2016/07/14 Thu *追い続けよう / Paul Kossoff
それは。
痛みが。
無いと。
言ったら。
嘘になる。
こう。
見えても。
どう。
見えても。
痛手を負って。
少し。
腐りかけて。
諦めかけて。
もう。
これまでかと。
だけど。
そいつはね。
らしくないし。
第一.
面白くない。
なので。
再び。
爪を砥いで。
牙を磨いて。
鎌首を擡げて。
この手に。
するまで。
手に入れるまで。
狩人の如く。
追い続けよう。
『The Hunter』'81年リリース。
ポール・コゾフの全キャリアを網羅した編集アルバム。
'77年にリリースされた2枚組の『Koss』を1枚に再編集したもので。
当時は未発表だったバック・ストリート・クロウラー時代の3曲が目玉だったのかな。
アルバム・タイトルに冠された「The Hunter」はフリーのレパートリーとして有名ですが。
ここではバック・ストリート・クロウラーでのライヴ・テイクが収録されています。
(後年、そのライヴがフル・サイズでライヴ・アルバムとしてCD化されています)
フリー、ソロ、そしてバック・ストリート・クロウラーと。
彗星の如く。その才能を蒼白く燃焼させて。余りにも早く燃え尽きてしまったコゾフ。
その繊細で、神経質とも言える性格故かの、啼きのギターが心を震わせます。
あのクラプトンが。わざわざ楽屋を訪ねて。ビブラートのかけ方を訪ねたと言う。
その震え、啼くギターのサウンド。まさに一音、一音に全身全霊を込めているかの様で。
コゾフの存在の稀有さを今更ながらに感じずにはいられないのです。
決して速弾きをするわけでもなく。華麗なテクニックをひけらかすわけでもなく。
音数も少ないのに。何とも言えない存在感をハッキリと感じさせるコゾフ。
その存在感故にフリーではポール・ロジャースのあの歌声に対抗できたのだろうと。
そして。その代償として。やはり命を削る思いでギターを奏でていたのではないかと。
どうしても。そんな思いを抱かざるを得ないのですよね。多分に感傷的に過ぎるとしても。
ブルースが大好きで。最後までブルースに固執し続けたらしいコゾフ。
それがアンディ・フレイザーとの確執を生んだりもしたのでしょうが。そこまでしてでも。
ブルースを、そして自らのギター、そのサウンド、その音を追い求めた狩人の如き執念。
その自ら課した厳しき歩みに耐えうるほどの。精神力があったならば、と。惜しまれます。
それは。
迷いが。
無いと。
言ったら。
嘘になる。
こう。
見えても。
どう。
見えようとも。
痛みを感じれば。
少し。
俯いて。
跪きかけて。
もう。
いいかなと。
だけど。
そいつはね。
らしくもないし。
第一.
楽しくない。
なので。
再び。
爪を出して。
牙を剥き出して。
鎌首を傾げて。
この手に。
するまで。
手に入れるまで。
狩人の如く。
求め続けよう。
他人から。
したら。
他人から。
見れば。
価値が無くても。
自分が。
己の。
心が。
魂が。
求めるのであれば。
自分の。
己の。
体を。
命を。
賭けて。打ち込んで。
追い続けよう。
この手に。
するまで。
手に入れるまで。
狩人の如く。
他人から。
したら。
他人から。
見れば。
意味が無くても。
自分が。
己の。
心が。
魂が。
求めるのであれば。
己の。
体を。
命を。
賭けて。打ち込んで。
タフに。
ラフに。
どこまでも。
いつまでも。
追い続けよう。
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