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2016/11/17 Thu *忠実である、俗物である / The Troggs

20161117fromnowherethetroggs


忠実である。

己が矜持に。
己が規範に。
己が価値観に。
己が愛情に。
己が欲望に。

そんな。
カッコいいものではなくて。
ただ。
単純に。
我儘なだけである。

譲れない。
折れない。
曲げない。
好きにならずにいられない。
求めずにいられない。

好きと感じたら。
とことん好きで。
嫌いと感じたら。
とことん嫌いで。
それだけのこと。

己の。
感情に。
その。
赴くところに。
ひたすらに。

俗物なのである。

『From Nowhere The Troggs』'66年リリース。
元祖ブリティッシュ・ガレージ・バンド(?)のトロッグス。
トログッスと言えば、何をおいても「Wild Thing」なのですが。
そう。あのジミヘンもカバーして、映画『メジャー・リーグ』でも有名なあの曲。
欲求不満爆発な歌詞と、何とも下世話なサウンドが特徴的な大ヒット曲。
(当時の邦題は「恋のワイルド・シング」だったとか・・・)
そのイメージがあまりにも強烈で。ただのB級な一発屋と思われがちなのですが。
ところがどっこい。その後もそれなりにヒット曲を放っていたりするのです。
まぁ、それも欲求不満爆発で、下世話で。ねちっこくてと、言うのは同じなのですが。
その粗暴で刺々しいサウンドは確かに、ガレージ的なカッコ良さに溢れてはいるかな。
ブリティッシュ・ビート・バンドとしては後発だったトロッグス。それを逆手に取って。
先行していたバンド、それぞれのいいところ取りを狙った感じもあって。
フー、キンクス、ヤードバーズ、そしてストーンズを思わせるR&Bな感覚もあり。
そしてゾンビーズを思わせるキャッチーでポップな感覚をも有していてと。
ここれはプロダクションも含めて、売れたいとの欲望に忠実であった賜物なのかなと。
キャッチーでポップでも、どうにも下世話に聴こえる、聴かせるところは流石です。
「With A Girl Like You」とか「I Can't Control Myself」とか、欲求不満の塊で。
それを臆面もなく歌って、奏でて、世間に向かって鳴り響かせてしまうところ。
微妙に外しながらも、それなりに切れ味の鋭いところも憎たらしいところかな。
後のAC/DCにも通じる己が欲望にひたすら忠実な青臭い男子高校生な世界。
それが、どうにも魅力的に感じられてしまったりするから厄介なのですよね・・・

忠実である。

己が矜持、それが総て。
己が規範、それが総て。
己が価値観、それが総て。
己が愛情、それが総て。
己が欲望、それが総て。

なんとも。
不格好、極まりないくらいに。
ただ。
単純に。
傲慢なだけである。

譲るなど、思いもしない。
折れるなど、思いもしない。
曲げるなど、思いもしない。
断ち切るなど、露ほども思いもしない。
諦めるなど、露ほども思いもしない。

好きと感じたら。
どこまでも好きで。
嫌いと感じたら。
どこまでも嫌いで。
それだけのこと。

己の。
感情に。
その。
命じるままに。
ひたすらに。

俗物なのである。

ただ。
ひたすらに。
忠実に。
真っ直ぐに。
そのままに。

ただ。
感情の。
赴くままに。
命じるままに。
そのままに。

理性とか。
理屈とか。
そんなものは。
どこかへ。
置き去りにして。

躓くものは。
退けて。
縛るものは。
解いて。
取り除いて。

己が矜持だけ。
己が規範だけ。
己が価値観だけ。
己が愛情だけ。
己が欲望だけ。

純粋でも。
素直でも。
なんでもない。
カッコ良くもない。
不格好極まりなく。

単純に。
我儘で。
傲慢で。
好きなら。
とことん。どこまでも。

忠実である。
俗物である。



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