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2016/05/13 Fri *嵐の中、風の中 / Neil Young

20160513thisnotesforyou


嵐の中で。
生まれ。
風の中で。
育ち。
そんなところか。

故に。
嵐も。
風も。
恐れはしないどころか。
寧ろ、好んでいたりもする。

そりゃ。
そうだろう。
己が内にいつでも。
嵐が生まれ。
風が吹いているのだから。

外が。
嵐だろうが。
風だろうが。
そんなことに。
構っている暇はない。

己が内の。
嵐と。
風と。
向き合い。
闘う。

それだけで。
手一杯。
精一杯。
そいつが実のところ。
己が周りにも嵐を呼び、風を吹かせている。

『This Note's For You』'88年リリース。
ニール・ヤングのリプリーズへの復帰第一弾となったアルバム。
ゲフィン時代にはテクノ、ロカビリー、カントリーと好き放題に音楽性を大きく変えて。
流石のニール・ファンもついていけなくて。売り上げが大幅に減少して。
終にはゲフィンから、わがままにも程がある。わざと売れないアルバムを制作していると。
何と告訴までされてしまったというニールです。いやはやなんとも。実にニールらしいなと。
確かにわがままと言うか、天邪鬼と言うか、好き放題のニールですが。だからいいのだと。
だから信頼が置けるのだと思うのですけど。レコード会社にとっては厄介な存在かも。
さて。古巣に戻って。少しは落ち着くかと思ったら。さに、あらずのニールです。
今度は大胆にブルースとジャズを、その影響を全面に展開したアルバムを作ってしまうと。
間違っても。世間やレコード会社の思い描く王道のニール・ヤングなぞ演じませんと。
何を好き好んで。敢えて。ここまで。言わば茨の道を歩まなくてもいいじゃないかと。
そう思わなくもありませんが。それでこそニールなのですね。やっぱり。そこに惹かれます。
さて。6人編成のホーン・セクションを含むブルーノーツなるバンドとの、このアルバム。
何といってもギターはニール一人なので。ニールのブルージィーでジャージイーなギター。
そいつが全編に渡って楽しめる。何といっても最大の魅力はそこにあるかなと。
勿論、その歌声もいいのですが。ギタリストとしてのニール。その素晴らしさ、凄さ。
それを改めて感じられると。カッコいいのですよね。ニールのギターのうねりがね。
それと。曲とアレンジの素晴らしさ。ホーンの使い方、活かし方が実に鮮やかだったりして。
そして。タイトル・ナンバー「This Note's For You」に端的に表れているその反骨の精神。
俺は決して企業のCMなんかの為に歌わない。君の為に歌うのだと・・・最高だよなぁ。
マイケル・ジャクソンのCM撮影中の事故を揶揄したのであろうクリップが物議を醸して。
その。嵐の中で生まれ、風の中を生きるかの如き様が。それこそがニールなのですよね。

嵐の中で。
生まれ。
風の中で。
育ち。
そんなものだろう。

故に。
嵐も。
風も。
嫌いになんかなれなくて。
寧ろ、愛情を抱いていたりもする。

そりゃ。
そうだろう。
己が内に絶えることなく。
嵐が沸き起こり。
風が吹き荒れているのだから。

外界の。
嵐になんか。
風になんか。
そんなものに。
一喜一憂している暇はない。

己が内の。
嵐を。
風を。
呑み込み。
消化する。

そいつを。
怠らず。
精根尽きるまで。
そいつが実のところ。
己が周りにも嵐を呼び、風を吹かせたとしても。

吹けよ、風。
呼べよ、嵐。
そうさ。
どんと吹け。
どんと暴れろ。

お前の。
風。
お前の。
嵐。
どんなものだか知らないが。

俺の。
風。
俺の。
嵐。
そいつも侮れないぜと。

嵐の中で。
生まれ。
風の中で。
育ち。
そいつは伊達じゃないのだ。

いつでも。
どこでも。
嵐の中で。
風の中で。
生きてきた、生きている。

いつまでも。
どこまでも。
嵐の中で。
風の中で。
生きていく、生き続ける。

己が内の。
嵐を。
風を。
消化し。
昇華させる、それだけだ。

嵐の中で。
風の中で。
あの歌が歌われる。
あの歌が聴こえる。
その限りはね。



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