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2016/11/07 Mon *それでも / Phoebe Snow

20161107itlookslikesnow


寒さに。
身を縮めて。
もう。
冬なのだなと。
空を見上げる。

流石に。
未だ。
雪は。
振り出しそうにも。
無いけれど。

その空気。
その匂い。
その気配だけは。
もう。
感じられそうで。

目を閉じて。
白い結晶が。
暗い空から。
舞い降りてくる。
その様を想像してみる。

この身にも。
この心にも。
雪が降り積もり。
白い世界に。
閉じ込められる。

それでも。
温かく。
熱く。
いられる様にと。
過ごせる様にと。

『It Looks Like Snow』'76年リリース。
ニューヨーク出身の女性シンガー、フィービー・スノウ。
シェルターからデビューしたフィービーのCBS移籍後2枚目のアルバム。
ユダヤ系とアフリカ系の混血でありながら、その白い肌からスノウと呼ばれたと。
そんな生い立ちもあってか。正規の音楽教育には馴染まず。路上で学んだのだとか。
そんな経緯で育まれたスノウの歌声、そして音楽はとても個性的なもので。
ブルースやゴスペルを深く根底に感じさせながらも。その枠には収まらなくて。
ソウルフルでもあれば、ジャズの香りも感じさせ。更にはシンガーソングライターでもある。
その混合する様、交流する様はフィービーの生まれ育ったニューヨークを思わせるかな。
1stアルバムで注目を集めるも。トラブルから移籍を余儀なくされ。
私生活でも障害のある子どもの母親になるなど。波乱万丈な歩みを続けていてフィービー。
それ故か。その歌声は基本的に美しく静かなものながら。とても力強く温かいものなのです。
決して声高に叫んだり、訴えたりすることはなく。でも正面から語り掛けてくる。
その語り口・・・歌声が。聴く者の体を包み、胸に染み込んでくる。それがフィービー。
オリジナルも。そして「Don't Let Me Down」や「Shakey Ground」のカヴァーも。
同等にフィービーの歌となっていて。静かに、力強く迫ってくるのです。
寒い冬の日。降り続く雪、大地を白く覆う雪。そんな静謐な美しさを感じさせながら。
どんなに寒い日でも。絶えることなく温かさをもたらす小さいながらも熱く明るい炎。
その温かさ、その熱さ、その明るさ。そんなものも強く感じさせられるのです。
『雪模様』と言う邦題、ジャケットの穏やかな笑顔。それだけに捕らわれずに。
雪模様の下の大地、笑顔の裏の意思。そんなものを感じさせるフィービーの歌声の魅力。
それを聴いてほしい、それを感じてほしい。そう思わずにはいられないのです。

寒さに。
心も竦みそうで。
もう。
冬なのだなと。
街を見下ろす。

流石に。
未だ。
雪に。
覆われるわけも。
無いけれど。

その空気。
その匂い。
その気配だけは。
もう。
迫ってきている様で。

目を閉じて。
白い絨毯が。
街中を。
覆いつくしている。
その様を想像してみる。

この身も。
この心も。
雪に包まれて。
白い世界で。
息を潜めている。

それでも。
温かい。
熱い。
思いを抱いていられる様にと。
願いを抱いていられる様にと。

気候だけでなく。
何かと。
寒さを。
感じることの多い。
そんな日々。

空からだけでなく。
わが心の中にも。
雪が降る。
そんな思いに囚われる。
そんな日々。

それでも。
その寒さを。
象徴する。
雪の白さを。
愛しく思える。

それでも。
消えることのない。
温かく。
熱く。
明るい。

炎が。
灯っている。
明りが。
見える。
熱を感じている。

その。
炎を。
明りを。
熱を。
掌に抱きしめながら。

雪の気配に。
身を縮めながら。
心を竦めながら。
それでも。
温かい希望を抱いている。



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