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2016/09/09 Fri *とことん / A.C. Reed

20160909takethesebluesandshoveem


とことん。
ここまで。
きたなら。
是非もない。
とことん、やるだけ。

好もうと。
好まざると。
手にしてしまった。
手を染めてしまった。
それならば。

後戻りなど。
出来るわけも。
許されるわけも。
ありはしない。
それならば。

仮令。
誰かが。
出来ると言っても。
許すと言っても。
そうであっても。

己自信が。
それを。
よしとしない。
それならば。
そうであるのなら。

とことん。
どこまで。
いけるのか。
是非もない。
とことん、やるだけ。

『Take These Blues And Shove'em !』'83年リリース。
バディ・ガイやアルバート・コリンズとの活動で知られるA.C.リード。
そのA.C.がコリンズのバンドと共に録音した初めてのソロ・アルバムです。
あのマジック・サムとも活動していて'60年代にもシングルをリリースしているA.C.です。
ブルース界におけるサックス・プレイヤーの第一人者であることは間違いなく。
その野太く、ファンキーに吠えるサックス、そして何とも朴訥とした歌声。
バリバリと豪快に暴れまくるかと思えば、レイジーに鼻歌交じりにすかすところもあって。
同じくリード姓の、ジミー・リードに通じる味わいを感じさせたりします。
インタビューでジミーとは兄弟だと語ったこともあるA.C.ですが。真偽のほどは謎で。
血縁関係はあっても遠い親戚でしかないと言うのが定説になっている様です。
さて。アルバム・タイトルはブルースを掴んで叩き出せみたいな、やっていられるかとか。
B面の頭には「I Am Fed Up With This Music」なんてナンバーもあって。
裏ジャケにそのナンバーの歌詞だけがわざわざ印刷されていたりもして。
もう、徹底的に。この音楽、ブルースなんかまっぴら御免で、ブッ飛ばすと言わんばかりで。
当然のことながら、逆説的にブルースへの深い愛情を表しているものであって。
それでも、そんなブルースからは離れられない、そんなブルースをやるしかないのだと。
長いキャリアに於ける初めてのソロ・アルバムでその意思を改めて表明しているのです。
ここまできたら。どこまでも。とことんブルースと付き合ってやるぜとの宣言かな。
ビリー・ブランチのブルース・ハープ、ローリー・ベルのギターもいい塩梅で。
そのサポートを受けながら堂々と主役を張っているA.C.のブルースが堪らないのです。
どう聴いても「Honest I Do」なナンバーもありますが。まぁ、それも愛嬌ってことで。

とことん。
ここまで。
きたなら。
是非に及ばず。
とことん、やるだけ。

望もうと。
望まざると。
踏み入れてしまった。
足を抜けなくなった。
それならば。

やり直しなど。
出来るわけも。
認められるわけも。
ありはしない。
それならば。

仮令。
誰もが。
出来ると言っても。
認めると言っても。
そうであっても。

己自信が。
それを。
受け容れられない。
それならば。
そうであるのなら。

とことん。
どこまで。
いけるのか。
是非に及ばず。
とことん、やるだけ。

もう。
懲り懲りだと。
もう。
たくさんだと。
そうは思っても。

握りつぶしてやろうと。
放り投げてやろうと。
叩きつけてやろうと。
追い出してやろうと。
そう決意しても。

愛憎。
綯交ぜ。
握った。
その手が。
震えてしまう。

好むと。
好まざると。
望もうと。
望まざると。
それが事実。

今更。
染めた手も。
踏み入れた足も。
元になど。
戻りはしない。

ならば。
どこまでも。
いつまでも。
是非もない。
とことん、やるだけ。

ならば。
どこまでも。
いつまでも。
是非に及ばず。
とことん、やるだけ。



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