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2017/02/11 Sat *待てない、ならば / ザ・モップス

20170211psychedelicsoundsinjapan


待てない。
待っていられない。
そうさ。
待ってなど。
いられるか。

思い立ったら。
それが吉日。
それが好機。
腰を上げずに。
機を逃してなるものか。

そう。
思うのなら。
そう。
感じるのなら。
それが答え。

だから。
取るもののも。
取らないくらいの。
そんな勢いで。
そんな熱さで。

兎に角。
急げ。
衰える前に。
冷める前に。
急いで羽ばたけ。

意図や。
思惑や。
そんなものが。
異なっていたとしても。
故に生まれるものもあるのだから。

『サイケデリック・イン・ジャパン』'68年リリース。
数あるGSの中でも本格派として知られたモップスの1stアルバム。
元々は星勝、スズキ幹治、村上薫、三幸太郎の4人組で結成されて。
そこに幹治の兄である、鈴木ヒロミツが加入してモップスとして本格的に活動開始。
エリック・バードンが大好きだったと言うヒロミツの迫力のある歌声。
星の激しく歪ませたファズが特徴的なギター。そのぶつかり合う様が実に魅力的です。
他のGSの例にもれず。職業作家によるナンバーを歌わされたモップスですが。
その「朝まで待てない」も「ベラよ急げ」も、GSの枠を超えたものとなっていて。
後に海外でガレージ・ロックとして評価されたのも納得の尖がり方だったりします。
職業作家の手によるナンバー、1曲のみのオリジナル・ナンバー。
それ以外は総てカバーとなっているのですが。その選曲が興味深いもので。
アニマルズ、ドアーズ、ジェファーソン・エアプレイン、ボックス・トップス。
アニマルズも2曲の内1曲はバードンが活動拠点をサンフランシスコに移した後のもので。
アルバム・タイトル、そしてジャケットからしてもサイケデリックを標榜していたと。
尤も。これは所属していたホリ・プロの社長が米国旅行で影響されて持ち帰った企画で。
モップスのメンバーのR&B志向、ブルース・ロック志向とは相容れないものもあったとか。
しかし。その葛藤、その鬩ぎ合いが。ある種の緊張感を生んで迫力を増加させているかと。
恐らくは既に海外ではサイケデリックは既に過去のものとなりつつあった筈で。
ヒロミツや星はもう既にR&B、ブルースをベースにより本格的なロックへと。
意識していたか、無意識だったかは分かりませんが。そのある種の焦燥感みたいなもの。
急かされる、突き動かされる衝動みたいなものが、このアルバムを傑作足らしめている。
そして。その勢いのまま。待てない、急げと。モップスはGSからニュー・ロックへと駆け抜けていくのです。

待てない。
待っていられない。
とてもじゃない。
待ってなど。
いられるものじゃない。

思い立ったら。
直ぐに行動。
それが当然。
バットも振らずに。
見逃し三振などしてなるものか。

そう。
思ったのなら。
そう。
感じたなのなら。
それが答え。

だから。
おっとり刀で。
駆けつけるくらいの。
そんな勢いで。
そんな熱さで。

何が何でも。
急げ。
衰える前に。
冷める前に。
急いで駆けだせ。

企画や。
意思や。
そんなものが。
ずれていたとしても。
故に生まれるものもあるのだから。

だって。
そう。
思ったのだろう。
そう。
感じたのだろう。

だから。
もう。
いてもたっても。
いられなくて。
待てないのだろう。

だったら。
もう。
あれも、これも。
ほったらかしても。
急ぐしかないだろう。

明日では。
朝では。
遅すぎる。
そんなには。
待っていられない。

この。
思いが。
この。
感じが。
あるうちに。

勢いのままに。
熱さのままに。
機を逃して。
衰える前に。
冷める前に。

待てない。
ならば。
急げ。
そうすれば。
その先が見えてくるだろう。



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