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2016/09/22 Thu *侵されて / Silverhead

20160922sixteenandsavagedukorg


侵されて。
犯されて。
まったくもって。
どうにも。
なりゃしない。

憑依され。
呪縛され。
小指の先すら。
意のままには。
動かせない。

いつのまに。
どこから。
侵入を許したのか。
気づいた時には。
もう手遅れ。

感染。
罹患。
頭は眩み。
目は翳み。
節々は・・・

油断。
管理不行き届き。
いやいや。
もはや。
単なる衰え。

こうなりゃ。
とことん。
いたるところ。
いきつくまで。
蹂躙してもらおうかね。

『16 And Savaged』'73年リリース。
グラム・ロックの徒花、シルヴァーヘッドの2ndアルバム。
その実、ストーンズやフリーの系統に属するロックンロール・バンドで。
いい塩梅に腰の落ちた、重心の低いロックンロールが何ともご機嫌なのですけどね。
まぁ、時代が悪かったと。その一言で済ませるのはあれだけど。そう言うことかな。
また、ヴォーカルのマイケル・デ・バレスが無駄にカッコ良かったのも災いして。
特に。日本では完全にアイドル、少女漫画の王子様、ヒーロー扱いだったみたいで。
フランス貴族の血を引いているとか、それらしい物語も作られて。
それが功を奏して。英米ではさっぱりだったのが日本ではそれなりに売れたと。
このアルバムの邦題が『凶暴の美学』で「16 And Savaged」は「16才で犯されて」と。
ライナーにはメンバーがファンに手を出す、安っぽい官能小説みたいなのが載っているし。
情報が無い時代、虚構が虚構のままで成立する時代ではあったのでしょうが。
なんだかね。殆ど昭和のプロレスの外人レスラーの世界にすら理解様な。
よくぞここまで。シルヴァーヘッド、その音楽の本質とかけ離れた世界が作れたなと。
逆に感心してしまいますが。それをものともしないカッコ良さこそがあって。
チープで、ラフで、ダーティで。そしてグラマラスにうねるロックンロール。
その絶妙なバランスと言うか、揺れ具合がで。実に何とも堪らない魅力なのですよねぇ。
肩の力の抜けた、自然に腰と膝にくるロックンロール。そこに華やかさと色気も感じさせ。
それでいて決して、高尚にはなれなくて。場末の匂いがどうしても漂ってしまう。
およそ、自分がロックンロールに求めるものの総てがこのアルバムにはあるかなと。
当時も。今も。そしてこれからも。決してメジャーにはならないのでしょうが。
そんなシルヴァーヘッドに魅せられて、犯されて。悔いはなしってところかな。

侵されて。
犯されて。
にっちもさっちも。
どうにも。
なりゃしない。

憑依され。
呪縛され。
まともな。
会話ひとつ。
できやしない。

いつのまに。
どこで。
侵入を見逃したのか。
気づいた時には。
もう手遅れ。

感染。
罹患。
熱は上がり。
喉は痛み。
全身が・・・

油断大敵。
自己管理不足。
いやいや。
もはや。
経年劣化。

こうなりゃ。
無抵抗。
いたるところ。
いきつくまで。
好きにしてもらおうかね。

しかし。
本当に。
まいったね。
なにも。
できやしない。

頭は。
働かない。
体は。
動かない。
なにもかも儘ならない。

見えているのに。
届きそうなのに。
わかっているのに。
何一つとして。
どうにもならない。

痛みと。
怠さと。
高熱と。
それ以外には。
なにもない。

経年劣化。
そいつの。
著しさ。
激しさが。
身に染みる。

予防も。
防御も。
何ひとつとして。
役にも。
たちはしない。

感染。
罹患。
憑依され。
呪縛され。
がんじがらめ。

侵されて。
犯されて。
まったくもって。
どうにも。
なりゃしない。

感染するなら。
罹患するなら。
憑依されるなら。
呪縛されるなら。
どうせなら・・・

侵されて、犯されて、夢うつつ。



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