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2016/09/10 Sat *うんざり / Eddie Boyd

20160910thebestofeddieboyd


うんざり。
うんざり。
あぁ。
もう。
うんざり。

なんだって。
こう。
四六時中。
なんだかんだと。
うんざり。

朝。
目覚めてから。
夜。
眠るまで。
そして眠りの中でも。

そう。
一日中。
二十四時間。
ずっと。
うんざり。

まぁ。
今に始まったことじゃなし。
今更、どうしようとも思わんが。
さすがにこうも続くと。
うんざり。

うんざり。
うんざり。
もう。
とことん。
うんざり。

『The Best Of Eddie Boyd』'84年リリース。
シカゴ・ブルースを代表するピアニストの一人、エディ・ボイド。
晩年は渡欧し、ヨーロッパを本拠地として活躍したエディ。
その全盛期、チェスにおける'51年~'56年における録音から編集されたアルバム。
エディのチェス録音を集めたアルバムとしては恐らくは世界初となるもので。
毎度のことながらP-VINEの仕事は世界に誇るものだと感じさせられます。
物憂げで、クールなブルース。どうしようもない諦念の中に秘めた怒りが鈍く光っている。
この物静かな様でいて、触れなば切れん、そんな冷たさがエディの最大の特徴かな。
エディの最大のヒット曲といえば今やスタンダード化している「Five Long Years」で。
そのどうしようもなく、鬱屈とした歌詞と苦みばしった歌声に震えがきますが。
このアルバムに収録された「24 Hours」「Third Degree」も同様であって。
24時間、一日中待ち続けても何も変わりやしねぇ、あの娘は電話もかけてこないとか。
とにかく。もう、たくさんだ。もう、うんざり。もう、やってられないとか。
そんな歌詞を淡々と。しかも刃物を呑んで歌い、奏でているのですよね。
決してそれを声高に叫ぶでもなく、諦念と共に吐き出している・・・その凄味が堪りません。
ジャンプ・ナンバーもあって。華麗な指さばきも聴かせてくれるのですが。
やはり、スロー・ブルースにこそエディの本領はあるかなと。真実味が半端ないですから。
不当な契約に悩まされて。一時期は肉体労働にも従事していたらしいボイドです。
その辛酸を味わった日々から生まれてきたブルースですからね。恐ろしい程にリアルです。
うんざりする様な時間、日々の繰り返し、積み重ね。それがいつ果てるかもしれないと。
そんな時間、日々の中でふと立ち止まってしまい。見て見ぬ振りを出来なくなった時。
その恐ろしいまでの絶望。そして苦笑いするしかない諦念。そこからしか生まれないブルースです。

うんざり。
うんざり。
あぁ。
もう。
うんざり。

なんだって。
こう。
万事が万事。
なにがなんでも。
うんざり。

朝。
動き出してから。
夜。
止まるまで。
そして夢の中でも。

そう。
一日中。
二十四時間。
四六時中。
うんざり。

まぁ。
もう、長い付き合いだし。
今更、変えられるとも思わないが。
さすがにまだ続くかと思うと。
うんざり。

うんざり。
うんざり。
もう。
とにかく。
うんざり。

起きるのも。
うんざり。
動くのも。
うんざり。
とにかく。うんざり。

眠るのも。
うんざり。
夢を見るのも。
うんざり。
とにかく。うんざり。

話すのも。
うんざり。
話しかけられるのも。
うんざり。
とにかく。うんざり。

嫌うのも。
うんざり。
嫌われるのも。
うんざり。
とにかく。うんざり。

好きになるのも。
うんざり。
好かれるのも。
うんざり。
とにかく。うんざり。

一日中。
二十四時間。
四六時中。
いつでも。どこでも。
とにかく。うんざり。

なんとか。
暇つぶしに。
逃れようとしても。
それすらも。
とにかく。うんざり。

ほとほと。うんざり・・・



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