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2016/06/14 Tue *同じで、いい / J.J. Cale

20160614okie


同じ。
昨日と。
いつかと。
かの日と。
同じ。

その日も。
あの日も。
同じ。
空気の中。
匂いの中。

今日も。
また。
同じ。
空気の中。
匂いの中。

同じ。
月の下。
レコードに。
針を落として。
ブルースの中に。

それが。
これが。
俺のリズム。
俺のブルース。
同じ足どり。

そいつが。
心地よい。
こいつが。
堪らない。
同じ、でいい。

『Okie』'74年リリース。
オクラホマ出身のJ.J.ケイルの3rdアルバム。
アルバム・タイトルはオクラホマ出身の人間を指す言葉だとか。
ナッシュビルでの録音を中心に、ケイルの自宅スタジオでの録音も含むとか。
ケイルと言うのは。その音楽性からは想像し難いところもあるのですが。
何でも先端の技術とかに興味を強く抱く人で。いち早く自分のスタジオを持って。
最新の機材を取り入れては喜々として操作するタイプの人だったみたいです。
そこから生まれてくる音楽が、実に緩い感じなのが面白いところですけど。
何せ、ギターも歌も。上手いのだか、下手なのだかわからなくて。
もう、ここまで徹底されると。ヘタウマとかじゃなくて。これがケイルなのだと。
そう納得するしかないのですよね。それを好きになれるか、どうか。
そこでケイルに対する嗜好が分かれるのでしょうね。自分は大好きなのですけどね。
何しろ、これほど聴いていて心地よい、堪らない音楽もそうはないですから。
もっと言うと。これほど、何もしなくていいのだと、思わせてくれる音楽はないと。
このアルバムにも、そんな緩い音楽、ギターと歌声がたっぷりと収められていて。
「Cajun Moon」「Rock And Roll Records」「I Got The Same Old Blues」と。
珠玉のケイルならではのナンバーが実になんとも弛緩させてくれるのですよね。
細部まで拘って聴けば異なるのでしょうが。ケイルも言わば金太郎飴の人なので。
どのアルバムを聴いても。基本的には皆同じと言えば同じなのですが。
この金太郎飴は噛めば噛むほど味が出るので。クラプトンを始め、多くの人が魅せられたと。
変化すること、進歩すること、全力疾走するだけが正しいことではない、総てではない。
好きなもの、好きなこと。本当に好きならば同じでもいい、同じで構わない。
そんなことを、決して声高ではなく穏やかに緩く語りかけてくれるケイルなのです。

同じ。
昨日と。
いつかと。
かの日と。
同じ。

その日も。
あの日も。
同じ。
空気の中。
匂いの中。

今日も。
また。
同じ。
空気の中。
匂いの中。

同じ。
月の下。
レコードに。
針を落として。
ブルースの中に。

それが。
これが。
俺のリズム。
俺のブルース。
同じ足どり。

そいつが。
心地よい。
こいつが。
堪らない。
同じ、でいい。

同じ。
月の下を。
歩いて。
同じ。
空気を吸って。

同じ。
レコードに。
針を落として。
同じ。
匂いに包まれて。

同じ。
ブルースに。
纏わりつかれて。
同じ。
憂鬱を友とする。

変わらない。
進みもしない。
慌てて。
駆け出しもしない。
緩く穏やかに。

昨日も。
いつかも。
かの日も。
その日も。
あの日も。

明日も。
いつかも。
かの日も。
その日も。
あの日も。

同じ。
だった。
同じ。
だろう。
それもいい。

同じ。
月の下。
レコード。
ブルース。
同じで、いい。



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