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2017/02/15 Wed *空の向こう、海の向こう / ウオッカ・コリンズ

20170215tokyonewyork


空の向こう。
海の向こう。
何があるのか。
何かがあるのか。
そんな思い。

不意に。
ふと。
胸を過り。
胸に浮かび。
その思いの中。

陽光の中。
揺らぐ街を。
歩きながら。
何ものかの。
気配を感じて。

その姿。
その後ろ姿。
そいつを。
探し求めて。
後を追ってみる。

角を曲げると。
路上に姿はなく。
見上げる視線の先。
空へと舞い上がりながら。
手招きをしている。

東京から。
何処へ。
空の向こう。
海の向こう。
何かを追って。

『Tokyo New York』'73年リリース。
アラン・メリルと大口ヒロシの双頭バンド、ウォッカ・コリンズ。
その初めての、そして唯一となったアルバム。
(’90年代後半に再結成されて、その時期にアルバムもリリースされましたが)
大口がドラムス、横内タケがベース、それ以外はマルチ・プレイヤーのアランが担当。
ナベプロと契約して、GS唯一?の外国人スターとして活躍していたアランですが。
それに飽き足らずに。新たな道を模索している頃に大口と意気投合。
ムッシュ・かまやつのバックなどで活動していて。当時は竹中正義もメンバーだったとか。
そして独立する話になった時に竹中はサディスティック・ミカ・バンドに加わったのだとか。
その縁か。このアルバムではムッシュと加藤和彦が1曲ずつコーラスで参加しています。
トリオではあるものの。アランとしては大口とのデュオとの意識が強かった模様で。
ビジュアル的にも外国人のアランと日本人の大口が並び立つのが面白いと感じていたとか。
そこには、多分に。ティラノザウルス・レックスを意識していたのかなとも。
バンド名はキース・リチャーズ・フリークの大口がキースの好きなカクテルから命名したと。
後に「I Love Rock ‘N’ Roll」の作者として名を馳せるアランによるキャッチーなメロディ。
ティラノザウルス・レックスや、サンダークラップ・ニューマンを思わせる浮遊感。
そしてストーンズやフェイセスの影響を窺わせる、いい塩梅に間のあるサウンド。
それらが融合して。実に魅力的なアルバムとなっています。
これは、もはやGSとかニュー・ロックではなくて。完全に欧米のロック、洋楽なのですね。
実は、ナベプロと金銭問題で揉めたアランはウォッカ・コリンズを離れて渡英して。
このアルバムがリリースされた時には既に日本にはいなくて。一部はデモ・トラックだとか。
確かによく聴くと。ラフに過ぎるかもと感じる部分もあるのですけど。それも魅力的かと。
そして。金銭問題はきっかけにすぎず。アランはいずれ世界へと羽ばたく運命にあったと感じるのです。

空の向こう。
海の向こう。
何が待っているのか。
何かが待っているのか。
そんな思い。

不意に。
ふと。
胸を掴まれ。
胸に宿り。
その思いの中。

風の中。
翳む街を。
歩きながら。
何ものかの。
気配を感じて。

その姿。
その追ってくる姿。
そいつを。
確かめたくて。
立ち止まってみる。

振り返ると。
背後に姿はなく。
見上げる視線の先。
空へと浮かび上がりながら。
指し示している。

東京から。
何処へ。
空の向こう。
海の向こう。
何かを求めて。

何も。
なくても。
何も。
待ってなくても。
それでもいい。

此処から。
何処かへ。
飛び上がってみる。
浮かび上がってみる。
そんな思い。

不意に。
ふと。
胸を過り。
胸を掴まれ。
そのままに。

不意に。
ふと。
胸に浮かび。
胸に宿り。
その思いの中。

未だに。
追っているもの。
求めているもの。
空の向こう。
海の向こう。

そこに。
あるのではないかと。
陽光の中。
風の中。
街の中。

目には見えない。
何ものかを。
その幻影を。
見せられて。
創り上げて。

東京から。
何処へ。
空の向こう。
海の向こう。
そんなものに囚われている。



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