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2016/07/21 Thu *肖像 / Albert King

20160721albert


肖像。
男の肖像。
履歴書でも。
領収書でも。
何でもいいが。

してきたこと。
やってきたこと。
歩んできた道程。
そいつが。
表れるというのなら。

下手な。
小細工など。
そう。
取り繕うような。
そんなことはしないで。

ただ。
堂々と。
そこにあって。
笑顔のひとつでも。
浮べられればいい。

今更。
隠し立てなど。
誤魔化しなど。
通じるものでもない。
手遅れだ。

それに。
そんなに。
恥じるような。
道ばかり。
歩いてきたわけでもないだろう。

『Albert』'76年リリース。
アルバート・キングのスタックスから移籍後2枚目となるアルバム。
ノーマン・シーフの撮影によるこのジャケット、このアルバートの笑顔。
その見事なまでの存在感。アルバートの何たるかを見事に捉えた肖像。
それを目にするだけで。針を落とす前に傑作であることを確信したくなります。
実際に。スタックス以来の好調さをそのままに維持していて。
アルバートならではの剛毅で豪快で。そして陽気でファンキーなブルース。
そのギター、その歌声。実に何とも見事に聴く者の心を揺さぶるのです。
時に大雑把に過ぎるとも言われるアルバートですが。そこが持ち味なので。
細かいことは気にしないとばかりに。唸りを上げるギター。
そして。思わず鼻歌も飛び出すほどに上機嫌な歌声。文句の付け様がありません。
俺はこれでやってきたのだ。俺はこれからもこれでやっていくのだと。
そう宣言するかの様なA面頭の「Guitar Man」そいつでもう勝負ありってところで。
その宣言通りに自信に満ち溢れているアルバート、実に頼もしい限りです。
それが、その気持ちが自然とジャケットに捉えられた笑顔に繋がったのでしょうね。
「I'm Ready」「My Babe」と言ったナンバーも。見事に自分のブルースにしています。
親分肌ながら。バンド・メンバーに対しては厳しい一面もあったと言うアルバート。
豪快で陽気なブルースを奏でる為には妥協を許さない。そんな自負も表れているかな。
(その分、メンバーへのギャラの支払いは気前が良かったとの話もあります)
下積み時代は自らバンのハンドルを握ってツアーを回っていたアルバート。
レコード契約では不遇の時代もあったアルバート。そんな道程を辿って成功を収めた。
その肖像、履歴書には偽りも、何ら恥じるところはないと。
そう高らかに、そして陽気に。奏で、そして歌っているアルバムなのです。

肖像。
男の肖像。
履歴書でも。
領収書でも。
構いはしないが。

していくこと。
やっていくこと。
歩んでいく道程。
そいつが。
見えるというのなら。

下手な。
小細工とか。
そう。
塗り重ねる様な。
そんなことはしないで。

ただ。
泰然と。
そこにあって。
笑顔のひとつでも。
見せられればいい。

殊更。
隠し立も。
誤魔化しも。
必要などありはしない。
邪魔なだけだ。

それに。
そんなに。
恥じるような。
道を。
歩いていくわけでもないだろう。

別に。
誰に。
どう思われようと。
誰が。
どう思おうと。

知ったことでも。
関することでも。
ありはしない。
ただ。
ありのままに。

感じて。
受け止めて。
くれれば。
それでいい。
それだけでいい。

だから。
堂々と。
泰然と。
そこにあればいい。
それだけでいい。

その。
捉えられた。
その姿。
その表情。
肖像。

そいつが。
自ずと。
物語るもの。
それが。
己の履歴、己の道程。

肖像。
男の肖像。
偽りのない。
恥のない。
笑顔があればいい。



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