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2016/11/30 Wed *戦場には / Jimi Hendrix

20161130warheroes


戦士は。
語りぬ。
否。
語らぬ。
そうなのだ。

本当の。
本物の。
戦士は。
軽々しく。
語りはしないのだ。

戦い。
その意味を。
その真実を。
知っているから。
口が重くなるのだ。

戦う。
それが。
必要な時も。
不可避な時も。
あるのだろう。

だが。
それは。
美しくもなく。
勇ましくもなく。
持て囃されるものでもない。

軽々しく。
戦いを。
口にする。
そんな輩は。
戦士などではありはしない。

『War Heroes』'72年リリース。
『戦場の勇士たち』なる邦題が冠されていたジミ・ヘンドリックスの編集アルバム。
ジミの生前にリリースされたアルバムはライヴ・アルバム、編集アルバムを含めても。
実のところは5枚しかなかったのですが。その死後、雨後タケノコの様にリリースされて。
今までに、いったいどれだけのアルバムがこの世に出回ったのか見当もつきませんが。
そのきっかけとなったのが、マイケル・ジェフリーが企画した編集アルバムの数々で。
これはその3枚目にあたるアルバムで。ここまではエディ・クレイマーが絡んでいます。
エレクトリック・レディランドのエンジニアだっただけあって丁寧な仕事をしていて。
乱造とは言えるけれども、粗製の誹りは免れられる仕上がり、編集にはなっているかなと。
本当に粗製乱造となるのはこの後にアラン・ダグラスが編集をしたアルバム群で。
オーバー・ダビングとか傍若無人で。聴くに耐えないものばかりなのですよね・・・
さて、このアルバム。軽いジャム・セッション程度のナンバーも含まれていますが。
現行の『First Rays of the New Rising Sun』に収録されているナンバーもあって。
所謂、幻の4枚目のスタジオ・アルバムを念頭に録音されていたのかと思うと。
そのファンキーにドライヴする感覚にジミの見ていた未来を想像してドキドキします。
まぁ、ジミの場合はジミヘンってジャンルなのだとは思うのですけどね。
それも当然変化していった筈で。よりファンクに、そしてソウルやジャズに近くへと。
更にその先も見据えていた、あるいは既に頭の中で鳴り響いていたと思われて。
改めて絶たれた可能性が惜しまれてならなくなるのですよね。言っても詮無いのですけど。
「3 Little Bears」と言う凄くご機嫌なナンバーが収められているのですが。
これは現行のアルバムには未収録なのかな。この1曲だけでも聴く価値はあるかもです。
ただ、やっぱり。死人に口なし、そんな商法には疑問を抱かないわけにはいきませんが。

戦士は。
語りぬ。
否。
語らぬ。
そういうことだ。

本当の。
本物の。
戦士は。
声高に。
語りはしないのだ。

戦い。
その重みを。
その現実を。
知っているから。
絞りだす様な声になるのだ。

戦う。
それが。
解決になる時も。
守護になる時も。
あるのだろう。

だが。
それは。
麗しくもなく。
厳かでもなく。
はしゃぎ立てるものでもない。

仰々しく。
戦いを。
口にする。
そんな輩は。
戦士などではありはしない。

騙されるな。
踊らされるな。
そいつは。
本当に。
戦士の言葉なのか。

見抜くのだ。
見破るのだ。
そいつが。
本物の。
戦士の言葉なのか。

汚くて。
醜くて。
そいつが。
本当の。
戦いと言うものだ。

悲しくて。
惨めで。
そいつが。
本物の。
戦いと言うものだ。

その。
残酷で。
悲惨な。
真実から。
目を逸らさなかった。

そんな。
戦士は。
軽々しく。
仰々しく。
戦いを語りはしない。

本当の。
本物の。
戦士は。
慎重に。思慮深く語るのだ。

戦場には勇士など存在しないのだから。



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