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2016/11/18 Fri *開けゴマ / The Trinity

20161118open


開けゴマ。

平日から。
週末へ。
日常から。
非日常へ。
向こう側へと。

ケから。
ハレへ。
染みついた。
穢れを落とし。
聖なる時間へ。

さぁ。
もう。
いいだろう。
さっさと。
突き抜けよう。

その。
境目の。
扉を。
開けよう。
呪文を唱えて。

イフターヤシムシム。
オープン・セサミ。
祈れよ。
唱えよ。
さらば、開かれん。

開けゴマ。

『Open』'67年リリース。
ブライアン・オーガー率いるトリニティの1stアルバム。
ジャケットが示す様に、ジュリー・ドリスコールをヴォーカリストに迎えています。
(尤も。このアルバム、どちら側が表ジャケなのか定まってないと言う説も・・・)
そのジャージーなオルガンでモッズ・シーンでも異彩を放っていたブライアン。
そしてスウィンギング・ロンドンを代表する女性ヴォーカリストだったジュリー。
そんな2人が組んだアルバム。それだけでもう、内容は保証された様なもの。
オーガーの奏でるグルーヴィーなサウンドは当時の最先端をいっていたもので。
そのスリリングにクールに弾む様は、今でも十分に新鮮さを保っています。
また一説ではヤードバーズの追っかけだったとも言われるジュリーのヴォーカル。
可愛らしいルックスからは想像できないソウルフルでパワフルな魅力に溢れています。
元々、スティーム・パケットでロッド・スチュワートやロング・ジョン・ボルドリー。
英国を代表する二人のブルー・アイド・ソウル・シンガーと競っていただけのことはあると。
決してゲスト、添え物にならずに。堂々とオーガーと真正面から対峙しています。
A面がオーガー・サイドとも言えるインスト・ナンバーが中心となっていて。
B面でジュリーが登場するのですが。どちらとも甲乙つけ難いかな。カッコいいのですよね。
ただ。ジュリーが加わる、歌うことで独特の世界、個性を持つに至ったことは確かかな。
クールなサウンドに、ソウルフルな女性ヴォーカル。その絶妙な組合せ。
それがモッズ・シーン、スウィンギング・ロンドンの新たな扉を開けたと思うのです。
ファンキーでカラフルでもありながら、どうにもブリティッシュな香りも漂わせいて。
その音像が、その肌触り、匂いが。あの時代の非日常な空気を感じさせてくれるのです。
A面がウェス・モンゴメリーの「In And Out」、B面がローウェル・フルソンの「Tramp」と。
そんなナンバーで始まるのも、モッズ達には堪らなかったのであろうなと思われます。

開けゴマ。

平日が終わる。
週末が来る。
日常も終わらせる。
非日常へ。
向こう側へと。

ケを忘れて。
ハレを思い出して。
こびりついた。
穢れを剥がし。
聖なる時間へ。

さぁ。
もう。
いい頃合いだ。
とっとと。
駆け抜けよう。

その。
境界の。
扉を。
開けよう。
呪文を唱えて。

イフターヤシムシム。
オープン・セサミ。
叩けよ。
唱えよ。
さらば、開かれん。

開けゴマ。

もう。
十分だ。
さぁ。
燃え尽きる。
その前に。

境目を。
境界を。
越えるのだ。
突き抜けるのだ。
駆け抜けるのだ。

日常に。
埋没して。
没頭して。
消耗して。
ここまで来たのだ。

一息ついたら。
総てを。
脱ぎ捨て。
総てを。
忘れて。

ケの。
時の。
穢れは。
落として。
剥がして。

ハレの。
時の。
中へと。
身も心も。
投じるのだ。

呪文を唱えて。
扉を。
開けよう。
唱えよ。
さらば、開かれん。

開けゴマ。



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