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2016/07/07 Thu *生々しくてこそ / New York Dolls

20160707redpatentleather


生々しさ。
息遣いとか。
手触りとか。
そんなもの。
そいつを感じたい。

生きている。
生命が宿っている。
そいつは。
そう。
きれいごとでは済まされない。

匂いもあれば。
ノイズもあれば。
摩擦もあれば。
引っ掛かりもある。
それが自然のこと。

なんでも。
かんでも。
管理して。
清掃して。
消毒して。

そんな。
無味無臭の。
均一化された。
表面だけ。
整った様に見えるもの。

そこには。
何の。
思いも。
感情も。
入り込めやしないのだから。

『Red Patent Leather』'84年リリース。
ニューヨーク・ドールズの初めてのライヴ・アルバム。
収録されたのは'75年5月2日、場所はニューヨークのクラブ。
時期的にはジョニー・サンダースとジェリー・ノーランが脱退する直前なのかな。
アーサー・ケインは既に薬物でボロボロ。何とローディーが代役を務めていたりして。
シルヴェイン・シルヴェィンがプロデューサーとしてクレジットされていますが。
恐らくは元になった音源を提供したってだけの様な気がします・・・
音質はお世辞にも褒められたものでなく。まぁ、所謂、ハーフ・オフィシャルなので。
ブートレッグとして考えると上等な部類かなと言ったところですが。
それ故の、生々しいにも程があるだろうって程の臨場感がかえって素晴らしいと言うか。
ニューヨーク・ドールズの実態、何たるかを見事に捉えているかなと。
クラブに立ち込める空気や、その匂い。バンドと観客の息遣いまでが身近に感じられて。
ガレージで、パンクな。ロックンロール・バンドとしてのニューヨーク・ドールズ。
そのラフで、チープで、スリリングなライヴが何とも魅力的なのです。
2枚のオリジナル・アルバムよりも、よっぽど優れたアルバムと言えるかもしれません。
管理されていないから、消毒・・・解毒されていないからこそ伝わるものがあるのですよね。
ジャケットに写る何とも毒々しい深紅のレザーに身を包んだメンバー達の姿。
このライヴの時期にマネージメントを担当していたマルコム・マクラレーンの発想で。
この奇抜と言うか大胆不敵なアイデアが、後にセックス・ピストルズを生むのですよね。
因みに。脱退したジョニーとジェリーはマクラレーンに英国に誘われたらしいのですが。
無下にも蹴ったのだとか。ひょっとしたら、ひょっとしていたかも・・・なんて想像もね。
何にしろ、ニューヨーク・ドールズを聴くなら。このアルバムを真っ先に勧めたいかな。

生々しさ。
息遣いとか。
手触りとか。
そんなもの。
そいつが感じられないなら。

生きているとは。
生命が宿っているとは。
言えないかな。
そう。
きれいごとではないのだから。

匂いを嗅ぎたい。
ノイズを聞きたい。
摩擦を感じたい。
引っ掛かってみたい。
それが自然の欲求。

なんでも。
かんでも。
管理されて。
清掃されて。
消毒されて。

そんな。
無味乾燥の。
規格化された。
表層だけ。
整った様に見えるもの。

そこには。
何の。
思いも。
感情も。
入る余地が無いのだから。

生きている。
生命が宿っている。
ならば。
それを。
感じさせてくれ。

生きている。
生命が宿っている。
ならば。
それを。
感じさせてやろう。

誰かの。
生々しい。
息遣い。
手触り。
肌触り。

自分の。
生々しい。
息遣い。
手触り。
肌触り。

その匂い。
そのノイズ。
その摩擦。
その引っ掛かり。
その交差するところ。

その。
坩堝の様な。
世界にこそ。
思いがある。
感情がある。

簡単に。
管理されるな。
消毒されるな。
解毒されるな。
飼い馴らされるな。

生々しくてこそ命なのだ。



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