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2016年10月

2016/10/30 Sun *本当に / Steve Hooker's Shakers

20161030reallygone


ねぇ。
本当に。
本当に。
そうなのかな。
変わらないのかな。

ねぇ。
本当に。
本当に。
そうするのかな。
止められないのかな。

まぁ。
それが。
当然の。
自然の。
流れであると。

そう。
それは。
当然のお約束。
自然の。
摂理であると。

そいつは。
わかっている。
知っている。
だけど。
今日くらい、今夜くらい。

歩みを止めないか。
行くのを止めてみないか。
止まってくれないか。
もう少し、ここにいてくれないか。
お願いだから。

『Really Gone』'84年リリース。
自らのバンド、シェイカーズを率いたスティーヴ・フッカーのアルバム。
エセックス出身のギタリストであるスティーヴ。
あのウィルコ・ジョンソンと仲が良いと言うか、ウィルコの友人だったらしく。
このアルバムでもウィルコが4曲ほどプロデュースを担当しています。
他にもミッキー・ジャップがプロデュースしているナンバーもあって。
あの辺り(どの辺り?)のパブ・ロック界の人脈、絆の深さを感じます。
スティーヴのギターとヴォーカルは決して上手くも無く、力強くも無いのですが。
そのへなへな、よろよろした線が細いながらも向こうっ気の強そうなサウンドの佇まい。
それが、ジョニー・サンダースを思わせたりもします。
そう、おそらくはジョニーやウィルコの影響を相当に受けているだろうなと思われます。
そのチンピラ風情一杯のフラフラなロックンロールは、その辺(どの辺?)が好きならば。
一度は聴いてみる価値は十二分にあるかと思われます。チンピラ止まりのカッコ良さ。
ただどうにもサウンドが。録音のせいなのか。軽いと言うか、安っぽいと言うか。
あまりにもペラペラなのは流石にどうなのかと。まぁ、それも含めての味なのかな。
未聴なのですが。この後のフッカーはスタイルを大幅に変えて活動したらしいのですが。
どうにも、その姿が想像できないくらいに、このアルバムでの姿が印象に残ると言うか。
このギターとヴォーカルはチンピラなロックンロールにこそ相応しいのだと。
だから。どこにも行かずに、ここにいろよと。本当に行くのかよとか言いたくなったりして。
収録時間も短くて。フラフラしながら急ぎ足で駆け抜けていく様なロックンロール。
その刹那な空気、匂いに。抗いようも無く惹かれてしまったりするだけにね。

ねぇ。
本当に。
本当に。
そうしなきゃいけないのかな。
変えられないのかな。

ねぇ。
本当に。
本当に。
そうするのだけがいいのかな。
止められないのかな。

まぁ。
それが。
普通で。
常識で。
疑う余地はないと。

そう。
それは。
普通のことで。
常識は。
覆せないと。

そいつは。
理解している。
承知している。
だけど。
今日くらい、今夜くらい。

歩くのを止めないか。
急いで行くのを止めてみないか。
立ち止まってくれないか。
もう少し、ここにいてくれないか。
お願いだから。

心地良い。
疲労と。
少しの。
後悔に。
抱かれて。

ふわふわと。
フラフラと。
足が地についていない。
僅かに浮遊して。
漂っている。

そんな。
一日。
そんな。
日曜日。
弛緩している様で刹那で。

いつもと。
同じ様に。
足早に。
行こうと。
過ぎ去ろうとしている。

本当に。
行くのか。
本当に。
立ち去ろうと。
過ぎ去ろうとするのか。

止まらないか。
立ち止まらないか。
今しばらく。
心地良さと。
後悔に。

抱かれていたい。
その中を漂っていたい。
ふわふわと。
フラフラと。
浮遊していたい。

本当に。
行くのかい。
もうしばらく。
止まってくれないか。
ここにいてくれないか。

日曜日の夜にお願いしたくなるのだ。



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2016/10/27 Thu *遥か遠く離れて / Rich Kids

20161027gohstofpricesintowersukorg


遥か。
群衆を離れて。
この世界の。
何もかもから離れて。
閉じこもってしまいたい。

一人の世界で。
一人の言葉を。
吐き出して。
紡いで。
繭を育てたい。

ひたすら。
閉じこもり。
紡ぎ出される。
言葉の羅列と。
戯れていたい。

一人の世界。
一人遊び。
夢中になって。
時間を忘れ。
存在を忘れ。

濃い密度ゆえの。
空白。
その隙を突かれ。
何ものかに。
忍び寄られ、憑依されても。

その影と二人。
止まった時間。
閉ざされた世界。
その中で。
遊んでいたい。耽っていたい。

『Ghosts Of Princes In Towers』'78年リリース。
グレン・マトロックが結成したリッチ・キッズの1stにして唯一のアルバム。
御存知の様にセックス・ピストルズのオリジナル・メンバーだったグレン。
ベーシストでもあり、ソング・ライターとしても多大な貢献をしていたグレンですが。
スキャンダラスな仕掛けで派手に売り出したがったマルコム・マクラレーンによって頸に。
その後釜に据えられたのが、ベースなど弾いたこともなかったシド・ヴィシャスで。
シドはひたすらグレンのフレーズ、ラインをわけも分からずになぞっていたのだとか。
抜群のロックンロール、そしてポップなセンスの持ち主だったグレンは悔しさを胸に秘め。
新たにメンバーを探して自らのバンドの結成へと動いたと。それがリッチ・キッズで。
後にウルトラヴォックスを結成するミッジ・ユーロも最後の一人として参加しています。
グレンのセンス、才能は広く知られていた。少なくともレコード会社は承知していた様で。
ミック・ロンソンがプロデューサーに迎えられ、イアン・マクレガンも録音に参加してと。
グレンのキャッチーでありながら、翳りも帯びたメロディ、サウンド創りを支えています。
今では当然の様に、パンクもただのロックンロールであって。それ以前の世代と地続きだと。
ハード・ロックや、グラム・ロックと切り離された無縁の存在ではないとい語られますが。
当時としては、そんなブリティッシュ・ロックの伝統が色濃く息づくグレンの個性は。
表層的なパンクの荒波の中では異端扱いされるのも止むを得なかったのかな。
そんな表層的、表面しか見えない連中こそがマルコムの狙ったターゲットであったのだし。
頸にされ、言わば解放されたことによってその個性が思う存分発揮されたアルバムなので。
溌剌として、爽快でありながら。もの悲しくもあるロックンロールが炸裂していて。
アルバム・タイトルにも表れている様にどうしようもなくブリティッシュ・ロックでもあり。
このアルバムだけで解散してしまったことが本当に惜しまれるのですよね。
確かに地味と言えば地味なのだけど。この解放感と閉塞感の絶妙なバランス、堪りません。

遥か。
雑踏を離れて。
この世界の。
何もかもから離れて。
隔離されてしまいたい。

一人の世界で。
一人の歌を。
吐き出して。
奏でて。
室を作りたい。

ひたすら。
隔たり。
奏でられる。
精神の旋律と。
戯れていたい。

一人の世界。
一人遊び。
無我に入って。
時間を捨て去り。
存在を消し去り。

濃い練度ゆえの。
空白。
その間に入られ。
何ものかに。
背後を取られ、捕食されても。

その影と二人。
捨てた時間。
消えた世界。
その中で。
遊んでいたい。耽っていたい。

群衆も。
雑踏も。
遥か。
遠く離れて。
隔絶した世界。

その中で。
繭を育て。
室を作り。
閉じこもり。
徒に過ごす。

吐き出されるのは。
独りの。
言葉と歌。
紡ぎ。
奏で。

言葉の羅列。
精神の旋律。
戯れていたい。
遊んでいたい。
耽っていたい。

高い城壁。
囲われた。
その奥の。
古びた塔の。
薄暗い屋根裏。

陽もあたらない。
部屋の片隅で。
蝋燭の灯りだけ。
その中にだけ。
ありたい。

忍び寄る。
その影が。
独りに。
重なれるものなら。
共にあるのも悪くはない。

遥か。
遠く。
高い。
塔の中で、ずっと。
遊んでいたい。耽っていたい。



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2016/10/26 Wed *燐火 / LaVern Baker

20161026hergreatestrecordings


そこに。
あるものは。
潜むものは。
妖かしのものか。
恐ろしいものか。

秘められた。
願いに。
望みに。
静かに。
火がついて。

蒼白い。
炎が。
微かに。
確かに。
燃え始める。

燐火。
その。
揺らめくさま。
漂うさま。
惹かれるままに。

身の内から。
燃え上がったのか。
どこかから。
燃え移ったのか。
その思わぬ熱さに。

焦がれながら。
燃えゆくさまを。
その広がる先を。
その落ちゆく先を。
追っている。

『Her Greatest Recordings』'71年リリース。
妖しく美しいフィメール・ソウル・シンガー、ラヴァーン・ベイカー。
その全盛期たるアトランティック時代の音源から選曲されたベスト・アルバム。
'53年~'62年までに録音された全14曲が収録されています。
活躍した時代が早かったせいか、日本での知名度には寂しいものがありますが。
その妖艶なルックスと力強い歌声は実に魅力的、魅惑的で。
レディ・ソウルの先駆者としての功績には多大なものがあるのです。
シカゴに生まれたベイカーが地元のクラブで歌い始めたのは17歳の時だったとか。
20歳になる年にRCAとの契約を得てプロとしてデビューして。
その後、幾つかのレーベルを渡り歩きながらチャンスを探し続けていたベイカー。
アトランティックと契約したのは’53年のことで。その第一弾シングルとなったのが。
このアルバムにも収められている「Soul On Fire」で。R&Bチャートで大ヒットとなり。
ようやく商業的成功を収めると共に、初めての代表曲を手にすることにもなりました。
その「Soul On Fire」は素晴らしいバラードで。力強く歌い上げるベイカーの歌声。
その歌声が炎を燃え上がらせるかの如くで。炎の揺らめきの向こうにベイカーが。
その妖艶な微笑が見えるようでもあります。生硬い声質ながらも独特の艶があるのです。
そして「Jim Dandy」「C.C. Rider」「Saved」などのアップテンポなナンバーでは。
その声質を生かして、それこそロックンロールに迫力たっぷりに迫ってきます。
その迫力の源となっているビート、そこにはゴスペルのコール&レスポンスが感じられて。
やはり、体に、そして心に、魂に宿っているものが自然と露になってくるのだなと。
その熱さ、深さ。それがベイカーの魅力を生み出し育てたものなのだと思わされるのです。

そこに。
あるものは。
透けているものは。
妖かしのものか。
恐ろしいものか。

静かに。
火がついた。
秘められた。
思いが。
情けが。

蒼白い。
炎が。
微かに。
確かに。
燃えている。

燐火。
その。
揺れるさま。
飛び交うさま。
惹かれるままに。

身の内から。
燃え上がったのでも
どこかから。
燃え移ったのでも。
その思わぬ激しさに。

魅せられたまま。
燃えゆくさまを。
その広がる先を。
その堕ちゆく先を。
感じている。

燐火。
狐火か。
鬼火か。
夢か。
現か。

微かに。
確かに。
蒼白い。
炎が。
浮かび上がる。

願いが。
望みが。
思いが。
情けが。
照らし出される。

妖かしいのは。
恐ろしいのは。
浮かび上がった炎に。
照らし出された。
己が心、魂。

発火したのか。
飛び火したのか。
そんなことは。
どうでもいい。
どでも構わない。

火がついた。
燃えている。
その蒼白い炎に。
惹かれている。
魅せられている。

それが。
己が心、魂。
それに。
火がついた。燃えている。
それだけが真実。

燐火。



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2016/10/25 Tue *清く、正しく、美しく / Luther Ingram

20161025iflovingyouiswrongidontwant


清く。
正しく。
美しく。
そうあれれば。
それでいいけれど。

その為に。
曲げなければ。
ならないならば。
変えなければ。
ならないならば。

清くも。
正しくも。
美しくも。
なくていい。
それでいい。

好きなものは好き。
欲しいものは欲しい。
そう感じる。
そう思う。
それだけのこと。

規則とか。
規範とか。
倫理とか。
それはわかるけれども。
それが総てではないと言うこと。

己の。
感情に。
欲求に。
素直でいられないのなら。
間違っていると言われても構わない。

『(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right』'72年リリース。
テネシー州出身のソウル・シンガー、ルーサー・イングラムの恐らく2枚目のアルバム。
タイトル・ナンバーの「(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right」が大ヒット。
R&Bチャートの首位を4週間制覇。それを受けて制作されたアルバムだと思われます。
実は'60年代半ばから活動していて。ディープなソウル・ファンはその時代が好きだとか。
しかし一般的には「(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right」で知られると。
およそ不倫の歌しかないと言われるソウルの中でも、最も知られる不倫歌であろうと。
なんたって。貴女を愛することが間違っているのなら、俺は正しくなんかなくていい・・・
そう断言して。重くブルージーに、そしてドラマチックに歌い上げていますからね。
歌詞から推測するに男は二人の子持ちで、相手の女性は独身と言う設定の様で。
当然の様に周囲は猛反対。でも二人は一緒にいられればそれでいいと。勝手にしろよと。
そんなしょうがない歌なのですけどね。でもそんな歌が大ヒットしたわけですから。
実のところ、世間にはよくある話。身につまされる人が多かったってことなのでしょうか。
またイングラムの歌声が、そんな愁嘆場を見事に演じていて惹き込まれるのですよね。
アルバム全編を通して、そんなイングラムの表現力の豊かさを感じ取ることができます。
「(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right」はカバーも多くて。
ボビー・ブランドや、ロッド・スチュワートも歌っていて。ロッドの歌もいいのですが。
極めつけは男女の立場を入れ替えたミリー・ジャクソンのヴァージョンで。
ドロドロ具合ではミリーが、本家のイングラムに勝っているかなと。そちらも必聴です。
何にしろ。イングラムの愚直で秀逸な表現力がこの歌に真実味を与え、胸に響くものにと。
それを考えると。やはり忘れてはならないソウル・シンガーの一人だと思います。

清く。
正しく。
美しく。
それもいい。
それもいいけれど。

その為に。
諦めなければ。
ならないならば。
失わなければ。
ならないならば。

清くも。
正しくも。
美しくも。
なりたくない。
なれなくていい。

愛しいものは愛しい。
求めるものは求めたい。
そう感じる。
そう思う。
それだけのこと。

常識とか。
通念とか。
道徳とか。
それはわかるけれども。
いつも従えはしないと言うこと。

己の。
感情に。
欲求に。
真摯でいられないのなら。
間違っていると言われることも厭わない。

清く。
正しく。
美しく。
それは。
いいことだろう。

清くあれれば。
正しくあれれば。
美しくあれれば。
それは。
認められるのだろう。

でも。
それよりも。
好きなものが。
欲しいものが。
ある。

でも。
それよりも。
大切にしたいものが。
失いたくないものが。
ある。

匂い。
空気。
風。
己の嗅覚が。
感じたものを信じたい。

共振。
共鳴。
共感。
己の心が。
受け容れたものを信じたい。

清く。
正しく。
美しく。
そうではないことを。
選択したくなる時もある・・・



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2016/10/24 Mon *いけない、いけない / Lyn Collins

20161024thinkaboutit


いけない。
いけない。
こんなこと。
考えては。
いけないのだ。

いけない。
いけない。
そんなこと。
想像しては。
いけないのだ。

だけど。
堰を切ってしまったら。
溢れてしまったら。
もう。
止まらなくなってしまったのだ。

甘美で。
魅惑的で。
熱くて。
昂ぶったまま。
上り詰めてしまいそうで。

いけない。
歯止めが。
規律が。
必要だ。
止めなくてはだめなのだ。

考えよう。
他のことを。
想像しよう。
他のことを。
誰か導いてくれないか。

『Think (About It)』'72年リリース。
JB一座の歌姫でもあったリン・コリンズ。
御大ジェームス・ブラウンを始めとした手練れ達がバック・アップした初のソロ・アルバム。
制作を手掛けたのは勿論、御大その人で。一座の花形を売り出そうと力が入っています。
マーヴァ・ホイットニー、アナ・キング、ビッキ・アンダーソンなどなど。
そうそうたる女性シンガーが名を連ねるJB一座の歴代の歌姫達ですが。
その中でもリンの売り出しには一層力が入っていた様に感じられるのですけどね。
そこにはやはり、ビジネス的な思惑もあれば。男女の関係も何かしら関係していたのかな。
ビッキはボビー・バードの女だったからソロ・アルバムが制作されなかったって言うし。
さて。テキサス出身で10代からプロとして活動していたらしいリン。
14歳でプロモーターと結婚して。それが縁でやがてJB一座に加わることになったと。
他の多くのシンガーと同様にリンも幼い頃から教会で歌っていたのでしょう。
そのゴスペルの匂いも濃厚な、ソウルフルでファンキーな歌声が何と言っても魅力的です。
何でも、フィーメル・プリーチャー・・・女伝道師との異名をとっていたのだとか。
まぁ、JB一座がゴスペルの発展形でもあるので、見事に役割もはまったと言うことかな。
このアルバムでも、その歌声の魅力は存分に発揮されていて。
あの「Fly Me To The Moon」をここまでファンキーに歌ってしまっていいのかと驚かされ。
そして数々のカバーや、その後サンプリングとやらもされた「Think (About It)」に。
そのグルーヴィーな歌声の魅力に心、奪われてしまうのですね。
ここで歌われるシンク、考える対象のイットは、勿論、セクシャルな意味もありつつ。
一方で、時代背景からするとウーマン・リブの時代でもあり。ちゃんと考えなさいよと。
女性のことを理解しない駄目な男どもへの警告、お説教でもあると思われるのですよね。
リンにだったら、その艶っぽい歌声で説教してもらいたいかな・・・駄目ですねぇ(笑)。

いけない。
いけない。
こんなこと。
思っては。
いけないのだ。

いけない。
いけない。
そんなこと。
思い描いては。
いけないのだ。

だけど。
箱を開けてしまったら。
解き放ってしまったら。
もう。
止まらなくなってしまったのだ。

淫靡で。
官能的で。
温かくて。
包まれたまま。
果ててしまいそうで。

いけない。
歯止めが。
克己が。
必要だ。
止めなくてはだめなのだ。

思おう。
他のことを。
思い浮かべよう。
他のことを。
誰か導いてくれないか。

そんなことじゃ。
そんなことだから。
駄目なのだと。
まるで。
わかっていないと。

諭して。
怒って。
正しい道へと。
全うな道へと。
導いてくれる。

そんな声が。
そんな存在が。
必要なのだ。
そいつが。
止めてくれないと駄目なのだ。

堰が切れても。
溢れても。
箱を開けても。
放たれても。
止まることはできるのだと。

目を瞑り。
耳を塞ぎ。
口を閉ざし。
己が考えも、思いも。
無かったことにしてしまえと。

それが。
規律だと。
克己だと。
それが。
理性と言うものだと。

それが。
どうした。
そんなもの。
望んではいない。
嘘はつけない。

甘美で。
魅惑的で。
淫靡で。
官能的で。
それでいいのだ。

上り詰めてしまえばいい。
果ててしまえばいい。
駄目になろうが。
堕ちようが。
それを望んでいるのなら。

いけない。
いけない。
こんなこと。
考えては。
いけないのだ。

ただ。
Fly me to the moon,
In other words…
それだけは。
止められない。



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2016/10/23 Sun *真実であれる幸せを / The Originals

20161023babyimforreal


いま。
この瞬間。
この時間。
その間だけ。
その間だけが。

自分にとっての。
真の時間。
真に生きている時間。
この瞬間。
この時間だけが。

それが。
それだけが。
あれば。
与えられれば。
他にはなにもいらない。

僅か。
二十分。
その間だけ。
真に生きている。
生を実感できる。

だから。
一瞬たりとも。
目を逸らさずに。
耳を塞がずに。
心、開いて。

この瞬間。
この時間。
それが。
永遠に変わればと。
そう願いながら。

『Baby I'm For Real』'69年リリース。
モータウンの実力派コーラス・グループ、オリジナルズ。
長い下積みを余儀なくされたオリジナルズの初めてのアルバムです。
グループとして、あるいはメンバー個々に他のシンガーのバックを務めていたとか。
恐らくは。テンプテーションズとかフォー・トップスとか。
既に人気を博していた同じ男性コーラス・グループとの競合を避けようと考えた。
そんなモータウンの上層部の意思がそこには働いていたのかとも思われます。
そんなオリジナルズにチャンスを与えることになったのがマーヴィン・ゲイで。
マーヴィンが書き上げ提供した「Baby I'm For Real」が大ヒットを記録して。
その勢いで制作されたのがこのアルバムで、実質的なプロデューサーはマーヴィンだとも。
オリジナルズの実力に裏打ちされたコーラスと、マーヴィンのセンスが融合して。
素晴らしい成果を生み、結果も伴って。実にオーソドックスなアルバムなのですけどね。
時代に対峙して新たな世界へと踏み出していったテンプテーションズ。
その空白を埋める役割を果たすことにもなった。それができたオリジナルズだったのかな。
捨て曲など無い、見事なアルバムなのですが。白眉はやはり「Baby I'm For Real」だなと。
この素晴らしきラヴ・バラードの前では他のナンバーは露払いか、太刀持ちか。
ベイビー、ベイビーとファルセット、そしてバリトンで囁く様に歌われると・・・泣きます。
これほど、純粋な恋心、愛を歌って泣かせるナンバーもそうは多くは無いかなと。
多分に。マーヴィンの実験台にされた感あって。オリジナルズに歌わせて世間の反応を見て。
それを参考に、自らのアルバムに発展形として取り入れたかなとも思わるのですが。
だとしても。それだけの成果を生み出したオリジナルズの功績が色褪せることは無くて。
永遠にソウルの歴史に名を留めることになったのだなと思います。

いま。
この瞬間。
この時間。
その時だけ。
その時だけが。

自分にとっての。
真の世界。
真に生きている世界。
この瞬間。
この時間だけが。

それが。
それだけが。
あれば。
許されるのであれば。
他になにがいるものか。

僅か。
二十分。
その間だけ。
確かにに生きている。
命を実感できる。

だから。
少しでも長く。
見つめていたい。
耳にしていたい。
胸、ときめかせて。

この瞬間。
この時間。
それが。
永遠に続けばと。
そう願いながら。

短いようで。
長い時間の中。
少ない様で。
持て余す時間の中。
どれほどの時間を。

真に生きている。
確かに生きている。
真に生きられている。
確かに生きられている。
不確かで、あやふやで。

でも。
この瞬間。
この時間。
その間だけ。
その間だけは。

真に。確かに。
生きている。
生きていられる。
僅か。
二十分。

見ていられる。
聞いていられる。
話していられる。
身近に感じていられる。
至福の時間、至福の世界。

心、開いて。
胸、ときめかせて。
幸せに包まれる。
そこにこそ。
命の輝きがある。

このままでと。
永遠に変われと。
永遠に続けと。
儚い。
願いを抱きながら。

ほんの。
一瞬。
ひと時。
それでも。
真実であれる幸せを。



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2016/10/22 Sat *土曜日の夜、この街、この街角 / Various Artists

20161022saturdaynightattheuptown


土曜日の夜。
この街を。
この街角を。
訪ね。
そぞろ歩く。

初めてではない。
さりとて。
馴染みでもない。
偶に足を延ばす。
そんな街、街角。

目的を果たしたら。
ゆっくりと。
のんびりと。
あっちへフラフラ。
こっちへフラフラ。

新鮮な。
人の顔ぶれ。
人の流れ。
空気と匂い。
今夜、この街で。

興味半分。
興味津々。
あの路地から。
この路地へと。
流れて。

面白いかな。
楽しいかな。
あの街角から。
この街角へと。
流離っている。

『Saturday Night At The Uptown』'64年リリース。
フィラデルフィアのアップタウン・シアターでのソウル・レビューのライヴ・アルバム。
アトランティックのアーティストを主体にチェスのアーティストも参加しています。
演奏も、歓声も、そして録音も。熱くて、黒くて、そして粗い。
この熱さ、黒さ、粗さ。特に粗さが好きになれない人には価値の無いアルバムかもしれない。
だけれども。この熱さ、黒さ、粗さこそがR&B、ソウルの根源的な魅力だと思います。
同じ趣向のアルバムに、ニューヨークのアポロ・シアターでのアルバムがありましたが。
そちらよりも更に、根源的・・・原始的とも言える力が溢れ、漲っていると言えるかな。
目玉はドリフターズと、ファルコンズを脱退してソロに転向したウィルソン・ピケットで。
ここでのドリフターズのリード・シンガーはジョニー・ムーアかな。
「Under The Boardwalk」「On Broadway」「There Goes My Baby」の三連発。
スイートに、ジェントリーに。しかしラフに迫って客席の婦女子を大いに泣かせています。
スタジオ録音だけではわからないドリフターズの魅力、底力の素晴らしさに圧倒されます。
ピケットはピケットで。若いエネルギーが余って、余って仕方がないと。
その勢いで「If You Need Me」「I'm Gonna Cry」とこれまた黄色い歓声を煽っています。
もう、男の色気、精気が咽かえるほどで。客席の婦女子の股間の具合が心配されます。
バイブレイションズ、カールトンズは楽しく明るく客性を躍らせているのかな。
若き日のパティ・ラベルの清楚とも言える歌声が清らかに響くのもいい感じで。
そしてバーバラ・リン、サウスポーにギターを構えた可憐なバーバラが歌うのが。
そうです、かの名曲「(O Baby) We Got A Good Thing Goin’」で。その凛として可憐な様。
今度は客席から野太い歓声が。客席の諸氏の股間の具合は想像したくもありませんが・・・
あの時代。土曜日の夜。あの街角で。そこかの街角で。繰り広げられていた熱く粋な宴。
その瞬間を感じさせてくれる、そんなタイム・マシンの様なアルバムなのですね。

土曜日の夜。
この街で。
この街角で。
感じ。
扉を開ける。

初めてなのだけど。
さりとて。
勘は働くもので。
偶にしか足を延ばさない。
そんな街でも、街角でも。

狙いを外しはしない。
ほらね、と。
やっぱり、と。
いい感じだよね。
いい空気が流れているよね。

初めての。
お店でも。
その味わい。
その気遣い。
今夜、この街でも。

これならば。
まだいけるよと。
あの路地から。
この路地へと。
再び流れて。

面白そうだなと。
楽しそうだなと。
あの街角から。
この街角へと。
未だ流離っている。

土曜日の夜。
この街で。
この街角で。
過ごし。
気持ち。安らいでいく。

土曜日の夜。
この街で。
この街角で。
過ごし。
心。溶けだしていく。

どの街にも。
この街にも。
どの街角にも。
この街角にも。
漂っているものがある。

どの路地にも。
この路地にも。
どの路の先にも。
この道の先にも。
待っているものがある。

その匂いを。
感じたくて。
その空気に。
包まれたくて。
導かれる様に。

その風に。
呼ばれて。
その闇と。
微かな明かりに。
惹かれて。

この街。
この街角。
その。
土曜日の夜。
それがいいのさ。



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2016/10/21 Fri *燃えちゃおうかなぁ・・・ / Deep Purple

20161021burnukorg


えっ。
そうなの。
まだ連絡ないの。
それは。
困ったね。

それで。
俺に聞けって。
そう言われたの。
あの人が。
そう言っているのね。

そうか。
うん。
まだ答えられないな。
方針は決めたけどね。
それも昨日のうちに。

何か。
滞っているのかな。
確認しておくから。
暫く待ってもらえるかな。
不安だろうけど。それじゃあね。

どうなっている。
なにをやっている。
なんのために。
昨日あんなに苦労して。
段取りをしたのだ。

火が付くぞ。
燃え上がるぞ。
噴火するぞ。
爆発するぞ。
その前にさっさとやれよ。

『Burn』'74年リリース。
ディープ・パープル通算8枚目のアルバム。
第三期、所謂マークⅢ時代としては初めてとなるアルバム。
イアン・ギランとロジャー・グローヴァーが脱退して。
ブティックで働きながら歌っていたデヴィッド・カヴァーデイル。
そしてトラピーズを率いていたグレン・ヒューズの2人が加入したと。
グレンはヴォーカリストでもあったために。ツイン・ヴォーカルとなったと。
初めて聴いたガキの頃は意識していませんでしたが。これって結構重要なことで。
それによって第二期、所謂マークⅡ時代とは異なる魅力を発揮できる要素となって。
A面頭の「Burn」からその魅力、威力が全開となっているのです。
針を落とした瞬間にブッ飛ばされますからね。今やロック・アンセムになっていますが。
そのイントロ。これほどロック・アルバムの幕開けに相応しいイントロも類を見ないかな。
それほどに。特に不満と焦燥と、そして怒りの塊だったガキには衝撃的と言うか。
これほどガキの心、魂に火を付ける、燃え上がらせるものがあったのですね。
まぁ、すっかり親爺になったいまでも同じ、変わらないのですけどね(笑)。
殆ど「Burn」だけで勝負がついてしまっている。そう言っても過言ではなくて。
故に、第二期は後追いの自分の様な人間にとっては「Burn」こそ、パープルの感もると。
他にも「You Fool No One」「Mistreated」と代表曲たるナンバーも収められていて。
カヴァーディルとヒューズが持ち込んだブルース、ソウル、ファンクへの志向。
それがこのアルバムでは残りのメンバーにもいい刺激となり相乗効果を生んでいたのです。
尤も。結局その志向、嗜好が亀裂の原因ともなってリッチー・ブラックモアが脱退すると。
そう考えると、尚更「Burn」、その燃え上がる炎が鮮烈な印象を伴って迫ってくるのです。

えっ。
なんなの。
今更それを言うの。
それは。
困るのだけど。

それで。
俺にどうしろと。
軌道修正しろとでも。
あいつらに。
そう言わされているのかな。

そうか。
ふーん。
簡単には答えられないな。
心は決まっているからね。
それも随分と前から。

どうしても。
口を挟みたいなら。
機会は設けるから。
時間をとってもらえるかな。
不満だろうけど。それじゃあね。

何を言っている。
ここまでほったらかしで。
何も言わず。何も動かず。
ただ傍観していただけで。
評論なら誰でもできる。

火が付くぞ。
燃え上がるぞ。
噴火するぞ。
爆発するぞ。
さっさとやればよかっただろう。

あくまでも。
どこまでも。
いまのところは。
笑顔で。
口調も丁寧に。

あくまでも。
どこまでも。
いまのところは。
鷹揚に。
物腰も柔らかく。

だけど。
もはや。
限界寸前。
沸点寸前。
顔にも態度にも微塵にも。

窺わせないけれど。
表さないけれど。
出さないけれど。
溶岩は火口の淵を。
越えようとしている。

まったく。
どいつも。
こいつも。
遠慮はしないくせに。
配慮はしらない。

頭は回るけど。
口も立つけど。
気は回らない。
周囲を立てない。
そのことに気づきもしない。

火が付くぞ。
燃え上がるぞ。
噴火するぞ。
爆発するぞ。
いっそ、それが、早いなら。

火が付くぞ。
燃え上がるぞ。
噴火するぞ。
爆発するぞ。
いっそ、それで、かたがつくなら。

燃えちゃおうかなぁ・・・



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2016/10/20 Thu *切り捨て御免 / Nazareth

20161020expectnomercy


情け無用。
温情など。
露ほども期待するな。
問答無用。
切り捨て御免。

パイは限られている。
無い袖も触れない。
策は用いよう。
用兵も考えよう。
だが駒も限られている。

そこでは。
個人の情など。
個々の事情など。
ましてや。
個人的な我儘など。

聴く耳は持たない。
聴く必要も無い。
この戦局を。
如何に優位に進めるか。
優先されるのはその一事のみ。

緒を切って。
鞘を捨てて。
剣を抜いたからには。
真正面から。
振り下ろすのみ。

ここは。
なにがなんでも。
なにがどうでも。
通させてもらう。
決めさせてもらう。

『Except No Mercy』'77年リリース。
スコットランド出身のハード・ロック・バンド、ナザレス。
その9枚目にして、オリジナル・メンバーの4人での最後のアルバム。
この不気味とも言えるイラストのジャケット。これがナザレスには似合うかな。
あのロジャー・グローヴァーのプロデュースによってブレイクしたナザレスですが。
ディープ・パープルの様な、所謂様式美を誇るスタイルではなくて。
とにかくラウドで、タフで、ダーティに。我が道を行くスタイルを貫いています。
下品とすらとれるダン・マッカファーティのハイ・トーンのシャウト。
そしてバンド名を、ザ・バンドのナンバーの歌詞からとったと言う意外な音楽性。
いち早く、米国南部の音楽に影響され、米国のマーケットも意識していたらしいナザレス。
それが故に。一筋縄でただのブリティッシュ・ハード・ロックの枠内に収まらず。
ブリティッシュ・ハードらしく突っ走りながらも、やたらと砂埃の臭いもしたりして。
このアルバムでもA面1曲目は問答無用のハード・ドライヴィンなナンバーかと思えば。
カントリー・バラードを思わせるナンバーが飛び出てくるとか。言わばやりたい放題。
しかも、どうもその手のナンバーをやりたがる傾向が強かったりもするのですが。
このアルバムでは要所、要所にハードなナンバーが収められているので緊張感があって。
絶妙な締まり具合を保っているのが気持ちいい・・・心得てはいるかなと。
毎回、パブリック・イメージからすると意外なカヴァーをやっているのも特徴で。
このアルバムでもクレイジー・ホースのナンバーと、レイ・チャールズのナンバーがあって。
(レイのナンバーのオリジナルは著名なカントリーのナンバーらしいです)
自分達の色合いに染めながらも。志向は曲げない、嗜好は隠さない。この頑固さ。
文句は言わせない。切り捨て御免。一刀両断の潔さ。それがナザレスなのですよね。

情け無用。
目溢しなど。
期待するだけ無駄なこと。
問答無用。
切り捨て御免。

パイは限られている。
総てを取りにはいけない。
策は講じよう。
用兵も工夫しよう。
だが駒も限られている。

そこでは。
人としての情など。
どんな事情も。
ましてや。
個人的な不平など。

優遇されはしない。
融通の必要さえも無い。
この難局を。
如何に傷浅く脱するか。
優先されるのはその一事のみ。

振り上げた剣は。
如何な理由でも。
どんな抵抗があっても。
引っ込めはしない。
振り下ろすのみ。

ここは。
ならぬ堪忍。
するが堪忍。
呑んでもらう。
耐えてもらう。

無限。
無尽蔵。
そうでない限り。
選ばねばならない。
切らねばならない。

不死。
不死身。
そうでないならば。
生きなければならない。
生き残らねばならない。

策を用いて。
策を講じて。
策を尽くして。
用兵も考えて。
用兵も工夫して。

それで。
漸く。
道が。
光が。
見えたのであれば。

そこには。
もはや。
議論の余地は無い。
問答無用。
切り捨て御免。

我儘や。
不平ならずとも。
情も。
事情も。
顧みはしない。

この。
戦局を。
難局を。
窮地を。
何が何でも切り抜ける。

遠慮はしないが。
配慮はしたい。
だが。こうとなっては。
問答無用。
切り捨て御免。

その。
それだけの。
覚悟で。
決めたことを。
保留にするなんて・・・

なんたる。
優柔不断。
決断力不足。
心の中で。
切り捨て御免!



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2016/10/19 Wed *四種の神器 / Slade

20161019oldnewborrowedandblue


三種ならぬ。
四種の神器。
そいつが。
揃えば。
揃えられれば。

そいつさえ。
手に入れば。
手に入れられれば。
こんな夜も。
どんな夜も。

乗り切れる。
乗り越えられる。
だから。
どうしても。
そいつが必要なのだ。

今夜。
大いなる期待。
僅かな不安。
両方を胸に。
その扉を開ける。

この空気。
この匂い。
悪くは無い。
予感が当たることを。
信じながら。

やがて。
確信に変わる。
その時。
どうにも。
笑顔が弾けてしまうのだ。

『Old, New, Borrowed and Blue』'74年リリース。
『大狂乱スレイド一座』なる邦題がつけられていたスレイドのアルバム。
通算で6枚目、オリジナル・アルバムとしては4枚目に当たるアルバムです。
邦題を考えた担当者の気持ちもわからないではないスレイドの快進撃。
その騒々しく、賑やかで。兎に角、楽しくて仕方がないロックンロール。
英国では特に労働者階級に支持され、国民的なバンドとなっていたスレイド。
このアルバムも全英首位を獲得。「My Friend Stan」「Everyday」もヒットしています。
ここまでがスレイドの全盛期で。この後は長い低迷期へと入っていくのですけどね。
さて。相変わらずやかましいことこの上ないノディ・ホルダーの歌声と。
それを囃し立てるかの様なデイヴ・ヒルを始めとするバックのサウンド。
このどうにもガヤガヤでギラギラなロックンロールこそがスレイドの真骨頂なのですが。
ベスト・アルバムである『Sladest』の次のアルバムに当たる為か、新境地の開拓にも挑戦。
それがヒットした「Everyday」で。な、なんとスレイドがバラードに挑戦していると言う。
流石にファンの反応が不安だったのか、メンバーはシングル・カットには反対するも。
マネージャーのチャス・チャンドラーに押し切られて。結果全英10位内に入るヒットと。
ノディがあの声で、切々と愛を歌う様が切なさを呼んだ・・・のかどうかは知りませんが。
騒々しくも賑やかなバラードと言うのが、新鮮に受け止められたのは確かなのかな。
アルバム・タイトルは恐らく、欧米の結婚式の風習、サムシング・フォーからで。
メンバーの誰が何に相当するのかはわかりませんが。それだけの自信があって。
4人が揃えば、楽しくなる、ご機嫌になる。ファンも一緒に賑やかに盛り上がれる。
そこには絶対の確信を抱いていたのだろうなと。四天王と四種の神器。
それでも新機軸を求めてしまうのは。それはミュージシヤンとしての性なのでしょうか。

三種ならぬ。
四種の神器。
そいつが。
揃ったら。
揃いさえすれば。

そいつさえ。
手に入ったら。
手に入りさえすれば。
こんな時も。
どんな時も。

弾める。
弾んで進んでいける。
だから。
どうしても。
そいつが不可欠なのだ。

今夜。
大いなる安心。
僅かな心配。
両方を抱いて。
この席について。

この騒めき。
この蠢き。
いい感じだなと。
予感が当たることを。
信じている。

そして。
確信に変わる。
その時。
どうにも。
拳を突き上げてしまうのだ。

腰に来るリズム。
弾けるビート。
空気を切り裂くサウンド。
胸に迫る歌声。

歓喜の。
声が。
空気を揺らす。
匂いを変える。
空間が歪み一つになる。

笑顔。
嬌声。
咆哮。
熱気が渦巻き。
温かさが支配する。

笑顔と笑顔。
拳と拳。
掌と掌。
共に震えて。
伝わっていく。

乗りながら。
揺れながら。
舌鼓を打ち。
喉越しを味わう。
心地良い酔いが回る。

三種ならぬ。
四種の神器。
そいつが。
揃えば。
揃いさえすれば。

旨い食事。
美味しいお酒。
ご機嫌なロックンロール。
気の置けない仲間たち。
揃いさえすれば。

どんな夜も。
どんな時も。
乗り越えられる。
弾んで。
進んでいける。

四種の神器。
そいつが俺には必要なのさ!



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2016/10/18 Tue *打ち続ける、その日まで / Status Quo

20161018quo


ルールに反する。
それが。なんだ。
大切なのは。
ルールなのか。
前へ進めることなのか。

ルール。
そのお題目。
そいつばかりに。
囚われて。
いつまで留まるつもりなのか。

その間に。
動けない間に。
失ったら。
奪われたら。
元も子もありゃしない。

だから。
強行突破。
ドカドカと。
ズンズンと。
打ち破って前へと進む。

機を見て。
敏であること。
そいつを忘れるなかれ。
そいつを逃すなかれ。
チャンスはルールより重要だ。

一気に打ち破り。
一気に突っ走り。
欲しいものを手に入れる。
望むものをこの手にする。
そうすれば、そいつがルールになる。

『Quo』'74年リリース。
ステイタス・クォーの通算7枚目となるアルバム。
ヴァーティゴに移籍してからは3枚目となるアルバムで。
そのハードでキャッチーなブギーに脂が乗りに乗っていた時期の1枚で。
永遠の金太郎飴、その製法も確立され、工程も安定稼働され、売上も右肩上がり。
その真っただ中に制作されているので。もう文句のつけようの無いアルバムかな。
ヴァーティゴ移籍1枚目のアルバムのタイトルが示す様に杭打機の如く迫ってくる。
その連続する、連発されるブギーのリズムが実に圧倒的に心地よくて。
聴いていると。プロレスのパイル・ドライバーを受けたみたいに昇天しそうになります。
その連打の隙の無さ、繰り返される快感は「Break The Rules」等に特徴的で。
その「Break The Rules」を含む。ひたすらハードに打ち続けるA面。
そこにこそやはりステイタス・クォーの真骨頂を感じることができるかなと思います。
B面はアコースティックなナンバーもあったりして。やや変化をつけていますが。
根底にブルースがあって、ブギーがあって。メロディーがキャッチーでと。
そこは変わらない(変わりようがない)のでアルバムとしての統一感も高いレベルにあって。
アルバムを締めくくる「Slow Train」の様なやや長尺なナンバーを聴いていると。
ステイタス・クォーの実力。疲れを知らずに連打を放てる、その底力を感じます。
その「Slow Train」では途中でスコティッシュらしいトラッドを思わせる展開もあって。
その出自を思い出させ、そんな遊び心をさらっと聴かせて、王道のブギーに戻る。
そこらにはいよいよトップに上り詰めた、その自身からくる余裕をも感じるのです。
この時期、黄金期のステイタス・クォーはどのアルバムを聴いても素晴らしいのですが。
その中では比較的地味な印象があるこのアルバムも。是非、聴いてほしいと思います。

前例がない。
だから。どうした。
大切なのは。
過去を後生大事にすることなのか。
未来をこの手で切り拓くことなのか。

前例。
過去の実績。
そいつばかりに。
しがみついて。
そのままで終わるつもりなのか。

その間に。
振り返っている間に。
消えたら。
去ってしまったら。
二度出会うことは叶わない。

だから。
先制攻撃。
ドカドカと。
ズンズンと。
打ち続けて切り拓いていく。

機を見て。
敏であること。
そいつを恐れるなかれ。
そいつを離すなかれ。
可能性は前例より魅力的だ。

息もつかずに打ち続け。
息もつかずに走り続け。
欲しいものを手に入れろ。
望むものをこの手にしろ。
そうすれば、そいつが前例となる。

こうだと。
思ったのなら。
これだと。
感じたのなら。
決めたのなら。

ルールも。
前例も。
意味などもたない。
ドカドカと。
ズカズカと。

先制攻撃。
強行突破。
打ち破って前へと進む。
打ち続けて切り拓いていく。
それだけだ。

忘れるな。
恐れるな。
逃すな。
離すな。
手に入れろ。この手にしろ。

ルールよりチャンス。
実績より可能性。
前へ進む。
未来を切り拓く。
そんな者だけに女神は微笑む。

今しかない。
ひたすら。
打ち続ける。
ルールが破れるまで。
前例が吹き飛ぶまで。

これからも。
ひたする。
打ち続ける。
新たなルールとなるまで。
新たな前例となるまで。

長い道程。
時には。
ペースを落としても。
その時まで。
打ち続ける。その日まで。



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2016/10/17 Mon *幕が上がる / The Sensational Alex Harvey Band

20161017vamborools


さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
仮面を被って。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
脚本を諳んじて。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
幕が上がる。

仮面を被れば。
脚本に沿って。
与えられた役柄を演じる。
望まれるままに。
望まれる以上に。

仮面の魔力が。
脚本の魅力が。
否、それ以上に。
演じることの快感が。
自らを躍らせる。

幕が上がっている。
その間は。
仮面のままに。
役柄のままに。
偽り、欺き、魅せるだけ。それだけなのだ。

『Vambo Rools Big Hits And Cross Shaves』'77年リリース。
センセーショナル・アレックス・ハーヴェィ・バンド(SAHB)の初のベスト・アルバム。
シアトリカルなナンバーとライヴで独自の世界を構築し、人気を誇っていたSAHB。
元々はティア・ガスと言うハード・ロック・バンドにアレックス・ハーヴェィが合流。
既に37歳、スキッフル時代から活躍し、舞台での経験も豊富だったアレックス。
その個性、嗜好を全面に押し出し、強靭なハード・ロックなサウンドがそれを支えると言う。
類まれな個性で。全英を席巻するほどの人気バンドへと飛躍を遂げていったのです。
このアルバムがリリースされた頃、アレックスは体調不良で活動休止を余儀なくされて。
残りのメンバーだけで、オリジナル・アルバムを制作、リリースをしていたりもします。
(副題にアレックスは除くとあり、裏ジャケには口をガムテープで塞がれたアレックス・・・)
そんな状況でアレックスの復帰を待つ間の窮余の策として編集、リリースされたものかと。
様々なキャラクターを創造し。曲中やライヴではなりきって演じていたアレックス。
中でもバンボと言うヒーロー・キャラの人気は相当なものがあった様で。
このアルバムのタイトルとコミック風のジャケットにもそれが表れているかなと。
そのシアトリカルでドラマチックなライヴは、殆どミュージカルとも言われていたほどで。
実際に体験するか、映像を観ないとわからないとも。しかも言語の壁もあってと。
それでも。その壮大で、ある種滑稽な様は収められているライヴ・テイクからも窺えます。
そして。そんなSAHBの世界が決して安っぽくならないのは、サウンドの完成度の高さ。
後にマイケル・シェンカー・グループにも在籍した強靭なリズム隊の存在。
そして、ライヴではピエロのメイクを施してアレックスと寸劇を演じつつも。
その実、凄腕のギタリストであるザル・クレミンソンの存在が大きかったと感じるのです。
代表曲たる「Faith Healer」でのギターのカッコ良さ、存在感はずば抜けていて。
リフ・メイカーとしてはジミー・ペイジ、アンガス・ヤングに匹敵するのではと思われます。
稀代のトリック・スター、アレックスとザルら凄腕のハード・ロッカーが一体となった時。
そこには想像を超える舞台が出来上がり、その幕が上がるのを待ちわびることになったのです。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
顔を被って。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
振る舞いを諳んじて。

さぁ。
今朝も。
今日も。
今週も。
幕が上がる。

顔を被れば。
振る舞いのままに。
与えられた役割を演じる。
期待されるままに。
期待される以上に。

顔の魔性が。
振る舞いの引力が。
否、それ以上に。
演じられることの快楽が。
自らを震わせる。

幕が上がっている。
その間は。
選んだ顔のままに。
纏った振る舞いのままに。
騙り、眩まし、惑わせるだけ。それだけなのだ。

幕が上がれば。
舞台が始まれば。
そこは己が世界。
そこは己が掌。
演じるのみ。

どの仮面で。
どの脚本で。
偽り。欺き。
魅せるのかは。
己の思い一つ。

どの顔で。
どの振る舞いで。
騙り。眩まし。
惑わせるのかは。
己の感覚一つ。

望まれるままなのか。
望まれる以上なのか。
それすらも。
仮面の裏側。脚本の行間。
己の匙加減次第。

期待されるままなのか。
期待される以上なのか。
それすらも。
顔の裏側。振る舞いの指先。
己の心持ち次第。

顔色。
歓声。
反応を読みつつ。
反応を楽しみつつ。
次の台詞、次の仕草。

大向うに。
見得を切るのか。
奈落の底に。
落ちるのか。
真偽も綯交ぜに。

煙に巻き。
素顔を知られず。
腹も見せず。
そうとは知られず。
そうとは見せず。

さぁ。
今朝の。
今日の。
今週の。
幕が上がる。

さぁ。
今朝も。
今日も。
今週も。
幕が上がる。



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2016/10/16 Sum *吠えている / Howlin' Wolf

20161016topoftheworld


世界の。
頂点に。
向かって。
吠える。
吠えている。

月明り。
その下で。
その輝きから。
外れた場所で。
吠えている。

世界の。
頂点に。
座っている。
そんな。
気持ちになりたくて。

頑張って。
転がって。
歩んで。
吠えて。
だけど足りないものがある。

決定的に。
致命的に。
欠けているものがある。
それを。
目の当たりにして。

その。
素晴らしさと。
それを。
手に入れることの困難さに。
世界の頂に向かって、吠えている。

『Top Of The World』'76年リリース。
追悼盤として日本独自編集によるハウリン・ウルフの2枚組アルバム。
'52年~'65年の間の録音から選ばれた全28曲が収録されています。
言わばウルフのチェスでのキャリアを俯瞰して総括できる選曲なのかな。
ただし、当時日本でチェスの権利を持っていたのは日本ビクターで。
既に『The Beat Of Howlin' Wolf』なる日本独編集アルバムをリリース済みで。
そのアルバムとの重複を避けた模様で。初期の代表曲が漏れていたりもします。
その一方で、普段はこの種のアルバムには入らない通好みな曲も入っていると。
ブルースの中でも飛びきりにどす黒く渦巻き、そして咆哮するウルフのブルース。
それがアルバム2枚、4面、28曲に渡ってこれでもかと詰め込まれています。
こいつを聴き通すのは、生半可な心持や体調では敵いません。
それこそ。スピーカーの前で身構えて丹田に気を溜めてから。それ程のものなのです。
特にヒューバート・サムリンの攻撃的なギターが加わってからのウルフのブルース。
その圧倒的な存在感、満ち溢れた自信、揺らぐことを知らない意志に貫かれているのです。
生涯、南部を忘れず。生涯、白人聴衆の前でだけ歌うことをよしとせず。
生涯、食うか食われるかの真剣勝負としてブルースを歌い続けたウルフです。
貧困、辛い労働、人種差別、そして数多くのライバル達。降りかかるもの、立ち塞がるもの。
そんなものには容赦なく、牙を剥き、吠え続けたウルフです。生半可ではないのです。
そこまでの覚悟、殺気をもってして何かをやり通さねば。そこまでしなければ。
世界の頂上に座っている様な気分などと言うものは、想像もできないのだろうなと。
だからこそ。ウルフのブルースを聴くたびに。胸倉を掴まれて怒鳴られている気がして。
それと同時に。そのド迫力の声で喝を入れられている、そんな気になるのですよね。

世界の。
頂点に。
座りたくて。
堪らなくて。
吠えている。

月明り。
その下でも。
輝きとは無縁の。
薄暗い場所で。
吠えている。

世界の。
頂点に。
座ってやる。
そんな。
野望を胸に抱いて。

耐えて。
忍んで。
闘って。
吠えて。
だけど届かないものがある。

決定的に。
致命的に。
遠いものがある。
それを。
目の当たりにして。

その。
掛け替えのなさと。
それを。
手に入れることの絶望に。
世界の頂に向かって、吠えている。

月明り。
高く。
遠く。
届かないと。
知りながら。

月明り。
外れて。
薄暗く。
見えてもいないと。
知りながら。

月明り。
照らし出す。
世界の頂点。
その輝きを。
見つめながら。

あそこに。
行きたい。
あそこへ。
辿り着きたい。
座ってみたい。

その。
至福を。
その。
絶頂を。
思い、昂ぶり。

吠える。
吠えている。
どうしても。
手に入れたくて。
味わいたくて。

頑張っても。
転がっても。
耐えても。
忍んでも。
闘っても。

決定的に。
致命的に。
遠いもの。
欠けているもの。
それは知りながら。

その素晴らしさ。
その掛け替えのなさ。
それを思う時。
困難の中で。絶望の中で。
それでも。吠えている。



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2016/10/15 Sat *道具 / Clarence Gatemouth Brown

20161015pressurecooker


道具を選ばず。
道具に使われず。
それが筋。
それが正道。
それはそうなのだが。

選んで。
使って。
効果があるならば。
便利であるならば。
それはいいのではと。

選んでみたい。
使ってみたい。
そう思うのが。
人情ではないかと。
それもありなのではないかと。

敢えて。
手を掛ける。
手間を惜しまない。
それが。
意味を持つことがあるのもわかるのだが。

こんな時に。
あれがあれば。
ここで。
あれが使えれば。
そんな思いに囚われると。

道具を選ばず。
道具に使われず。
それが筋。
それが正道。
それは百も承知ではあるけれど。

『Pressure Cooker』'86年リリース。
ルイジアナ生まれ、テキサス育ちのクラレンス・ゲイトマウス・ブラウン。
ヒューストンの怪人とも称される偉大なブルース・マン、クラレンス。
'40年代から活躍するも'60年代後半からレコーディング面では恵まれなくなって。
'70年代には主に欧州にその活動の拠点を移していた時期もあったのだとか。
このアルバムも元は’73年にフランスで録音、リリースされたもので。
本国である米国でアリゲーターが権利を獲得してリイシューしたものとなります。
さて。自らの奏でる音楽をブルースと呼ばれ、限定されることを嫌っていたクラレンス。
俺のやっているのはアメリカン・ミュージックだと常に語っていたのだとか。
確かにギター以外にもフィドルなども巧みに弾きこなすセンスとテクニックの持ち主で。
このアルバムでもストレートなブルースもあるものの。それだけに収まらずに。
ジャズであったり、ルイジアナ・ミュージックであったり。様々な音楽を取り入れていて。
その我が道を行く、独自の世界はクラレンスだけのものだとしか言い様が無いかなとも。
十数年前に来日した際にも、あのドクター・ジョンとステージで共演するも。
我、関せずのスタイルで流石のドクターもお手上げと言った感じでしたからねぇ・・・
基本にはヒューストン・ジャンプと呼ばれるブルースのスタイルがあるのでしょうが。
アルバム・タイトルにもなっている代表曲「Pressure Cooker」を聴いていても。
ブルースとも、ジャズとも言い様が無くて。ただただクラレンスの奏でる音楽の。
その陽気さ、楽しさに酔いしれるしか無いのですよね。それが凄く魅力的なのですよね。
道具も素材も選ばずに。己が腕で、己が思うがまま調理してしまう、できてしまう。
そのセンスとテクニック。怪人の呼び名に恥じない異能の才人、クラレンス。
このカッコいいジャケットにも、その独自のセンスが捉えられているかなと感じます。

道具を選ばず。
道具に使われず。
それが筋。
それが正道。
それはそうなのだが。

選んで。
使って。
効果があるならば。
便利であるならば。
それはいいのではと。

選んでみたい。
使ってみたい。
そう思うのが。
人情ではないかと。
それもありなのではないかと。

敢えて。
手を掛ける。
手間を惜しまない。
それが。
意味を持つことがあるのもわかるのだが。

こんな時に。
あれがあれば。
ここで。
あれが使えれば。
そんな思いに囚われると。

道具を選ばず。
道具に使われず。
それが筋。
それが正道。
それは百も承知ではあるけれど。

要は。
きちんと選んで。
使われずに。
使いこなせれば。
いいのだろうと。

きちんと。
出会えれば。
きちんと。
関係を築ければ。
よいのだろうと。

その出会いが。
その関係が。
もたらす。
生み出す。
相乗効果に賭けてみたいと。

それだけの。
センス。
テクニック。
備わっているかは。
そいつは疑問符がつくけれど。

そこは。
ガッツ。
スピリッツ。
そんなもので。
補えばなんとかなるのではと。

それで。
抽斗が。
メニューが。
増えるのならば。
それはありだよなと。

せめて。
壊れた。
フード・プロセッサーは新調して。
圧力鍋も欲しいかなと。
夢想してみる。

勿論。
何事も。
費用対効果は。
問われるので。
プレッシャーも増えはするけれど。

ところで。
あの道具はどうしますかね。
見た目だけを。
考えればありだけれど。
プレッシャーが増すだけでは困るしなぁ(苦笑)。



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2016/10/14 Fri *常在戦場 / Hound Dog Taylor

20161014liveatjoesplace


いざ。
その時に。
その場で。
考えても。
駄目なのだ。

いざ。
その時に。
その場で。
考えなくても。
動けなければ。

その為に。
常在戦場。
常日頃から。
その時のつもりで。
その場のつもりで。

常に。
目をぎらつかせ。
耳をとがらせ。
爪を磨き。
牙も磨き。

いつ。
その時が。
その場が。
訪れても。
いけるようにと。

猟犬に。
なりたければ。
それくらいの。
覚悟は。
当然のことなのだ。

『Live at Joe's Place』'92年リリース。
ハウンド・ドッグ・テイラーの死後に発掘された音源からのライヴ・アルバム。
'72年のマサチューセッツでのライヴで収録されたものの様です。
フランスの怪しげなレーベルからのリリースで。一応はオフィシャル盤扱いなのかな。
おそらくは権利関係とかあやふやなままのハーフ・オフィシャル・・・ほぼ海賊盤でしょう。
お世辞にも良好とは言えない音質ですが。ライン音源ではあると思います。
ただライン音源でも、放送用の音源では無くて、ミキサー用の音源かなと。
それ故に。客席の歓声が殆ど聴こえずに。臨場感に欠けるのは否めないところかなと。
尤も。それをものともしないのがハウンド・ドッグ・テイラーの凄いところで。
リリース前提の録音がされている日では無いので。所謂日常的なライヴそのままで。
何だかチューニングも狂っている様な。しかもそれをそのままにしているルーズさ。
なのに、もう弾き始めると、その凄いことと言ったら。日常的にこれかよと。
タフで、ラフで。猥雑なこと極まりなく。そのまま突っ走ってしまっている。
そのデレデレで、デヘデヘの突破力、破壊力。背筋を震わされるものがあるのです。
まさに猟犬の如し。日頃から狙った獲物は逃さない、そんなライヴをやっていたと。
きっとイグアロがテイラーを発見したのも、そんな日常のある日のライヴだったと。
それでテイラーを売る為だけにレコード会社を創っちゃったのですからね。
このアルバムに収録されているライヴが最高の状態のテイラーだとは思いませんが。
もし最低の状態だとしたら。最低でもこの迫力、このレベルなのかと驚かされるわけで。
ゲットーでの日々。それこそ常在戦場。リアルなことこの上ないブルースなのです。
やはりね。爪も、牙も。日常から研いでないとね。駄目なのですよね。
いざって時に、錆びついていた、役に立たなかったでは洒落にもならないですからね。
常在戦場。日常であるからこそのブルースの凄味。それを感じさせられるアルバムです。

いざ。
その時に。
その場で。
思い立っても。
駄目なのだ。

いざ。
その時に。
その場で。
思い立たなくても。
動けなければ。

その為に。
常在戦場。
常日頃から。
その時を想定して。
その場を想像して。

常に。
目を見開き。
耳を澄ませ。
爪を磨き。
牙も磨き。

いつ。
その時に。
その場に。
放り込まれても。
いけるようにと。

猟犬で。
ありたければ。
それくらいの。
腹決めは。
自然のことなのだ。

日々。
日夜。
一日中。
四六時中。
常在戦場。

探して。
求めて。
狙いをつけて。
捉えて。
モノにする。

探しているものが。
求めているものが。
ハッキリと。
見えているのなら。
決まっているのなら。

その。
気配。
匂い。
逃さぬ様に。
見過ごさぬ様に。

目も。
耳も。
爪も。
牙も。
常在戦場。

心も。
思いも。
勘も。
感覚も。
常在戦場。

その時も。
その場も。
常に。
この時。
この場。

今が。
その時。
その場。
常在戦場。
日常から猟犬であれ。



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2016/10/13 Thu *身ひとつ / Sonny Boy Williamson

20161013sonnyboywilliamsontherealfo


身ひとつ。
帽子でも被って。
鞄ひとつ下げて。
いつでも。
どこでも。

身軽に。
気軽に。
まるで。
旅の途中の様に。
生きていければ。

いつかとか。
どこかとか。
そんなものに。
縛られて。
身動きできなくならぬ様に。

どうも。
近頃。
らしくもなく。
落ち着こうと。
落ち着いてしまおうと。

そんな。
安易な。
誘惑に。
負けてしまいそうで。
堕ちてしまいそうで。

そうではないだろうと。
身ひとつ。
口八丁手八丁。
そいつを武器に。
転がり続けてきたのだろうと。

『The Real Folk Blues』'66年リリース。
サニー・ボーイ・ウィリアムソン二世の編集アルバム。
フォーク・ブルース・ブームに乗ったチェスの企画によるもので。
マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフにも同タイトルのアルバムがあります。
'57年~'63年の間の録音から12曲が選ばれて収録されています。
確か。サニー・ボーイはこのアルバムのリリース直前に亡くなったのかな。
この山高帽とブルース・ハープだけのシンプルなジャケットは賛否両論あるみたいですが。
上手くサニー・ボーイのイメージを捉えているし、追悼の念を感じなくもないかな。
映像を観ると。山高帽に鞄を下げてぶらりとステージに上がって。
ぶっきらぼうに演奏を始める。そんなイメージ、演出が印象的だったりもします。
ブルース・ハープ一本を武器に、旅から旅への放浪のブルース・マン。
そんな自らに求められるイメージをよく理解した上でのサニー・ボーイの演出の見事さ。
まぁ、もともと大法螺吹きですからね。その手のハッタリは十八番だったでしょうからね。
ことそのブルース・ハープの生音の生々しさでは右に出る者はいないかなと。
もう、吹くと言うよりは。飲み込んで歌い、語って。それを音として吐き出していると。
そこにも演出はあるのでしょうが。まさに吹き語りと言った感じで。独壇場ですから。
人生の酸いも甘いも、総てを飲み込んで咀嚼して吐き出してみせる、その凄味。
それでいて。どこか飄々としていて。なにものにも執着せずに生きている様な。
ステージを終えたら山高帽を被って、鞄にブルース・ハープを詰めて。
次の街へ、次のステージへと。そんな軽妙さも持ち合わせているのが魅力的なのですよね。
意外とポップでキャッチーな曲調もあれば、王道のスロー・ブルースもありと。
そんな幅広さ、懐の深さも多くのロック・ミュージシャンを痺れさせた要因かな。

身ひとつ。
帽子でも被って。
鞄ひとつ下げて。
いつまでも。
どこまでも。

足取り軽く。
心持も軽く。
いつでも。
旅の空の下の様に。
生きていければ。

いつかはとか。
どこかにとか。
そんなものに。
縛られて。
己を見失わない様に。

どうも。
近頃。
らしくもなく。
終わりにしようと。
終わりにしてしまおうと。

そんな。
安直な。
決断に。
傾いてしまいそうで。
落としてしまいそうで。

そうではないだろうと。
身ひとつ。
大見得。ハッタリ。
そいつを武器に。
転がり続けていくのだろうと。

できるだけ。
可能な限り。
身軽に。
気軽に。
そうしていたい。

いつでも。
どこでも。
おさらば。
したい時に。
できる様に。

いつでも。
いまでも。
おさらば。
したい時に。
できる様に。

落ち着ける。
終わりにできる。
そんな時こそ。
落とし穴が。
待ち受けている。

縛られて。
囚われて。
身動きでずに。
見失う。
そうならぬ様に。

そうなる前に。
いつでも。
どこでも
旅立てる様に。
身ひとつ。

断ち切って。
いつまでも。
どこまでも。
旅の空の下にあれる様に。
身ひとつ。

それが。
それだけが。
身ひとつであれること。
それが。
それだけが。大切なのだ。



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2016/10/12 Wed *感染力 / The Robert Cray Band

20161012badinfluence


宜しくない。
悪しき。
そんなものほど。
広まり易い。
感染力が強い。

どんなに。
強い意志や。
強い思いも。
朱に交われば。
何とやらで。

いつの間に。
無意識に。
染まり。
冒され。
群れの中へと。

危ない。
危ない。
気を付けよう。
距離をとって。
交わらない様に。

感染力。
影響力。
躱して。避けて。
染まらぬ様に。
冒されぬ様に。

異物であれ。
異端であれ。
流行りには乗るな。
主流には飲まれるな。
失いたくないものがあるならば。

『Bad Influence』'83年リリース。
ロバート・クレイの2枚目となるアルバム。
ブルース界の新星、新世代のブルースマンとして話題を呼んだクレイ。
もうデビューして30年以上、年齢も60歳を超えたのですね。
なのに。いつまでも若手のイメージがあるところがブルース界の特徴で。
3大キング等のモダン・ブルースとクレイが現れるまでの長いブランク。
もしクレイ、そしてスティーヴィー・レイ・ヴォーンが登場しなかったら。
ブルースは完全に歴史の一部、過去の遺物になっていたかも知れません。
特にクレイの世代のアフリカ系米国人のブルース離れは進んでいた様で。
クレイもギターはビートルズを聴いて弾き始めたのだとかで。
普通にロックを聴いて、弾いてと。特にブルースに惹かれることも無かったと。
ところがハイスクールの卒業式でアルバート・コリンズのライヴに感銘を受けて。
それでブルースに心を決めて、ブルースを志したと。本当に新世代なのですよね。
(因みにコリンズはドタキャンしたフランク・ザッパの代役だったとか・・・)
そんなクレイの登場は先達のブルースマンやミュージシャンにも衝撃的だった様で。
このアルバムの冒頭を飾る「Phone Booth」はアルバート・キングが。
タイトル・ナンバーの「Bad Influence」はエリック・クラプトンがそれぞれカヴァー。
それもあってクレイは上昇気流に乗って。数年後にはメジャー・デビューと。
廃れつつあったブルースに真正面から取り組んだ姿勢、その影響力、伝染力は強かったと。
新世代ゆえの柔軟性からか。何の躊躇いも無くソウルにもロックにも接近して。
取り込んでしまうその姿勢が、頑固なブルース・ファンからは敬遠されることもある様で。
それが未だの若手扱いの遠因かもですが。その後のブルース界の活況を思うにつけ。
クレイの、このアルバムの存在は大きかったのではないかなと感じるのです。

好まれない。
怪しさ。
そんなものほど。
広めてみたい。
強い感染力をもたせてみたい。

どんなに。
固い意志や。
固い思いも。
清き水だけでは。
住んではいけまい。

いつの間に。
無意識に。
染まり。
冒され。
群れの外へと。

危ない。
危ない。
わかっていながら。
逆らえない。
誘われる様に。

感染力。
影響力。
増して。強めて。
染まらざるを得なく。
冒されざるを得なく。

異物であれ。
異端であれ。
流行りに逆らえ。
主流から取り込んでしまえ。
譲れないものがあるならば。

交わっても。
惑わされない様に。
群れても。
安住しない様に。
そうでありたい。

危ないと。
感じるのなら。
己が。
もっと。
危うくなればいい。

乗せられると。
思うのなら。
己が。
周りを。
乗せてしまえばいい。

飲まれると。
恐れるなら。
己が。
傍流へ。
主流を引き込んでしまえばいい。

染まりそうなら。
冒されそうなら。
逆に。
染めてしまえばいい。
冒してしまえばいい。

感染力。
影響力。
その強さ。その広さ。
数で勝てないのなら。
質で闘えばいい。

危ういほど。
怪しいほど。
灰汁が強いほど。
癖が強いほど。
人は惹かれるものなのだ。

異端であれ。
異物であれ。
感染させるほどに。
影響するほどに。
道を切り開きたいのならば。



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2016/10/11 Tue *特務機関 / KGB

20161011kgb


特務機関。
諜報機関。
何れも。
些か。
大袈裟ではあるけれど。

一人。
特殊な位置づけで。
一人。
特殊な任務を受けて。
動いているのは確かで。

さして。
大それた事を。
遂行してはいないものの。
やや距離を置いて。
やや斜めから見ている。

それは。
それで。
好むところ。
馴染むところ。
適任とも言えるけれど。

特殊なのだから。
変則的で。
予測できなくて。
自ずと。
一人の限界もあるもので。

位置の。
任務の。
特殊性から。
馴染まないのだけれど。
チームがあってもいいよなと。

『KGB』'76年リリース。
マイク・ブルームフィールド、カーマイン・アピスを擁したKGBの1stアルバム。
所謂、スーパー・グループの一つとして語られることもあるKGBですが。
実は、ソロ活動も滞っていたマイクが、ヴォーカルのレイ・ケネディに声をかけて。
エレクトリック・フラッグの再結成を目論んでセッションを重ねていたところ。
レコード会社のMCAが目をつけて。新しいグループの結成を持ち掛けたのだとか。
リズム隊のカーマインとリック・グレッチもMCAが主導して参加させたとかで。
完全にレコード会社の戦略の下に結成されたレールを敷かれたグループだったのです。
一説では。マイクのギターは他のメンバーとは別に録音されて被されたとも。
どこまでが真実かは不明ですが。ほぼ実体のないグループだったことは確かかなと。
少なくともライヴとかは行われなかったのではと想像してしまいます。
マイクと言う人。ホワイト・ブルースのギタリストとしては超一流の凄腕だと思うのですが。
何せ。あまりにも繊細に過ぎたのか。精神的に不安定で。薬の問題もあって。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドも、エレクトリック・フラッグも長続きせず。
アル・クーパーとのスーパー・セッションを筆頭にソロとしても名演を残していますが。
それも持続性の無いのが難点で。それが正統な評価を妨げているかなとも。
このアルバムでも。切れ味の鋭く、味わいの豊かなギターを弾いていて。
ソウルフルで、ファンキーなサウンドとの相性も良くて、聴き惚れてしまうのですけどね。
結成の経緯が経緯だけに。このアルバムを最後に脱退してしまい。表舞台から消えたと・・・
確かに。完全にマイクが志向したサウンドとは言えないものの。もう少し続けていたらと。
KGBにもね、新たな可能性が開けていたかもと。アルバム二枚で解散しているのですよね。
まぁ、ドラムを担いだ渡り鳥、アピスが参加している段階で無理な話だったかな。
レコード会社主導のあまりに特殊なグループだったと言うのが結論になるのでしょうね。

特務機関。
諜報機関。
何れも。
確かに。
大袈裟には過ぎるけれど。

独り。
特殊な位置づけで。
独り。
特殊な任務を負って。
蠢いているのは確かで。

さして。
大胆不敵な事を。
執行してはいないものの。
敢えて距離を置いて。
敢えて斜めから見ている。

それは。
それで。
望むところ。
得意とするところ。
適所とも言えるけれど。

特殊なのだから。
変幻自在。
予測の範疇外。
自ずと。
独りの制限もあるもので。

位置の。
任務の。
特殊性から。
相応しくないのだけれど。
チームであってもいいよなと。

特務機関。
諜報機関。
一人で。
独りで。
動くのも。蠢くのも。

それが。
許されている。
それ故に。
許されている。
それはそれで好都合。

距離を置いて。
斜めから見て。
群れから。
遠くに。
離れていられる。

望むところ。
好むところ。
そのことに。
間違いは。
無いけれど。

一人の。
限界。
独りの。
制限。
感じた時には。

ふと。
チームで。
グループで。
あってもいいかなと。
頭を過る。

それでも。
意に沿わない。
チームや。
グループの。
居心地の悪さは思い知っているので。

結局は。
一人が。
独りが。
好ましく、望ましく。
ではあるけれど。



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2016/10/09 Sun *旅路 / Delaney & Bonnie & Friends

20161009ontourwithecus


旅の。
空の下。
空を見上げて。
空気を。
胸いっぱいに。

同じ。
空の下。
けれども。
どこか異なる。
空気の匂い。

旅路。
それ故の。
感傷が。
そう感じさせる。
そうだとしても。

そう。
感じるのなら。
感じるままに。
この。
空の下を歩いてみよう。

時に。
立ち止まり。
道草を食い。
のんびりし過ぎて。
慌てることも。

それがいい。
それでいい。
旅の。
空の下。
あっちへふらふら。こっちへふらふら。

『On Tour With Eric Clapton』'70年リリース。
前年の英国ツアーで収録されたデラニー&ボニー&フレンズのライヴ・アルバム。
当時の英国ロック・シーンはビートルズ、ストーンズが終焉、そして過渡期にあって。
ブルース・ロックからハード・ロックへの橋渡しを果たしたクリームも解散してと。
多くのミュージシャンが方向性を模索していた時代。そこに現れたのがスワンプ・ロックで。
その指南役になったのがレオン・ラッセル、そしてデラニー&ボニーだったのでした。
デイヴ・メイソン、レオン、エリック・クラプトン夫々の初めてのソロ・アルバムに参加。
これらのソロ・アルバムは宛らレオンとデラニー&ボニーによるスワンプ・ロック講座で。
メイソンも、クラプトンも虜になって。フレンズとしてデラニー&ボニーに同行することに。
このアルバムに参加している他のフレンズはカール・レイドルとジム・ゴードンのリズム隊。
ボビー・キーズとジム・プライスのホーン・セクション。それにボビー・ホイットロックと。
そしてリタ・クーリッジ等も加わった大所帯で。やがてレオンとクラプトンによって。
マッド・ドッグス・アンド・イングリッシュメン、そしてデレク&ドミノスになる面子で。
そんなつわもの達を従えて。熱く、ソウルフルに歌い上げるデラニーとボニーが堪りません。
録音状態も、ミックスもあまりよくはなく。音が団子状態になっていますし。
演奏も、粗いと言うか。もう細かいことより勢い、乗り重視。それだけで勝負しているかな。
しかし。だからこそ熱くなれる、その熱さが伝わると言うこともあるもので。
観客の盛り上がり、熱狂ぶり。それがデラニー&ボニーの音楽が何たるかを表しています。
特にボニーの歌声、その聴く者を高揚させる素晴らしさは何度耳にしても痺れます。
流石は。黒塗りしてあのアイケッツのメンバーとして活動していたことはあるなと。
そんな時代も含めての。旅から旅へのツアー、巡業で鍛えられた歌声、音楽の底力。
それこそが、クラプトン達を虜にした、魅了したものだったのかも知れないなと思うのです。
それにしても。このアルバム・タイトルは時代を象徴すると言うか、露骨だなとは感じますが・・・

旅の。
路の上。
路を踏みしめて。
感触を。
体いっぱいに。

同じ。
路の上。
けれども。
どこか異なる。
大地の佇まい。

旅路。
それ故の。
旅愁が。
そう感じさせる。
そうだとしても。

そう。
感じるのなら。
感じるままに。
この。
路の上を歩いてみよう。

時に。
振り返り。
寄り道をして。
横道にそれ過ぎて。
慌てたとしても。

それがいい。
それでいい。
旅の。
路の上。
あっちへふらふら。こっちへふらふら。

旅路。
果て無し。
どこまでも。
いつまでも。
そのままに。

空の下。
路の上。
匂いに。
佇まいに。
誘われるままに。
あの空の下。
あの街角。
そこには。
何があるのか。
何が待っているのか。

あの路の上。
あの街並。
そこには。
何があるのか。
何が待っているのか。

旅路。
それ故の。
感傷。
それだけだとしても。
そうだとしても。

旅路。
それ故の。
旅愁。
それだけしかなくても。
そうだとしても。

立ち止まり。
振り返り。
道草、寄り道。
繰り返し。
彷徨。流離。

それがいい。
それでいい。
旅路の。
空の下、路の上。
あっちへふらふら。こっちへふらふら。



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2016/10/08 Sat どうぞこのままいつまでも / Jesse Ed Davis

20161008keepmecomin_2


あぁ。
もう。
こんなに。
心地の良い。
時間なら。

あぁ。
もう。
こんなに。
気が置けない。
空気なら。

どうぞ。
このまま。
どうぞ。
このまま。
いつまでも。

距離とか。
地理とか。
出身地とか。
現住所とか。
関係なく。

現在とか。
過去とか。
未来とか。
時間軸など。
ものともせず。

共に。
楽しく。
過ごせるのであれば。
この、ひと時を。
どうぞ。このまま。いつまでも。

『Keep Me Comin'』'73年リリース。
ネイティヴ・アメリカンのギタリスト、ジェシ・エド・ディヴィス。
僅か3枚しか遺されていないソロ・アルバムの、3枚目となるアルバム。
数多のセッションで。その魅力あふれる個性的なギターを聴かせてくれるジェシです。
レオン・ラッセルを始めとするスワンプ一派、ジョン・レノン、ロッド・スチュワート等々。
なのに。ソロ・アルバムは僅か3枚。どうしてもね。人種の問題とかを考えてしまいます。
(尤も、ジェシ自身が気ままな活動を望む、更にはドラッグの問題もあったのでしょうが)
ジェシのソロ・アルバムと言うと。どうしても最初の2枚に話題も集中しがちで。
エピック移籍後の、このアルバムは黙殺されがちなのですが。なんともったいないことかと。
確かに。前の2作も評価の割には売れなったので。妙に力んでいる節が伺えるとか。
逆に、如何にもジェシらしいラフさルーズさが前面に出ている瞬間があるので。
アルバムとしての統一感、完成度としては弱い面があるのは確かだと言わざるを得ない・・・
でも。それが。その自由気ままな様が。ジェシには似合っているなと感じるのです。
ホーン・セクションや、ブラック・アメリカンの女性コーラスをも導入して。
前2作よりも、ファンキーに、そして黒く迫ってくるジェシ。その猥雑な生命力の強さ。
4曲収録されているインストにおけるジェシのファンキーなギターのカッコ良さ。
泥臭いスライドと、野卑とさえ呼べそうな歌声に、コーラスが妖しく絡みつく色っぽさ。
そして。ことを成しえた後の幸福な倦怠感を感じさせる「Keep Me Comin'」で終わると。
思わず。もう一度。もう一度いかせてよと。引っ繰り返して針を落としてしまうのです。
どうぞ。このまま。この時間が続いてくれたらと。そう願いたくなる。願ってしまう。
そんな心地の良さ、気持ちの良さ。そんなジェシの魅力に溢れたアルバムなのです。
陽気で、エロくて、豪快で。でも気まぐれで、繊細で。とても人間臭いアルバムなのです。

あぁ。
もう。
こんなに。
気持ちの良い。
時間なら。

あぁ。
もう。
こんなに。
心が溶け出す。
空気なら。

どうぞ。
このまま。
どうぞ。
このまま。
いつまでも。

離れていても。
ここが何処でも。
何処から来ても。
いまが仮初でも。
関係なく。

いまであろうと。
いつだったかであろうと。
いつかであろうと。
時の流れなど。
ものともせず。

共に。
振れ合い。
揺れるものがあれば。
この、ひと時を。
どうぞ。このまま。いつまでも。

あぁ。
もう。
楽しいな。
面白いな。
笑っちゃうな。

あぁ。
もう。
わかっちゃうな。
許せちゃうな。
飲んじゃうな。

あぁ。
もう。
触れているな。
振れ合っているな。
揺れているな。

あぁ。
もう。
共に。
振れて。鳴って。
奏で始めているな。

終わらないと。
いいのだけれど。
いかなければ。
ならないのなら。
また。再びと。

そんな。
ことを。
既に。
願い始めている。
求めている。

どうぞ。
このまま。
どうぞ。
このまま。
いつまでも。



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2016/10/05 Wed *化学反応 / Neil Young & Crazy Horse

20161005reactor


そう、来るか。
そう、詰め寄るか。
ふ~ん。
それなら。それで。
こっちとしても。

追われて。
寄り切られて。
それで。
そのまま終わる。
そんなわけにはいかないから。

そっちが。
その気なら。
そっちが。
その手で来るなら。
こっちにも考えはありますよと。

即座に。
反応して。
対抗策を打ち出そう。
躱して。
逆に、打って出よう。

攻撃は。
最大の防御なり。
言われるまでもなく。
反発こそが。
己が信条。

多少は。
へこみつつも。
勝負は。
これから。
虎視眈々と。しぶとくと。

『Re・Ac・Tor』'81年リリース。
ニール・ヤングがクレイジー・ホースと組んだ’80年代最初のアルバム。
どうも。なにものかに刺激され反発するとクレイジー・ホースの出番となると。
それでけ、クレイジー・ホースに寄せるニールの信頼は絶大なのでしょう。
‘80年代後半の、訴訟まで起こされたゲフィン時代の迷走が有名なニールですが。
この頃の、アルバムごとの振れ幅の広さ、大きさもかなり極端なものがあって。
『Rust Never Sleeps』『Live Rust』でパンクへの共感を示しハードに迫って。
その反動か前作である『Hawks & Doves』は一転してアコースティック路線で。
尤も、歌われている内容は相変わらずの反骨精神に溢れたものではあったのですが。
サウンド的にはインパクトに欠けていたのは、どうにも否めなくて。
ファンも満足できなかったけど、誰よりも納得がいかなかったのがニール本人だと思われ。
盟友、クレイジー・ホースを呼び寄せてハードにエレクトリックにロックンロールをと。
この辺り、心の赴くままにやっているのか。計算しているのか。
まぁ、多少は計算もあるとは思いますが。生来の反発、反抗心の自然な発露なのかなと。
アコースティックで語っても伝わらない、反応しないのなら。よし、わかったと。
だったら、エレキをかき鳴らして、いやでも化学反応を引き起こして火をつけてやるぜと。
正直、その思いが強すぎたのか単調に過ぎる感はあるのですけどね。
そんな、馬鹿正直に世間に対して反応、反抗してみせるニールが好きなのですよねぇ。
また、単純にクレイジー・ホースと組んだ時のニールはカッコいいのですよね。
問答無用にアグレッシブなロックンロールを聴かせてくれますから。それが堪らないかな。
繊細な詩人でありながら、瞬間湯沸かし器で天邪鬼なロックンローラー。
そんな振れ幅の広く、大きいニールが大好きで、だからこそ信用しているのです。

そう、出るか。
そこを、突いてくるか。
ふ~ん。
それなら。それで。
こっちだってね。

押されて
突きまくられて。
それで。
そのまま終わる。
そんなわけにはいかないから。

そっちが。
その肚なら。
そっちが。
その手札を切るなら。
こっちにも思いはありますよと。

即座に。
反応して。
迎撃策を打ち出そう。
受けて。
逆に、投げ返そう。

反撃は。
倍返しをもってよしとする。
言われるまでもなく。
反発こそが。
己が生き甲斐。

多少は。
たじろぎつつも。
勝負は。
ここから。
闘志溌溂と。しつこくと。

そう。
なんか。
このところ。
あまりに。
無風に近く。

なんだか。
凪に。
馴れてしまっていた
そこへ。
突然の高波警報。

不意をつかれて。
少しばかり。
焦りもしたが。
なんとか。
平衡を保ったら。

面白いじゃないかと。
こちらも。
刺激不足で。
少々、かなり。
退屈していたのだと。

やり方が。
気に入らないけれど。
相手にとって。
不足はなし。
少しは楽しめるかなと。

多少。
過剰に。
反応して。
過激に。
反発してやろう。

結果など。
どちらに。
転ぼうと。
関係ない。
勝ち負けの話じゃない。

矜持の問題。
ただで。
大人しく。
引き下がる。
そんなつもりは毛頭ない。

化学反応、引き起こされて。さぁ、思い切り反発してやるのだ!



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2016/10/04 Tue *最悪だぜと / Jefferson Airplane

20161004theworstofjeffersonairplane


最悪だぜと。
そう口に出して。
呟いてみる。
言霊があるならば。
わざわざ呼び込むことも無いのだが。

実際に。
なんなのだろうと。
これでもかとばかりに。
悪いこと。
運の無いこと。

そんなことばかり。
続けざまに。
起きていると。
そう感じられる時には。
ついつい言葉にしてしまう。

すると。
不思議なもので。
最悪だったはずなのに。
意外と。
そうでもないなと。

そこまでは。
悪くもないとか。
実は。
その代償として。
いいことが起きるとか。

そう思えて。
そう感じられて。
それどころか。実際に。
悪くもなく。
いい方へ、転がって・・・

『The Worst of Jefferson Airplane』'70年リリース。
RCAとの契約終了に伴い編集されたジェファーソン・エアプレインのベスト・アルバム。
タイトルにワーストと冠する辺りが如何にも反体制で捻くれ者だったバンドらしいかなと。
この時点でリリースされていた6枚のアルバムから15曲が選ばれ収められています。
ジェファーソン・エアプレインのヴォーカルと言えばグレース・スリックとなるのですが。
初代の、シグネ・アンダーソンをフュチャーしたナンバーも2曲含まれています。
フラワー・ムーブメント、サイケデリック、ヒッピー文化を代表するバンド。
数多あるそんなバンドの中で、一番象徴的だったのがジェファーソン・エアプレインかな。
そのあまりに理想主義とも思われる志向、姿勢は外に向かうと同時に内にも向けられて。
良く言えば自由な空気に溢れ、悪く言えば統制の無さ、無秩序状態だった様で。
個々のメンバーが、何ら臆することなく自らの個性や志向、嗜好を主張していたと。
過激な政治的姿勢を音楽でも表現し続けようとするポール・カントナーへの不満も渦巻き。
マーティン・バリンは脱退し、ヨーマ・コウコネンとジャック・キャサディは反旗を翻し。
純粋に音楽を、大好きなブルースを追及する別ユニット、ホット・ツナを結成するなど。
自由過ぎると言うか。ハッキリ言ってものの見事にバラバラで。でも一つのバンドで。
その時、その時に発言力の強かったメンバーが主導権を握っていると思うのですが。
それでも。一体となって創り出される、生み出されるその音楽の力は強力で。
そこは。常に世界に、社会に疑問を持ち続け、訴え続けた姿勢が反映されています。
皮肉めきますが。内部で反発し合い、緊張感が高まるほど関係が最悪であればあるほど。
外部へと向かう原動力、推進力も高まり、より高く遠くへ飛翔できたのはと思うのです。
自虐的に最悪だと称していた時代こそが、実は最良の時代だったのですね。
それがジェファーソン・スターシップになり、スターシップになって。
意見の相反するメンバーがいなくなるたびに、メンバー間の関係は良くなったとしても。
バンドとしては、理想も、反体制な姿勢も失われて。面白く無くなってしまったのですよね・・・

最悪だぜと。
思わず口にして。
慌てて塞ぐ。
言霊があるならば。
聞き逃してくれるとよいのだが。

実際に。
呆れるほどに。
まだ重なるのかと言うくらい。
悪いこと。
運の無いこと。

そんなことばかり。
ここのところ。
起きていると。
そう感じてしまう時には。
思わず言葉が漏れてしまう。

ところが。
不思議なもので。
最悪に近いことは近いけど。
意外と。
なんとかなるものだと。

どこまでも。
悪いことだらけで。
しまいには。
その代償として。
いいことも見えてくるとか。

そう思えて。
そう感じられて。
その通りに。実際に。
底を打って。
いい方へ、転がって・・・

そんなに。
上手くいく。
上手く転がる。
そればかりでは。
ないけれど。

それでも。
そう。
確かに。
あまりにも。
悪いこと続きで。

これでもかと。
起きていると。
重なると。
最悪だぜと。
悪態をつくしかないのだが。

その内に。
もう。
どうでもよくなって。
どうしようもなくなって。
笑うしかなくなって。

最悪だぜと。
そんな言葉が。
口癖になる。
悪態が。
癖になる。

そうすると。
何故か。
闘志が湧いてきて。
言霊が。
どうしたと。

悪いことなど。
全部まとめて。
引き受けて。
受け止めて。
相手してやるぜと。

自然と。
微笑が。
浮かんでいたりもして。
そうして。
いい方へ。転がしてしまおう。



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2016/10/03 Mon *親和 / Affinity

20161003affinity


雨。
その音。
その色。
その匂い。
何とはなしに。

惹かれ。
親しみ。
佇み。
包まれ。
過ごしている。

雨。
その音も。
その色も。
その匂いも。
何の違和感もなく。

ただ。
近しく。
懐かしく。
何も思わず。
何も考えず。

耳に。
目に。
心に。
降り注ぐのを。
受け容れている。

その。
冷たさも。
暖かさも。
優しさも。
儚さも。

『Affinity』'70年リリース。
キーフによる幻想的なジャケットが印象的なアフィニティのアルバム。
英国出身のアフィニティ、このアルバムが唯一のオリジナル・アルバムです。
紅一点であるリンダ・ホイールの物憂げでジャージーな歌声。
幻想的で、やはりジャズの影響を色濃く感じさせるサウンド。
その組合せ、その融合、その親和性がアフィニティならではの個性を生み出しています。
様々な色合いを見せる、感じせるナンバー。故にやや、もすると散漫な印象もあるのですが。
ジャズ、ブルース、アシッド・フォーク、プログレッシブ、ハード・・・
混沌としていた時代を象徴するかのように。あらゆる音楽に挑み、近づき、咀嚼を試みる。
その、どこか仲間を、同胞を求めて彷徨い続けるかの姿勢がそのサウンドにも表れていて。
寂寞、哀感、そして儚さと切なさ。そんなあの時代ならではのブリティッシュ・ロック。
その何たるかを、そのある側面を象徴しているかのような存在にすら感じられるのです。
何かを声高に叫んだり、主張したり。瞬間的なインパクトを残すものではなく。
静かに語りながら、謎かけをしているようで、気づくと胸の柔らかいところに芽生えている。
そんな穏やかな浸食性、親和性。それに惹かれてしまうと止まなくなってしまうのです。
リンダの歌声も含めて。決して派手な色彩を放つ感じの無いアフィニティですが。
その中にあって「All Along The Watchtower」の10分を超えるカヴァー。
そこにおける圧倒的な力量が故に可能な、劇的な展開。そこに表れる多彩な感情の動き。
淡く、幻想的な色彩、色調が織りなす物語の美しさには思わず息を呑まされます。
数多ある「All Along The Watchtower」のカヴァーの中でも白眉たる素晴らしさです。
ヴァーティゴと言う、ブリティッシュ・ロック好きには堪らないレーベルの所属であった。
その事実も含めて。実に何とも親しみを感じる、しっくりくる。それがアフィニティと言うバンドなのです。

雨。
その音。
その色。
その匂い。
ごく自然に。

惹かれ。
親しみ。
佇みながら。
包み込まれて。
時が流れていく。

雨。
その音に。
その色に。
その匂いに。
何の疑いも抱かず。

ただ。
親しく。
安らかに。
何も思いもせず。
何も考えもせず。

耳で。
目で。
心で。
そぼ降るのに。
濡れ続けている。

その。
冷たさが。
暖かさが。
優しさが。
儚さが。

霞む様な。
煙る様な。
雨の中。
雨の向こう。
淡く幻想的な。

色彩が。
色調が。
静かに。
微笑み。
語りかける。

謎かけなのか。
誘いなのか。
答えなど。
探しても。
意味は無いよと。

輪郭も。
不確かに。
歪んでしまう。
そんな世界に。
溶け込んでしまう。

混沌とした世界。
その中で。
求めても。
得られないと。
知っていながら。

同胞よと。
呼びかけ。
彷徨い続ける。
寂寞とした哀感。
その切なさと儚さ。

雨の中。
雨の向こう。
その色彩に。
その色調に。
しっくりと、親和していく。



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2016/10/02 Sun *単純に、簡単に / Paul McCartney

20161002unpulugged


単純に。
簡単に。
考え過ぎずに。
まぁ。
やってみる。

兎に角。
手を出してみる。
足を踏み出してみる。
それ以外は。
後から考えてみる。

難しい理屈も。
たいそうな目的も。
いりはしない。
何故かなんて。
後づけでいい。

楽しめれば。
面白くなれば。
それで。
それだけで。
いいではないかと。

それくらい。
単純に。
簡単に。
えいやと。
そんなやっつけ仕事。

何事も。
そんな。
程度で。
力むことなく。
臨むくらいがいい。

『Unplugged』'91年リリース。
一世を風靡したMTVのアンプラグド企画。
そのポール・マッカートニー出演時の模様を収録したアルバム。
演奏された22曲の中から17曲が収録されています。
このアナログ盤は時代を考えると結構レアな存在かもしれません。
ビートルズ時代や、ソロになってからのナンバー。
それにロックンロールやカントリーのカバーからなる選曲。
気心の知れた当時のバンドを従えてのリラックスした演奏。
A面頭が「Be-Bop-A-Lula」であったことが話題になったりもしました。
(理由はわかりますよね?わからない人は考えてみましょうかね)
エルヴィス・プレスリーも歌った「Blue Moon Of Kentucky」などはポールらしいかな。
ビートルズのナンバーではそれまでライヴではセルフ・カヴァーしなかった3曲。
「We Can Work It Out」「She's A Woman」「And I Love Her」が目玉だったかなと。
シンプルなサウンドをバックに、シンプルに歌われることで。
それらのナンバーのメロディの骨格も明らかになって。その良さがハッキリとわかると。
トミー・タッカーの「Hi-Hell Sneakers」での、楽しそうな様子には素顔も覗けるようです。
大体において。ポールと言うのは。サービス精神が旺盛すぎると言うか。
どうにも。これもできます、あれもできますと。過剰になり過ぎる傾向がある気がして。
乗りがいいのは兎も角、盛り過ぎちゃって、本来の良さが分かり辛くなってしまう。
それがどうにも玉に瑕かなと。故に、これくらい力が抜けているのがいいかなと。
聴かせようとか、喜ばせようとか。元を取らせよう(?)とか。そんなことは考えずに。
単純に。簡単に。考え過ぎずにやってくれると。より魅力的なのだよなと。
そう感じてしまうので。つけ焼き刃的なこのアルバムに愛着があったりするのです。

単純に。
簡単に。
考え過ぎずに。
さて。
やってみる。

兎に角。
手に取ったら。
歩き始めてしまう。
それ以外は。
後から考えてみる。

難しい理屈も。
たいそうな目的も。
邪魔になるだけ。
何故かなんて。
考えなくてもいい。

まずは。
自分が。
楽しめれば。
面白くなれば。
いいではないかと。

その程度の。
単純で。
簡単な。
取り敢えずの。
そんなやっつけ仕事。

何事も。
そんな。
程度で。
考え込まずに。
挑むくらいがいい。

考えれば。
考えるほどに。
深みに嵌って。
脱け出せなくなる。
そんなもの。

言葉を。
重ねれば。
重ねるほどに。
焦点がぼやけてしまう。
そんなもの。

喜ばせよう。
喜んでもらおうと。
策を弄すれば。
溺れてしまう。
そんなもの。

美しく。
見栄えよくと。
重ねれば。
崩れてしまう。
そんなもの。

そんなことで。
本当の。
本来の。
魅力が。
失われてしまうのなら。

単純に。
簡単に。
考え過ぎずに。
それがいい。
それでいい。

まぁ。
やってみるかと。
取り敢えず。
やっつけの。
つけ焼き刃。

そいつが。
案外と。
具合がいい。
塩梅がいい。
そんなもの。

単純に。
簡単に。
考え過ぎずに。
臨めばいい。
挑めばいい。



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2016/10/01 Sat *火でも水でも / Free

20161001fireandwateruksecond


急げば。
いいってものではない。
早ければ。
いいってものでもない。
それはわかってはいるけれど。

目に入れば。
耳に入れば。
どうしても。
いたずらに。
走り出したくもなる。

そんな時は。
敢えて。
わざと。
一呼吸おいてみる。
無理にでも止まってみる。

急くな。
早まるな。
その前に。
足元を。
確かなものにしておけよと。

言い聞かせて。
腰を下ろして。
目を閉じて。
深呼吸しながら。
丹田に気を呼び集めてみる。

火でも。
水でも。
持って来いと。
何があったところで。
揺らがないものもあるのだぞと。

『Fire And Water』'70年リリース。
フリーの3rdアルバムにして代表作として知られるアルバム。
腰の落ちた、それこそ丹田に気が集中したかの佇まいが実に見事です。
この時、メンバーの平均年齢は二十歳に達するか達しないかだったはずで。
実に頼もしいと言うか、末恐ろしいと言うか。前途洋々たる若者達だったのですね。
結論から言えば。このアルバムでピークを迎えてしまって。後は下る一方であったと。
そうであったとしても。このアルバムの、それを創り上げたフリーの価値は永遠だと。
そう言わしめるだけの素晴らしいアルバム、素晴らしいサウンドなのです。
大ヒット曲である「All Right Now」そして代表作でもある「Fire And Water」と。
その2曲に象徴されるのですが。決して急がない、早まらない。焦ることを知らない。
その揺るぎの無さ、真っ直ぐで太い芯がきっちりと屹立しているのです。
慌てず、騒がず。恐らくは不安や焦燥と闘いながら、抑えるところはしっかり抑えて。
弾き過ぎない、叩き過ぎない、そして歌い過ぎない。抑制された情熱が昇華された。
その結晶が、この稀代の傑作たるアルバムなのだと感じられるのです。
ついつい不安に駆られて。焦りのあまりに、そのままに弾く、叩く、歌う、叫ぶ。
主張することに捕らわれすぎて、ただ弾きまくる、叩きまくる、叫びまくる。
そんな騒々しく、せせこましいだけの凡百の輩には永遠に創れないアルバムなのです。
ポール・コゾフのギターが咽び泣き、アンディ・フレイザーのベースがうねり。
サイモン・カークの濃厚な愛撫を思わせるドラムスがしっかりとボトムを支えて。
ポール・ロジャースが魂込めて、ソウルフルに歌い上げて聴く者の胸に迫る・・・
決して音数は多くなく。間、隙間だらけ。されどその間も含めての濃度の濃さ、密度の高さ。
寡黙こそが、一番の雄弁であるとすら思える。そんな揺るぎの無い自信が堪らないのです。

叫べば。
いいってものではない。
もの申せば。
いいってものでもない。
それはわかってはいるけれど。

目に入れば。
耳に入れば。
どうしても。
いたずらに。
騒ぎ出したくもなる。

そんな時は。
敢えて。
わざと。
無視を決めこんでみる。
無理にでも口を閉じてみる。

叫ぶな。
もの申すな。
その前に。
根源を。
確かなものにしておけよと。

肝に銘じて。
印を結んで。
目を閉じて。
深呼吸しながら。
丹田に気を呼び集めてみる。

火でも。
水でも。
持って来いと。
何が来たところで。
揺らがないものもあるのだぞと。

何もしない。
動かない。
声を出さない。
焦りもする。
不安にもなる。

直ぐにでも。
動き出したい。
叫びたい。
抑えるのに。
苦労もする。

だが。
急いては。
ことを仕損じる。
慌てる。
乞食はもらいが少ない。

何よりも。
自分が。
揺れている。
揺らいでいる。
それでは何も始められない。

腰を据え。
肝を決め。
目を閉じて。
気を集めて。
じっと堪える。

時間が流れる。
秒針の進む音。
砂の落ちる音。
かき乱されずに。
その間を思う。

静かさに。
静寂に。
身も心も任せて。
時の狭間の。
その間に生きる。

火でも。
水でも。
何でも来い。
そう思えたら。
さぁ、動き出そう。



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2016/09/30 Fri *石にされても / Kate Bush

20160930lionheart


その扉を。
開けたら。
その空間へ。
足を踏み入れたら。
どうなるものか。

それは。
十分に。
否、十二分に。
知っている。
知り尽くしている。

それでも。
開けずには。
足を踏み入れずには。
いられない。
そうせざるを得ない。

その。
美しさ。
艶やかさ。
禍々しい程に。
魅力的に過ぎて。

時に。
息をすることさえ。
忘れるほどに。
幸福で。
至福でさえある。

その。
代償が。
己が魂であろうと。
己が命であろうと。
構いはしない。

『Lionheart』'78年リリース。
ライオンの着ぐるみ姿も愛らしいケイト・ブッシュの2ndアルバム。
確か、1stアルバムからそれほど間をあけずにリリースされたはずで。
その間には今や奇跡と言っても過言ではない来日も果たしているのですよね。
尤もツアーをやったのではなくて。東京音楽祭なるTVイベントに出演して。
淡々と1曲だけ歌って帰っていったのだけれど。その美しさが印象に残っていて。
それでこのアルバムはリリースされるとすぐにレコード屋さんに買いにいったのかな。
裏ジャケと同じデザインの美しいケイトのポスターが貰えて。部屋に貼っていました。
さて、それで針を落とすと愛らしい、コケティッシュな歌声が流れてきて。
ポスターを眺めてにやけながら、結構繰り返し聴いていたのですよね。暫くは。
そう、暫くはなのですよね。その内になんだか。だんだんと聴く回数が減っていって。
何故か・・・気づいた、感じてしまったのですよね。ただ美しい、愛らしいだけではないと。
上手く言葉にはできなかったけど。いけないもの、怖いものを見てしまったようで。
何か凄く魅力的ではあるものの、得体の知れないものが部屋の中に漂うようで。
ケイトの創造する世界が演劇的なものであるのは何となくわかって。
その主演女優であるケイトの演技・・・歌声やその表現にどんどん引き込まれるのですが。
そこは、明らかに妖しい匂いが濃厚な世界で。窒息してしまうのではと思われて。
要するに。恐ろしくて腰が引けたのですね。何に・・・女性、女と言う存在になのかな。
そう、女の匂い、血の匂いを感じて。魅せられながらも本能的に抗ったのかな。まだ早いと。
初心なガキの手には負えなかったのですよね、ケイトの存在は。魅力的に過ぎたのですね。
聴いていると。暖かい部屋を想像するのですけどね。その暖かさが恐ろしかったのですよね。
そうなってくると。壁のケイトの微笑もね。惑わされそうで。ポスターも剥がしたのかな。
それが今では、無類の女好きになって。血の匂いに惹かれて止まなくなるとはね(苦笑)。
それにしても。当時のケイトは弱冠20歳ですからね。やはり女性は恐ろしいかな。

その扉を。
閉じたら。
その空間から。
脱け出すことなど。
できはしない。

それは。
十分に。
そう、厭と言うほど。
知っている。
思い知らされている。

それでも。
閉めずには。
身を埋めずには。
いられない。
そうせざるを得ない。

その。
華やかさ。
婀娜な様。
毒々しいほどに。
魅惑的に過ぎて。

時に。
息をすることさえ。
赦されないほどに。
幸福で。
至福でさえある。

その。
代償が。
己が身であろうと。
己が総てであろうと。
構いはしない。

真の。
美しさ。
それに。
魅了されたければ。
棘に身を任せるしかない。

真の。
甘さ。
それを。
味わいたければ。
蜘蛛の巣に捕らわれるしかない。
真の。
暖かさ。
それに。
包まれたければ。
闇を恐れずに飛び込むしかない。

真に。
魅せられたいなら。
惑わされたいなら。
息ができないほどに。
好きになるしかない。

濃厚な。
咽かえる様な。
血の匂いを。
蜜の味を。
愛するしかない。

幸福は。
至福とも言える。
幸せな瞬間は。
恐れを超えた。
向こう側にしかないのだから。

堕天使の。
魔女の。
囁きに。
歌声に。
身も心も委ねるしかない。

恐ろしいまでに。
美しく。
艶やかで。
魅惑的な。
血の匂いを纏う。

そんな。
天使になら。
魔女になら。
石にされても。
構いはしない・・・



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2016/09/29 Thu *好きなものは、信じるものは / The Rolling Stones

20160929europe73


好きなものは。
好き。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
四六時中。
考えているわけでも。
忘れたことがないわけでも。
そんなことはありゃしない。

ただ。
ふとした瞬間。
頭に浮かぶのは。
胸に過るのは。
それしかないと言うことだ。

戻るところ。
帰るところ。
迷いが生じた時に。
柄にもなく悩んだ時に。
それを思ってみる。

言葉はない。
答えもない。
ただ。
思うだけ。感じるだけ。
語りかけるだけ。

その時。
頭に浮かぶ。
胸に過る。
それが総てなのだ。
それでいいのだ。

『Europe '73』'86年リリース。
その筋では名盤の誉れも高いローリング・ストーンズの2枚組海賊盤。
有名な'73年のヨーロッパ・ツアーの放送音源から制作されたもので。
ブリュッセルとロンドンでのライヴの模様が収録されています。
(一部'72年の全米ツアーの音源が流用されているとの説もあったかな)
初めてラジオで放送されていらい。手を変え、品を変え。何度リリースされたのか。
一番有名なのは『Nasty Music』としてリリースされたものになるのか。
アルバムごと、業者ごとに多少の違いはあるのでしょうが・・・まぁ、同じものですね。
これはローヤル・サウンドなるレーベル?によるもので。
何故か「It's Only Rock 'N Roll」のプロモ撮影時と思われるカットをジャケットにして。
それとシンプルなアルバム・タイトルが印象的で。昔から名盤として有名なもので。
まぁ、今はオフィシャルでも聴けるのですけどね。古いファンとしては愛着があって。
ストーンズのライヴの最盛期が、いつなのかと言うのはそれこそ答えが無いのでしょうが。
ミック・テイラーを擁していた時代。そしてテイラーがストーンズに馴染んできた時代。
テイラーがストーンズの一部として完全に血肉となっていた時代、それは外せないなと。
そう考えると。やはり’73年の欧州ツアーと言うのが一つの頂点なのは間違いないかなと。
実際に、このアルバムにおけるストーンズのライヴには問答無用の迫力、魅力があって。
息をもつかせないライヴと言うのは、こう言うものなのだろうなと。
それ程に惹かれる、引き込まれる、胸倉を掴まれて放れられないライヴなのです。
特に「Midnight Rambler」はね。ここで聴ける鳥肌もののヴァージョンが最強であると。
そう断言したくなるのですよね。これを超えるロックなんてこの世に存在しないかなと。
これだけ完成していたものをテイラーの脱退により解体を余儀なくされて。
新たにロン・ウッドを迎え入れて。まったく別の方法論で再び最高のライヴを構築した。
そのストーンズも勿論、大好きなのですが。自分にとっての原点は'73年のストーンズになるのですよね。

信じるものは。
信じる。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
妄信的に。
絶対視しているわけでも。
総てを受け入れているわけでも。
そんなことはありゃしない。

ただ。
ふとした瞬間。
頭に流れるのは。
胸に鳴り響くのは。
それしかないと言うことだ。

振り返るところ。
立ち返るところ。
膝が震える時に。
掌に汗がにじむ時に。
それを思ってみる。

言葉ではない。
答えでもない。
ただ。
思うだけ。感じるだけ。
受け入れるだけ。

その時。
頭に流れる。
胸に鳴り響く。
それが総てなのだ。
それでいいのだ。

好きなものは。
好き。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
四六時中。
憑依されているわけでも。
依存しているわけでも。
そんなことはありゃしない。

別に。
妄信的に。
無批判に。
総てを受け入れるわけではない。
そんなことはありゃしない。

ただ。
何かが揺らぐ時。
何かが崩れそうな時。
何も愛せず。何も信じられず。
暗闇が待ち構えている時。

不安に。
迷いに。
膝が震え。
掌に汗がにじむ。
そんな時。

それでも。
膝を折らずに。
震える拳を握りしめる。
小さな矜持を守ろうとする。
そんな時。

頭に浮かび。
胸を過り。
頭に流れる。
胸に鳴り響く。
そんなものがあると言うことだ。

信じるものは。
信じる。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。



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2016/09/28 Wed *信じてくれないか / James Brown And The Famous Flames

20160928tryme


そうだよね。
いきなり。
こんな話を聞かされても。
すぐには。
信じられないよね。

そうだよね。
かなり。
突飛で漠然としていて。
まともには。
受け止められないよね。

まぁ。
自分でも。
突飛と言うか。
驚いてはいるのだけれど。
それでもね。

見てしまったものは。
見てしまったのだし。
感じてしまったものは。
感じてしまったのだし。
それは、それだけは事実。

それは。
俺にとっては。
素敵なことで。
幸福でもあって。
救われたから。

そのことは。
それだけは。
言葉にして。
伝えたかったのさ。
例え、いま信じてもらえなくてもね。

『Try Me』'59年リリース。
ジェームス・ブラウンの2枚目となるアルバム。
アルバム・タイトルにもまっている「Try Me」の大ヒットを受けて制作されたもので。
恐らくは急遽企画が決定したと思われ。内容的には寄せ集めの感が強くて。
収録されたナンバーの録音された年代も'56年~'59年までと幅広くなっています。
記念すべきファースト・アルバム『Please Please Please』の没テイクもあるのかな・・・
「Try Me」自体が『Please Please Please』にも収められていたナンバーで。
シングルでリリースしたら大ヒットして。この機を逃すなと慌てて作ったのだろうなと。
まぁ、当時の業界にはよくあった話ではあるのかな。収録曲のダブりなんて言うのも含めて。
ジェームス・ブラウン、JBもこの頃はまだまだ一アーティストでしか無かったわけだし。
そんな粗製乱造の感は拭えないものの。十分に聴き応えのあるアルバムとなっているのは。
ファンクの帝王になる以前の、ソウル・シンガー、特にバラディアーとしてのJBの。
その魅力に迫れる、その魅力を堪能できる選曲、編集になっているからで。
「Try Me」を始めとして。それらのナンバーでのJBのヴォーカルとコーラス。
それを聴いていると。やはりルーツにあるのがゴスペルなのだなと強く感じさせられます。
後年、そのファンキーさが強靭になるにつれ、隠れがちになってしまったJBのルーツ。
そうJBの根っ子の部分が存分に伺えるのが楽しいアルバムなのです。
ボビー・バードとの初デュエット「Can't Be The Same」でのロックンローラー振りもね。
それにしても。やはり「Try Me」かな。「Try Me」に尽きるかな。
ただひたすら。君が必要だ、だから俺にチャンスをくれないか、俺を試して、俺を信じてと。
その熱さ、そこに込められた真摯な思い。信じておくれとの率直なラヴ・ソングであり。
そして。己を信じるのだと自らに言い聞かせる、自己を鼓舞するナンバーでもあるのだなと。
この愚直なまでの熱い直向きな思い。それこそがJBの総てだったと言ってもいいのかも。

そうだわな。
いきなり。
こんな話を聞かせても。
すぐには。
信じてもらえないよな。

そうだわな。
あまりに。
突飛で漠然とし過ぎていて。
まともには。
受け止めてもらえないよな。

まぁ。
自分としては。
少しは、想像はしてはいたものの。
やっぱり。驚いてはいるし。
それでもね。

触れてしまったものは。
触れてしまったのだし。
感じてしまったものは。
感じてしまったのだし。
それは、それだけは事実。

それは。
俺にとっては。
かけがえのない。
希望でもあって。
救われたから。

そのことは。
それだけは。
言葉にして。
遺しておきたかったのさ。
そう、自分が信じられるようにね。

そう。
それは。
現ではなく。
夢のなか。
そうだとしても。

そう。
そうなのだ。
現ではなく。
夢にすぎない。
それがどうした。

見たのだ。
触れたのだ。
感じたのだ。
そして。
救われたのだ。

だから。
信じようと。
信じてみようと。
己を試して。
言葉にしてみた。

だから。
俺に。
チャンスをくれないか。
信じてみてくれないか。
信じてくれないか。

君が。
その存在が。
必要なのだ。
例え。
夢の中ででも。

愚直に。
ただひたすらに。
熱く。
単純な言葉で、しか。
伝えられないけど。

だから。
俺に。
チャンスをくれないか。
信じてみてくれないか。
信じてくれないか。

それだけでいい。



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