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2016/08/27 Sat *ここ、いま / Ronnie Lane's Slim Chance

20160827lane


知らない街で。
知らない時間を。
偶には。
そんな日が。
そんな時間が。

あってもいい。
否。
あったほうがいい。
そうでないと。
凝り固まってしまう。

ここが。
いまが。
総てではない。
正しくもない。
それは当然の筈なのに。

日々の。
暮らしに。
時間に。
埋没している内に。
忘れてしまうものだから。

視線を。
歩調を。
変えられる。
そんな機会は。
逃さないほうがいい。

時間など。
あるようで。
無いもの。
それもまた。
当然のことなのだから。

『Ronnie Lane's Slim Chance』'75年リリース。
ロニー・レーンが率いるスリム・チャンスの2ndアルバム。
前作から大幅にメンバーが入れ替わっていて。同じバンドとは言い難い顔触れに。
しかしサウンドには殆ど変化がなくて。ほんわかと、軽やかに、温かく、切なくてと。
まぁ、ロニーの目指すところに共感して、共鳴するメンバーであれば自然とそうなるかな。
アルコール消費量世界一の、千鳥足のロックンロール・バンドから足を洗ったロニー。
実は、そのフェイセスのナンバーをカヴァーしたり、改作したりもしているのですが。
当然のことながら、曲調・・・肌触り、風合いはかなり異なるものとなっています。
どちらも緩いと言えば緩いのですが。肌理がより細かくなっている感じがあって。
そのせいか、ラフではあるものの。ほのぼのと牧歌的ですらあるのですよね。
元々はモッズの顔役で、スモール・フェイセス時代には気性の激しさでも知られていて。
フェイセスの中でも一、二を争う酒豪、陽気で豪快な酔っ払いだったロニーです。
ロックンロール・ライフを謳歌していた筈なのですけどね。何がきっかけだったのか。
そんな放蕩三昧の日々に背を向けて。農村に移り住んで農場の経営を始めて。片手間に(?)。
気が向いたら、気の合うメンバーを集めて。テントと共に気ままにツアーをする生活と。
もう百八十度違う道を歩み始めてしまったと。確かにフェイセス時代から兆候はあって。
ロニーの手によるナンバーは情感に溢れていて。異彩を放ってはいたのですけどね。
ロニーの脱退は大きなショックだったらしく。それはロッド・スチュワートも例外ではなく。
脱退を告げられた夜にロッドや他のメンバーが泥酔している有名な写真が残っています。
それでも。ロニーは己の選択を変えなかったと。相当に頑固そうですからねぇ。
きっと。それまでとは別の風景を見たくなった、別の時間を過ごしたくなった。
そうなったら、もう止まらなかったのでしょうね。そんな芯の強さがあるからこそ。
ただ緩いだけの音楽になっていなくて。深い味わいを感じさせるものがあるのですよね。
偶に。ロニーが辞めていなかったら、フェイセスは、そしてストーンズはどうなったのかと。
そんな思いが過るのですが。ロニーには迷っている時間はなかったのですよね。
生前のロニーは、フェイセスを辞めてから(共作を除き)4枚のアルバムしか遺せなかったのですからね・・・

見知らぬ街で。
異なる時間を。
偶には。
そんな日が。
そんな時間が。

あってもいい。
否。
あったほうがいい。
そうでないと。
見失ってしまう。

ここだけ。
いまだけ。
そこしかない。
それしかない。
それが誤りなのはわかっているのに。

日々の。
営みに。
流れに。
囚われている内に。
勘違いしてしまうものだから。

視界を。
行動範囲を。
変えられる。
そんな機会は。
逃してはならない。

時間など。
あるようで。
無いもの。
それもまた。
忘れてしまいがちなのだから。

ここに。
いまに。
慣れてもいいが。
馴れてはいけない。
惰性で過ごしてはならない。

偶には。
ここを。
いまを。
疑って。
問いただしてみるのがいい。

知らないもの。
異なるもの。
触れられるなら。
身を置けるのなら。
試してみるのがいい。

視線も。
歩調も。
いつも、いつも。
同じである必要などない。
変えてみるのがいい。

視界も。
行動範囲も。
固定しているなと感じたら。
誘いにでも乗って。
揺さぶってみるのがいい。

ここが。
いまが。
総てになって。
揺るぎもしない。
それはおかしいと。
そう思うのがいい。

ここ。
いま。
それだけ。
それは。
勿体ないことなのだ。

時間など。
現在進行形で減っていくのだから。
ここ。
いま。
囚われている暇などないのだ。



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