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2016/10/17 Mon *幕が上がる / The Sensational Alex Harvey Band

20161017vamborools


さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
仮面を被って。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
脚本を諳んじて。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
幕が上がる。

仮面を被れば。
脚本に沿って。
与えられた役柄を演じる。
望まれるままに。
望まれる以上に。

仮面の魔力が。
脚本の魅力が。
否、それ以上に。
演じることの快感が。
自らを躍らせる。

幕が上がっている。
その間は。
仮面のままに。
役柄のままに。
偽り、欺き、魅せるだけ。それだけなのだ。

『Vambo Rools Big Hits And Cross Shaves』'77年リリース。
センセーショナル・アレックス・ハーヴェィ・バンド(SAHB)の初のベスト・アルバム。
シアトリカルなナンバーとライヴで独自の世界を構築し、人気を誇っていたSAHB。
元々はティア・ガスと言うハード・ロック・バンドにアレックス・ハーヴェィが合流。
既に37歳、スキッフル時代から活躍し、舞台での経験も豊富だったアレックス。
その個性、嗜好を全面に押し出し、強靭なハード・ロックなサウンドがそれを支えると言う。
類まれな個性で。全英を席巻するほどの人気バンドへと飛躍を遂げていったのです。
このアルバムがリリースされた頃、アレックスは体調不良で活動休止を余儀なくされて。
残りのメンバーだけで、オリジナル・アルバムを制作、リリースをしていたりもします。
(副題にアレックスは除くとあり、裏ジャケには口をガムテープで塞がれたアレックス・・・)
そんな状況でアレックスの復帰を待つ間の窮余の策として編集、リリースされたものかと。
様々なキャラクターを創造し。曲中やライヴではなりきって演じていたアレックス。
中でもバンボと言うヒーロー・キャラの人気は相当なものがあった様で。
このアルバムのタイトルとコミック風のジャケットにもそれが表れているかなと。
そのシアトリカルでドラマチックなライヴは、殆どミュージカルとも言われていたほどで。
実際に体験するか、映像を観ないとわからないとも。しかも言語の壁もあってと。
それでも。その壮大で、ある種滑稽な様は収められているライヴ・テイクからも窺えます。
そして。そんなSAHBの世界が決して安っぽくならないのは、サウンドの完成度の高さ。
後にマイケル・シェンカー・グループにも在籍した強靭なリズム隊の存在。
そして、ライヴではピエロのメイクを施してアレックスと寸劇を演じつつも。
その実、凄腕のギタリストであるザル・クレミンソンの存在が大きかったと感じるのです。
代表曲たる「Faith Healer」でのギターのカッコ良さ、存在感はずば抜けていて。
リフ・メイカーとしてはジミー・ペイジ、アンガス・ヤングに匹敵するのではと思われます。
稀代のトリック・スター、アレックスとザルら凄腕のハード・ロッカーが一体となった時。
そこには想像を超える舞台が出来上がり、その幕が上がるのを待ちわびることになったのです。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
顔を被って。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
振る舞いを諳んじて。

さぁ。
今朝も。
今日も。
今週も。
幕が上がる。

顔を被れば。
振る舞いのままに。
与えられた役割を演じる。
期待されるままに。
期待される以上に。

顔の魔性が。
振る舞いの引力が。
否、それ以上に。
演じられることの快楽が。
自らを震わせる。

幕が上がっている。
その間は。
選んだ顔のままに。
纏った振る舞いのままに。
騙り、眩まし、惑わせるだけ。それだけなのだ。

幕が上がれば。
舞台が始まれば。
そこは己が世界。
そこは己が掌。
演じるのみ。

どの仮面で。
どの脚本で。
偽り。欺き。
魅せるのかは。
己の思い一つ。

どの顔で。
どの振る舞いで。
騙り。眩まし。
惑わせるのかは。
己の感覚一つ。

望まれるままなのか。
望まれる以上なのか。
それすらも。
仮面の裏側。脚本の行間。
己の匙加減次第。

期待されるままなのか。
期待される以上なのか。
それすらも。
顔の裏側。振る舞いの指先。
己の心持ち次第。

顔色。
歓声。
反応を読みつつ。
反応を楽しみつつ。
次の台詞、次の仕草。

大向うに。
見得を切るのか。
奈落の底に。
落ちるのか。
真偽も綯交ぜに。

煙に巻き。
素顔を知られず。
腹も見せず。
そうとは知られず。
そうとは見せず。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
幕が上がる。

さぁ。
今朝も。
今日も。
今週も。
幕が上がる。



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