。
(因みに。4人の中で一番美しいのもディー・ディーではないかと・・・)
そのソウルへの拘り、その熱い思いが宿った歌声の素晴らしさはスローでは勿論のこと。
「Foolish Fool」そして「Where Is The Rainbow」と言ったミディアムなナンバーで。
そのリズム感の素晴らしさと共に。その魅力がより一層、輝きを放っているのです。
感情の込めやすい、情感を感じさせやすいスローだけではなく。それ以外でも歌っている。
その歌声、歌心。そこにディー・ディーの類まれな資質を感じることができるのです。
知名度や商業的成功と言う点では他の3人と比較すると劣っているのでしょうが。
その歌声の素晴らしさ、充実していることに於いては決して劣ってはいないのです。

愚かな。
者だと。
そんなことは。
百も承知。
それでも。

探さずにはいられない。
求めずにはいられない。
あるのだと。
間違いなく。
存在するのだと。

いつか。
どこかで。
感じたのか。
それとも。
そう思い込もうとしているのか。

どちらにしても。
探さずにはいられない。
求めずにはいられない。
その心の蠢きだけは。
間違いないことで。

従うしかない。
受け容れざるを得ない。
それを。
それだけを。
手にしたいのだと。

例え。
それで。
どんなに。
愚か者と。
呼ばれたとしても。

いつか。
どこかで。
そう。
あの瞬間。
あの時。

目にしたのだ。
感じたのだ。
そこに。
あった。
存在したのだ。

それが。
思い込みだとしても。
その。
思いは。
確かで。間違いなくて。

だから。
どんなに。
愚かなことであとうと。
どんなに。
愚か者であろうと。

探し続ける。
求め続ける。
それを。
それだけを。
欲し続ける。

消えてしまった。
虹を追うようなもの。
虹の端を探すようなもの。
虹の橋を渡ろうとするようなもの。
愚かなこと極まりない。

そうだとしても。
探さざるを得ない。
求めざるを得ない。
欲さざるを得ない。
心のままに。

愚かな。
こと。
愚かな。
者。
それで構わない程の憧憬に襲われている・・・



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2016/04/22 Fri *どうにかなるさ、のんびりいこう / Various Artisits

20160422harmonicablues


どうにかなるさ。
慌てず。
騒がず。
焦らず。
のんびりいこう。

揃ってない。
足りてない。
音沙汰がない。
動きもしない。
それでも。心配無用。

なるように。
なるし。
なるように。
するし。
ならなきゃ、ならないで。

ならなないなかで。
なるように。
なるし。
なるように。
するし。

だから。
無理して。
走る必要も無い。
無理して。
調子を狂わす必要も無い。

足下が。
見えていれば。
歩調が。
崩れていなければ。
それでいい。

『Harmonica Blues』'76年リリース。
'26年~'39年の戦前ブルースのハーモニカ、ハープのオムニバス・アルバム。
これが何とも粋な名演ばかりをあつめた実になんともいい塩梅のアルバムなのです。
これまたロバート・クラムによるジャケットが素晴らしいのですが。
どこか長閑な印象を抱かせもする素朴なハープの音色と歌声。
しかし。それが決して凡庸だったり、退屈だったりはしなくて。
カントリーやラグタイムの香りも漂わせながら。ご機嫌な気分にさせてくれるのです。
当然のことながらアンプリファイド・ハープが登場する前の時代なので。
総てが生ハープによるものなのですが。その響きの心地よさ、素晴らしさに。
改めてブルース・ハープなる楽器の魅力に気づかされ。その虜にされると言ったところかな。
クロマチック・ハープなんかも無かったと思われるので。本当にごくごくシンプルで。
それが故に。ハーピスト各々の技量がダイレクトに伝ってきて、聴き惚れてしまうのですね。
例によって。ジャズ・ジラム以外は他で名前を目にしたことも無いハーピスト達なのですが。
鉄道の音をものの見事に再現することなど朝飯前のお茶の子さいさいといった感じで。
アルフレッド・ルイスなる人は他に伴奏の無いハープの吹き語りなのに。
歌とハープの間に継ぎ目、空白が無いと言う。何とも信じられない技を披露したりしていて。
ブルースって言うのは、何もギターだけが主役じゃないのだよと。感じさせてくれるのです。
確かに。戦後のシカゴ・ブルース以降の様な高揚感は求めようが無いものの。
この長閑な感じ。クラムのジャケットに描かれたハープを吹きながらのんびりと道を行く。
その長閑で素朴な世界の中にも。ブルースはあるのだと。その職人技が語ってもいるようで。
どうにかなるさ。のんびりいこう。その開き直った緩さ、しぶとさもブルースだよなと。
うん。シンプルだからこその。強さを感じさせてくれるのが好きなのかな。

どうにかなるさ。
急かさず。
怒らず。
煽られず。
のんびりいこう。

帯に短し。
襷に長し。
暖簾に腕押し。
馬の耳に念仏。
それでも。心配無用。

なるように。
なるのだし。
なるように。
するのだし。
ならなきゃ、ならないで。

ならなないなかで。
なるように。
なるのだし。
なるように。
するのだし。

だから。
無理して。
駆け回る必要も無い。
無理して。
調和を乱す必要も無い。

足下が。
しっかりしていれば。
歩調が。
保てていれば。
それでいい。

ほら。
揃う様に。
足りる様に。
状況が。
動き始めた。

そら。
悲鳴を上げてきた。
動かざるを得なくなってきた。
後は。
ほんの少しの調整を。

帯に短ければ。
足せばいい。
襷に長ければ。
切ればいい。
格好はつくだろう。

暖簾を潜って。
仁義を切って。
馬の目の前に。
人参をぶら下げて。
ちょいと鞭をくれてやればいい。

これで。
慌てなくても。
騒がなくても。
焦らなくても。
どうにかなっただろう。

これで。
急かさなくても。
怒らなくても。
煽られなくても。
どうにかなっただろう。

さて。
帰り道。
鼻歌でも。
口ずさみながら。
のんびりいこう。



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2016/04/21 Thu *古今東西、過去未来 / Various Artists

20160421pleasewarmmyweiner


古今東西。
過去未来。
人の。
男の。
女の。

考えること。
思うこと。
望むこと。
求めること。
それは。そう。

あれ。
それ。
これ。
ただ一つ。
それ以外に何がある。

なんだ。
かんだと。
理由をつけようと。
かっこをつけようと。
行きつくところは。

あれ。
それ。
これ。
ただ一つ。
それ以外にはありゃしない。

そうだろう。
そうなのさ。
素直になろう。
認めよう。
楽になれるから。

『Please Warm My Weiner』'74年リリース。
ロバート・クラムによるジャケットも最高な戦前ブルースのオムニバス・アルバム。
13組のブルース・マン、ブルース・ウーマンによる全14曲を収録。
録音された年代は'29年~'35年までとなっています。そして、そのテーマはと言えば。
アルバム・タイトルを見れば一目瞭然。あれ、それ、これ、ナニについてのブルースです。
まぁ、ブルースの場合。いつの時代も、どの地域でも。ナニしかないと言えばないですけど。
その猥雑ながらも陽気で愉快なナニ、性愛を歌い上げる逞しさが何とも堪らないのです。
隠喩を使いながらも、あっけらかんとストレートに歌われるとねぇ、楽しくて仕方がないと。
当然ながら。背景にはアフリカ系黒人の置かれていた過酷な状況があるわけですが。
差別とか、重労働とか、貧困とか。そう言った問題は程度の差こそあれ世界中に存在すると。
そして。日本も例外では無いので。ブルースが愛される土壌は十分にあるのですよね。
置かれた状況が厳しければ厳しいほど。その反動でより激しく求めることになると。
そいつも、古今東西、世界中で共通する感覚なのかも知れないなとか思ったりもします。
曲名からして「You Put In It, I'll Take It Out」「Elevator Papa, Switchboard Mama」、
そして「Banana Man Blues」に「Please Warm My Weiner」ですからねぇ。
ついついあれやこれやと。想像を逞しくさせられると言うかね、妄想できると言うかですね。
このアルバムでしか聴けない、無名なブルース・マン、ブルース・ウーマンが殆どですが。
(自分が知らないだけで。ブルース・マニアの方々はご存知なのかも知れませんが・・・)
その中で「Banana Man Blues」を歌うメンフィス・ミニー、そして。
「Please Warm My Weiner」を歌うボ・カーターが流石の存在感を発揮しています。
ジュークとかで、こんなブルースを聴きながら安酒を飲みながらその夜の相手を物色して。
男と女の駆け引きが、楽しみながらも真剣勝負が繰り広げられていた場面を想像するだけ。
それだけで。思わずにやけてしまう。その楽しさ。これこそブルースだよなぁ、なんてね。

古今東西。
過去未来。
人の。
男の。
女の。

いるところ。
生きるところ。
営みのあるところ。
その根源は。
それは。そう。

あれ。
それ。
これ。
ただ一つ。
それ以外にはありゃしない。

なんだ。
かんだと。
理屈を捏ねようと。
言い訳しようと。
とどのつまりは。

あれ。
それ。
これ。
ただ一つ。
それ以外に何がある。

そうなのか。
そうなのだ。
忠実になろう。
許しちゃおう。
素になれるから。

あれ。
それ。
これ。
ただ一つ。
それ以外に何がある。

あれ。
それ。
これ。
ただ一つ。
それ以外にはありゃしない。

あれが欲しい。
それがしたい。
これもしてみたい。
それでいい。
それがいい。

あれを感じたい。
それも感じたい。
これで昇りつめたい。
それでいい。
それがいい。

古今東西。
過去未来。
肌の色も。
眼の色も。
人種も。国境も。

関係ない。
考えること。
思うこと。
望むこと。
求めること。

それはただ一つ。それがいい!



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2016/04/20 Wed *先ずはご挨拶 / Johnny Guitar Watson

20160420johnnyguitarwatson


へい。
こんな。
お調子者の。
チンピラの。
ひねくれ者です。

それでも。
お力に。
なれるのなら。
お役に。
立てるのなら。

どうぞ。
お声を掛けて。
下さいまし。
遠慮は。
無縁にございます。

但し。
ごらんの通りの。
一癖も二癖も。
ある面倒くさい野郎なので。
そこのとこはご承知おきで。

それでも。
良ければ。
他の皆様が。
やらないこと。
できないこと。

やらせて。
頂きます。
考え方は曲げませんし。
やり方も通します。
先ずはご挨拶ってとこですかね。

『Jonny Guitar Watson』'63年リリース。
テキサス出身のギタリスト、ジョニー・ギター・ワトソン。
'50年代からその名を馳せていたワトソンの初めてのアルバム。
'61年のキングへの録音10曲に。何故か'53年のフェデラルへの録音2曲を追加。
恐らくは「Cutin' In」のヒットに伴い急遽アルバムを制作との話になって。
曲が足りなくなって。キングが傍系のフェデラルの音源を倉庫から引っ張り出してきたと。
そんなところなのでしょうかね。兎に角。鉄は熱いうちに打て、じゃないですけど。
売れている間に売ってしまうのが業界の鉄則ですからね。ワトソンも乗り気だったかなと。
ジャケットの、先ずはご挨拶、宜しく!みたいな如何にもお調子者なポーズが最高です。
何せ、ギャング・スターの異名をとった暴れ馬、チンピラなワトソンですからね。
このアルバムでは「Cutin' In」を始めとするブルージーなバラードが多いのですが。
そのバラードにも。どこかギャングの匂い、チンピラな風情が漂うのがワトソンなので。
ベタにならない、重くなり過ぎない。洒脱な小粋さがバラードにもあるのですよね。
それが、ギャング・スターたるワトソンの持ち味で。ジャケットのポーズも伊達じゃないと。
アグレッシヴに暴れまくるギターが控えめなのは正直、物足りないところではありますが。
その分、歌声にR&Bにも通じる色気を出すことで個性を主張している辺りに。
後年、ブルースの枠に捕らわれずファンキーなサウンドで大暴れした片鱗を感じるかなと。
そうすると。まさに。このアルバムが先ずは挨拶、挨拶状代わりの1枚だったってことですね。
ライヴではこの時代でもギターを歯で弾いたり、背中で弾いていたりしていた様ですし。
20年前に横浜のステージで倒れてそのまま帰らぬ人となったワトソン。
若き日の姿を。このアルバムで偲ぶ・・・聴いていると陽気になってしまうのですが。
それも、また。ギャング・スター、ワトソンには相応しいのかなとも思います。

はい。
こんな。
軽い感じの。
チンピラ止まりの。
半端者です。

それでも。
助けに。
なれるのなら。
助かると。
言ってくれるのなら。

どうぞ。
端くれに入れて。
下さいまし。
過剰な気遣いは。
無用にございます。

但し。
ご存知の通りの。
一癖も二癖も。
ある気まぐれな野郎なので。
そこのとこはご免なさって。

それでも。
許されるならば。
他の皆様が。
やりたがらないこと。
手を付けないこと。

やらせて。
頂きます。
思いは曲げませんし。
筋も通します。
先ずはご挨拶ってとこですかね。

軽妙に。
飄々と。
装いながら。
かわしながら。
食い込んでみせる。

少しずつ。
機を見て。
ジャブを。
一発、二発。
繰り出して。

少しずつ。
存在を。
知らしめて。
おやっと。
思わせる。

少しずつ。
懐に。
入り込んで。
一人、二人と。
振り向かせる。

他の人間には。
言えない。
見せない。
そんなものが。
聞こえてきたら。見えてきたら。

そこから。
少しずつ。
感染させて。
踊ってもらう。
踊らせる。

チンピラだから。
ひねくれ者だから。
半端者だから。
やれることもある。
できることもある。

今は。
未だ。
先ずはご挨拶。
挨拶状を配っている。
それだけですけどね。



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2016/04/19 Tue *ワイルドでいこう / Guitar Slim

20160419atcosessions


ワイルドでいこう。
傍若無人でいこう。
理屈も分別も。
時にはかなぐり捨てて。
赴くまま。思うがまま。

もう。
そんななに。
時間は。
残されていない。
長くはない。

それどころか。
明日。
否。いまこの瞬間。
断ち切られる。
可能性だってあるのだ。

ならば。
好きなことを。
好きなだけ。
好きなように。
してやろう。

だから。
嫌いなこと。
嫌なこと。
嫌なものは。
無理してまで受け容れない様にしよう。

そうだな。
配慮はするけど。
遠慮はしない。
俺は俺だ。
俺の好きな様にやるだけだ。

『Atoco Sessions』'87年リリース。
ミッシッピ出身でニューオーリンズを拠点に暴れまくったギター・スリム。
その絶頂期は『The Things That I Used To Do』に代表されるスペシャルティ時代で。
そのワイルドでインパクト絶大な歌声と、ディストーションの効いたギター。
爆発しまくり、延々と歪むギター。無人の荒野を行くが如くのスリムの独壇場でした。
そんなスリムが、そのキャリアの最後に籍を置いたのがアトコで。
何でもアトコのジェリー・ウエクスラーは過去にスペシャルティにスリムを浚われていて。
言ってみれば。漸く念願が叶ってのスリムの移籍、そして録音だったと。
'56年~'58年にかけて計4回の録音がニューオーリンズとニューヨークで行われていて。
当時はシングルとして8曲が世に出ただけだったのを。未発表に終わった曲も追加して。
全15曲のセッション集として新たに編集されたのがこのアルバムと言うことになります。
スリム・・・本名エドワード・ジョーンズと言う人はギター・スリムなるキャラクターを。
その魅力、個性を全力で演じ、守った感があって。兎に角、ワイルドで傍若無人。
派手好きでその日の気分で、髪や衣装を赤や紫に染めて統一してステージに上がると。
そのステージではとんでもない長いシールドを用いて観客席を練り歩くのは日常茶飯事で。
時には会場の外へと出て行って。停車中の車の屋根の上でまでギターを弾いたことも。
自宅や、ツアー中のホテルの部屋でも乗ってくるとフル・ボリュームでギターを掻き鳴らす。
酒と女に滅法強く部屋には数本のボトルと数人のお姉ちゃんがいつでも転がっていたと。
そんなこんなで。体調を崩していたらしく。このアルバムで聴けるスリムは。
スペシャルティのスリムと比較するのは酷な面も多分に感じられるのですが。
それでも。ブギからスロー・ブルース、果てはポップなバラードまでと脈絡の無い選曲。
そのいずれにおいても。ワイルドな歌声と歪むギターであくまでワイルドに暴れてみせる。
その傍若無人な様は、やはりスリム。晩年までスリムはスリムでしかなかったのだなと。
晩年と言っても。この時、30歳とか31歳ですからね。亡くなったのが32歳だったと。
生前、人の3倍生きていると豪語したらしいスリム。実に愛すべき人物、そして人生です。

ワイルドにやろう。
傍若無人にやろう。
理性も倫理も。
時には忘れ去って。
心の命じるまま。気の向くまま。

もう。
そんななに。
猶予は。
残されていない。
長くなどない。

それどころか。
明日。
否。次の瞬間。
失われる。
可能性が高いのだ。

ならば。
好きなことだけ。
好きなように。
好きなだけ。
やってやろう。

だから。
嫌いなことなど。
嫌なことにも。
嫌なものにも。
構っている暇などないのだ。

人として。
配慮はするけど。
遠慮はしない。
俺は俺だ。
俺の思う様にやるだけだ。

ワイルドでいこう。
傍若無人にいこう。
昨日でもない。
明日でもない。
今日だけを生きよう。

ワイルドにやろう。
傍若無人にやろう。
あいつでもない。
誰でもない。
自分の為に生きよう。

理屈はいらない。
分別もいらない。
理性もいらない。
倫理もいらない。
纏めてゴミ箱に捨てよう。

好きなことを。
すきなだけ。
好きなように。
するだけ。
それだけ。

好きなことだけ。
好きなように。
好きなだけ。
やるだけ。
それだけ。


俺は俺だ。
俺の好きな様に。
俺の思う様に。
やるだけだ。
生きるだけだ。

好きなものは好き。
嫌いなものは嫌い。
好きなものを否定はできない。
嫌いなものを肯定はできない。
そのリスクは己が身で払ってやるさ。



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2016/04/18 Mon *平衡を / Buddy Guy

20160418holdthatplane


熱くなりすぎるな。
燃えすぎるな。
滾りすぎるな。
今は、未だ。
そう言うことだ。

徒に。
熱くなっても。
燃えても。
滾っても。
見失うだけなのだ。

焦るな。
苛立つな。
そうすれば。
そうするほど。
思う壺にはまるだけ。

落ちる前に。
陥る前に。
平衡を保って。
冷静さを失わず。
時を待つのだ。

その間に。
溜め込むのだ。
育むのだ。
決して折れないものを。
決して萎えないものを。

爆発する。
奔出する。
その寸前まで。
昂らせて。
そう。その時を待つのだ。

『Hold That Plane !』'72年リリース。
バディ・ガイのヴァンガードでの3枚目となるアルバム。
バディがアルバム単位での録音を初めて行ったのがヴァンガードで。
ジャズの名門として知られるこのレーベルらしく。
録音そのものは'69年に行われたこのアルバムの為のセッションでも。
名だたるジャズ・メンがバディを盛り立てていたりします。
そして。レーベルの後押しもあってかこの時代からバディの活動は幅広くなって。
白人聴衆相手のライヴも行う様になって。まるでジミヘンの様だと評判になったと。
勿論。真実は逆で。ジミヘンがバディに影響を受けていたのですけどね。
ここら辺りは当時のバディ、ブルースが置かれていた位置を象徴するエピソードかな。
さて。アップでは怒涛の様に弾きまくり、攻めまくり。暴れまくり。
スローでは陰湿なまでに。執拗に責めまくり。突き回る。それがバディの魅力で。
このアルバムでも。そのアップとスロー。攻めと責め。その振幅の大きいギター。
それがたっぷりと味わえます。味わえるのですが。暴発、爆発とまではいかないと。
前作に当たるライヴ・アルバム、『This Is Buddy Guy !』と比較すると抑え気味かなと。
ライヴとスタジオの違いもあるとは思いますが。それ以上に。そうだな、試みとして。
熱さ、激しさ。その滾るものを敢えて自分の内側に向けている様な気がするのですよね。
そうすることで。爆発寸前、暴発寸前の。危うい青白い炎がじりじりと身を焦がしていく。
そのサディスティックとも言える感覚がよりバディのギターを鬼気迫るものにしていると。
身体に悪そうな痩せ我慢を敢えて楽しんでいる様な、そんなブルースに昇華していると。
タイトル・ナンバーの「Hold That Plane」なんて。その抑えに抑えたギターが。
セクシャルな隠喩の歌詞と相俟って何とも言えない我慢汁のブルース(?)を奏でています。
最近はすっかり好々爺みたいなバディですが。その本質はここにあると思うのです。

熱くなりすぎないこと。
燃えすぎないこと。
滾りすぎないこと。
未だ、早い。
そう言い聞かせるのだ。

必要以上に。
熱くなっても。
燃えても。
滾っても。
しくじるだけなのだ。

焦れば焦るほど。
苛立てば苛立つほど。
そうするほどに。
そうなるほどに。
いい様に翻弄されるだけ。

踊らされる前に。
弄ばれる前に。
平衡を失わず。
冷静さを保って。
機を待つのだ。

その間に。
蓄積させるのだ。
鍛錬するのだ。
決して折れないものを。
決して萎えないものを。

暴発する。
奔流する。
その限界まで。
昂らせて。
そう。その機を待つのだ。

平衡を保ちつつ。
冷静さを失わずに。
抑えて。
耐えて。
我慢して。

その間に。
溜め込んで。
育んで。
その時を。
待つのだ。待ち構えるのだ。

その間に。
蓄積して。
鍛錬して。
その機を。
捉えるのだ。逃がすことなく。

焦らず。
苛立たず。
爆発させる。
暴発させる。
その時に。備えるのだ。

焦らず。
苛立たたず。
奔出させる。
奔流となる。
その機を。待ち構えるのだ。

だから。
熱くなりすぎず。
燃えすぎず。
滾りすぎず。
平衡を保ってみせるのだ。

今は、それでいい。



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2016/04/17 Sun *夜明け前 / Pee Wee Crayton

20160417bluesbeforedawn


夜明け前。
もう。
そいつは。
現れて。
そこにいる。

未だ。
寝ぼけているのかと。
眼を擦っても。
そいつは。
そこにいる。

そうか。
そうかよ。
今日も。
今週も。
お前とつきあうのか。

なんだよ。
その。
薄気味悪い。
笑顔は。
冗談じゃないぜ。

言っとくが。
好きで。
つきあっている。
そんな訳じゃない。
そこを間違えるなよ。

夜明け前。
もう。
そいつは。
俺に。
憑依していやがる。

『Blues Before Dawn』'86年リリース。
テキサス出身で、西海岸で活躍したピー・ウィー・クレイトン。
生涯を通じて殆どの録音をロスアンゼルスで行っていたクレイトンですが。
このアルバムに収められた‘50年代半ばのインペリアルへの録音では。
ニューオーリンズに赴いて。デイヴ・バーソロミュー楽団をバックにしてと。
珍しく環境を変えています。何でも。この頃のクレイトンはトラブル続きで。
交通事故とか、マネージャーに金銭を持ち逃げされるとかで。
終には組合と揉めて西海岸一帯でライヴが行えなくなったりもしたとかで。
そうですね。気分転換の意味もあって環境を変えたのかもと推測されるのです。
さて。英国編集のこのアルバム。そのインペリアル音源から14曲を収録。
それ以前のアラジンへの録音2曲を含む全16曲、クレイトンのギターが堪能できます。
クレイトンのギターと言えば。その朴訥としたヘタウマな歌とは対照的に。
兎に角。攻めて、攻めて、また攻めてと。攻めの一手に尽きる攻撃的な奏法が持ち味で。
これでもか、これでもか、これでもかと。只管に突っ込み、突破するギターなのです。
元来はTボーン・ウォーカーに直接手解きを受けた程で。ジャズの香りも漂わせていて。
様々な技法も披露していたのが。時を経るに連れて。どんどん削ぎ落とされていって。
このアルバムでは重厚な楽団のサウンドを従えて、ただただ三連で突っ込み捲っています。
ストレートに、ワイルドに。暴れまくって。それこそ辺りを蹴飛ばして回っている感じで。
流石に。暴れ過ぎなのではとも思いますが。それが気持ちいいのですよね。
ヘタウマな歌で聴かせるスロー・ブルースもいいのですが。それでも、やっぱり。
クレイトンは突っ込んで、暴れて、蹴飛ばしてなんぼかな。とことん痛快ですからね。
ブルースをブルースで蹴飛ばす。そんなクレイトンのギター。堪らないのですよねぇ・・・

夜明け前。
もう。
そいつは。
待ち構えて。
そこにいる。

未だ。
悪夢を見ているのかと。
二度寝してみても。
そいつは。
そこにいる。

そうか。
そうかよ。
今日も。
今週も。
お前と道行きするのかよ。

なんだよ。
その。
嬉しそうな。
笑顔は。
ふざけるなよな。

言っとくが。
好んで。
道行きしている。
そんな訳ないからな。
そこは勘違いするなよ。

夜明け前。
もう。
そいつは。
俺を。
捕獲していやがる。

冗談じゃないぜ。
まったく。
そりゃぁな。
お前とは。
縁も所縁も無いとは言わないが。

好きで。
知り合った訳でも。
好んで。
深い付き合いになった訳でも。
ありゃしない。

だから。
当たり前の様な。
顔をして。
夜明け前から。
居座るなよ。

そいつは。
些か。
否。
かなり。
図々しいってものだ。

ふざけるなよな。
まったく。
そりゃぁな。
お前とは。
浅からぬ因縁で結ばれているけれど。

好きで。
道行きしている訳でも。
好んで。
手と手を取り合っている訳でも。
ありゃしない。

だから。
当たり前の様な。
体をして。
夜明け前から。
蠢いているなよ。

そいつは。
些か。
否。
かなり。
太々しいってものだ。

夜明け前。
ブルースをブルースで。
蹴飛ばして。
蹴散らして。
それから転がり始めよう。



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2016/04/16 Sat *ビートを求めて / Joe Jackson

20160416beatcrazy


ビートを求めて。

ビート。
ビートが。
欲しい。
ビートが。
必要だ。

この。
社会を。
生きる。
この。
世界で。
生きる。

それには。
強力な。
弾む。
弾ける。
ビートが。

それには。
柔軟な。
柔らかな。
伸びやかな。
ビートが。

そいつが。
聴こえてこないと。
そいつに。
乗れないと。
どうしようもないのだ。

ビートを求めて。

『Beat Crazy』'80年リリース。
ジョー・ジャクソンの3枚目となるアルバム。
アルバム毎にその姿を変容させるカメレオンの如き男、ジョー。
正確にはジョー・ジャクソン・バンド名義となるこのアルバムでは。
それまでの尖った、弾けるビート一直線の姿とは異なって。
レゲエやスカを始めとする。様々なビートを奏で、乗りこなしています。
カテゴリーやジャンルに意味は無いと思いますが。
このアルバムまでがジョーの音楽がロックと呼ばれた時代になるのかな。
その後は。あまりの変化の激しさに。正直、ついていけなくなってしまったかな・・・
本能の求めるままだったのか。それとも何らかの戦略に基づいたものだったのか。
このアルバムで様々なビートに挑むジョーの姿、そのスタンスは。
ポリスや、クラッシュに近いものがあるのかな。同じ様に刺激的な姿勢であって。
更には。バンド名義とは言え。当然ジョーのワンマン・バンド。ソロに等しいので。
ポリスやクラッシュ以上に。その奏でられるビートは多彩で実験的なのですよね。
そのどれもが。ご機嫌に弾んで。心地よい柔らかさを兼ね備えていると。
特に。ベースの音がね。いいのですよね。実に何とも言えずにね。
下手すると統一感も何も無くなって。バラバラの実験音楽になってしまいそうなのに。
ギリギリのラインで。ご機嫌な弾みの、心地よい柔らかさを全体として保っていると。
この辺りはセルフ・プロデュース能力にも長けているジョーの面目躍如ってところかな。
まぁ、十分に実験的であるのですけどね。でも、ちゃんと大衆音楽としての、ロック。
その範疇で聴く者を乗せる、弾ませる、包み込む、楽しませる意思が感じられるのです。
だから。様々なビートが奏でられていても。楽しめるのですよね。
その後のジョーは、その音楽は。どうにも独りよがりが過ぎる気がしてしまうのです・・・

ビートを求めて。

ビート。
ビートが。
欲しい。
ビートが。
必要だ。

この。
社会を。
生きる。
この。
世界で。
生きる。

それには。
強力な。
弾む。
弾ける。
ビートが。

それには。
柔軟な。
柔らかな。
伸びやかな。
ビートが。

そいつが。
聴こえてこないと。
そいつに。
乗れないと。
どうしようもないのだ。

ビートを求めて。

その。
一歩を。
踏み出させてくれる。
そんな。
ビートを。

この。
背中を。
押してくれる。
そんな。
ビートを。

どんな。
状況でも。
ステップを踏める。
そんな。
ビートを。

どこまで。
追い込まれても。
踊っていられる。
そんな。
ビートを。

いつでも。
自分の為に。誰かの為に。
強くいられる。
そんな。
ビートを。

どこでも。
自分の為に。誰かの為に。
優しくいられる。
そんな。
ビートを。

求めているのだ。
欲しているのだ。
探しているのだ。
この耳が。この胸が。
この身体が。この精神が。

ビートを求めて。



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2016/04/15 Fri *モデルは / Elvis Costello

20160415thisyearsmodel


決まっている。
今年も。
来年も。
その先も。
決まっている。

俺の。
視線が。
レンズが。
シャッターが。
追いかけるのは。

そう。
あの娘。
ただ一人。
それ以外に。
考えられない。

ステージ毎に。
バンド毎に。
色々な表情で。
楽しませてくれる。
その音と共に。

その表情も。
その佇まいも。
その立ち居振る舞いも。
色々な音を奏でている。
追い掛けずにいられない。

そう。
俺の。
モデルは。
あの娘。
一人だけなのだ。

『This Years Model』'78年リリース。
エルヴィス・コステロの2枚目となるアルバム。
そしてアトラクションズと本格的に組んだ初めてのアルバム。
確か。当時日本では。このアルバムがデビュー・アルバムで。
この米国盤に独自に曲を追加したか、入れ替えた日本盤が編集されていた様な。
自分はその前に数少ない輸入盤を扱っているレコード屋さんで見かけて。
ジャケットのコステロの鋭い視線に痺れて。視聴させてもらって買ったのかな。
期待に違わぬ鋭いサウンドが堪らなくカッコ良かったのですよね。
曲調がスローであろうと、ポップなアレンジが施されていようと。
本質的な、根源的な怒りと、それを表出させた尖った表現は何ら変わることはなく。
苛立ちとか、焦りとか。そんな毎日を送っていたガキには実に刺激的だったのです。
おかしいと感じたら、おかしいと思ったら。それを口にしていい、叫んでいいのだと。
このアルバムのコステロは教えてくれたのですよね。それは救いでもあったよなと。
コステロの初期の3枚のアルバムは本当によく聴いていたのですが。
その中でも。やっぱり出会いとなったこのアルバムが、一番溝が減っている気がするな。
その切れ味鋭い剃刀が光っている時もあれば、胸の内にのんでいる時もある。
されどコステロに剃刀を持たせた。その本質は変わらないから筋が一本通っていると。
いま聴くと。曲調の多様さに後のカメレオンの如く変容を続けることになる。
そんなコステロの性質の萌芽を感じもして。それが激しくなるにつれ距離を感じたかなと。
だから余計に。このアルバムに捉えられた筋の通った凛として。そして視線を逸らさない。
そんなコステロが好きなのだろうなと。それは自分が成長してない証なのかもですが。
それでもいいかなと。この青臭いまでに一途な感じのするコステロに惹かれたのですから。

決めている。
今年も。
来年も。
その先も。
決めている。

俺の。
視線が。
レンズが。
シャッターが。
求めるのは。

そう。
あの娘。
ただ一人。
それだけは。
ぶれることはない。

ライヴの度に。
新たな試みで。
色々な装いで。
刺激してくれる。
その音と共に。

その表情も。
その佇まいも。
その立ち居振る舞いも。
色々な思いを語っている。
求め続けずにはいられない。

そう。
俺の。
モデルは。
あの娘。
一人しかいないのだ。

時の流れ。
その中での。
流行り。
廃り。
そいつとは無縁で。

自分の。
音を鳴らし続ける。
歌を歌い続ける。
音を求め続ける
歌を探し続ける。

そんな。
凛として。
前を向く。
佇まいを。
捉えたいのだ。

そんな。
時にキュートに。
時にハードに。
紡ぎだされるものを。
捉えたいのだ。

そして。
ステージを下りた。
その時に。
垣間見せる。
その素顔。

それすらも。
捉えてみたくなる。
そう。
俺のモデルは。
あの娘しかいないのだ。



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2016/04/14 Thu *世間様なぞ / Dr. Feelgood

20160414fastwomenandslowhorses


何に。
価値を見出すか。
何を。
生き甲斐とするか。
そいつは十人十色。

その。
価値観とか。
甲斐性とか。
そいつで。
決まるのだろう。

それで。
そいつが。
所謂。
世間様とやらからも。
認められる。

そんな。
ものであれば。
問題はないのだろうが。
ところが。
どうして。

そんなものには。
何の価値も見いだせない。
生き甲斐になんかできやしない。
そんな連中も。
いたりするわけで。

何を隠そう。
俺もその一人。
その代表格だったりして。
まぁ、本人は。
それで。一向に構わないのだけどね。

『Fast Women Slow Horses』'82年リリース。
カッコいいアルバム・タイトルにダサいアルバム・ジャケット。
その取り合わせの妙に、らしいなぁと納得させられるドクター・フィールグッドのアルバム。
このアルバムではギタリストが三代目のジョニー・ギターに交代。
元カウント・ビショップスのギタリスト。名前がねぇ。なんともいいなぁと。
初代のウィルコ・ジョンソンがR&Bを基本としたザクザクと刻むギターで。
二代目のジッピー・メイヨーはロックンロールを基本とした跳ねまわるギターで。
で、ジョニーはと言うと。ジッピーと同系統ながらもやや荒削りで。
その荒っぽさ、ワイルドさが。ジョン.B・スパークスとビッグ・フィガーのリズム隊。
そいつとの相性も良かったみたいで。リズムがビシッビシッと決まっている。
そんな印象のナンバーが多くて。なかなかにご機嫌なアルバムに仕上がっています。
この辺りは久々にプロデュースを手掛けたヴィック・メイルの手腕でもあるのかな。
オーティス・クレイの「Trying To Live My Life Without You」のカヴァーなんて。
原曲のソウルな雰囲気を残しながらも、軽快なロックンロールに仕立てていて見事です。
オリジナル・ナンバーは共作も含めてジョニーの手によるものが多くて。
そいつらもなかなかいい感じで。これは暫くこの編成でいってくれるものだと。
普通に、ごく当然の様にそう思っていたのですが。そうはならなかったのですよねぇ・・・
このアルバムリリース後に。ジョニー、更にはジョン.Bとビッグ・フィガーも脱退すると。
何とオリジナルのリズム隊まで失ってリー・ブリローは一人取り残されるのですよね。
アルバム・タイトル通りの放蕩生活を送っていたらしいブリロー、大酒のみでもあって。
その、女とギャンブルとアルコールのライフ・スタイルに他のメンバーが辟易したとも。
(ジョン.Bとビッグ・フィガーは同類だとも思えるのですけどね・・・)
そのライフ・スタイルあってこそのブリローの胡散臭さと如何わしさ。
自分としてはそれが大好きで、それこそがドクター・フィールグッドだろうと思うのですが。
価値観の違いは。長いこと一緒にやっていても埋められない場合もあるのでしょうね。

何に。
魅力を感じるか。
何の。
為に生きるのか。
そいつは百者百様。

その。
嗅覚とか。
嗜好とか。
そいつで。
決まるのだろう。

それで。
そいつが。
所謂。
世間様とやらからも。
許容される。

その。
範囲であれば。
問題はないのだろうが。
ところが。
どうして。

そんなことは。
気にもかけずに。
魅せられたら、とことんまで。
そんな連中も。
いたりするわけで。

何を隠そう。
俺もその一人。
その代表格だったりして。
まぁ、本人は。
それで。一向に問題ないのだけどね。

他人が。
世間様が。
どう思おうと。
どう感じようと。
気にしない。

他人の。
世間様の。
価値観も。
許容範囲も。
関係ない。

己の。
価値観。
己の。
生き甲斐。
それが総て。

己の。
嗅覚。
己の。
嗜好。
それにのみ従う。

それで。
胡散臭く思われようと。
如何わしいと言われようと。
構いはしない。
問題は無い。

そいつを。
求めなくなったら。
感じなくなったら。
それで。
終わりなのだから。

無意味だと。
放蕩だと。
刹那だと。
言われようとも。
貫くのみ。

ロックンロールと。
ジャックと。
お姉ちゃん。
それでいいのだ。
世間様なぞ関係ない。

己が転がり方に悔いなし(笑)。



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2016/04/13 Wed *チンピラ気質 / Graham Parker & The Rumour

20160413hightimes


いつまでも。
変わらない。
変えられない。
これからも。
そのまま。

そうだな。
ここまできたら。
今更だし。
それでもいいかと。
そのまま。

これでも。
結構。
変わってきている。
ものもあるけれど。
そのまま。

そう。
そいつだけは。
その一点だけは。
変わらずに。
そのまま。

そう。
生まれついたのか。
どこかで。
そうなったのか。
知らないけれど。

この。
チンピラ気質。
そいつだけは。
もう。ずっと。
そのまま。

『High Times』'79年リリース。
グラハム・パーカー&ザ・ルーモアのベスト・アルバム。
‘80年に同名のやはりベスト・アルバムが欧米でもリリースされましたが。
このアルバムは日本独自編集、独自ジャケットとなっていて。
グラハムの2度目の来日に際して来日記念盤として企画されたものとなります。
既発だった4枚のオリジナル・アルバムから選ばれた10曲と。
欧米ではシングル盤としてリリースされ日本では未発表だった2曲の、全12曲。
まさに。若き日のグラハムとルーモアの何たるかを見事に凝縮したアルバムかなと。
グラハムって言う人は、ブルー・アイド・ソウル・シンガーの系譜にも入れられるかと。
それ程にソウルフルなグラハムの歌声。歴戦の強者揃いのルーモアの慰し銀なサウンド。
このコンビネーションからすると。渋い通好みな世界になりそうな気もするのですが。
ところが。どうして。そうはならずに。実にこう尖っていて。ヒリヒリする肌触りだと。
これはひとえに、グラハムの反骨精神。レコード会社に毒づき、神にも物申す。
社会の不条理さに噛みつき、自らの内面にも容赦なく問いを投げかける、その姿勢。
時には、何もそこまでと思わせるその硬骨な姿勢が生み出しているものなのかなと。
それでいて直球だけでなく。わざとからかってみせもする軽やかさもあって。
なんとも。あっぱれなチンピラ振りなのですよねぇ。それがビシビシと突き刺さるのです。
青臭いまでの怒りと、それが故の容赦ない皮肉の利かせ方。好きなのですねぇ。
また。そんな暴れまくるグラハムを、実に絶妙なサウンドで支えるルーモア。
この人達はその経歴からして。またグラハムと異なる毒の吐き方を心得ていますからね。
ストレートなロックンロールでも、熱いソウル・バラードでも。どこかにウィットがあると。
要はルーモアも、ちょっと大人なチンピラで。そんなチンピラ達の魅力に溢れているのです。

幾つになっても。
変わらない。
変えられない。
これからも。
このまま。

そうだな。
この歳になったら。
今更だし。
それでもいいかと。
このまま。

それでも。
多少。
変わってきている。
ものもあるけれど。
このまま。

そう。
こいつだけは。
この一点だけは。
変わらずに。
このまま。

そう。
生まれつきなのか。
どこかで。
こうなってしまったのか。
分からないけれど。

この。
チンピラ気質。
こいつだけは。
もう。ずっと。
このまま。

もう。
いい加減に。
いいじゃないかと。
諦めるとか。
落ち着くとか。

そいつは。
どうにも。
似合わない。
そぐわない。
そうなのだから。

いつまでも。
尖って。
毒づいて。
物申して。
噛みついて。

いつまでも。
からかって。
皮肉って。
尻を捲って。
舌でも出して。

そんな。
こんなの。
チンピラ気質。
そいつだけは。
こいつだけは。

そのまま。
このまま。
どこまでも。
いけるところまで。
チンピラのままでいてやろう!



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2016/04/12 Tue *必要で、必然で / Dave Edmunds

20160412repeatwhennecessary


必要とあれば。
ご要望とあれば。
再び。
否、何度でも。
やりましょうかね。

上手くいくのか。
喜んでもらえるのか。
楽しんでもらえるのか。
実のところ。
やや不安もあったのだけど。

なんだか。
まったくの。
杞憂だった様で。
会話が弾み。
笑顔が溢れて。

どうやら。
思惑以上に。
上手くいって。
喜んでもらえた。
楽しんでもらえた。

そうか。
そうなのだろうな。
皆。
こんな機会を。
待っていたのだろうな。

ならば。
必要とあれば。
ご要望とあれば。
何度でも。
やりましょうかね。

『Repeat When Necessary』'79年リリース。
生粋のロックンロール野郎、デイヴ・エドモンズの5thアルバム。
そして。デイヴ、ニック・ロウ、ビリー・ブレムナー、テリー・ウィリアムズと。
ロックパイルのメンバーによって録音されたデイヴの2枚目のアルバム。
同年にはロウの『Labor Of Lust』もリリースされていて。
このアルバムは言ってみればロックパイルの3rdアルバムってことになるのかな。
ロックパイル名義では『Seconds Of Pleasure』しかリリースされていないのですが。
実は4枚のアルバムが存在したと。なんだかそれだけで嬉しくなってきてしまいます。
ロックパイルって言うのは、デイヴとニックの盟友関係が生んだ賜物なのですが。
意外にもこのアルバムではデイヴのオリジナルもニックのナンバーも収録されておらず。
エルヴィス・コステロやグラハム・パーカーのナンバーを含めて総てがカヴァーだと。
それ故か。演奏することに集中して。演奏することを楽しんでいる。
そんな4人の息の合った演奏と、楽しくて堪らないと言った雰囲気が実に心地よくて。
もう絶好調なのですよね。ポップで、ストレートなロックンロールが弾けて、弾けて。
アルバムに針を落として、針が上がって。ひっくり返して。針を落として、針が上がって。
あっという間の35分弱。一切のダレも弛みも無いという。そのあまりの見事さに。
思わず。もう一度、更に何度も。繰り返して針を落としたくなるアルバムなのです。
ニックの存在も大きいのですが。ビリーと言うギタリストが参加していることで。
デイヴが伸び伸びとギターを弾いていると。その好影響が歌声にも表れていて。
あのちょっと鼻にかかった歌声で。軽快に歌いまくっています。少し悪乗り感もある程で。
この乗りの良さがそのまま『Seconds Of Pleasure』に繋がったのだろうなと想像できます。
うん。そうだな。やっぱりデイヴはこの時代が一番、輝いていたのかもしれません。

自然な姿。
これが必然ならば。
再び。
否、何度でも。
集まりましょうかね。

それこそ。
世紀をまたぐ様な。
空白も存在したので。
実のところ。
少し心配もしていたのだけど。

まったく。
もっての。
取り越し苦労だった様で。
会話が弾む、弾む。
笑顔が溢れる、溢れる。

どうにも。
想像以上に。
上手く転がって。
喜び合えた。
楽しみを分かち合えた。

そうか。
そうだったのだな。
皆。
こんな時間を。
必要としていたのだろうな。

ならば。
自然な姿。
必然とあれば。
何度でも。
集まりましょうかね。

世紀を。
またぐ様な。
空白さえ。
ものともしない。
そんなものがあると。

同じ。
時間を。
空間を。
空気を。
共にしてきたからこそ。

相通じる。
共有できる。
そんなものを。
皆が。
持っている。感じている。

それが。
弾む会話を。
溢れる笑顔を。
今でも。
生んでくれるのなら。

それは。
必要で。
それは。
必然で。
そう言うことならば。

ご要望とあれば。
否。
ご要望がなくても。
再び。
何度でも。

こんな。
機会を。時間を。
盟友達が。
集える夜を。
設けましょうかね!



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2016/04/11 Mon *雨、雨、降れ、降れ / Bob Dylan

20160411hardrain


街が。
社会が。
世界が。
どんな。
天気であろうとも。

俺の。
胸の内では。
心の中では。
激しい雨が。
降っている。

いつから。
そう。
きっと。
あの日から。
この思いに気付いた日から。

この思い。
間違いがないと。
揺らがないと。
確かなものだと。
分ってしまったその日から。

けれど。
決して。
口にはだせない。
だしてはいけない。
秘めておかなければならない。

だから。
せめて。
冗談めかして。
笑いのネタにして。
心の中には。激しい雨。

『Hard Rain』'76年リリース。
ボブ・ディランの第二期ローリング・サンダー・レヴューからのライヴ・アルバム。
既存のツアー・システムに反発して。その破壊を目指したローリング・サンダー・レヴュー。
その為か。わざと大都市を回避して。小さな会場を選んでと。
そして。大人数のミュージシャンを引き連れ。曲目も曲順も決め事なく即興でと。
そんな挑発的だった第一期ローリング・サンダー・レヴューが評判は呼んだものの。
当然と言えば、当然の如く。興行収入的には苦戦を強いられた為。止む無く仕切り直しに。
そして大都市、大会場も含んだ第二期ローリング・サンダー・レヴューが始まったと。
しかし。そこはディランですから。ライヴそのものの自由度の高さは継続された様で。
(それでも第一期に比べるとかなり普通に聴こえるとの声もある様ですが・・・)
数多いディランのライヴ・アルバムの中でも。アナーキーで、そしてかなり激しいと。
ミック・ロンソンを始めとするバンドの演奏力の高さがディランを刺激もしている様で。
その歌声にも力感があり、感情のこもった表現力の豊かさには肝を抜かれる思いがします。
ギターやベースはスタジオで重ねられた部分も多分にあるようですが。そうだとしても。
ここに収められたディランとバンドの歌声とサウンド、そのライヴならではの迫力。
それは数あるディランのライヴ・アルバムの中でも一番、心に残るかなと。
その証に。「Maggie's Farm」や「Oh, Sister」や「Shelter From The Storm」…
そして「Lay Lady Lay」など。このアルバムでのアレンジが刷り込まれてしまっている。
その度にアレンジが変わるディランですが。このアルバムでのアレンジで記憶させられた。
そんなナンバーが多かったりするのです。感情を剥き出しにして迫ってきているからか。
このアルバムにこそ。ディランの歌いたかったモノがあるのではと感じるのです。
「Lay Lady Lay」なんてね。そうだな。こんな迫力であの娘に迫ってみたいよなと。
危うく。背中を推されそうになる程の。そんな激しく魂を揺さぶるディランがここにいます。

街の。
社会の。
世界の。
天気など。
お構いなしに。

俺の。
胸の奥には。
心の柔らかい処には。
激しい雨が。
降り続いている。

いつから。
そう。
たぶん。
あの日から。
この思いが焼き付けられた日から。

この思い。
間違いだと言われても。
それならば。
正しくなんかありたくないと。
悟ってしまったその日から。

けれど。
決して。
言葉にはできない。
できても伝えてはならない。
密にしておかなければならない。

だから。
せめて。
冗談に紛らせて。
受け流してもらって。
心の柔らかい処には。激しい雨。

雨。
雨。
降れ。
降れ。
もっと降れ。

この。
思いを。
その勢いで。
その激しさで。
洗い流してくれ。

雨。
雨。
降れ。
降れ。
もっと降れ。

この。
思いを。
その冷たさで。
その激しさで。
醒ましてくれ。

分っている。
どんなに願おうとも。
ただ濡れるだけ。
びくとも動かず。
水蒸気に変わるだけ。

思いの。
激しさが。
激しい雨を。
呼んでいるのだと。
降らせているのだと。

窓の外は晴れ。
雨など降っていない。
始めから終わりが見えている思いに。
こんな晴れ間は。
眩しすぎる。

雨。
雨。
降れ。
降れ。
もっと降れ。



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2016/04/10 Sun *越えていくもの、超えているもの / Janis Joplin

20160410forever


越えていくもの。

時代も。
国境も。
肌の色も。
目の色も。
軽々と。

越えて。
伝わって。
響いて。
残って。
繋がって。

いつでも。
どこでも。
誰からも。
支持される。
愛される。

そんなものが。
稀に。
この世に生まれ。
この世で声を上げ。
その声で世を振り向かせる。

それに。
触れることは。
驚きであり。
喜びであり。
しかし。焦りでもある。

越えていくもの。

『Forever』'82年リリース。
恐らくはブラジル独自編集と思われるジャニス・ジョプリンのベスト・アルバム。
それは確かに。ブラジルでロックが、ジャニスが聴かれていたとしても。
何の不思議もないのですが。地球の反対側、ブラジルでプレスされたアナログ盤が。
実際に手元にあって。針を落として聴いている。何とも言えない感慨があって。
どういう経緯で、どんな人々の手を経て。日本の、東京のレコード屋さんに辿り着いて。
自分との出会いの時を迎えたのだろうかと。そんなことに思いを馳せてしまいます・・・
さてと。ジャニスのベスト・アルバムですからね。中身は折り紙つきと言うか。
今更、語るまでもなく。針を落とせば。あの歌声が聴こえてきて。
その瞬間に。部屋の空気を、匂いを変えて、そして支配してしまいます。それだけですが。
それだけが。如何に素晴らしいことであるか。とんでもないことであるか。
越境者であり、超越者である。選ばれた人間、歌声が存在するのだと思い知らされます。
「Summertime」で始まり、「One Good Man」で終わるまで。ただただ圧倒されると。
(そういえば珍しく「Move Over」が収録されていないんですよね・・・)
いつだったか。普通の商店街の長閑な昼下がりに。ある店先からジャニスの歌声が流れて。
そのあまりのそぐわなさに、茫然とした覚えがありますが。それだけ特別な存在であって。
ジャニスの歌声だけが触れられる、ジャニスの歌声だけが震わせることができる。
実は、そんな部分、器官が人間にはあるのではないかと馬鹿な空想すらしてしまいます。
どんなに頑なになっていても。どんなに心を閉ざして、身の内に籠城していても。
ジャニスは軽々と越境して、頑な思いも、閉ざされた心もものともせずに開放してしまう。
それが許されるだけの歌声を与えられた超越した者であったのです。
故に。今も、どこかで、誰かが。その歌声を求めて止まないのだと思うのです。
それが。その歌声が。選ばれたことが。ジャニスの深い孤独の代償だったのかと考えると。
尚更に、いつまでも。聴き続けていたくなるのですよね。切ない愛し方ですけれど。

超えているもの。

時代にも。
国境にも。
肌の色にも。
目の色にも。
囚われず。

超えて。
伝えて。
響かせて。
刻んで。
繋げて。

いつでも。
どこでも。
誰をも。
魅了する。
虜にする。

そんなものが。
稀に。
この世に生まれ。
この世で声を上げ。
その声で世を高みへと導く。

それに。
触れることは。
驚きであり。
喜びであり。
しかし。妬みをも感じさせる。

超えているもの。

越境者の。
自由。
超越者の。
孤独。
なぜ、それが並存せねばならないのか。

人並み外れた。
自由を得るには。
人並み以上の。
孤独が求められる。
それは、壮大な悲劇ではないのか。

時代も。
国境も。
肌の色も。
目の色も。
大した問題ではないと。

時代の。
国境の。
肌の色の。
目の色の。
壁を取り払ってしまう。

それが。
必要とされる時。
それを。
成しうるものに。
何故、過酷な代償が課せられるのか。

自由を。
導き。
広め。
先頭に立つ。
何故、そのものに足枷が課せられるのか。

それが。
その事実が。
心、怯えさせ。
足、竦ませ。
我らから自由を奪い去ろうとする。

越えていくもの。
超えているもの。
及ばずとも。
越境者としての、超越者としての。
闘志と覚悟は我が胸に秘め。自由を目指そう。



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2016/04/09 Sat *突っ走るだけ / Grand Funk Railroad

20160409thebestofgrandfunk


用意はいいかと。
そう問われても。
いいも。なにも。
もう決まってしまったのだから。
そうするだけだと。

それ以外に。
どうしようがあるのだと。
腹は括っていると。
そう答えて。
走り始めるしかない。

それこそ。
暴走機関車でも。
高級なアメ車でも。
転がすつもりで。
走り抜けてやるだけだと。

胸の内の。
叫びだしたくなる様な。
葛藤を。
押し殺して。
ぶっ飛ばすのだ。

決まってしまった。
そうさ。
とうの昔の。
あの日に。
決まってしまったのだから。

後は。
従って。
逆らわず。
結末が見えていても。
その時まで突っ走るだけなのだ。

『The Best Of Grand Funk』'71年リリース。
グランド・ファンク・レイルロードの日本独自のベスト・アルバム。
あの伝説の初来日公演の来日記念盤として企画、編集されたアルバムで。
1stアルバム~3rdアルバムまでの3枚のアルバムから選曲されています。
ところで。後にグランド・ファンンクと改名することになりますが。
この時点では未だグランド・ファンク・レイルロードだったので。
アルバム・タイトルのグランド・ファンクって言うのは日本で勝手に短縮した略称で。
まさか。そいつが正式名称になってしまうとは。だからいささか紛らわしいのですが。
あくまでも。グランド・ファンク・レイルロードのベスト・アルバムなのです。
さて。ツェッペリンをぶっ飛ばしたんだか、ぶっ飛ばさなかったんだか。
兎にも角にも。一番勢いのあったデビューから3枚目までのアルバムから選りすぐられた。
その全10曲を聴いていると。グランド・ファンク・レイルロードの何たるか。
そいつが。すっきりと、くっきりと。至極明快に伝わってくるんですよねぇ。
ハードで、ヘヴィーで。なんだけど。スコーンと突き抜けている、その抜けの爽快さ。
それこそが。グランド・ファンク・レイルロードの最大の魅力と言えるかな。
ひたすら遮るものも無い地平と、その上に広がる果てしない青空。
そこに立ち。それを見上げ。腹の底から大声で叫ぶ。そんな快感に溢れているのです。
「Are You Ready」「Mr. Limousine Driver」「Inside Lookin’ Out」「Time Machine」…
そして「Heartbreaker」ですからね。今更ですけど。いい曲、多いよなぁと。
結構キャッチーなメロディも多いし。でも決してスカスカにはならないと。
トリオ編成でこの音を出しているんだから。一人一人の技量も改めて評価したいなと。
まぁ、そんなことよりも。大音量で聴いて。スコーンとぶっ飛ばされるのが一番かな。

用意はいいかと。
そう問うてはみても。
いいも。なにも。
もう決めてしまったのだから。
そうするだけだと。

それ以外に。
どうしようもないように。
腹を決めたのだと。
そう自答して。
走り始めるしかない。

それこそ。
暴走機関車でも。
高級なアメ車でも。
ぶっ潰れるまで。
乗り回してやるだけだと。

胸の内の。
叫びだしたくなる様な。
衝動を。
抑え込んで。
とことんぶっ飛ばすだけなのだ。

決めてしまった。
そうさ。
とうの昔の。
あの日に。
決めてしまったのだから。

後は。
従って。
逆らわず。
結末が分かっていても。
その時まで突っ走るだけなのだ。

決めた。
その日に。
結末も。
見えていて。
分かっていて。

それでも。
走り始めると。
走り抜けると。
乗り回すと。
ぶっ飛ばすと。

それでも。
その時まで。
突っ走るだけだと。
決めてしまった。
今更、どうしろと言うのだ。

決められた。
結末。
変えられない。
結末。
それでもいいと。

決めたのだ。
後は。
ひたすら。
蒸気を上げて。
アクセルを踏んで。

この。
胸が。
張り裂ける。
その時まで。
一途に。
突っ走る。

そうだな。
せめて。
タイムマシンが。
あればなと。
願わない瞬間がないでもないが。

胸が。
張り裂ける。
その時まで。
決められた結果が出る時まで。
突っ走るのも悪くはない。



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2016/04/08 Fri *中くらいなり、おらが春 / Creedence Cleawater Revival

20160408mardiglas


もどかしさも。
中くらいなり。
おらが春。
まぁ。
そんなところだな。

もどかしい。
誰に言われるまでもなく。
そいつは。
自分自身が。
一番に感じている。

もう少し。
出来るだろう。
もう少し。
やれるだろう。
そう思いながら。

その。
少しが。
出来ないまま。
やれないまま。
過ぎて行ってしまう。

その一方で。
いま、ここで。
焦ったところで。
欲をかいたところで。
どうにもならないことも承知していて。

もどかしさも。
中くらいなり。
おらが春。
そんなところで。
今は。見送るしかないなと。

『Mardi Gras』'72年リリース。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)のラスト・アルバム。
不動の4人組だったのが。前作を最後にトム・フォガティが脱退してトリオ編成にと。
ジョン・フォガティがいれば。別に問題にはならないかと思いきや。
そうですね。半ば問題なし、半ば問題あり。そんな感じのアルバムと言えるかなと。
「Someday Never Comes」とか「Sweet Hitch-Hiker」とか。
従来通りに。ジョンが書いて、ジョンが歌っているナンバーは。何の問題も無くて。
今まで通りのCCRが聴けて。そいつは疑いも無しにご機嫌なのですけどね。
ジョンはその2曲も含めて3曲して書いていなくて。ヴォーカルも4曲のみとなっていて。
残りはベースのスチュ・クックとドラムスのダグ・クリフォードが自作を歌っていると。
これがねぇ。明らかにジョンと落差がある・・・ありすぎるのですよね。
ダグは未だタフな温かさが感じられて味があるのだけど。スチュはねぇ。
曲も面白みに欠けるし。何よりも線が細いどころか頼りないことこの上ない歌声で。
それまでジョンの独裁体制で上手くいっていたのに。この突然の民主主義への転向。
何故か。傍で思うよりもジョンの喪失感、そして罪悪感が大きかったのかなと。
何せトムは実の兄ですし。そのトムのバンドにジョンが参加したのがCCRの母体だと。
不満を募らせて出て行った兄と。それに気づかなかった自分。ショックだったのでしょうね。
他のメンバーに機会を与えたと言うよりも。ジョン自身の気力が萎えてしまったのかな。
だから。どんなに。その出來に落差があろうと。ダグとスチュ無しでは。
このアルバムを完成させることも。恐らくはままならなかったのだと思うのです。
そうだな。ジョンの中ではもう既に。半ばCCRは解散していた、のじゃないかなとすらね。
どうにも中途半端で。決して褒められたアルバムじゃないし。人にも勧めないけど。
その半ばさ、中途半端さに人間、ジョン・フォガティを感じて。酷評は出来ないのです。

もの足りなさも。
中くらいなり。
おらが春。
まぁ。
そんなものだろうな。

もの足りない。
誰に言われるまでもなく。
そいつは。
自分自身が。
一番に思っている。

もう少し。
出来るのだから。
もう少し。
やれるのだから。
そう感じながら。

その。
少しを。
求めないまま。
声にしないまま。
通過させてしまう。

そう、一方で。
いま、ここじゃないと。
強気は隠しておかないと。
余裕は見せないでおこうと。
それが得策なことも承知していて。

もの足りなさも。
中くらいなり。
おらが春。
そんなところで。
今は。見送るっておけばいいと。

もどかしさも。
もの足りなさも。
半ば。中途半端。
中くらいなり。
おらが春。

この春は。
そう。
少なくとも。
この春は。
それでいいのだと。

自分自身に。
言い聞かせる。
焦る必要も無い。
強気になる必要も無い。
中くらいでいい。

自分自身を。
得心させる。
欲をかくことは無い。
余裕を見せる必要も無い。
中くらいでいい。

半ば。
中途半端。
その。
生ぬるさの。
居心地の悪さ。

そいつに。
首まで使って。
その。
感触を覚えておくことが。
今、必要なのだと。

もどかしさも。
もの足りなさも。
半ば。中途半端。
中くらいなり。
おらが春。



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2016/04/07 Thu *面白おかしく / David Johansen

20160407liveitup


どうせなら。
毎日を。
毎夜を。
面白おかしく。
過ごしたい。

明日のことなど。
わからないし。
昨日のことなど。
変えられないし。
ただ今日、今夜があるのみ。

ならば。
その時。
どんな状況でも。
どんな気分でも。
関係なく。

上げていこう。
踊っていこう。
身も心も。
ステップを踏んで。
ビートに乗って。

浮いた。
浮いたで。
笑いながら。
楽しみながら。
過ごすに限る。

毎日を。
毎夜を。
贅沢に。
過ごさないで。
何が己の桜かな。

『Live It Up』'82年リリース。
デヴィッド・ヨハンセンの初めてのライヴ・アルバム。
ご存じ、ニュー・ヨーク・ドールズのヴォーカリストだったヨハンセン。
解散後はソロとして自ら結成したバンドを率いて活動するも。
セールス的には伸び悩んだらしく。終にはレコード会社から最後通牒を突きつけられ。
強制的にバンドのメンバーを交代させられ。ライヴ・アルバムで勝負しろと言われて。
その新しいバンドを従えてボストンの小さな劇場でライヴに臨んだと。
最後のチャンス、最後の勝負だったのかと思うのですが。切羽詰まった感じはなくて。
追い込まれたが故に。完全に開き直ったと思われて。アルバム・タイトルの通りに。
面白おかしく、歌わなきゃ、やらなきゃ。つまらないじゃないかとばかりに。
ヨハンセンならではのハッタリが全開になったライヴを繰り広げています。
そう。そう。ヨハンセンはね。妙にカッコつけたり、キメ様としても駄目なのですよ。
だってね。言ってみれば所詮はB級のミック・ジャガーじゃないですか。
ならば。そのB級ならではの良さ。ミックが絶対にやらないところで勝負しないとね。
それこそが。腹を括って。ハッタリかまして。大袈裟で笑えるくらいに。
それこそ下世話なくらいに。自己陶酔して歌うことを楽しむこと、楽しませること。
このアルバムがいいのは。ヨハンセンが吹っ切れているので。
聴いていて。楽しいんですよね。もう、それに尽きるアルバムですね。それがいいと。
アニマルズ、フォー・トップス、そして「Personality Crisis」のセルフ・カヴァーも。
ヨハンセン自身が楽しんじゃってるから、実に堂々とした出來に仕上がっています。
結果。このアルバムが売れたのかどうかは知りませんが。ヨハンセンには転機となって。
後の、バスター・ポインデクスターなる別キャラクターでの成功に繋がったのでしょうね。

どうせなら。
このひと時を。
この一瞬を。
面白おかしく。
過ごしたい。

一寸先のことなど。
わからないし。
零れ落ちた過去など。
変えられないし。
ただ今が、この瞬間があるのみ。

ならば。
その時。
どんな状態でも。
どんな気持ちでも。
関係なく。

上げてしまおう。
踊ってしまおう。
身も心も。
ジャンプさせて。
リズムに乗って。

浮いた。
浮いたで。
笑い飛ばして。
楽しみ尽くして。
過ごすに限る。

このひと時を。
この一瞬を。
贅沢に。
過ごさないで。
何が己の桜かな。

どうしたって。
生きなきゃならないし。
どうしたって。
死ななきゃならないし。
だったら。その間は。

上げて。
踊って。
ステップ踏んで。
ビートに乗って。
リズムに乗って。

浮いた。
浮いたで。
笑いながら。
笑い飛ばして。
面白おかしく過ごすに限る。

毎日を。
毎夜を。
このひと時を。
この一瞬を。
楽しまなくてどうする。

そう。
浮いた、浮いたで。
惚れた、惚れたで。
遊び尽くす。
面白おかしく楽しみ尽くす。

生を。
楽しむこと。
贅沢に。
生きること。
それが一番。

それが。
最高の復讐。
それが。
最強の武器。
それを忘れて。何が己の桜かな!



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2016/04/06 Wed *この道 / シーナ&ロケッツ

20160406mainsongs


この道。
この歩き方。
この転がり方。
それ以外は。
出来ないのだ。

何と言われようと。
どう思われようと。
これで。
こいつで。
ここまで来たのだ。

今更。
他の道。
他の歩き方。
他の転がり方。
そんなものなど。

受け付けられない。
受け入れられない。
頑固と言われようと。
依怙地だと思われようと。
構いはしない。

この道を。
この歩き方で。
この転がり方で。
行けるところまで。
行くだけ。

それだけだ。
それだけでいい。
それでいい。
それがいい。
思い悩む暇など無い。

『Main Songs』'85年リリース。
シーナ&ザ・ロケッツ、シナロケの通算6枚目のアルバム。
ビクターに移籍してからはシナロケとしては2枚目となるアルバムだったかな。
アルファ時代は細野晴臣や糸井重里が関わるなどしていて。
それはそれで効果的ではあったし、良かったのだけれど。時代に乗り過ぎた・・・
まぁ、それは大袈裟にしても。本来の姿からすると若干装飾過多だったのかな。
移籍して心機一転。シーナの産休によりロケッツ、シーナそれぞれのアルバム。
そいつを転換点にして。原点回帰の過程で、決意表明したアルバムかなとも思われて。
モノクロのシンプルなジャケットに。このアルバム・タイトル。
そしてザラザラとした肌触りのギターを中心として無骨なサウンドがのたうち回り。
その上をシーナのキュートにして妖艶な歌声が自由に飛び跳ねている。
これこそが。シナロケのロックンロールなのだと。改めて世間に宣言しているかの様で。
鮎川誠、誠ちゃんの強い拘り、そして強い意志、固い決意を感じるかな。
ややそれが前面に出過ぎて。聴く人によっては地味な印象を受けるかもなのですが。
でも。無骨で、荒々しく、刺々しく、ドロドロと。それが本質にあるからこそ。
そのサンハウス以来、変わらないものがあるからこそ。シーナの歌声も映えたのだし。
その時々で時代に寄り添いながらも。決して時代に寝取られることは無かったのだと。
そんな。シナロケの本質、凄味がアルバム全体の芯として一本貫かれているかな。
故に「今夜はたっぷり」「プラザへ行こう」と言ったキャッチーなナンバーでも。
シーナの歌声はキュートでありながらも、凄味の増した妖艶さがより魅力的だと。
シナロケのアルバムの中ではあまり語られない、やはり地味なアルバムなのでしょうが。
だからこそ。外せないアルバムだと断言してしまってもいいかなと。
B面ラストの「この道」のカヴァー。そう。やはりシナロケ、誠ちゃんの決意表明だよね。

この道。
それを行く。
そこを転がる。
それ以外は。
考えられないのだ。

誰が何を言おうと。
誰が何を思おうと。
それで。
そうして。
ここまで来たのだ。

今更。
他の道を。
他の歩き方で。
他の転がり方で。
そんなことなど。

あり得はしない。
思いもしない。
頑迷と言われようと。
意固地だと思われようと。
気にもならない。

この道を。
この歩き方のまま。
この転がり方のまま。
その時が来るまで。
進むだけ。

それだけだ。
それだけでいい。
それでいい。
それがいい。
思い惑う隙など無い。

この道は。
いつかきた道。
あぁ。そりゃ。
そうだろうよ。
ずっとこの道の上。

そいつを。
歩いてきたのだ。
時に。
逸れて。
寄り道をすることはあっても。

そいつを。
転がってきたのだ。
偶に。
迷って。
道草をすることはあっても。

そうして。
ここまで来た。
そうして。
いま。
ここにいる。

これからも。
このまま進む。
そうして。
いつも。
ここにいる。

それだけ。
そして。
その時を迎えたら。
この道の上で。
果てるまで。

改めて。
その思いを。
胸に刻んで。
この道を。
踏みしめている。



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2016/04/05 Tue *ただ / ソー・バッド・レビュー

20160405sooobaadrevue


まぁ。
そりゃ。
色々と。
あるのだと。
思うけれど。

そうだな。
恐らくは。
突き詰めれば。
ただの。
一言なのだろうな。

甘い。
兎に角。
甘い。
何かにつけて。
甘い。

考えが。
甘い。
やる事が。
甘い。
そう言うことだ。

だから。
どうにも。
こうにも。
いま一つ。
物足りない。

あと。
少し。
あと。
一歩。
そこが届かない。

『ソー・バッド・レビュー』'76年リリース。
関西が生んだ地上最大のソウル・バンド、ソー・バッド・レビュー。
ロスアンゼルスで録音された唯一のスタジオ・アルバム。
山岸潤史と石田長生と言う2人のつわものギタリストを擁して。
更には北京一と砂川正和と言う個性的な2人のヴォーカリストがフロントに。
総勢8名のメンバーが奏で、叫び、弾き出す熱くうねりを上げるサウンド。
そのソウルフルでファンキーな様は。まさしく地上最大のソウル・バンドかな。
激しいライヴで人気を呼んだとのことですが。このアルバムは控えめな感じも。
そのライヴは、後に出たライヴ・アルバムに針を落として追体験するとして。
このアルバムでは山岸と石田・・・石やんのギターの響きに。そして。
北と砂川の歌声をじっくりと楽しみながら酔いしれるのがいいのかな。
まぁ、このアルバムも。熱いと言えば十分に熱いのですけどね。
何よりも。そのあまりに人間臭い歌詞が味わえる、身に染みてくるのが堪らないかな。
「最後の本音」「青洟小僧」「しょぼくれ あかんたれ」とかね。
もうタイトルだけで。染みてくるものがあったりもするのですよね。好きだなぁ。
特に石やんの手による名曲「最後の本音」がね。その歌詞がいいんですよね。
俺は決して悪い人間じゃない、ただ考えが甘いだけってのがね・・・身につまされて。
このフレーズがソウルフルにリフレインされると。もう泣きながら笑っちゃうかな。
そうだよな。別に悪い人間じゃないんだよと自分を正当化して。
ただ考えが甘いだけなんだよと。言い訳して自分を慰めると。まさしく最後の本音だなと。
金子マリが歌う、バックス・バニーのヴァージョンも好きなのですが。
そこは同じ男だからね。このオリジナルが。やっぱり。一番しっくりくるかな。
しっくりきてちゃいけないんだろうけどね。くるものはくるで致し方無いよね。

まぁ。
そりゃ。
上げだせば。
限がないと。
思うけれど。

そうだな。
恐らくは。
とどのつまりは。
この。
一言なのだろうな。

甘い。
どうしても。
甘い。
どうしようにも。
甘い。

脇が。
甘い。
詰めが。
甘い。
そう言うことだ。

だから。
どうしようも。
こうしても。
いま一つ。
食い足りない。

もう。
少し。
もう。
一歩。
そこが超えられない。

そう。
たぶん。
そこまで。
悪い人間では。
無いとは思う。

そう。
不良になっても。
チンピラ止まりで。
本物には。
なれなかったし。

ただ。
決定的に。
致命的に。
何かにつけて。
甘い。

考えも。
やる事も。
脇も。
詰めも。
甘い。

だから。
届かない。
超えられない。
物足りない。
食い足りない。

動物に甘い。
子供に甘い。
女に甘い。
そして。
自分に甘い。

俺は。
決して。
悪い人間じゃない。
ただ。ただ。ただ。
とことん甘い。そいつが総て。

でも。悪い人間ではない・・・実はそれも怪しいけどね(笑)。



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2016/04/04 Mon *メロディが / 南沙織

20160404shiokazenomelody_2


メロディが。
聴こえる。
鳴っている。
頭の中で。
胸の内で。

昔。
懐かしい。
切ない。
あの。
メロディが。

ふと。
口に上る。
メロディが。
呼び覚ます。
蘇らせる。

あれは。
いつだったか。
あれは。
どこだったか。
あの時。あの場所。

確かに。
あの。
メロディが。
聴こえていた。
鳴っていた。

そして。
いまも。
いつも。
聴こえている。
鳴り続けている。

『潮風のメロディ』'71年リリース。
シンシア、南沙織の2枚目のオリジナル・アルバム。
(ついこの間まで。持っているのを忘れていたのですけどね・・・)
シングルだった「潮風のメロディ」とB面だった「なぜかしら」の2曲を含む全12曲。
その2曲以外の10曲は総てカヴァーと言う、企画色の強いアルバムで。
なんでも。1枚目の『17才』から僅か2ヶ月の間隔でリリースされたのだとか。
当初からこの企画があったのか。それとも急騰する人気に便乗したものなのか。
歌謡曲は流行歌ですからね。売れる間に売っとかないと、と。そっちかな。
そこは不明ですが。いずれにせよオリジナルを揃えている時間、余裕は無かったのでしょう。
それでも。やっつけ仕事と感じさせないのは南沙織の歌の上手さと、選曲の良さ。
そして、やはり「潮風のメロディ」の魅力によるところが大きいかな。
流石は筒美京平。有馬美恵子による歌詞もいいのですけど。このメロディでこその名曲です。
特別なファンでは無かったけど。ガキの頃に聴いて覚えていますからね。
そう。胸の奥の、柔らかいところに刺さったままで抜けていないメロディなのです。
カヴァーは、メリー・ホプキン、ビー・ジーズ、アレサ・フランクリン、シュープリームス。
更にはドリス・デイにフランス・ギャルと。なかなかに幅広い選曲で。
日本語で歌われている曲もありますが。英語で歌われている曲が多く、また素晴らしくて。
その美しい歌声と、そして美しい英語の発音。それも当時としては大きな売りだったのかな。
ここらは流石に沖縄から“来日”して活動を始めただけのことはあったのだなと。
いま聴くと懐かしい・・・否、恐らくは当時から懐かしい歌声だったのでしょうね。
南沙織の歌声には、憧れと共に懐かしさを掻き立てるものが宿っていると感じられるのですよね。
ただ一曲。「雨の御堂筋」はねぇ。無いかな。この曲は欧陽菲菲じゃないとね。駄目でしょう。

メロディが。
聴こえだす。
鳴り始める。
頭の中から。
胸の内から。

昔。
焦がれた。
温かい。
あの。
メロディが。

ふと。
口ずさむ。
メロディが。
呼び起こす。
生き返らせる。

あれは。
いつだったか。
あれは。
どこだったか。
あの空気。あの匂い。

確かに。
あの。
メロディが。
聴こえていたのだ。
鳴っていたのだ。

そして。
いまも。
いつも。
聴こえているのだ。
鳴り続けているのだ。

メロディが。
聴こえる。
鳴っている。
頭の中で。
胸の内で。

あの。
懐かしく。
焦がれた。
メロディが。
聴こえる。
あの。
切なく。
温かい。
メロディが。
鳴っている。

どこかで。
なにかが。
呼んでいる。
その錯覚が。
惑わせるのか。

どこかで。
誰かが。
待っている。
その暗示が。
眩ませるのか。

いや。
確かに。
いまも。
いつも。
聴こえている。
鳴っている。

週の初め。
日暮れ時。
逢魔が時。
聴こえるメロディ。
鳴っているメロディ。

その。
メロディが。
魔だとしても。
構いわしない。
いまも。いつも。共にありたい・・・



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2016/04/03 Sun *夢か現か / 村八分

20160403murahachibu


今日の。
この妙な。
なんだか。
浮いてるようで。
それでいて。

落ち着いて。
穏やかな。
この感じは。
いったい。
なんなのだろう。

浮遊している。
でも。
地面を踏みしめている。
どっちつかずと言えば。
確かに。どちらでもない。

昨夜の。
熱気が。
未だ。
残っている。
それはそうだが。

今日は。
その余熱を。
持て余しもせず。
静かに。
抱きしめている様な。

夢か。
現か。
その狭間か。
ふわふわと。
ふらふらと。なんだけど。

『ライヴ』'73年リリース。
村八分の活動中にリリースされた唯一のアルバム。
そう。その過激さゆえか。このアルバムしか世に出なかったのですよね。
今では。様々な未発表音源が発掘されていて。素晴らしいものもありますが。
やはり。京大西部講堂で集録されたこの2枚組のライブ・アルバムこそが。
一番、村八分の何たるかを伝えてくれている様な気がします。
尤も。冨二夫ちゃんはその出來に満足はしていなかったと言いますし。
村八分のライヴはこんなもんじゃyないとの話は様々に伝えられていて。
まぁ、多少は尾鰭がついていると言うか、伝説化されたぶん、割り引かないと、と思いますが。
それにしても。これが最高じゃなかったら。どれだけ凄かったのだろうと。
想像して思わず身震いしてしまうほど。このアルバムも十分に凄いのですけどね。
こう言うと。語弊があるかも知れませんが。やってるのは唯のロックンロールでしかないんですよね。
それも。ブルースをベースにした、ストーンズ直系の王道のロックンロールですからね。
べたと言えばべたなので。下手すりゃ没個性などこにでもいるバンドになってしまうのですが。
そうはならなかったのは。山口冨二夫とチャー坊。唯一無比の個性の塊が2人いたからだと。
いや。もう。それに尽きるのだろうなと。類まれなる超個性派が出会い、揃ったと。
その瞬間に。村八分はもう村八分だったのだろうなと。そして日本のロックの歴史が変わったと。
なんせ。この日本に。ストーンズにも匹敵するロックンロール・バンドが生まれたのだから。
その活動期間は短く。このアルバムしか遺していなくても。その影響力は凄まじかっただろうなと。
日本の音楽界に。ロックンロールバンドが生きていく、生き残るその種をまいて、扉を開いたと。
その種が育ち。花を咲かせ実が弾け。その実が扉を大きく開け放ち、蹴破って後に続いたと。
それくらいの存在だったのですよね。冨二夫ちゃんのギターに関しては散々語られているので。
ヴォーカルのチャー坊。そのあまりに特異で無限とも言える詩の世界。
そして浮かび、漂う様でいて。強烈な存在感を放つ歌声。それに殺られて「夢うつつ」となるのです。

今日の。
この朧な。
なんだか。
漂っているようで。
それでいて。

晴れ晴れと。
安らかな。
この感じは。
いったい。
なんなのだろう。

流離っている。
でも。
地面を感じてもいる。
どっちつかずと言えば。
確かに。どちらでもある。

昨夜の。
匂いが。
未だ。
漂っている。
それはそうだが。

今日は。
その残り香をに。
酔い潰れもせず。
静かに。
味わっている様な。

夢か。
現か。
その境界を。
ふわふわと。
ふらふらと。なんだけど。

ふわふわと。
ふらふらと。
なんだけど。
しっくりと。
どっしりと。

浮きながらも。
漂いながらも。
何か。
確かな。
しっかりとしたもの。

そんな。
存在を。
感じて。
穏やかに。
安らいで。

落ち着いて。
晴れ晴れと。
しながら。
浮遊して。
流離って。

余熱を。
抱きしめながら。
残り香を。
味わいながら。
ここにいる。

ここ。
ここは。
どこなのか。
ふわふわと。
ふらふらと。

夢か。
現か。
その狭間か。
その境界か。
それとも・・・

夢か。
現か。
幻と理が。
入り混じり。
それでも。確かに。いま。ここにある。



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2016/04/02 Sat *危ない土曜日 / キャンディーズ

20160402candiescarnival


だからね。
慣れないことは。
安請け合い。
するんじゃないと。
そういうことだよね。

幾ら。
昔取った。
何とやらとか。
言ったって。
限度があるっての。

そいつは。
重々、承知している。
筈なんだけど。
どうもね。
根がお調子者だから。

猿と同じでね。
乗せられると。
その気になって。
それに止まらず。
よせばいいのに。

自分で。
ハードル上げて。
そのくせ。
舐めてかかって。
結果、自分の首を絞めると。

自業自得。
どうにも。
自爆体質で。
今回も。
ものの見事に炸裂。

危ない土曜日。

『キャンディーズ1000人カーニバル』'75年リリース。
蔵前国技館で収録されたキャンディーズの初めてのライヴ・アルバム。
その日、国技館に何が起こったか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ファン待望のライヴ盤!興奮と熱狂の一時間を完全ドキュメント・・・
上の二行が発売当時の帯に書かれているキャッチです。凄いなぁ、煽ってるなぁ。
蔵前国技館でのライヴってせいか、どうにも昭和のプロレス的だよなぁ。
キャンディーズって実はなかなかヒット曲に恵まれなかった時代が長かったので。
MCでも喋ってますが。この規模のライヴはこれが初めてだったみたいで。
歌声やMCにその緊張感が表れていて。何とも初々しいと言うか、可愛いのです。
インナーに、できるだけ現場の雰囲気を再現する様に制作したのでお聞き苦しい点はご容赦をとあって。
そう。恐らくはよくあるスタジオでのオーバーダビング、差し替えと言った加工をしていないのですね。
結果として。特にA面では歌声に不安定な部分があったり、MCでも声が震えてるしと。
でもね。それがキャンディーズらしいと言うか。敢えて素のままの自分達をさらけ出している。
ファンを大切にしたキャンディーズらしいなと。その真摯な姿勢に好感を抱いてしまうのです。
「危ない土曜日」なんて。本当に危なかったりするんですけどね。その潔さや良しとね。
それでも後半、B面になると緊張感がいい方に作用し始めて。調子も出てきて。本領発揮。
「その気にさせないで」なんて。その気にさせてるのはそっちでしょと言いたくなるくらいで。
後は、ライヴだと。そのコーラスにおいて。ミキちゃんが如何に貢献していたかと。
何故か。シングル盤では「わな」一曲でしかセンターを務めなかったものの。
こと音楽的才能や、センスにおいては随一であったと言う。その才能を存分に発揮していて。素晴らしいなと。
8ページのカラー写真集が特典として封入されてもいて。やっぱりアナログ盤で持ってないとねと。
ミキちゃんの笑顔を眺めながら聴いていると。ついつい目尻が下がってしまうのですね。
このアルバムを聴いているとね。安易に再結成とかしなくて良かったなと。本当にそう感じます・・・

だからね。
やりつけないことは。
安易に。
請合うんじゃないと。
そういうことだよね。

幾ら。
十八番の。
ハッタリを。
利かせるたって。
限度があるっての。

そいつは。
百も、承知している。
それはそうなんだけど。
どうにも。
根がお調子者だから。

乗せられなくても。
勝手に乗って。
勘違いしたままに。
更に加速して。
よせばいいのに。

自分で。
火に油注いで。
なんだけど。
消すことは考えてなくて。
結果、自分の首を絞めると。

身の程知らず。
どうしたものか。
トンパチで。
今夜も。
ものの見事に炸裂。

危ない土曜日。

まぁ。
どうにも。
こうにも。
フラフラと。
腰が落ち着かない。

面白ければ。
それで。
それだけで。
いいと。
あっちへ。こっちへ。

楽しそうなら。
それで。
それだけで。
誘われて。
あっちへ。こっちへ。

いつでも。
いまでも。
いつまでも。
どこまでも。
フラフラと。

これで。
いいのかと。
そんな思いが。
過らないでも。
無いけれど。けれど。

真摯に。
真剣に。
真面目に。
覚悟して。
フラフラしているんだと。

危ない土曜日。

お付き合い。
頂きまして。
誠にもって。
恐悦至極に。
ございまする!



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2016/04/01 Fri *告白 / B.B. King

20160401confessintheblues


本当の。
話をしよう。
そう。
この際だから。
本当の話。

毎日。
毎日が。
しんどくて。
退屈で。
堪らないんだ。

生きている。
そのこと自体に。
もう。
嫌気がさしてる。
そんなところかな。

大して。
楽しくもないし。
面白くもないし。
面倒だし。
重苦しいし。

いつからか。
そうだな。
たぶん。
物心ついた時から。
ずっとだな。

だからかな。
ブルースって。
奴が。
堪らなく。
好きだったりするんだ。

『Confessin' The Blues』'65年リリース。
B.B.キングのABC移籍後、3枚目となるアルバム。
企画もの的な色が強くて。言わばB.B.、ブルース・スタンダードを歌うってやつで。
B.B.が愛して止まないブルース・ナンバーを思い入れたっぷりに歌い上げると。
ギタリストとしてのB.B.よりもヴォーカリストとしてのB.B.の魅力が味わえるかな。
自らの憧れの対象に正面から向かい合って、真摯にその思いを告白している。
ジャケットにもそんな企画、思いが反映されている様な気がします。
(チェスの数多い名盤を飾ってきたドン・ブロンスタイン撮影の写真が使われています)
そしてそんなB.B.を支えるのがビッグ・ジャズ・バンドを思わせる。
ゆったりとして、そしてゴージャスなサウンドだったりします。これがまた素晴らしくて。
決して泥臭くもなく、スクィーズしなくても。ブルースはやれる、歌えるのだと。
その取り組み、解釈に思わず目を見開かされると言うか、気づかされてくれるのです。
そして。凄いのは。このサウンドを出しているのがB.B.のレギュラー・バンドで。
ホーン・セクションは増員されてはいるものの。前作となるあの傑作ライヴ・アルバム。
そう。『Live At The Regal』で熱く激しいブルースを演奏していたバンドと同一なのだと言うことで。
どれだけ幅広いスタイルに対応できるのだと、どれだけブルースを知り尽くしているのかと。
そのバンドを統率しているB.B.にも、そしてバンド・メンバーにも敬服するのみです。
火の出る様なギターで熱く昂らせてくれるB.B.は勿論、最高なのですが。
抑えたギターと端正な歌声で静かに慰撫してくれるB.B.もまた最高なのです。
この幅の広さ、その解釈の深さと繊細さ。やはりブルースの王様なんですよね。
そうだな。一日の終わり、一週間の終わり。そんなひと区切りをつけたくなる様な夜には。
このアルバムのジャージーで、お洒落で、そしてやはり熱い愛情に溢れたブルースが似合ったりするのです。

本音の。
話をしよう。
そう。
この際だから。
本音の話。

毎日。
毎日が。
きつくて。
つまらなくて。
仕方ないんだ。

生きていく。
そのこと自体に。
もう。
飽き飽きしてる。
そんなところだな。

大して。
楽しいこともないし。
面白いことも起きないし。
ややこしいし。
息苦しいし。

いつまでか。
そうだな。
たぶん。
おさらばする時まで。
ずっとだな。

だからかな。
ブルースって。
奴に。
堪らなく。
惹かれたりするんだ。

だいたい。
生まれてきて。
生きている。
そのこと自体。
大した意味はない。

毎日。
毎日。
飯食って。
糞して。
眠るだけ。

金の為に。
働いて。
金の為に。
縛られて。
その繰り返し。

砂漠の。
砂の一粒。
それだけの。
価値があるかも。
わからない。

愛も。
夢も。
語りはするけど。
騙りもするけど。
信じちゃいない。

本当の話。
本音の話。
正味の話。
そう。
これが俺の真摯な告白さ。

おいおい。
真面目な顔して。
聞いてるんじゃないよ。
今日に限らず。いつだって。
俺は真性の法螺吹きなんだぜ・・・



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2016/03/31 Thu *熱気 / Albert King

20160331neworleansheat


春の陽気。
そのせいだけでなく。
なんだか。
体が火照って。
熱気を孕んでいる。

何かの予感。
何かの前兆。
そんなものを。
感じ取って。
反応しているのか。

この。
熱気。
落ち着きはしないが。
悪い感じばかりでもない。
微妙ではあるが。

何かが。
始まるなら。
何かが。
変わるなら。
それも面白いかと。

熱気を。
やや持て余しながら。
その時を。
その何かを。
待ってみるかと。

汗を。
拭きつつ。
取り敢えず。
どっしりと。
構えてみることにする。

『New Orleans Heat』'78年リリース。
'70年代にスタックスで全盛期を迎えたアルバート・キング。
その後はスタックスの倒産もあり移籍を繰り返すことになりましたが。
ユートピアを経てトマトへ。そのトマトでの2枚目にして最後のアルバム。
先ずはノーマン・シーフ撮影で、ミルトン・グレイザーのデザインによるジャケット。
おおらかで、親分肌だったと言われるアルバートの人柄が見事に捉えられているかなと。
なんか、それだけで十分かなとも思ってしまいますが。内容もなかなかのもので。
アルバム・タイトル通りに、ニューオーリンズに乗り込んで録音されたもので。
プロデューサーはアラン・トゥーサン。そしてミーターズのリズム隊が参加していると。
そんな夢の顔合わせが実現しているのです。食い合わせを考えると微妙に危惧も感じさせ。
しかし。これが実に絶妙なバランスで、いい塩梅に触発し合い、融合しているのです。
トゥーサンって人は。素晴らしいアーティスト、ライター、プロデューサーなのですが。
時に、強引と言うか。過剰にニューオーリンズ色を強調し過ぎてしまうこともあると。
それがプロデュースされるアーティストの個性を削いでしまうこともあると思うもですが。
そこはアルバート。基本的に。どこまでも我が道を行く、周囲には我関せずの人なので。
その揺るがない変わらなさ、ある意味で偉大なマンネリズムをここでも貫いていて。
ニューオーリンズ独特の濃厚でねっとり、レイドバックしたサウンドをバックに従えて。
いつもの豪快なギターとヴォーカルを、実に楽しく聴かせてくれています。
変わらないが故に、どんなサウンドを相手にしても。見事に乗りこなしてしまうアルバート。
人柄同様に、おおらかで親分肌で、そして懐の深いアルバートのブルースなのです。
そう考えると。ニューオーリンズ勢がアルバートの胸を借りたアルバムでもあるのかな。
アルバートの代名詞でもある「Born Under A Bad Sign」も収められていますが。
新たにゆったりとした魅力を与えられていて。それがこのアルバムを象徴しているかな。

春の陽気。
それだけでは説明できない。
どうやら。
心も火照って。
熱気を孕んでいる。

何かの予兆。
何かの前触れ。
そんなものを。
嗅ぎ取って。
反応しているのか。

この。
熱気。
どうにも落ち着かないが。
悪い気持だとも言い切れない。
微妙ではあるが。

何かが。
起きるなら。
何かが。
化けるなら。
それも面白いかと。

熱気を。
やや扱いかねながら。
その時を。
その何かを。
迎えてみるかと。

汗を。
押さえつつ。
取り敢えず。
ゆったりと。
構えてみることにする。

何が。
始まろうと。
起きようと。
どっしりと。
ゆったりと。

己は。
変わらない。
己の。
やることは同じ。
我が道を行く。

我、関せずで。
ペースを崩されない。
その自信が。
その確信が。
あるのなら。

この。
体の。
心の。
熱気も。
少々、気になりはするが。

飼いならして。
しまえれば。
それはそれで。
悪くはないだろう。
楽しんでしまえるだろう。

だから。
慌てず。騒がず。
どっしりと。
ゆったりと。
構えてみることにする。



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2016/03/30 Wed *怪盗 / Freddie King

20160330burglar


まったくもって。
見事と言うか。
鮮やかと言うか。
これじゃあね。
仕方がないよね。

ここまで。
やられたら。
お手上げと言うか。
脱帽と言うか。
認めざるを得ないよね。

やられたな。
一本取られたな。
完全に。
不意を突かれて。
後手に回った。

これも。
一つの。
才能なのだろうな。
少なくとも。
俺には無いものだ。

あまりの。
手際の良さに。
感心している場合でも。
見惚れている場合でも。
無いけれど。

小憎らしい。
でも。
どうにも。
憎めない。
あの怪盗め。

『Burglar』'74年リリース。
フレディ・キングのRSO移籍第一弾アルバム。
RSOはフレディが最後に在籍したレコード会社で。
その移籍にはフレディを敬愛するエリック・クラプトンが一枚噛んでいたとか。
フレディは'76年に亡くなって。これが最後から二枚目となるオリジナル・アルバムかな。
とかくシェルター時代、そしてこのRSO時代のフレディは。
あまりにも、ロックに接近し過ぎだとかで。ブルース・ファンには評判が悪いのだとか。
それは確かに。'50年代の録音と比較すれば。そう感じられるかもですが。
時の経過を考えれば致し方ないと言うか。当然の帰結の様に思うのですけれどね。
既に'60年代のアトランティックへの録音からソウルへの接近を図っていたし。
もっと遡れば。'50年代の録音でもR&Bへの愛情が溢れていましたからね。
それだけ。常に好奇心を持って、貪欲に音楽に取り組むのがフレディの自然なやり方だと。
そう感じられれば。決してこの時代の、このアルバムのフレディも悪くは無いのです。
このアルバム。シェルター時代と比較すると揺り戻しがきていると言うか。
ロックへの接近度合いが下がって。ブルースのど真ん中へと戻ろうとしている感じで。
そして滲み出る、隠し切れないソウルの匂い。そのブルースとソウルの絶妙な絡み具合。
それを受け容れられるか、好きになれるかで評価が分かれてしまうのかな。
いい塩梅だと思いますけどね。それにどんなサウンド、どんなスタイルでも。
あの豪快さと繊細さの同居するフレディのギターは。それは変わることはないもで。
速弾きとか、弾きまくる感じではないのに。密度の高いブルースが唸りと共に迫ってくる。
このフレディならではのギター。誰にも真似できない。他の誰にもない才能、特技。
それに触れた時、感じた時。フレディに、そのギターに心を盗まれてしまうのです。

まったくもって。
芸術と言うか。
巧みと言うか。
これじゃあね。
仕様がないよね。

ここまで。
されたら。
お手上げどころか。
降参と言うか。
諦めざるを得ないよね。

やられたな。
一本負けだな。
完全に。
意表を突かれて。
防ぎ様もなかった。

これも。
ある種の。
特技なのだろうな。
少なくとも。
俺には無いものだ。

あまりの。
振る舞いの見事さに。
ただ感心するだけ。
ただ見惚れているだけ。
困ったものだけど。

小憎らしい。
でも。
どうにも。
可愛らしい。
あの怪盗め。

抜けているのかと。
思っていれば。
抜け目なく。
押さえるところは。
しっかり押さえているし。

マイ・ペースだなと。
思っていれば。
いつのまにか。
先回りして。
先頭に立っているし。

内に。
篭っていたかと思えば。
急に。
活動的になって。
思わぬところに現れているし。

繊細かと。
思えば。
大胆な。
行動で。
肝を抜かれるし。

大人しく。
可愛らしく。
微笑んでいるかと思えば。
悪戯そうに。
唇を舐めているし。
手練手管。
並みではない。
猫を被った。
その裏の顔を。
見てみたいやら、見たくないやら。

小憎らしい。
でも。
どうにも。
愛おしい。
あの怪盗め。

俺の心を返しておくれ、なんてな(笑)。



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