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2016/06/19 Sun *どうせなら / Clifton Chenier

20160619redhot


どうせなら。
はっきりしてくれ。
降るのか。
降らないのか。
どっちなのか。

中途半端が。
そいつが。
一番、困るのだ。
切り上げ時が。
判断できないのが。

降るなら。
降るで。
いっそのこと。
天の底が抜けたほどの。
土砂降りで構わない。

涼しさも。
冷気も。
呼びはしない。
お湿り程度なんて。
一番、質が悪いのだ。

降るなら、降る。
濡らすなら、濡らす。
冷やすなら、冷やす。
そこのところ。
はっきりさせてくれ。

どうせなら。
半端な真似はしないで。
思いっきり。
振り切れてくれないか。
でないと。気持ちが悪いのだ。

『Live At The San Francisco Blues Festival』'85年リリース。
ザディコの王様、クリフトン・シェニエの'82年のライヴを収録したアルバム。
ブルース、R&Bにニューオーリンズならではのケイジャン・ミュージックを融合させ。
ザディコと呼ばれる音楽を創始したのがシェニエか、どうかは兎も角として。
その誕生、そして発展に一番の貢献をしたことは間違いのないところ。
故に、王様と称され。それに値するだけの活躍、活動を終生続けたのでした。
聴けば、耳にすれば。思わず踊りださずにはいられないのがザディコの特徴、いいところで。
その思いっきりのいい。半端のない吹っ切れ方がこの上なく心地が良いのです。
それがライヴともなると。尚のこと、聴く者を否応なく踊らせるその力が増すところで。
何枚かのライヴ・アルバムがリリースされていますが。その中でもよく知られた一枚です。
歓声がオフ気味で。やや臨場感に欠けるのが惜しまれるところではあるのですが。
ウォッシュボード担当の兄でもある(弟だったかな)クリーブランド・シェニエを始めとし。
三管のブラスセクションも含むレッド・ホット・ルイジアナ・バンドを従えて。
バンド名の如く、紅い炎の如く、熱い、熱いライヴを展開するシェニエなのです。
その音からも、アコーディオンを抱えて。蛇腹を開いたり閉じたりしながら。
奏で、歌い、そして踊り。観客を煽り興奮の渦に巻き込むシェニエの姿が目に浮かびます。
何とも言えないアコーディオンの音色、軽快に刻まれるウォッシュボードの響き。
ただ熱いだけではなく、哀愁、そして軽妙な味わい。それらも含んでのザディコ。
まさにケイジャン料理と同じく。そこには、ごった煮ならではの味わいが漂っているのです。
この決して上品とは言えない雑多で猥雑な味、匂い。そいつが堪らなく美味なのですよね。
味わいが増すなら、美味しくなるなら、何でもぶっこんでしまえ。その思いっきりの良さ。
これこそが。シェニエ、そしてザディコの最大の魅力です。一度味わったら病みつきです。

どうせなら。
はっきりしてくれ。
晴れるのか。
晴れないのか。
どっちなのか。

中途半端が。
そいつが。
一番、困るのだ。
覚悟のほどが。
判断できないのが。

晴れるなら。
晴れるで。
いっそのこと。
焼けつき、干上がるほどの。
カンカン照りで構わない。

暑さも。
湿気も。
纏わりつくだけ。
蒸し焼き程度なんて。
一番、質が悪いのだ。

晴れるなら、晴れる。
暑くなるなら、暑くなる。
焼くなら、焼き尽くす。
そこのところ。
はっきりさせてくれ。

どうせなら。
半端な心構えでなく。
思いっきり。
振り切ってくれないか。
でないと。居心地が悪いのだ。

そうさ。
確かに。
六月なんて。
梅雨だなんて。
中途半端な季節。

それは。
そうかも。
しれないが。
あまりにも。
どっちつかずじゃないか。

降るつもりが。
濡らすつもりが。
あるならば。
中途半端は止めて。
梅雨らしくしてくれないか。

降るつもりが。
濡らすつもりが。
ないならば。
中途半端は止めて。
梅雨も終わりにしてくれないか。

ただ。
じめじめ。
ただ。
しっとり。
纏わりつくだけ。

その。
中途半端な。
湿り気が。
湿り具合が。
どうにも気持ち悪い。

どうせなら。
思いっきり。
振り切れてみせて。
振り切ってくれないか。

こちらを。
もう。
どうしようもなくて。
踊るしかないくらいに。
させてくれないか。

どうせなら。



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