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2016/05/03 Wed *胸に / Van Morrison & The Chieftains

20160503irishheartbeat


胸に。
手を当て。
その。
鼓動を。
感じる。

脈打つ。
ものが。
語る。
問いかける。
そのものが。

そこに。
胸の内に。
あること。
あり続けること。
それを思う。

感じ。
思う。
それだけで。
いい。
それで、分かる。

難しくも。
複雑でも。
なんでもない。
自然で。
簡単なこと。

脈打つものに。
誇りを。
愛情を。
抱けるか、否か。
それだけのこと。

『Irish Heartbeat』'88年リリース。
ヴァン・モリソンとチーフタンズの共作アルバム。
ゼムの解散後にアメリカに渡った後も。常に故郷、アイルランドを意識して。
カレドニア人としての己がルーツ、ケルトの音楽、魂を忘れなかったヴァンです。
ソウルやジャズに憧れた少年期から、同時にケルトの音楽は身近なものであって。
いつの日か。真正面から取り組もうとの思いは抱いていたのだろうなと。
現に。特に'70年代後半のアルバムからは、部分的とは言えかなり明確に意思を示して。
アルバム中の何曲かで、それがハッキリと感じられる歌声を聴かせるようになって。
そして。ついに、チーフタンズとの共作として全面的にケルトの音楽に挑んだと。
このアルバムではセルフ・リメイクとなるヴァンのオリジナル2曲を除いては。
ケルト音楽、アイルランドの民謡をヴァンとチーフタンズのリーダーがアレンジしたもの。
それが何の違和感もなく同居している。もう、その時点でこのアルバムは素晴らしいなと。
正直、どうもこと故郷、アイルランドのこととなると。なかなか素直になれなかったのか。
難しく考えすぎている感じのあったヴァンが。このアルバムでは実に、ごく自然に。
それと、向き合って。感じるまま、思うがまま。ただ歌っている、歌えている。
それだけでいい。それがいいと。長い道程の果てで。回り道も、寄り道もしたけれど。
ここに辿り着いて。逃げることなく向き合って。胸を開いて感じ、自らの歌声にできた。
己がルーツ、その源流から流れ続ける、保たれているものと対峙して、表現してみせた。
今も続く、ヴァンの長い旅路の一つの区切りがここに記されていると思うのです。
それを実現させるのを、見事にサポートしているチーフタンズも素晴らしくて。
何せ気難しいヴァンですので。このアルバムの録音でも色々と逸話があるらしいのですが。
それを総て受け止め、包み込む様にサポートしている、その揺るぎなき演奏。
そこにこそ、ヴァンの必要とするものがあったのだろうなと感じられるのです。

胸に。
耳を澄ませ。
その。
波動を。
感じる。

波打つ。
ものが。
問う。
語りかける。
そのものが。

今も。
胸の内に。
あること。
いつもあること。
それを思う。

感じ。
思う。
それだけで。
十分。
それで、見える。

優しく。
単純に。
それでいい。
自明で。
明確なこと。

波打つものに。
誇りを。
愛情を。
持てるか、否か。
それだけのこと。

何が。
正しくて。
何が。
誤りか。
それは分からない。

どちらが。
正解で。
どちらが。
誤答か。
それは見えない。

でも。
一つだけ。
ハッキリと。
感じられる。
思う。

己のであれ。
誰のであれ。
生命は尊い。
それを。
奪うことだけは許されない。

甘かろうが。
楽観に過ぎようが。
希望的に過ぎようが。
それを。
貫いてきた。

自ら。
望んで。
進んで。
人殺しと言う名の。
戦争は否定してきた。

そのことに。
誇りを。
愛情を。
抱けるのなら。
持てるのなら。

それが。
己がルーツだと。
己が源流だと。
そう感じるのなら。
そう思うのなら。

この。
窮状に。
向き合おう。
対峙しよう。
それだけのことなのだ。



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