2016/12/17 Sat *誰かとおいらのバラード / 世良公則 & ツイスト
誰かのバラード。
人の数だけ。
物語がある。
月日を数えるだけ。
物語は増えていく。
物語は続いていく。
喜びも。
怒りも。
哀しみも。
楽しみも。
人それぞれに。
笑いも。
あれば。
涙も。
あれば。
言葉にならないものもある。
どれだけの。
物語を。
生きてきた。
生きていく。
人それぞれに。
いま。
ここにいる。
あなたの。
ここまでの。
物語を聞いてみたくなる。
誰かのバラード。
『世良公則&ツイスト』'78年リリース。
世良公則&ツイストの記念すべき1stアルバム。
当時の世良公則、そしてツイストの人気は絶大で。
このアルバムもその人気を背景にオリコンで首位を獲得しています。
何でも日本のロック・バンドの1stアルバムが首位になったのは初めてだったとか。
「あんたのバラード」「宿無し」と2曲のシングル・ヒット曲も収められていて。
そのこともこのアルバムの売り上げを押し上げたものと思われます。
ツイストの魅力、それは何と言っても世良公則の男の色気に溢れた歌声にあって。
針を落として聴いているだけで。あの独特のアクションと雄姿が目に浮かびます。
既にTVの歌番組とかには興味を失っていましたが。世良さんだけは観ていましたからね。
(あっ、後はジュリーとアン・ルイスも観ていたなぁ・・・)
ツイスト、そしてCharと原田真二がロック御三家とか呼ばれていて。
ロックをお茶の間に持ち込んで、歌謡曲との垣根を取っ払いメジャーに押し上げたと。
特にその中でもツイスト、世良さんは積極的にメディアに露出して道を開いていたと。
その頃は、そんなことは意識もせずに。単純にカッコいいなと聴いていましたが。
世良さんの意識的な活動が、日本のロックをメジャーなものにして。
平たく言えば商売になると証明して。多くの後進を結果的に育てることになったこと。
そして活動の裾野を広げてロック・ミュージシャンの息を長くしたこと。
その功績、その事実はもっと知られてもいいし、評価されてもいいかなと思います。
学生時代の前身バンドでは元々はベーシストで。望んだわけでもなくヴォーカルに転向。
卒業記念にと出場したコンテストで「あんたのバラード」が大賞を受賞して。
プロになることを好まなかったメンバーもいたので断腸の思いでメンバー・チェンジして。
(従って「あんたのバラード」だけは学生時代のメンバーでの演奏となっています)
そんな世良さんの物語、バラードに思いを馳せると、その歌声が一層沁みるのです。
おいらのバラード。
おいらにはおいらの。
物語がある。
月日を数えるだけ。
物語は増えていく。
物語は続いていく。
喜びも。
怒りも。
哀しみも。
楽しみも。
おいらなりにある。
笑いも。
あれば。
涙も。
あれば。
言葉にできないものもある。
どれだけの。
物語を。
生きてきた。
生きていく。
おいらもそれなりに。
いま。
ここにいる。
おいらの。
ここまでの。
物語を語ってみたくなる。
おいらのバラード。
誰かの物語。
おいらの物語。
出会って。
交差して。
共にあって。離れて。
それぞれの物語。
そいつを。
それぞれの場所で。
それぞれの時間で。
綴り続けて。
誰かの物語。
おいらの物語。
再会して。
再び交差して。
再び共にあって。
誰かとおいらの物語。
着かず離れず。
それでも。
その昔からは。
近づいている様にも思われて。
誰かとおいらの。
物語がある。
月日を数えるだけ。
物語は増えていく。
物語は続いていく。
これから。
何が語られる。
何が綴られる。
何が・・・
いつまで続けられる。
誰かのバラード。
おいらのバラード。
誰かのブルース。
おいらのブルース。
いつまで歌い続けられる。
誰かとおいらのバラード。
そいつが。
微かに。
でも。
確かに。
この夜に聴こえている。
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