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2016/07/01 Fri *今夜 / Barbara Lewis

20160701babyimyours


今夜。
今夜は。
今夜だけは。
今夜だけで。
いいから。

例えば。
それが。
夢だとしても。
夢でも。
いいから。

言ってほしい。
囁いてほしい。
言葉がある。
言葉だけでも。
いいから。

身も。
心も。
擦り切れた。
擦り減った。
そんな夜は。

甘い夢に。
甘い言葉に。
救われたい。
救ってほしい。
そうなのだ。

夢だと。
分かっている。
知っている。
だから。
救われる時もあるのだ。

『Baby, I'm Yours』'66年リリース。
ミシンガン出身のソウル・シンガー、バーバラ・ルイス。
「Baby, I'm Yours」そして「Hello Stranger」、2曲の大ヒットを含むアルバム。
独特の夢見る様な甘い歌声を聴かせてくれるバーバラ。この頃未だ10代だったと。
逆に10代だからこその、この歌声も最高に魅力的に聴こえるのかもしれません。
あまりにも甘すぎて。そこがソウル・シンガーとしての評価のわかれるところなのかな。
しかし。ジャンルを超えてその歌声が愛されてきたのは数多のカバーの存在。
それもジャンルを超えたカバーが多いところからも間違いのないところだと思います。
あのヴァン・マッコイがブレイク前に書いた「Baby I’m Yours」での。
甘く、優しく恋人に語り掛ける様の何とも可愛らしいところ。
そしてデルズがコーラスで参加している「Hello Stranger」での。
別れた恋人にわざとよそよそしく振舞う健気なところ。
そのどちらも。バーバラが歌うからこそ、甘さも切なさもより聴く者に迫ってくるのだと。
誰もが経験のある、甘い恋心、切ない別離。それを。心をこめて歌うバーバラ。
10代だったからこそ。10代ならではのリアリティがそこにはあって。
また、その思い、そのリアリティ。それはジャンルを超えて、時代を超えて。
そして年齢をも超えて。いつでも、どこでも、誰にとっても身近なものであるが故に。
「Baby, I'm Yours」「Hello Stranger」、そしてバーバラは愛され続けているのでしょう。
そうなのです。身近に感じられるから。その甘い歌声が愛しくてならないのですよね。
それこそ。耳元で歌われたら、囁かれたら。そう思うと。胸が締めつけられるかな。
ところで。このアルバム・ジャケット。凄くセンスが良くて。可愛らしいのですけど。
白人のカップルを起用しているところがね。時代とは言え。画竜点睛を欠いてるかなと。

今夜。
今夜は。
今夜だけは。
今夜だけで。
構わないから。

例えば。
それが。
嘘だとしても。
嘘でも。
いいから。

言ってほしい。
呟いてほしい。
言葉がある。
言葉だけでも。
いいから。

身も。
心も。
疲れ切った。
萎みかけている。
そんな夜は。

甘い嘘に。
甘い言葉に。
救われたい。
救ってほしい。
そうなのだ。

嘘だと。
分かっている。
知っている。
だから。
救われるものもあるのだ。

今夜。
今夜は。
今夜だけは。
今夜だけで。
いいから。

夢でも。
いいから。
嘘でも。
いいから。
それでいいから。

夢なら。
夢で。
嘘なら。
嘘で。
構わないから。

言ってくれないか。
囁いてくれないか。
呟いてくれないか。
あの言葉を。
この耳に。この胸に。

甘さは。
切なさに。
甘ければ甘いほど。
深い切なさに変わる。
それでも。

言ってくれないか。
囁いてくれないか。
呟いてくれないか。
あの言葉を。
この身に。この心に。

今夜。
今夜は。
今夜だけは。
今夜だけで。
構わないから。

あの声が聞きたいのだ・・・



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