« 2016/07/04 Mon *踊り手 / Jackie De Shannon | トップページ | 2016/07/06 Wed *逃れられない / Gram Parsons »

2016/07/05 Tue *もっとお寄りよ離れずに / Linda Ronstadt

20160705getcloser


もっと。
お寄りよ。
離れずに。
なんて。
簡単では無いけれど。

誰かの。
力。
言葉とか。
思いとか。
そんなものが。

あると。
思えるだけ。
感じられるだけ。
それだけで。
軽くなる時もあるのなら。

この。
大嘘つきの。
この。
女好きの。
他愛もない戯言。

そいつを。
馬鹿だねと。
笑いながら。
掌で転がしてみなよ。
少しは軽くなるかもよ。

もっと。
お寄りよ。
離れずに。
なんて。
軽くは言ってないのだよ。

『Get Closer』'82年リリース。
リンダ・ロンシュタットのたしか11枚目のソロ・アルバム。
この後、リンダはネルソン・リドルとのスタンダード路線に変わるので。
一旦は、このアルバムまでがロック歌手としてのリンダの軌跡となるのかな。
リンダは、ロッド・スチュワートと並んで。カバーの名手であって。
その選曲のセンスや、咀嚼力の強さ、解釈の素晴らしさは見事だなと思うのですが。
何でも。この頃には、いい曲がない、歌いたい歌がないと嘆いてもいたそうで。
既に次の路線を見据えていたのかもしれませんね。その証と言ってもいいのかな。
B面のラスト2曲は録音年代も古くて。過去のお蔵入りテイクを復活させたのかなと。
埋め草を必要とする程に。リンダの創作意欲は低下していたのでしょうね。
従ってアルバムとしては未完との印象も残りますし。傑作とは言えないのでしょうが。
それでも。この時代のリンダの勢い、少々、蓮っ葉な感じで迫ってくる迫力や。
しっとりと、妖しく纏わりついてくる情感など。流石だなと思わされます。
特に「Get Closer」などのこぶしも効かせた、その歌声、その唱法、その表現力。
改めて、リンダのロック・シンガーとしての底力を思い知らされます。
スタンダードを歌うリンダも魅力的ですが、やっぱりロックなリンダには敵わないかな。
そうそう。過去のお蔵入りから復活させたと思わしきうちの一曲は。
ドリー・パートンの作品で。ドリー、そしてエミルー・ハリスが参加しています。
言わば、後の三人でのアルバム制作の下地は既に'70年代に生まれていたのですね。
リンダの嗜好、音楽的な視野は。想像以上に最初から想像以上に広かったのでしょう。
それにしても、リンダに、リンダのあの歌声で、もっとお寄りよ、なんて迫られたらねぇ。
そいつはですねぇ、逆らうのは野暮と言うか、逆らえないですよね(笑)。

もっと。
お寄りよ。
離れずに。
なんて。
趣味では無いのは承知しているけど。

誰かが。
力とも言えなくても。
言葉とか。
思いとか。
そんなものを寄せているかも。

そんな風に。
思えるだけ。
感じられるだけ。
それだけで。
笑える時もあるのなら。

この。
お調子者の。
この。
女好きの。
歯の浮くような麗辞。

そいつを。
阿呆だねと。
呆れながら。
適当に打ち返してみなよ。
少しは上手く笑えるかもよ。

もっと。
お寄りよ。
離れずに。
なんて。
言うのにも覚悟はいるのよ。

寄り添えたなら。
寄り添ってくれたなら。
寄り添え合えたなら。
それは。
素敵なことだとは思うけど。

そう。
簡単でも。
単純でも。
ありはしない。
時も、場合も味方とは限らない。

それでも。
放ってはおけない。
放っておかれたくない。
独りじゃないと思いたい。
そんな時もあるのさ。

だから。
身体が。
肌が。
合わせられないのであれば。
思いだけでもね。

だから。
精神が。
心が。
直接繋がってはいなくても。
思いだけでもね。

寄り添えたなら。
寄り添ってくれたなら。
寄り添え合えたなら。
それは。
素敵なことだとは思うのさ。

もっと。
お寄りよ。
離れずに。
なんて。
見境なく言っているわけではないのだよ(笑)。



web拍手 by FC2

|

« 2016/07/04 Mon *踊り手 / Jackie De Shannon | トップページ | 2016/07/06 Wed *逃れられない / Gram Parsons »

002 American Rock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/63882595

この記事へのトラックバック一覧です: 2016/07/05 Tue *もっとお寄りよ離れずに / Linda Ronstadt:

« 2016/07/04 Mon *踊り手 / Jackie De Shannon | トップページ | 2016/07/06 Wed *逃れられない / Gram Parsons »