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2016/11/13 Sun *鎌首もたげて / Otis Rush

20161113icantquityoubaby


妄想。
執念。
強迫観念。
わからない。
けれども。

離れられない。
離れたくない。
ただ。
それだけ。
それだけのこと。

それが。
叶うなら。
他には。
何も。
望みはしない。

思い入れ。
思い込み。
恐らくは。
そんなもの。
それがどうした。

思いが。
無ければ。
入れられなければ。
込められなければ。
何の意味もない。

熱く。
深く。
激しく。
それを恐れていては。
何も始まりはしない。

『I Can't Quit You Baby』'87年リリース。
泣く子も黙る、コブラ時代のオーティス・ラッシュ。
日本独自の編集アルバムも何種類かリリースされていますが。
ジャケットのセンス、そして極上のテイクを凝縮したのがこのアルバムかなと。
'56年~'58年の7回とも8回とも言われているセッションから。
シングルとして発売された8枚に収められていた16曲が収録されていて。
まさにコブラ時代のラッシュのベスト、キング・コブラな(?)アルバムなのです。
ヴィヴィッドもP-VINEに負けず劣らずのいい仕事をしているのですよね。
さて。ラッシュと言う人は。相当に繊細で。そして内省的。そして完璧主義者かなと。
なので、そのメガトン級のブルースの衝動が外だけでなく内にも向かってしまうのではと。
聴く者だけでなく。自らの臓腑をも抉っている様などす黒いものがあるのですよね。
常に真剣勝負。ガチンコ、セメントでブルースと格闘しているのがラッシュなのです。
故に。ライヴでは当たり外れが大きいと言うか。出たとこ勝負と言うか。
豪快なKO劇を見せたかと思えば、攻め手にも決め手にも欠ける凡戦を延々と見せると。
実際に何回も拷問に近いライヴも体験しましたが、凄い時はもう超絶に極上で。
それを一度体験してしまうと。もう魅せられるしかないのです。厄介なのですけどね。
そんなラッシュが。間違いなく一番輝いていたのが、コブラ時代なわけで。
ここまで深く、激しく、切れ味鋭く、太く、弾んで、黒光りしたブルースは他に無いなと。
「I Can't Quit You Baby」「All Your Love (I Miss Loving)」等々、空前絶後なのです。
多分に。強迫観念に近い思い込みの激しさが生み出したとも思われるラッシュのブルース。
コブラ倒産後は、レコーディングの機会にも恵まれず。低空飛行を余儀なくされて。
それだけに。その思い入れ、思い込みがストレートに反映されたコブラ時代のラッシュ。
そのブルースは、その思いの強さと共に永遠の生命力に溢れているのです。

妄想。
執念。
強迫観念。
だとしても。
構わない。

欲しい。
欲しくて堪らない。
ただ。
それのみ。
それのみでいい。

それが。
手にできるなら。
他には。
何も。
欲しはしない。

思い入れ。
思い込み。
多分に。
それにすぎない。
それがなんだと言うのだ。

思いが。
無ければ。
入れられなければ。
込められなければ。
何の価値もない。

熱く。
深く。
激しく。
それを騙していては。
始まりにもなりはしない。

妄想。
膨らんで。
大きくなって。
外に向かい。
内に向かい。

執念。
深まって。
凝り固まって。
外に向かい。
内に向かい。

強迫観念。
強まって。
憑りつかれて。
外に向かい。
内に向かい。

斬り。
斬られ。
絶ち。
絶たれ。
血だまりの中。

乾かない傷口。
止まらない流血。
構わずに。
一撃を放つ。
その機を窺っている。

離れたくない。
欲しい。
その思いを。
抱えたまま。
のたうち回る。

熱く。
深く。
激しく。
そして強く。
思い入れ。思い込み。

どす黒い。
思いが。
鎌首をもたげて。
離れたくない。
欲しくて堪らない。



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