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2016/09/23 Fri *その印、その刻印 / Rory Gallagher

20160923tattooukorg


例え。
どんなに。
離れていても。
遠ざかっていても。
忘れはしない。

それが。
どんなに。
遠い距離でも。
長い時間でも。
ものともしない。

そんな。
ものが。
確かに存在する。
それを。
思い知らされる。

意識しなくても。
その外側にあったとしても。
それは。
既にこの胸の奥に。
刻まれている。

ふとした。
瞬間に。
浮かび上がり。
燃え上がり。
気づかされる。

己が。
何者で。
何処からきて。
何処へ行こうとしているのか。
いつも。いまも。

『Tattoo』'73年リリース。
ロリー・ギャラガーのポリドール時代、最後のスタジオ・アルバム。
どうしてもロリーの場合はライヴ・アルバムの印象が強いと言うか。
ライヴで爆発するその魅力を上手くスタジオに持ち込めなかったかなと。
そんなジレンマが結局は亡くなるまで解消されなかった気がするのですけどね。
そんなロリーのスタジオ・アルバムの中では最も印象的なのがこのアルバムではないかと。
ブルースから、トラッドから、ジャズから、そしてもちろん熱いロックまで。
実は意外と幅広く、そして器用でもあったロリーの魅力が余すところなく捉えられていて。
ロリーもその集中力を切らすことなく、高いテンションで臨んで最高の成果をと。
勿論、スタジオならではの制約はあった筈で。爆発し切れてはいないのですが。
それが故の。ある程度の抑制を強いられたロリーの燃やす蒼白い炎が堪らないのです。
「Tattoo'd Lady」「Cradle Rock」「A Million Miles Away」と印象的なナンバーも多くて。
どうしても。地味なナンバーが多くなりがちなロリーとしては勝負に出ている感じもあり。
己のルーツを無理に離れることなく、キャッチーに勝負できている。
逆に言えば。どんなにキャッチーになっても、己がルーツを見失うことなどありはしない。
そんなロリーの才能、矜持。それが最高の形で示されているのがこのアルバムかなと。
こんなアルバムをコンスタントに制作できていれば、違う道も開けていたのかもですが。
そこまでは器用で無かった。その純粋さ、無骨さもロリーの魅力ですからね。何ともね。
ギターだけでなく。マンドリンやブルース・ハープ、サックスも奏でているロリー。
そこに感じられる、そこから溢れ出る音楽への情熱、故郷への思い。
それらを胸にひたむきに歌い、奏でるロリー。針を落とすたびにその姿が思い出される様で。
そして。その姿は、この胸の奥の柔らかいところに刻まれていて。消えることはないのです。

例え。
どんなに。
離されていても。
遠ざけられていても。
消えはしない。

それが。
どんなに。
気の遠くなる距離でも。
目の眩む様な長い時間でも。
ものともしない。

そんな。
ものが。
確かに存在する。
それを。
突き付けられる。

意識しなくても。
その内側にあったとしても。
それは。
既にこの胸の柔らかいところに。
刻まれている。

ふとした。
瞬間に。
姿を現し。
光を放ち。
覚醒させられる。

己が。
何者で。
何を求めて
何を求め続けているのか。
いつも。いまも。

見失うことなど。
ありはしない。
許されはしない。
そう。
刻まれているのだから。

それを。
求めて。
求め続けて。
そこへ行こうと。
決めたその日から。

ひと時も。
一瞬も。
無縁でなどは。
いられない。
いられるはずもない。

意識が。
あろうと。
無かろうと。
外側にいようと。
内側にいようと。

遠い距離。
長い時間。
気が遠くなり。
目が眩もうと。
ものともしない。

この。
己の。
胸の奥に。
胸の柔らかいところに。
刻まれている。

その印が。
その刻印が。
忘れることなど。
消えることなど。
許しはしない。

その印が。
その刻印が。
距離も。
時間も。
総てを無意味と化す。

例え。
どんなに。
離れていても。
遠ざかっていても。
忘れはしない。

その印。
その刻印。
そのある限り。
そこに刻まれた。
思いのある限り。



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