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2016/12/03 Sat *刹那に、切なくて / Little Walter

20161203littlewalter


刹那に。
切なくて。
瞬きする間に。
ため息一つ。
憂鬱に憑りつかれる。

何が。
どうでも。
無いけれど。
何故か。
どうにも。

総てが。
ありと。
あらゆる。
ものが。
ことが。

どうでも。
いいのだと。
どうにも。
ならぬと。
思われて。

真っ逆さまに。
落ちて。
沈んで。
沈黙の世界に。
身を潜める。

刹那に。
切なくて。
あっという間に。
憂鬱の世界に。
独りで。

『Little Walter』'68年リリース。
リトル・ウォルターの英国独自のアルバム。
パイの廉価盤レーベル、マーブル・アーチからの発売で。
実はあの名盤『Best Of Little Walter』から2曲を削って10曲にしただけのアルバム。
恐らくはそれこそお土産物屋さんとかでも売られていたと思われて。
キンクスなどにも同様のアルバムがあるのですが。それにしても乱暴だなと。
ジャケットも英国らしいと言えばらしいのですが。お世辞にもセンスが良いとは・・・
それでも、そのチープな味わいが微妙に魅力的だったりはするのですけどね。
こんなアルバムがリリースされていた。ウォルターの人気は英国でも高かったのだなと。
(ご存知の様にストーンズも相当ウォルターが好きだったみたいですしね)
その剃刀の如き切れ味鋭いアンプリファイド・ハープで奏でられるブルース。
その刹那的な享楽を呼び覚ます様な響きが何とも刺激的で魅力的で。
「Juke」や「My Babe」で踊り狂ったのはアフリカ系米国人達だけではなくて。
英国の若者達も同様だったのだろうなと。それ程にウォルターのブルース。
その響きは国境や人種を超えて伝播する、伝染する強力なものだったのだと思わされます。
そして「Blues With A Feeling」に漂う諦念のあまりのカッコ良さときたら。
いい女に、あの娘に会えたなら。この憂鬱な気分ともおさらばだぜと嘯きながら。
決してガツガツしないと言うか。出会うことなどないと達観している様に思われる。
そのクールさの裏にある切なさ。それもまたウォルターのブルースなのですよね。
マディ・ウォーターズをも凌駕する人気を誇りながらも。まるで生き急ぐ様に。
酒と薬(とお姉ちゃん)に溺れて身を持ち崩して。その短気な性格も災いして。
喧嘩の傷がもとで早世してしまったウォルター。その刹那に切ないブルースが愛しくて堪らないのです。

刹那に。
切なくて。
瞬きする間に。
咳をしても一人。
憂鬱に支配されている。

何が。
どうしても。
いないけれど。
何故か。
どうしても。

総てが。
ありと。
あらゆる。
あれも。
これもが。

どうなろうと。
いいのだと。
どうにも。
ならないだろうと。
思われて。

真っ逆さまに。
落ちて。
のめって。
虚無の地平に。
身を沈める。

刹那に。
切なくて。
あっという間に。
憂鬱の地平に。
独りで。

刹那に。
時を惜しんで。
後先考えずに。
走り続ける。
止まることをしらない。

常に。
今を。
その瞬間を。
生きること。
それしかできない。

過去は。
振り返らない。
未来は。
見ない。
現在だけ。

享楽的と。
誹られようが。
その。
快感にのみ。
生きられる。

深くはないが。
浅くもない。
諦念に。
駆られている。
追い立てられる。

切なくて。
儚くて。
それを。
悲観することなど。
思いもしない。

瞬きする間に。
あっという間に。
憂鬱に。
憑りつかれる。
支配される。

刹那に。
切なくて。
堕ちて。
この世界に。
独り。



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