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2017/01/28 Sat *芸能なのだ / Chris Farlowe

20170128theartofchrisfarlowe


大切なのは。
そっちじゃなくて。
こっちなのだよ。
その差は。
存外に大きいのさ。

大切なのは。
そこで終わりじゃなくて。
その先までいけるかなのだよ。
その違いは。
存外に致命的なのさ。

つまらないのは。
面白くならないのは。
その差に。
その違いに。
気が付かないから。

それどころか。
勘違いして。
持ち上げられて。
祭り上げられて。
その気になって。

見失って。
見誤って。
そのままで。
どんどん。
ずれていってしまう。

偉くなるのは。
そう勘違いするのは。
気持ちがいいだろう。
でも。
面白くもなんともないだろう。

『The Art Of Chris Farlowe』'66年リリース。
クリス・ファーロウの通算3枚目となるアルバム。
あのオーティス・レディングにソウル・ブラザーと言わしめたらしいクリス。
オーティスの渡英時にはエリック・バードンと共にTV番組で迎え撃っていました。
そのブルー・アイド・ソウルの一言で片づけるにはあまりにも黒すぎるクリス。
その歌声に痺れたのが、アンドリュー・ルーグ・オールダム、そしてミック・ジャガーで。
このアルバムはアンドリューのイミデエイトでの2枚目で、ミックがプロデュース。
そこは抜け目のないアンドリュー、ミックとキースによるナンバーを4曲歌わせていて。
「Ride On Time」はシングルとしてもかなりのヒットを記録しています。
ミック・・・と言うよりはおそらくはアンドリューの意向でホーンにストリングスに。
更にはコーラスまでと、過剰なくらいに豪華なサウンドが鳴り響いていて。
アルバム・タイトルと考え合わせると、素人考えの芸術志向が見え隠れするのですが。
そいつをものともしないのが、あまりにも圧倒的なクリスのヴォーカルで。
その生々しさ、その存在感が。芸術とやらの枠を超えて、芸能として鳴り響いている。
豪華なサウンド、そして重厚なリズム隊。それらに気おされることなく。
また気負いすぎることもなく。自然体で圧倒してしまう、それがクリスの魅力なのです。
昨年の来日公演でも感じましたが。兎に角、歌うことが大好きで。絶対の自信があって。
そして。何よりも、その歌で聴く者を楽しませる、震わせる、躍らせる。
そのことに全身全霊をかけている。その芸能の魂、根性がこちらをも熱くさせるのです。
「Paint It Black」等のストーンズ・ナンバーのカヴァーもいいのですが。
白眉はオーティスの「I've Been Loving You Too Long」のカヴァーで。
オーティスへの憧憬を滲ませながら、見事にクリスの歌として聴かせてくれています。
そこにある様々な感情の動きや、競争心や遊び心。そう、芸能こそが芸術だと感じさせてくれるかな。

大切なのは。
そこじゃなくて。
ここなのだよ。
そいつに気づけるか、どうかが。
存外に大きいのさ。

大切なのは。
一度は終わったと思っても。
また、歩き出せるか、見つけられるかで。
そこで止まったままだと。
存外に致命的なのさ。

弾まないのは。
踊れないのは。
気付けないから。
止まったままだから。
安住を求めてしまったから。

それどころか。
間違って。
担がれて。
持て囃されて。
その気になって。

見失った。
見誤った。
その姿で。
その椅子で。
ふんぞり返ってしまう。

特別なのだと。
そう勘違いするのは。
気持ちがいいだろう。
でも。
何も弾みもしないだろう。

大切なのは。
形式でも。
規範でも。
そんなものでは。
ありはしない。

大切なのは。
見本でも。
お手本でも。
そんなものでも。
ありはしない。

整ってなくても。
綺麗でなくても。
雑多でも。
弾んでいるか。
踊れるか。

偉くなくても。
特別でなくても。
そのままで。
楽しめるか。
面白いか。

生々しく。
生き生きとして。
その息吹が。
その鼓動が。
聴こえてくるか。

響いて。
震えて。
波が起こせるか。
ロックだけでなく。
ロールしているか。

ソウルが。
あるか。
ブルースが。
あるか。
思いがあるか。

共に。
笑い、泣き。
共に。
ありたい。
楽しみたいとの思いがあるかだけなのだ。

芸術じゃない、芸能なのだ。



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