« 2017年1月 | トップページ | 2017年3月 »

2017年2月

2017/02/25 Sat *背負うもの / Eddie Money

20170225lifeforthetaking


まぁ。
あれだな。
その。
なんだかんだと。
言ったところで。

結局は。
とどのつまりは。
他の誰でもない。
自分の問題。
そう言うことだ。

恐らくは。
賢くはない。
むしろ。
愚か者。
そんなところで。

そいつも。
含めて。
総ては。
自分自身が。
背負うもの。

頭にこようが。
腹が立とうが。
その総ては。
自分自身だけが。
引き受けられるもの。

だって。
そう。
他の誰でもない。
自分自身の人生。
それだけは確かなのだから。

『Life For The Taking』'78年リリース。
ニュー・ヨーク出身のロック・シンガー、エディ・マネー。
かのビル・グラハムに見出されたエディの2ndアルバム。
何でもデビュー前はニュー・ヨーク市警の警察官だったとかで。
おいおい、テリー・サヴァラス、コジャックの部下かよと(笑)。
実は父親も兄も警察官の警察一家に育ったマネーだったのですね。
尤も、並行してバンド活動も行っていたらしく。そこを見出されたと。
デビューした時には既に29歳だったのかな。遅咲きのデビューではありました。
チープ・トリックのロビン・ザンダーにも通じる甘いルックスのエディ。
そのロビン同様に、顔に似合わぬ(?)味わいのある歌声の持ち主で。
ロッド・スチュワートを少し甘くした様なハスキー・ヴォイスで。
それを生かしてなかなかにソウルフルな歌唱を聴かせてくれます。
当時、既にディスコに席巻されていた全米チャートでもそれなりの成績を残していて。
あくまでも。ソウルフル、そしてストレートなロックンロールで勝負したエディ。
それが評価された、その需要があったと言う証ではないかと思います。
疾走感、駆け抜ける感覚は1stアルバムが勝っている感じはあるのですが。
「Life For The Taking」「Maybe I'm A Fool」「Call On Me」などなど。
聴かせどころの多いナンバーが揃っていてスケールが大きくなっているかなと。
しかし。それにしても。警察官からロック・シンガーへの転向と言うのは珍しいかな。
しかも確か、薬物問題で逮捕されたりもしているのですよね。波乱万丈と言うか。
日本ではすっかり過去の人のエディですが、今も現役で活動しているらしく。
その背負った人生、その道程に対する感想を聞いてみたくもあるかな。

まぁ。
あれだな。
その。
なんだかんだと。
騒いだところで。

最後は。
行きつくところは。
他の誰でもない。
自分の問題。
そう言うことだ。

間違いなく。
賢くはない。
たいがいな。
愚か者。
そんなところで。

そいつも。
含んで。
総ては。
自分自身で。
背負うもの。

胸が痛もうが。
涙に暮れようが。
その総ては。
自分自身だから。
引き受けられるもの。

だって。
そう。
他の誰でもない。
自分自身の人生。
それだけは間違いないのだから。

たぶん。
本当は。
もう少し。
ゆっくりと。
慎重に。

賢く。
立ち回る。
そんな生き方を。
学ぶべき。
するべき。

でも。
そんな生き方は。
見えてこない。
考えられない。
想像もできない。

だから。
どうしても。
未だ未だと。
駆け足で。
思いのままに。

愚かで。
じたばたとした。
そんな生き方を。
選んでしまう。
生きてしまう。

それでもいい。
要は。
その結果を。
背負えばいい。
引き受ければいい。

だって。
そう。
他の誰でもない。
自分自身の人生。
それだけのことなのだから。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/24 Fri *金曜日の夜 / Kiss

20170224aliveusorg


そうだぜ。
やっと。
なんとか。
辿り着いた。
金曜日の夜だぜ。

色々と。
闘って。
切り抜けて。
逃げ出して。
ここまで来たのだ。

だから。
そうさ。
もう。
無罪放免って。
そんなところで。

思いっきり。
楽しむのさ。
ご機嫌な。
夜を過ごすのさ。
他に何がある。

そうと決まれば。
目指すところは。
ただ、一つ。
他には考えられない。
そうだろう。

金曜日の夜は。
飛びっきりの。
ロックンロールを。
ロックンロール・ショーに。
出かけるのさ。

『Alive !』'75年リリース。
キッスにとって初めてのライヴ・アルバムとなった2枚組ライヴ・アルバム。
当時の邦題は『地獄の狂獣』だったかな。いやはや、なんともですが。
デビュー以来、そのライヴでは評判を集めるもののレコード・セールスは伸び悩み。
キッスどころか、所属していたカサブランカ・レコードも存続の危機に。
そんな時に「Rock And Roll All Nite」が何故かデトロイトでローカル・ヒットして。
それを聞きつけて。急遽ツアー日程を変更してデトロイトでライヴを結構。
その模様を収録して、このアルバムをリリースしたところ全米で大ヒットして。
ここからキッスの快進撃が始まったと。そんなキッスにとっての出世作なのですね。
実際にはデトロイト以外の公演の模様も収録されてはいるようですが。
デトロイトがキッスにとっての特別な街になったのはこの時からだったのです。
(その感謝の意味を込めて作られたのが「Detroit Rock City」です)
さて。上り調子で、勢いもありいきも良かった、全盛期へと向かうキッスのライヴです。
そいつがアルバム2枚、4面に渡って聴けるのですから。何の文句もないと言うか。
これほど、楽しくて、ご機嫌で、痛快なライヴ・アルバムもそうはないかなと。
今では他にも様々なライヴ・アルバムがありますが。キッスのライヴ・アルバムと言えば。
やはり、このアルバムに限る、尽きるよなとの思いは変わらないのですよね。
「Deuce」「Strutter」「C'mon And Love Me」「Cold Gin」などなど。
そのあまりにシンプルでキャッチーなロックンロール・ナンバーの雨あられ。
ヘヴィ・メタルなビートルズを標榜していたキッスの真骨頂が遺憾なく発揮されています。
特にラストの2曲、「Rock And Roll All Nite」と「Let Me Go, Rock 'N Roll」は最高で。
ガキの頃、テニス・ラケットや箒を手にどれだけコピー(?)したことか(笑)。
やっぱり。ロックンロールは最高だよなと思わせてくれるアルバムなのです。

そうだぜ。
やっと。
どうにか。
漕ぎつけた
金曜日の夜だぜ。

色々と。
鬩ぎ合って。
凌いで。
逃げ切って。
ここまで来たのだ。

だから。
そうさ。
もう。
治外法権って。
そんなところで。

思いっきり。
楽しむのさ。
ご機嫌な。
夜を過ごすのさ。
他には何も望まない。

そうと決めれば。
目指すところは。
ただ、一つ。
選択の余地はない。
そうだろう。

金曜日の夜は。
最高の。
ロックンロールを。
ロックンロール・ショーに。
繰り出すのさ。

金曜日の夜。
そいつは。
どうにも。
こうにも。
血が滾る。

金曜日の夜。
そいつは。
どうしても。
どうしようもなく。
肉が躍る。

抑えても。
抑えきれない。
否。
抑える気など。
端からない。

昂るままに。
跳ねるままに。
そう。
駆けだすだけ。
踊るだけ。

何の為に。
闘ったと。
鬩ぎ合ったと。
思っているのだ。
他にはない。

何の為に。
切り抜けたと。
凌いだと。
思っているのだ。
他にはない。

そうして。
逃げ出してきたのだ。
逃げ切ったのだ。
この。
金曜日の夜に。

金曜日の夜は。
最高の。
ロックンロールを。
ロックンロール・ショーを。
それだけでいいのさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/23 Thu *原石 / Aerosmith

20170223rocksusorg


その輝き。
そいつは。
粗削りで。
故に。
眩しくて。

未だ。
削れば。
磨けば。
より一層。
輝くだろうと。

そんな。
期待を。
何故かしら。
抱かせる。
そんなものがある。

果して。
それほどのものなのか。
どれほどのものなのか。
何とも言えなくて。
何とも言えないから。

期待して。
賭けてみたくなる。
根拠はない。
ただの直感。
危険ではあるけれど。

危うさを。
感じさせないものには。
何の魅力もない。
危ういからこそ。
その原石に賭けてみたくなる。

『Rocks』'76年リリース。
大胆不敵なタイトルを冠したエアロスミスの4thアルバム。
一見、不愛想なこのジャケットにもその自信のほどが伺えるかなと。
並んだ5つのラフにカットされたダイアモンド(?)。その輝き。
ロックの原石、ロックの本質。それはここにあるのだと訴えかけてくるようで。
全9曲。40分にも満たない。その凝縮された、濃厚極まりないエアロスミスのロック。
荒々しく、乱暴で。しかし一部の隙も許さない様な緊張感に満ちていて。
少しでも触れれば、あるいは側を掠めただけで、切られて一筋の血が流れだしそうな。
この何とも言えない危うさこそがエアロスミスの本質であり、最大の魅力だなと。
名匠、ジャック・ダグラスの絶妙なプロデュース。その下であろうとも。
ダグラスによる様々な仕掛けがエアロスミスの魅力を今まで以上に引き出していても。
それ以上に、ダグラスの予想をさえも。時に上回ってしまうエアロスミス。
ラフで、隙だらけにも思えるのに。決して必要以上の接近を許すことはなく。
そして、不意に恐ろしいまでのスピードと迫力で打ち込んでくるその大胆さ。
言ってみれば。高速道路の速度制限などいつでも無視してしまう危うい感覚、匂い。
それこそがエアロスミスと凡百の産業ロックを隔てている決定的な差であり。
ボストンだとか、フォリナーだとか、ましてやジャーニーなど足元にも及ばないのです。
更に言ってしまえば。復活後のエアロスミスにも欠けているものでもあります。
「Back In The Saddle」の如何わしさ、「Rats In The Cellar」の性急さ。
そのいずれもが針を振り切ってしまう時、5つの原石が最高に輝いているのです。
ここでロックの本質に限りなく接近してしまったが故に、その反動として。
その後の迷走があったとも言えますが。そうだとしてもこのアルバムの輝きは些かも鈍らないのです。

その輝き。
そいつは。
荒々しく。
故に。
力強くて。

未だ。
削りようで。
磨きようで。
さらに。
輝くだろうと。

そんな。
希望を。
何故かしら。
呼び起こす。
そんなものがある。

果して。
それほどのものであるか。
どれほどのものであるか。
何ともわからなくて
何ともわからないから。

希望を。
賭けてみたくなる。
根拠はない。
ただの直観。
危険ではあるけれど。

危うさを。
匂わせないものには。
何の魅力もない。
危うさが漂うからこそ。
その原石に賭けてみたくなる。

やっと。
見つけた。
やっと。
出会った。
原石。

何の。
根拠もなく。
ただ。
直感が。
直観が。

こいつは。
危うい。
賭けるだけの。
価値がある。
そう告げている。

未だ。
粗削り。
荒々しく。
ただ。
真っ直ぐで。

その。
光には。
匂いには。
逸らせない。
魅力がある。

それほどのものか。
どれほどのものか。
何とも言えないから。
何ともわからないから。

その。
危うさに。
賭ける。
その。
危うさが。

何とも言えずに。
面白い。
楽しい。
原石。
その危うさに魅せられる。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/22 Wed *再度 / Lou Reed

20170222mistrial


何かが。
違う。
何かを。
間違えた。
何を。

そいつは。
ひとつでは無く。
一元的な話では無く。
恐らくは。
複数で、複雑で。

ある部分。
ある方向。
正しくもあれば。
正しくもなく。
入り組んでいる。

ただ。
全体として。
統一されずに。
纏まらずに。
どうにも落ち着きが良くない。

そんなこともある。
そんな時もある。
それはそうなのだが。
そのままにはできない。
そんな感覚。

ここは。
一旦。
解体して。
再度構築しなおす。
そいつが必要かもしれない。

『Mistrial』'86年リリース。
ルー・リードの14枚目となるソロ・アルバム。
MTVの恩恵を受けてルーとしてはかなりのセールスを上げたのかな。
確かに「Video Violence」のビデオは秀逸で面白かったですけどね。
その「Video Violence」を含めて。ルーにしてはキャッチーなナンバーが多くて。
そこが評価の分かれ目かなとも思われます。従来のルーとは明らかに異なる・・・
否、ルーの中では繋がっているのかも知れませんが。
サウンドが分かりやすくなった分、ルーの意図は分かり辛くなってしまった。
そんな印象を受けたりもします。ルーならではの厄介な現象と言えるのかな。
また例によって’80年代中頃の特有なシャリシャリした音作りもねぇ。
その点でかなり損をしていることもまた否めない気がするのです。
ルーにしてはキャッチーで、ルーの歌声とリズム隊が前面に出ている。
そのシャープな構成は魅力的なだけに、時代に寄り添い過ぎた音作りが悔やまれるかな。
その点に関してルーがどこまで意識していた、気にかけていたかは分かりませんが。
アルバム・タイトルは無効審理を意味するもので。そこに込められたものは何かと。
タイトル・ナンバーの「Mistrial」はルーが半生を振り返ったナンバーとも言われていて。
今までの歩みをもう一度、聴き手に審理を求めているのか。それとも。
この新たな試みによるアルバムの心理を求めているのか。気になるところではあります。
ルーも、熱心なある意味では偏執的なファンが多くいたアーティストなので。
その中にはいつまでもヴェルヴェット・アンダーグラウンド、あるいはグラム時代の。
そのルーの姿を追い求めて止まない人も少なからず存在していたと思われて。
そんなファンに対するルーからの挑戦状だったのではと言うのはうがち過ぎかも知れませんが。

何かが。
異なる。
何かを。
取り違えた。
何を。

そいつは。
単純ではなく。
多面的な話で。
恐らくは。
複眼で、重層で。

ある視点。
ある局面。
正しくもあれば。
正しくもなく。
交じり合っている。

だから。
全体として。
整理されずに。
固まらずに。
どうにも座りが良くない。

そんな時もある。
そんなこともある。
それはそうなのだが。
そのままにはしておけない。
そんな感覚。

ここは。
一旦。
解体して。
再度編成しなおす。
そいつが必要かもしれない。

今が。
今までが。
正しいとは。
言えない。
言い切れない。

今が。
今あるものが。
誤りではないと。
言えない。
言い切れない。

今が。
今こそが。
異なっていないとは。
言えない。
言い切れない。

ひとつではなく。
一元的でもなく。
単純ではなく。
多面的で。
その集合体。

複数で。
複雑で。
複眼で。
重曹で。
その複合体。

無理に。
纏める。
無理に。
整理する。
必要はないけれど。

一旦。
解体して。
再審理。
再構築。
再編成。

問うてみる価値はある。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/21 Tue *この身ひとつ / Iggy Pop

Tveye1977live


見られている。
聞かれている。
いつでも。
どこでも。
追い回されている。

そいつは。
厄介だ。
そいつは。
窮屈だ。
息苦しくてしかたがない。

開かれた社会。
繋がる社会。
情報化社会。
その結果が。
こんなものなのなら。

開かれなくていい。
繋がらなくていい。
溢れている情報。
その還流からは。
外れてしまいたい。

監視や。
抑圧と。
引き換え。
そうでないと。
手に入らないなら。

そんなもの。
必要ない。
そんなものに。
頼らない。
この身ひとつで構いはしない。

『TV Eye. 1977 Live』'78年リリース。
タイトル通りに'77年の全米ツアーで収録されたイギー・ポップのライヴ・アルバム。
実はオフィシャルでリリースされたライヴ・アルバムは多くないイギー。
そんなイギーの、コンスタントに活動していた時期の素晴らしいライヴが堪能できます。
数多あるブートレッグに手を出す前に、このアルバムに針を落とさないといけないなと。
尤も。音質的にはブートレッグと大差ないと言うか、非常にザラザラしたものですが。
その質感が、ヒリヒリとしたイギーのライヴの臨場感を伝えるには相応しいかもです。
針を落とした瞬間から金属質で重厚にドライヴするサウンドと、イギーの咆哮が炸裂して。
そのあまりに危うい、スリリングな様に。背筋に電気が走る思いがします。
『The Idiot』『Lust For Life』と充実したアルバムを連発した勢いそのままのライヴです。
鋼の様な肉体、そして精神。そいつを剥き出しにして、その身ひとつで歌うイギー。
その何ものにも依存しない、覚悟の様。そいつは本当に危ういほど美しいのですよね。
このツアーの前半にはデヴィッド・ボウイも鍵盤奏者として参加していたそうで。
このアルバムでも半数のナンバーでボウイのプレイ、そして歌声も聴くことができます。
一般にはイギーの復活にボウイが手を貸したとの側面で語られることが多いのですが。
実はボウイはイギーに救いを求めていた、憧れていたのではとも思うのですけどね。
常に時代の先端を行き、変化し続けることを求められ、宿命づけられていたボウイです。
必然的に溢れる情報の中に常に身を置くことになる、そのストレスの反動とても言うのか。
身ひとつで世の中と対峙するプリミティヴ、原始的なイギーに惹かれたのではないかなと。
このツアー、このアルバムのリズム隊はセイルズ兄弟ですからね。
ボウイのティン・マシーンと言うのはこの時代のイギーを意識していた、模倣したかなと。
兎にも角にも。ヘヴィなリズム隊、ハードなギター、そしてあまにリアルなイギーの歌声。
生身の人間こそが生み出せる、リアルなロックンロールがここにはあるのです。

見てしまっている。
聞いてしまっている。
いつでも。
どこでも。
追い回している。

そいつは。
媚薬だ。
そいつは。
麻薬だ。
止めたくても止められない。

開かれた社会。
繋がる社会。
情報化社会。
その果実に。
手を出してしまったら。

開かれない筈の。
繋がらない筈の。
有り余った情報。
その還流からは。
逃れることはできない。

惰性や。
堕落と。
引き換え。
そうでないと。
手に入らないと知りつつも。

そんなものに。
引き寄せられて。
そんなものに。
麻痺させられて。
この身ひとつも守れない。

開かれた社会。
繋がる社会。
情報化社会。
その一員になって。
そこに取り込まれて。

気づいたら。
己も開かされて。
己も繋がれて。
がんじがらめで。
逃げられない。

開きたくないもの。
繋がりたくないもの。
だからこそ。
大事なものを。
忘れてしまいそうだ。

見られている。
聞かれている。
見てしまっている。
聞いてしまっている。
いつでもどこでも。

引き寄せられて。
麻痺させられて。
惰性も。堕落も。
監視や。抑圧さえも。
受け容れてしまいそうだ。

媚薬。
麻薬。
引き換えの。
厄介。
窮屈。

自由でいられないのなら。
開かれた社会も。
繋がれた社会も。
情報社会など。
欲しくはないのだ。

なにものも。
必要としない。
ないものにも。
頼らない。
この身ひとつを取り戻そう。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/20 Mon *この旅 / The Beatles

20170220magicalmysterytourusmono


行先も。
道程も。
ある様で。
見えている様で。
その実は。

行ってみなければ。
進んでみなければ。
どこへ行けるのか。
どう行くのか。
わからない。

それでも。
取り敢えず。
旅立つ。
歩き出す。
その一歩が大切だと。

そう。
誰よりも。
自分自身に。
言い聞かせて。
旅に出る。

さてと。
もう。
引き返せない。
戻ることなど。
ありはしない。

ならば。
このあてのない。
道草も許される。
この旅を。
楽しむだけのこと。

『Magical Mystery Tour』'67年リリース。
同名映画のサウンドトラックとも言えるビートルズの米国での編集アルバム。
英国では2枚組のEP盤に映画で使用されたナンバーだけを収めてリリース。
米国では既にEP盤と言うフォーマットが時代遅れになっていた為に。
キャピトルは米国独自にアルバムとしてのリリースを決めて。
シングル盤のみでリリースされていたナンバーも収録して編集したのでした。
その実。英国でもこのアルバムが重宝されて輸入盤として結構売れたのだとか。
(英国ではビートルズの解散後に正式にリリースされています)
さて。映画は正直、評価が難しいと言うか。面白いとは言い難い点もありましたが。
このアルバムは選曲の良さもあってか。なかなかに聴き応えがあるかなと。
A面に映画で使用されたナンバー、B面にシングル盤のナンバーを収めていて。
「Magical Mystery Tour」「Fool On The Hill」「I Am The Walrus」ときて。
「Strawberry Fields Forever」「Penny Lane」「All You Need Is Love」までも。
まさに『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を除く'67年のビートルズ。
その魅力、その総てがこのアルバムに収められていると言っても過言ではないと。
翌年の『The Beatles』が4人のソロの集合体とも感じられるもので。
実際にレコーディング時にリンゴ・スターが一時脱退していることを考えると。
編集アルバムですが。バンドとしてのビートルズの最初のラスト・アルバムかとも。
そして。実にその行く末を示唆するが如くの、バラエティに富んだ内容で。
何が出るか、何が起きるかわからない。どこへ行くのかわからない様は。
それこそが不思議で神秘な旅行とも言えるものかもと思われるのです。
米国ではモノラル盤でもリリースされた最後のアルバムでもあって。
そのモノラル音源で聴くと、また不思議な味わいがあるアルバムでもあるのです。

行先も。
道程も。
一応は。
決まっている様で。
その実は。

行ってみなければ。
進んでみなければ。
本当に辿り着けるのか。
道が正しいのか。
わからない。

だからこそ。
取り敢えず。
旅立つ。
歩き出す。
その意思が大切だと。

そう。
自分自身に。
周囲にも。
言い聞かせて。
旅に出る。

さてと。
もう。
引き返さない。
戻ることなど。
考えもしない。

されば。
この正解のない。
軌道修正も許される。
この旅を。
楽しむだけのこと。

あっちから。
こっちから。
集まった。
道連れと共に。
旅に出て。

あっちで。
こっちで。
声を掛けて。
道連れを増やして。
旅を続ける。

行先も。
道程も。
思いつくまま。
気の向くまま。
旅を続ける。

道草しながら。
軌道修正しながら。
行先を探して。
道程を探して。
旅を続ける。

自分に。
言い聞かせて。
周囲にも。
言い聞かせて。
旅を続ける。

旅だった。
歩き出した。
もう。
戻れない。
戻りはしないと。

だから。
厳しいけれど。
不安もあるけど。
自由なこの旅を。
楽しむだけのこと。

それだけのこと。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/19 Sun *揺るぎない、揺るがない / The Frankie Miller Band

20170219therock


揺るぎない。
何があっても。
何が起きようとも。
それだけは。
そいつだけは。

他のことは。
いざ知らず。
ただ一つだけ。
それだけは。
そいつだけは。

たまさか。
少しは。
震えても。
結局は。
変わりはしない。

そんなものが。
一つだけ。
確かに。
頑として。
存在している。

時に。
信念とか。
矜持だとか。
そんな域すらも。
越えてしまって。

頑固に過ぎる。
頑迷と言える。
そう思われても。
変わりはしない。
変えられもしない。

『The Rock』'75年リリース。
フランキー・ミラーの3枚目となるアルバム。
ヘンリー・マッカロックやミック・ウィーバー等と新たにバンドを結成して。
フランキー・ミラー・バンド名義でのリリースとなっています。
何でも当初はアンディ・フレイザーも参加する予定だったものの叶わかったとのことで。
ミラーとフレイザーの共作ナンバーが1曲収められているに留められています。
英国を代表するブルー・アイド・ソウル・シンガーとしての評価も高く。
白いオーティス・レディングとの異名もあったミラーです。米国南部への憧憬も強く。
前作はアラン・トゥーサンのプロデュースでニュー・オーリンズ録音でと。
急速に米国への接近を図っていましたが。その反動もあったのか。
このアルバムでは、前述した通りマッカロックやウィーバーといった英国人脈を集結して。
ブリティッシュ・ロックのヴォーカリストとしての自信への拘りを強く感じさせています。
あくまでも軸足は英国に置いて。それは揺るぎないものとして。
その上で、米国への憧憬も隠すことなく、取り込んで、消化しようとする姿勢。
言わば、ブリティッシュ・スワンプ、ブリティッシュ・ソウルとしてのあり様、立ち位置。
このアルバム、そのタイトル通りに。ミラーの揺るぎない意志が固まったアルバムかなと。
歌えば、一声発すれば、どこまでもソウルフルになってしまうミラーです。
それこそがミラーの魅力であり、武器でもあるのですが。かえってそれ故に。
ブリテッィシュ・ロック、英国の香りを纏った上で、ソウルフルに歌い上げる。
そんな毅然とした、揺るがない誇りを胸として挑むスタイルが一層魅力的に感じられると。
そんなことを意識させられるのですよね。出自は出自として忘れてはならないと言うか。
病魔に倒れて。既に二十年以上。もはや復帰は叶わないのであろうと思われますが。
終始一貫、揺らぐことのなかったミラーの歌声を忘れることは、これからもないでしょう。

揺るがない。
何があろうが。
何が起きようが。
そこだけは。
そいつだけは。

他のことは。
いざ知らず。
ただ一つだけ。
そこだけは。
そいつだけは。

たまさか。
多少は。
乱れても。
結局は。
変わりはしない。

そんなことが。
一つだけ。
確かに。
頑として。
存在している。

時に。
強固とか。
一徹だとか。
そんな域すらも。
越えてしまって。

融通が利かない。
柔軟性に欠ける。
そう思われても。
変わりはしない。
変えられもしない。

そんなものが。
一つくらいは。
あっても。
悪くはない。
否、あっていい。

そんなことが。
一つくらいは。
あっても。
悪くなない。
否、あっていい。

そうなのだ。
それだけは。
そこだけは。
揺るぎない。
揺るがない。

たまさか。
迷いが。
躊躇いが。
生じることもある。
残ることもある。

それでも。
胸の内に。
心の底に。
問うてみれば。
答えは決まっている。

頑固で構わない。
頑迷で構わない。
そう。
融通は利かない。
柔軟性に欠ける。

そいつは。
一つだけ。
確かに。
頑として。
存在している。

揺るがない。
揺るぎない。
そんなもの。
そんなこと。
そいつは譲ってはならないのさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/18 Sat *土曜の夜、そいつは / Manfred Mann

20170218prettyflamingo


まったく。
何が。
どうだとか。
そんなわけでも。
ないのだが。

おそらく。
何が。
どうでも。
ないから。
なんだろうか。

焦れて。
醒めて。
また。
焦れて。
醒めて。

あぁ。
とどのつまりは。
いらつくぜ。
感じるぜ。
そう。そうなのだと。

どうにもならない。
ならば。
せめて。
夢ぐらいは。
見てやろうと。

夢の中で。
見つめて。
夢の中で。
見とれて。
淋しさを紛らせよう。

『Pretty Flamingo』'66年リリース。
マンフレッド・マンの米国での5枚目となるアルバム。
そしてポール・ジョーンズ在籍時では最後となったアルバム。
因みにポール脱退時に英国では2枚しかアルバムはリリースされていなくて。
米国での人気が高かったのか、米国ならではの粗製乱造に近い販売戦略だったのか。
おそらくは。その両方の理由によって枚数が増えていったのだろうなと。
何ともキュートなジャケット。このジャケットだけで十分に魅力的ですね。
そのアルバム・タイトルにもなっている「Pretty Flamingo」ですが。
髪も、腕も脚も長く。歩く姿も魅力的な、輝く瞳の女の娘を歌ったナンバーですが。
英国ではチャートの首位に輝いているのですが。米国では29位止まりで。
アルバムの目玉にしたわりには大ヒットには結びついていないのですよね。
なんでこんなキュートで、素敵なナンバーの魅力がわからないかなとも思いますが。
前述の大雑把な、大盤振る舞いの販売戦略が裏目に出たって面もあったのでしょうね。
その「Pretty Flamingo」に凝縮されているポップでキャッチーなところ。
それもマンフレッド・マンの大いなる魅力ではあるのですが。それだけではなくて。
元々がジャズを志向していたメンバーを中心に結成されただけに。
例えば「I Put A Spell On You」のカヴァーにしてもただ黒いだけでないと言うか。
ブルージーでありながら、ジャージーでもある。そのセンス、そのカッコ良さ。
それを聴かせてしまうメンバーの技量の確かさ。それもマンフレッド・マンの魅力なのです。
そして。ポップにも、ブルージー&ジャージーにも歌えてしまうポール。
どうしてもアイドル視されがちと言うか、アイドル的な側面が強調されがちなのですが。
そのヴォーカリストとしての実力のほどを改めて感じたりもします。
それにしても、それにつけても。「Pretty Flamingo」は本当にいいなぁ・・・

まったく。
何が。
どうだとか。
そんなわけでも。
ないのだが。

おそらく。
何が。
どうでも。
ないから。
なんだろうか。

焦がれて。
諦めて。
また。
焦がれて。
諦めて。

あぁ。
とどのつまりは。
いらつくぜ。
感じるぜ。
そう。そうなのだと。

どうにもならない。
ならば。
せめて。
夢ぐらいは。
見てやろうと。

夢の中で。
呼びかけて。
夢の中で。
振り向かせて。
淋しさを紛らせよう。

土曜の夜。
そいつは。
一人では。
あの娘なしでは。
淋しいぜと。

土曜の夜。
そいつは。
一人では。
あの娘といなくちゃ。
寂しいぜと。

焦れて。
焦がれて。
でも。
醒めて。
諦めて。

焦れて。
焦がれて。
醒めようとして。
諦めようとして。
でも。

ならば。
せめて。
夢ぐらいは。
見てやろうと。
夢の中。

揺れる髪。
長い脚。
その後ろ姿。
輝く瞳。
その笑顔。

土曜の夜。
そいつは。
キュートで。
素敵で。
魅力的な。

あの娘の。
夢でも見なくちゃ。
夢でも一緒にいなくちゃ。
淋しくて。
やり過ごせない、そんなものなのさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/17 Fri *手探り / Faces

20170217firststepukorg


手探り。
そう。
先ずは。
そんなもの。
そこから。

探りながら。
少しずつ。
目指す。
形を。
見定めて。

探りながら。
少しずつ。
歩む。
道を。
切り拓いて。

互いの。
感覚。
持ち味。
そんなものも。
探りながら。

行きつく先。
落としどころ。
そんなものを。
見つけようと。
初めの一歩を踏み出す。

不安では。
あるものの。
実はこの瞬間。
そいつこそが。
一番、楽しかったりもする。

『First Step』'70年リリース。
フェイセスの記念すべきファースト・アルバム。
スティーヴ・マリオットが脱退したスモール・フェイセスに。
ジェフ・ベック・グループを解雇されたロン・ウッドが加入して。
更にはベックと仲違いしたロッド・スチュワートも誘われるままに。
決してスモールではないロンとロッドの参加でスモールをバンド名から外したと。
(米国ではスモール・フェイセス名義でこのアルバムはリリースされましたが)
そんな寄り合い所帯で始まったのがフェイセスだったのですね。
スモール・フェイセスからの3人は未だ、スモール・フェイセスに未練があって。
ロンも本当はローリング・ストーンズからの誘いを待っていたとか。
ロッドはソロとして別のレコード会社と契約を結んでいてと。寄り合い所帯、呉越同舟。
なので。このアルバムには後のアルバムの様な、一体感みたいなものはなくて。
あの酔いどれの、千鳥足のロックンロールも未だ全開にはなっていなくて。
手探り状態で。それぞれが、バンドの姿、歩き方、目的地を探っている感じが強いかなと。
オリジナル・ナンバーはロンとロニー・レーンが中心となって書いていて。
ロニーも後のスリム・チャンス時代を彷彿とさせる個性を発揮し始めていますが。
一番張り切っているのは、ロンで。この頃からあのスライドを弾きまくっています。
ジャケットでギターの教則本を手にしているにはベックへの当てつけかとも思われて。
ベースに転向させられていた鬱憤を一気に晴らしている、その弾けぶりが楽しいかな。
ジャケットでは隅で大人しくしているロッドは、確かに控えめにしていたのかも。
しかし。そこはロッドですから。あの歌声で一気に雰囲気を変えてしまうと。
手探りで、お互いの感覚や嗜好も探り合ってで。纏まりには欠けるものの。
その探り合い、パスを交換し合っている様に、様々な可能性が感じられて、いいなと。
恐らくは、その可能性をお互いが信じたからこそ、フェイセスとして活動を継続したのかな。
その為には、この模索状態の第一歩は必要だったのだなと腑に落ちるのですね。

手探り。
そう。
先ずは。
それでいい。
そこから。

探りながら。
少しずつ。
目指す。
画を。
見定めて。

探りながら。
少しずつ。
歩む。
先に。
辺りをつけて。

互いの。
嗜好。
得手不得手。
そんなものも。
探りながら。

目指す先。
目標とするところ。
そんなものを。
固めていこうと。
初めの一歩を踏み出す。

不安では。
あるものの。
実はこの瞬間。
そいつこそが。
一番、面白かったりもする。

残った。
手を挙げた。
声を掛けられた。
他になかった。
それぞれで。

最初から。
途中から。
長い。
短い。
それぞれで。

養殖。
天然。
流れもの。
暇つぶし。
それぞれで。

感覚。
持ち味。
嗜好。
得手不得手。
それぞれで。

計算か。
感性か。
それぞれが。
それぞれに。
探り合い。

手探り。
そう。
だから。
楽しくて。
面白くて。

その。
可能性に。
それだけで。
暫くは。
遊んでみようと思うのだな。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/16 Thu *禁断の果実 / The Rolling Stones

20170216liverthanyoulleverbe


知らなきゃ。
良かった。
そんなものが。
この世には。
存在するらしい。

ところが。
どうにも。
昔から。
そいつが。
悪い癖で。

見なくていい。
聞かなくていい。
知らなくていい。
そう言われれば。
言われるほどに。

気になって。
気になって。
仕方がなくなって。
見てしまう。
聞いてしまう。

知ってしまって。
そうだな。
後悔したことが。
一度もないと言えば。
嘘にはなるが。

知ってよかった。
知る前と後では。
楽しさが大違い。
禁断の果実とやらには。
手を出してみるに限るのだ。

『Live'r Than You'll Ever Be』'80年リリース。
'69年の全米ツアーのオークランド公演を収めたローリング・ストーンズの海賊盤。
タイトルは海賊盤業界初のベスト・セラー(?)となったアルバムと同じですが。
(そのアルバムがあまりにも売れたので、『Get Yer Ya-Ya's Out !』が制作されたとか)
こちらは新たに発掘された音源を元にした完全版だと言われています。
尤も。「Jumpin' Jack Flash」と「Under My Thumb」は別公演の音源とも言われています。
まぁ、所詮は海賊盤なので。深い詮索をしたところで。意味はないかな。
音質は改善されたとのことですが。所謂オーディエンス録音ですから。
オフィシャルではリリースされることは無いであろうこもった音で。でもそれもよしで。
かえって、生々しい、何の加工も施される前のストーンズのライヴ。それが味わえると。
そこに価値を見出せる人間にとっては、実に堪らないものがあるのですよね。
ツアーに復帰して。新たに加わったミック・テイラーも馴染んできてと。
そんな頃のストーンズのライヴ。全体にオリジナルよりテンポを落とした演奏で。
実に何と言うか。いい塩梅に腰の落ちた、重心の低いロックンロールを聴かせてくれます。
メンバー5人に、イアン・スチュワートが加わっただけのシンプルな編成で。
必要最小限の音だけで構成されたライヴであるところも魅力的と言えて。
最近のストーンズ・オーケストラでは決して味わえないストーンズの剥き出しの骨格。
そいつを徹底的に、むしゃぶり尽くすことができる様な。そんな感覚が堪りません。
録音されることを前提としていないライヴであるが故に。覆い隠すことも出来ずに。
チューニングの狂いや、演奏におけるミス・トーンなどもそのままなのですが。
そんなストーンズが聴きたかったと。その臨場感に魅せられてしまうのですよね。
ここが分かれ道で。海賊盤と言う禁断の果実に出会って。手を出して、口に含んで。
それで、後悔するか、否か。引き返せるか、否か。それで人生変わってしまうかもです(笑)。
自分は・・・後者で。今は足を洗いましたが(?)。海賊盤の世界を知って良かったなと思っています。

出会わなきゃ。
良かった。
そんなものが。
この世には。
存在するらしい。

ところが。
どうにも。
生まれつき。
そいつが。
天邪鬼で。

見なくていい。
聞かなくていい。
会わなくていい。
そう言われれば。
言われるほどに。

どうしても。
どうしてでもと。
我慢ができなくなって。
見てしまう。
聞いてしまう。

出会ってしまって。
そうだな。
後悔したことが。
一度もないと言えば。
嘘つきになるが。

出会ってよかった。
会う前と後では。
喜びが段違い。
禁断の果実とやらは。
口に含んでみるに限るのだ。

どちらが。
良いとか。
悪いとか。
そんなことは。
他人の知ったことじゃない。

どちらが。
楽しいとか。
喜ばしいとかも。
そんなことは。
他人の知ったことじゃない。

大違い。
段違い。
その。
感覚を。
感触を。

知りたいのなら。
出会いたいのなら。
それなら。
思い切ってみる。
そいつが必要だ。

する後悔。
しない後悔。
どちらを。
選ぶかは。
自分自身の問題で。

危険も。
何もかも。
自分自身で。
選び取れれば。
それまでのこと。

ならば。
禁断の果実。
手を出さない。
口に含まない。
そんな勿体ないことはできないのさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/15 Wed *空の向こう、海の向こう / ウオッカ・コリンズ

20170215tokyonewyork


空の向こう。
海の向こう。
何があるのか。
何かがあるのか。
そんな思い。

不意に。
ふと。
胸を過り。
胸に浮かび。
その思いの中。

陽光の中。
揺らぐ街を。
歩きながら。
何ものかの。
気配を感じて。

その姿。
その後ろ姿。
そいつを。
探し求めて。
後を追ってみる。

角を曲げると。
路上に姿はなく。
見上げる視線の先。
空へと舞い上がりながら。
手招きをしている。

東京から。
何処へ。
空の向こう。
海の向こう。
何かを追って。

『Tokyo New York』'73年リリース。
アラン・メリルと大口ヒロシの双頭バンド、ウォッカ・コリンズ。
その初めての、そして唯一となったアルバム。
(’90年代後半に再結成されて、その時期にアルバムもリリースされましたが)
大口がドラムス、横内タケがベース、それ以外はマルチ・プレイヤーのアランが担当。
ナベプロと契約して、GS唯一?の外国人スターとして活躍していたアランですが。
それに飽き足らずに。新たな道を模索している頃に大口と意気投合。
ムッシュ・かまやつのバックなどで活動していて。当時は竹中正義もメンバーだったとか。
そして独立する話になった時に竹中はサディスティック・ミカ・バンドに加わったのだとか。
その縁か。このアルバムではムッシュと加藤和彦が1曲ずつコーラスで参加しています。
トリオではあるものの。アランとしては大口とのデュオとの意識が強かった模様で。
ビジュアル的にも外国人のアランと日本人の大口が並び立つのが面白いと感じていたとか。
そこには、多分に。ティラノザウルス・レックスを意識していたのかなとも。
バンド名はキース・リチャーズ・フリークの大口がキースの好きなカクテルから命名したと。
後に「I Love Rock ‘N’ Roll」の作者として名を馳せるアランによるキャッチーなメロディ。
ティラノザウルス・レックスや、サンダークラップ・ニューマンを思わせる浮遊感。
そしてストーンズやフェイセスの影響を窺わせる、いい塩梅に間のあるサウンド。
それらが融合して。実に魅力的なアルバムとなっています。
これは、もはやGSとかニュー・ロックではなくて。完全に欧米のロック、洋楽なのですね。
実は、ナベプロと金銭問題で揉めたアランはウォッカ・コリンズを離れて渡英して。
このアルバムがリリースされた時には既に日本にはいなくて。一部はデモ・トラックだとか。
確かによく聴くと。ラフに過ぎるかもと感じる部分もあるのですけど。それも魅力的かと。
そして。金銭問題はきっかけにすぎず。アランはいずれ世界へと羽ばたく運命にあったと感じるのです。

空の向こう。
海の向こう。
何が待っているのか。
何かが待っているのか。
そんな思い。

不意に。
ふと。
胸を掴まれ。
胸に宿り。
その思いの中。

風の中。
翳む街を。
歩きながら。
何ものかの。
気配を感じて。

その姿。
その追ってくる姿。
そいつを。
確かめたくて。
立ち止まってみる。

振り返ると。
背後に姿はなく。
見上げる視線の先。
空へと浮かび上がりながら。
指し示している。

東京から。
何処へ。
空の向こう。
海の向こう。
何かを求めて。

何も。
なくても。
何も。
待ってなくても。
それでもいい。

此処から。
何処かへ。
飛び上がってみる。
浮かび上がってみる。
そんな思い。

不意に。
ふと。
胸を過り。
胸を掴まれ。
そのままに。

不意に。
ふと。
胸に浮かび。
胸に宿り。
その思いの中。

未だに。
追っているもの。
求めているもの。
空の向こう。
海の向こう。

そこに。
あるのではないかと。
陽光の中。
風の中。
街の中。

目には見えない。
何ものかを。
その幻影を。
見せられて。
創り上げて。

東京から。
何処へ。
空の向こう。
海の向こう。
そんなものに囚われている。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/14 Tue *混合か、混乱か / コンディション・グリーン

20170214mixedup


これは。
混合か。
混乱か。
どっちに。
出るのか。

そいつは。
やってみないと。
混ぜてみないと。
わかりはしない。
そんなもの。

強い。
個性と個性が。
ぶつかり合って。
混ざり合って。
どうなるのか。

相当に。
刺激的な。
反応が。
引き起こされる。
そんな予感。

そいつは。
確かなものへと。
変わりつつある。
火を吹いて。
煙を吐いて。

さぁ。
混合されるのか。
混乱となるのか。
どのみち。
個性的であることは確かだが。

『Mixed-Up』'79年リリース。
沖縄が生んだ、ヘヴィー級のハード・ロック・バンド、コンディション・グリーン。
メンバー・チェンジを経ての2枚目のアルバム。そしてラスト・アルバム。
(後にライヴ・アルバムがリリースされたとの情報もありますが)
メンバー・チェンジの結果、ツイン・ドラムスとなって一層ヘヴィーなサウンドで。
まさしく重戦車の如き、存在感と迫力を備えて迫って来るコンディション・グリーン。
まさしくバンド名通りに緊急警報が鳴り響こうかってものです。
ヘヴィーで、ハードで、タフで、そしてファンキーで。何とも強力なのです。
それでいて。海上を吹きぬける風の様なしなやかさをも感じさせたりもするのですよね。
もう、十分に。今でも通用する世界標準のロックを聴かせてくれるのですが。
何でもライヴではこんなものではなかったとかで。ライヴの十分の一も捉えられてないと。
基地の街で、米兵相手に日夜ライヴをやっていたコンディション・グリーンです。
半端なライヴなど許される訳もなく。その演出もどんどんエスカレートしていったとか。
人間タワーが有名ですが。あのアリス・クーパーも凌ぐ様なステージだったそうです。
勿論、見掛け倒しが通用する筈も無く。そのサウンドも鍛えられて本物になっていって。
「Boney Moroney」や「Born To Be Wild」のカヴァーの荒々しく生々しいカヴァー。
そこにその片鱗を窺うことはできるかな。ライヴでの盛り上がりは如何ばかりだったのか。
パワフルなツイン・ドラムス、ファンキーで伸びやかなシンキのギターのカッコ良さ。
シンキって人はもの凄いテクニシャンで。そしてオリジナル・ナンバーのギターでは。
時にさりげなく、時に大胆に。沖縄ならではの音階やフレーズを奏でていて。
それがまた独特の味わいをコンディション・グリーンのサウンドに与えているのですよね。
アルバム・タイトル通りに、沖縄と米国が混合されてこそ生まれてきたサウンド、バンドなのです。

それは。
混合か。
混乱か。
どっちが。
出るのか。

答えは。
やってみないと。
混ぜてみないと。
出はしない。
そんなもの。

曲者の。
思考や志向が。
ぶつかり合って。
混ざり合って。
どう動くのか。

刺激的では。
済まされない。
反応が。
起きかねない。
そんな予感。

そいつは。
確かなものへと。
変わりつつある。
臨界点を越えて。
融合が繰り返されて。

さぁ。
混合されるのか。
混乱となるのか。
どのみち。
危険な香りがすることは確かだが。

既存に。
継続に。
飽き足らず。
疑問を抱き。
解体したのだ。

前例に。
踏襲に。
満足できず。
思いも新たに。
招集したのだ。

未知の。
予想できない。
反応が。
起こることなど。
織り込み済み。

そいつが。
どこまでのものか。
どこまでゆくのか。
制御できるのか。
限界を超えていくのか。

面白い。
何ものかが。
生まれるのならば。
制御など無用。
限界など不要。

混合か。
混乱か。
どっちでもいい。
個性的であれば。
危険な香りが生まれれば。

混合か。
混乱か。
どっちでもいい。
思考があれば。
志向があれば。

混乱も、混合となる・・・かな。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/13 Mon *僕らのブルースが / クリエイション

20170213creation


僕にも。
僕らにも。
ひょっとしたら。
もしかしたら。
聴こえるかもしれない。

あんなこと。
こんなこと。
色々なことは。
他の何処でもない。
この国で起きている。

無関心。
非寛容。
閉じこもって。
凝り固まって。
排他的で。

傲慢。
豪奢。
驕りたかぶって。
勘違いも甚だしく。
威圧的で。

そんな。
輩が。
跋扈する。
悍しい空気。
そいつが蔓延している。

そんな。
国に。
暮らしているのさ。
ブルースが。
聴こえてくるかもしれない。

『Creation』'75年リリース。
ジャケットも印象的なクリエイションの1stアルバム。
ブルース・クリエイションとして3枚のアルバムを制作して解散。
(その内の一枚はカルメン・マキ&クリエイション名義でした)
バンド名からブルースを外して新たな勝負に挑んだ竹田和夫。
そんな竹田に手を貸したのが内田裕也と石坂敬一で。
石坂のいた東芝EMIに迎え入れて、プロデュースも連名で行っています。
この頃の裕也さんは日本語ロック論争の只中だったか、その直後だったか。
ロックは世界で勝負するもの、その為には英語で歌わないと駄目だと。
そんな裕也さんの思想を実践する先兵となったのがフラワー・トラヴェリン・バンドと。
このクリエイションだったのですよね。当時の裕也さんの影響力は凄かったのですよね。
クリエイションに白羽の矢が立ったのは、竹田の凄腕と言えるギターがあったからだと。
間違いなく日本が誇る最高峰のギタリストの一人で。そのプレイ、そのサウンド。
未だ欧米と日本のロックの間に広くて深い溝があった時代に。それをものともせずに。
軽々と溝を飛び越えて。欧米との距離を一気に縮めてみせたのが竹田、クリエイションで。
そうだなぁ。Charが出てくる前のギター少年達のヒーローだったのですよね。
かの「Tobacco Road」を始めとして。洋楽と遜色のないサウンドに皆、痺れたのです。
ラストに収められた「Blues From The Yellow」にはこれが日本発のブルース、ロックだと。
そんな気概を感じたりもするのですよね。日本人にだってやれるのだ、歌えるのだとね。
竹田以外のメンバーもつわもの揃いで。あの時代に全米ツアーもやってのけるのです。
惜しむらくは、竹田のカタカナ英語のヴォーカルが。どうしても弱く感じられて。
本格的な専任のヴォーカリストを加える手もあったのではないかとは感じてしまうかな。

僕にも。
僕らにも。
ひょっとしたら。
もしかしたら。
歌えるかもしれない。

あんなこと。
こんなこと。
様々なことは。
他の何処でもない。
この国で起きている。

無能。
無力。
学ぼうとせず。
闘おうともせず。
無気力で。

怠惰。
独善。
努力もせず。
独りよがりに終始して。
依存的で。

そんな。
輩が。
寄生する。
澱んだ空気。
そいつが蔓延している。

そんな。
国に。
暮らしているのさ。
ブルースが。
歌えるかもしれない。

抑圧も。
差別も。
どこでもない。
すぐそこに。
あるのだ。

欺瞞も。
簒奪も。
どこでもない。
すぐそこに。
あるのだ。

貧困も。
崩壊も。
どこでもない。
すぐそこに。
あるのだ。

暴走も。
暴発も。
どこでもない。
すぐそこで。
始まっているのだ。

終焉は。
世界の終わりは。
どこでもない。
すぐそこに。
迫っているのだ。

悍しい空気。
澱んだ空気。
どれだけ蔓延しても。
どこまでも無関心。
どこまでも怠惰。

魑魅魍魎が。
餓鬼が。
跋扈する。
そんな国で。
暮らしていくのさ。

僕にも。
僕らにも。
僕らのブルースが。
聴こえるかもしれない。
歌えるかもしれない。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/12 Sun あてどなく / 村八分

20170212kutabirete


草臥れて。
疲れ果てて。
遊び過ぎたから。
それも。
ないではないけれど。

もう。
ここ何年。
否。
ここ十数年。
この疲労感につき纏われている。

いつから。
なぜ。
そんなことは。
もう。
思い出せもしない。

いつまで。
なぜ。
そんなことは。
もう。
考えたくもない。

あてなどなく。
あてどなく。
この疲労感の中を。
彷徨いながら。
歩いている。

何処へ。
辿り着けるわけでなく。
何処へ。
行きたいわけでもなく。
歩いている。

『くたびれて』'15年リリース。
村八分の未発表音源を集めたスタジオ・アルバム。
初出は'91年でその際のタイトルは『草臥れて』で。
このアナログ盤はその再発になるもので、アナログ盤になったのは初めてでした。
録音されたのは'71年の4月30日とのことで。
メンバーはチャー坊、富士夫ちゃん、青ちゃん、浅田哲、そして上原裕、ユカリさんです。
録音時の平均年齢は20歳を切っていたのかな。若々しく荒々しい村八分です。
今では。何だか訳のわからないものも含めて。膨大な音源がリリースされていますが。
'91年当時はあの2枚組のライヴ・アルバム。それこそが普通に手に入る村八分の総てで。
この音源が世に出るとのニュースを耳にした時は半信半疑で。
そしてリリースされて耳にできた時は狂喜乱舞したことを今でも鮮明に覚えています。
その時のCDと比較すると音がクリアになった気がするのだけど。リマスターなのかな。
兎に角。アナログ盤の厚い音で聴けるようになったのは嬉しい限りですね。
針を落とすと毎回思うのは、チャー坊のあまりに特異な言語感覚。
どこから言葉が出てくるのだろう。身体の奥深いところか、頭上の数十センチ上なのか。
映像で観ることができる。不思議な浮遊感を漂わせた存在感。それが言葉になっている感じ。
そして。この、ただのロックンロールの凄まじいカッコ良さと圧倒的な存在感。
チャー坊のヴォーカルとのアンバランシにして、微妙なバランス。
Charが、セックス・ピストルズが出てきた時に、村八分だろ、と言ったとか。
でも。村八分にある倦怠感と厭世感。そいつはピストルズには感じないかな。
そう。若々しく荒々しいのに。どうしようもなく、くたびれて、醒めている。
そのザラザラっとした感覚が村八分のロックンロールをリアルなものにしているのだと感じるのです。

草臥れて。
疲れ果てて。
はしゃぎ過ぎたから。
それも。
あるにはあるけれど。

もう。
ここ何十年。
否。
生まれついてから。
この疲労感につき纏われている。

なぜ。
どうして。
そんなことは。
もう。
思い出せもしない。

なぜ。
どうして。
そんなことは。
もう。
考えたくもない。

あてなどなく。
あてどなく。
この疲労感の中を。
流離ながら。
漂っている。

何処か。
辿り着くあてがあるわけでなく。
何処か。
行きたいところがあるわけでもなく。
漂っている。

どうしようかな。
そんなこと。
考えたところで。
どうしようもない。
どうにもならない。

繰り返し。
積み重ね。
また。
繰り返し。
積み重ね。

つき纏われ。
絡み捕られ。
引きずり込まれ。
沈み込んで。
囚われて。

いつから。
どこから。
草臥れて。
いつまでも。
どこまでも。

疲労感の中を。
彷徨いながら。
歩き続けて。
流離ながら。
漂い続けて。

遊んで。
はしゃいで。
あてなどなく。
あてどなく。
弾けて。沈んで。

何処か。
辿り着くあてがあるわけでなく。
何処か。
行きたいところがあるわけでもなく。
漂っている。

あてなどなく。あてどなく。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/11 Sat *待てない、ならば / ザ・モップス

20170211psychedelicsoundsinjapan


待てない。
待っていられない。
そうさ。
待ってなど。
いられるか。

思い立ったら。
それが吉日。
それが好機。
腰を上げずに。
機を逃してなるものか。

そう。
思うのなら。
そう。
感じるのなら。
それが答え。

だから。
取るもののも。
取らないくらいの。
そんな勢いで。
そんな熱さで。

兎に角。
急げ。
衰える前に。
冷める前に。
急いで羽ばたけ。

意図や。
思惑や。
そんなものが。
異なっていたとしても。
故に生まれるものもあるのだから。

『サイケデリック・イン・ジャパン』'68年リリース。
数あるGSの中でも本格派として知られたモップスの1stアルバム。
元々は星勝、スズキ幹治、村上薫、三幸太郎の4人組で結成されて。
そこに幹治の兄である、鈴木ヒロミツが加入してモップスとして本格的に活動開始。
エリック・バードンが大好きだったと言うヒロミツの迫力のある歌声。
星の激しく歪ませたファズが特徴的なギター。そのぶつかり合う様が実に魅力的です。
他のGSの例にもれず。職業作家によるナンバーを歌わされたモップスですが。
その「朝まで待てない」も「ベラよ急げ」も、GSの枠を超えたものとなっていて。
後に海外でガレージ・ロックとして評価されたのも納得の尖がり方だったりします。
職業作家の手によるナンバー、1曲のみのオリジナル・ナンバー。
それ以外は総てカバーとなっているのですが。その選曲が興味深いもので。
アニマルズ、ドアーズ、ジェファーソン・エアプレイン、ボックス・トップス。
アニマルズも2曲の内1曲はバードンが活動拠点をサンフランシスコに移した後のもので。
アルバム・タイトル、そしてジャケットからしてもサイケデリックを標榜していたと。
尤も。これは所属していたホリ・プロの社長が米国旅行で影響されて持ち帰った企画で。
モップスのメンバーのR&B志向、ブルース・ロック志向とは相容れないものもあったとか。
しかし。その葛藤、その鬩ぎ合いが。ある種の緊張感を生んで迫力を増加させているかと。
恐らくは既に海外ではサイケデリックは既に過去のものとなりつつあった筈で。
ヒロミツや星はもう既にR&B、ブルースをベースにより本格的なロックへと。
意識していたか、無意識だったかは分かりませんが。そのある種の焦燥感みたいなもの。
急かされる、突き動かされる衝動みたいなものが、このアルバムを傑作足らしめている。
そして。その勢いのまま。待てない、急げと。モップスはGSからニュー・ロックへと駆け抜けていくのです。

待てない。
待っていられない。
とてもじゃない。
待ってなど。
いられるものじゃない。

思い立ったら。
直ぐに行動。
それが当然。
バットも振らずに。
見逃し三振などしてなるものか。

そう。
思ったのなら。
そう。
感じたなのなら。
それが答え。

だから。
おっとり刀で。
駆けつけるくらいの。
そんな勢いで。
そんな熱さで。

何が何でも。
急げ。
衰える前に。
冷める前に。
急いで駆けだせ。

企画や。
意思や。
そんなものが。
ずれていたとしても。
故に生まれるものもあるのだから。

だって。
そう。
思ったのだろう。
そう。
感じたのだろう。

だから。
もう。
いてもたっても。
いられなくて。
待てないのだろう。

だったら。
もう。
あれも、これも。
ほったらかしても。
急ぐしかないだろう。

明日では。
朝では。
遅すぎる。
そんなには。
待っていられない。

この。
思いが。
この。
感じが。
あるうちに。

勢いのままに。
熱さのままに。
機を逃して。
衰える前に。
冷める前に。

待てない。
ならば。
急げ。
そうすれば。
その先が見えてくるだろう。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/10 Fri *真似は真似、でもね / Little Milton

20170210singsbigblues


物真似。
猿真似。
所詮。
そんなもの。
ではあるけれど。

真似を。
するからには。
真摯に。
真剣に。
やらせてもらいますと。

だって。
好きだから。
憧れているから。
真似をしたくなる。
そんなもの。

その思い。
そいつだけは。
いつも。
いつでも。
忘れずに。

少しでも。
自分なりに。
伝えられれば。
伝えられるものがあれば。
いいなと。

今回も。
土壇場まで。
少しでも。
近づけたらと。
悪あがき。

『Sings Big Blues』'66年リリース。
リトル・ミルトンの企画色の濃いアルバム。
タイトル通りにミルトンが自らのフェバリットである。
そんなブルースのスタンダード・ナンバーに挑んでいます。
全12曲、これでもかの名曲揃い。ミルトン、大いに楽しんでいて。
オリジナルを尊重しながらも。ミルトンならではの歌声、ギター。
そいつを駆使して。(当然ですが)物真似には終わらせていません。
中にはジェームス・ブラウンの「Please, Please, Please」なんてナンバーもありますが。
そこは何と言っても。ミスター・ブルーズン・ソウルのミルトンですから。
ソウルにしてブルース、ブルースにしてソウル。そんな超越者として。
見事にミルトンならではの、ソウルフルなブルースに仕立てています。
ヴォーカリストとしてはゴスペルが根底にあるミルトンですが。
ギタリストとしてはB.B.キングの影響下にあるスクィーズ派であって。
そのB.B.の「Sweet Sixteen」や、かの「Stormy Monday」と言ったスロー・ブルース。
そこでのうねりを上げるギター。これがなかなかの聴きもので。
どうしてもヴォーカリストとしてのイメージが(特に日本では)強いミルトンの。
ギタリストとしての技量の高さ、その魅力をたっぷりと味わうこともできます。
そして。やはり時代の先端を行っていたそのファンキーなセンス。
それが爆発しているのがチャック・ウィルスの「Feel So Bad」で。
その重量級でありながらも、飛び跳ねる感覚、そいつが何ともご機嫌であって。
確か、シングルとしてもヒットしたのかな。原曲の素晴らしさもあるのでしょうが。
新たな生命を吹き込んだとも言えるミルトンのセンスの確かさが感じられるのです。

物真似。
猿真似。
所詮。
そんなものと。
自戒しながら。

真似を。
するからには。
真摯に。
真剣に。
取り組ませてもらいますと。

だって。
大好きだから。
恋、焦がれているから。
真似をしようと思う。
そんなもの。

その思い。
そいつだけは。
いつも。
いつまでも。
忘れずに。

少しでも。
自分なりに。
表現できれば。
表現できるものがあれば。
いいなと。

今夜も。
土壇場まで。
少しでも。
掴めたらと。
悪あがき。

そうさ。
どこまで。
いっても。
やっても。
真似は真似。

そいつは。
そいつで。
自覚して。
自戒して。
胸に刻んで。

それでも。
たかが。
物真似。
されど。
物真似。

真摯に。
真剣に。
そいつは。
その思いだけは。
忘れずに。

好きなのだ。
憧れているのだ。
大好きなのだ。
恋、焦がれているのだ。
その一念で。

少しでも。
自分なりに。
伝えられたらと。
表現できたらと。
いいなと。

真似は真似。
それでも。
それだから。
いつでも。
土壇場まで。
悪あがきせずにはいられない。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/09 Thu *未知のお宝 / Muddy Waters

20170209rareandunissued


探せ。
掘り出せ。
未だ見ぬ。
才能を。
人材を。

足りない。
間に合わない。
あっちも。
こっちも。
何とか、やりくり。

そいつにも。
限度はある。
やがて。
干上がる。
底をつく。

その前に。
手を尽くし。
足を尽くし。
何が何でも。
見つけるのだ。

未だ。
何処かに。
見えていない。
気づいていない。
そんな宝が眠っている。

そう信じて。
四方八方。
網を張り巡らせて。
獲るのだ。
釣り上げるのだ。

『Rare And Unissued』'83年リリース。
マディ・ウォーターズのチェス音源の編集アルバム。
同年にマディが亡くなっているので。追悼盤的な意味合いもあったのかな。
年代的には'47年~'60年までと幅広い年代の録音から選ばれていて。
全14曲の殆どがこのアルバムのリリース時では未発表だった曲、テイクで。
理由はわかりませんが。一部の曲が英国でのみリリースされたことがあったものだと。
まぁ、録音された当時は理由がどうであれ没になったものなので。
これがマディの最上の姿かと問われれば、そうだとは答えかねるのですが。
黄金のシカゴ・ブルース、黄金のチェス。その大看板だったマディのブルースです。
決して無視して、見過ごして、見逃していいと言うものでないのも確かだと思われます。
デルタの残り香が濃厚な初期から、シカゴ・バンド・ブルースが円熟した後期まで。
キャリアを経ることによってマディのブルースにも変化があったことも俯瞰できます。
メンバーもウィリー・ディクソン、オーティス・スパン、ジミー・ロジャースに。
リトル・ウォルター、ジュニア・ウェルズ、ジェイムス・コットンときて。
ロバート・ジュニア・ロックウッド、サニーランド・スリムやフレッド・ビロウの名前も。
更には、あのギター・ウィザードことタンパ・レッドが参加している曲もあります。
それぞれが一枚看板を張れる。それがマディの下に集い、そして独立していくと。
そんな歴史の生々しい息吹を感じることもできるアルバムなのですね。
例えば、ハーモニカはウォルターからウェルズへ、そしてコットンへと。
常に新しい才能、人材が次々に現れる。次々と未だ見ぬ者を発掘し続けていたのだなと。
そう。このアルバム。マディの埋もれていた、見過ごされていたお宝を発見できると共に。
そんな、シカゴ・ブルースの人材、お宝発掘の変遷をも垣間見させてくれるアルバムなのですね。

探せ。
掘り起こせ。
未だ見ぬ。
技能を。
人財を。

満たない。
追いつかない。
あっちも。
こっちも。
何とか、つぎはぎ。

そいつにも。
限度はある。
やがて。
枯渇する。
破綻する。

その前に。
策を尽くし。
運を尽くし。
何が何でも。
見つけるのだ。

未だ。
何処かに。
見過ごしているだけ。
見失っているだけ。
そんな宝が眠っている。

そう信じて。
四方八方。
罠を仕掛けてでも。
獲るのだ。
釣り上げるのだ。

未だ見ぬ。
未知の。
才能が。
技能が。
ある筈だ。

今は。
見過ごしている。
見失っている。
きっと。
それだけのこと。

探せ。
掘り出せ。
掘り起こせ。
何処かから。
何処からでも。

手を尽くせ。
足を尽くせ。
そうだ。
策も尽くせ。
運も尽くせ。

四方八方。
網を張り巡らせ。
罠を仕掛けて。
獲るのだ。
釣り上げるのだ。

干上がり。
底をつく。
枯渇する。
破綻する。
その前に。

未だ見ぬ。
未知の。
人材を。
人財を。
お宝を見つけるのだ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/08 Wed *飲んで、飲んで、飲まれて、飲んで / Amos Milburn

20170208letshaveaparty


飲んで。
飲んで。
飲まれて。
飲んで。
そう言うことだ。

週の半ばだろうと。
仕事で遅くなろうと。
明日の朝が早かろうと。
そんなことは。
どうとでもなるのだ。

なんで。
そこまでして。
酒を飲むのか。
それは。
そこに酒があるから。

それだけのこと。
美味しい酒が。
美味しく飲ませてくれるお店が。
一緒に楽しんでくれる人が。
あるのだから。いるのだから。

どうして。
飲まずに。
済ませられようか。
飲まずに。
いられようか。

だから。
今夜も。
この街で。
飲んで。飲んで。
飲まれて。飲んで。

『Let's Have A Party』'83年リリース。
テキサス出身のブルース・マン、エイモス・ミルバーン。
西海岸で活躍して数々の酔いどれブルースで一世を風靡したエイモス。
その'47年~'56年の録音から12曲を収録したフランス編集アルバムです。
(この所謂美女ジャケットは’57年に米国でリリースされた同名アルバムに倣っています)
演技ではなく。真正の酔っ払いだったらしいエイモスです。
「One Scotch, One Bourbon, One Beer」「Good Good Whiskey」「Bad Bad Whiskey」と。
もう兎にも角にも、ただひたすらにアルコールの、酔っ払いのブルースだったりします。
それでもって、「Let's Have A Party」ですからね。まぁ、実に何ともいい気なもので。
そうだなぁ、ブルース版、酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞ~ってところかな。
某TV番組のエンディング・テーマに使われて有名になった「Bad Bad Whiskey」なんて。
梯子酒で泥酔して、一文無しになって。挙句に家へ帰る道がわからなくなって。
それをウイスキーのせいにしてしまうって歌ですからね。いや、もう何と言うか。
酔っ払いの鏡と言うか、酔っ払いの神様と言うか。実に素晴らしいなと。
エイモスのブルースに比べれば、自分なんてかわいいものだと免罪符にしたりして。
その転がり、弾けるピアノ。その陽気で、甘い歌声。酒も進もうってものなのです。
ストーンズがカヴァーした「Down The Road Apiece」もエイモスがオリジナルで。
チャック・ベリーを通してエイモスの陽気でありながら一癖ある乗りが引き継がれていて。
その存外な影響力の大きさを改めて感じることができます。
火を吹くようなブギでも、甘く蕩けるようなバラードでも聴く者を酔わせるエイモス。
流石は真正の酔っ払い、酔っ払いの鏡。何とも愛すべきブルース・マンなのですよね。
エイモスのピアノ、歌声が聴こえてきたら。飲まずにはいられないですからねぇ(笑)。

飲んで。
飲んで。
飲まれて。
飲んで。
そんなところだ。

あの娘に振られようと。
一人、寂しく扉を開けようと。
明日が見えてこなかろうと。
そんなことは。
どうとでもするのだ。

なんで。
そうまでして。
酒を飲むのか。
それは。
そこに酒があるから。

それだけで十分だ。
美味しい酒が。
美味しく飲ませてくれるお店が。
一緒に楽しんでくれる人が。
あるのだから。待っているのだから。

どうして。
飲まずに。
家路につけようか。
飲まずに。
寝床にもぐれようか。

だから。
今夜は。
この街で。
飲んで。飲んで。
飲まれて。飲んで。

飲んで。
飲んで。
飲まれて。
飲んで。
それでいい。

飲んで。
飲んで。
飲まれて。
飲んで。
それがいい。

酒が飲める。
酒が飲める。
酒が飲めるぞ。
酒が飲める、飲めるぞ。
それでいい。

酒が飲める。
酒が飲める。
酒が飲めるぞ。
酒が飲める、飲めるぞ。
それがいい。

理屈など。
いらない。
理由は。
見つければいい。
作ればいい。

屁理屈で。
構わない。
こじつけで。
何が悪い。
陽気で、楽しければそれでいい。

だから。
今夜も。
この街で。
飲んで。飲んで。
飲まれて。飲んで。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/07 Tue *彩色された夢の中で / The Drifters

20170207undertheboardwalkmono


夢で。
夢で逢いましょう。
まぁ。
そう言うことに。
しておこうかな。

甘い夢なぞ。
見てはいなかったが。
こうも。
思うようにいかないと。
思うようにならないと。

せめて。
そうだな。
夢で逢いましょうと。
そうでも思わないと。
そう言うことにしないと。

収まらない。
どうせ。
そうならば。
いっそのこと。
色、鮮やかな夢でも見ることとしよう。

暑い夏の日。
陽射しを避ける様に。
遊歩道の下を。
波打ち際を。
あの娘と二人で。

手を繋いで。
歩いていこう。
ホットドッグでも食べながら。
他愛のない話をしながら。
雑踏から少し離れて。

『Under The Boardwalk』'64年リリース。
'50年代から活動し、人気を博していたドリフターズ。
クライド・マクファターやベン・E.キングらを輩出して。
彼等が巣立っていった後もコンスタントにヒット曲を放っていました。
恐らくは。今でも現役で活動していると思われる息の長いグループです。
そんなドリフターズの「On Broadway」「Up On The Roof」・・・
そして「Under The Boardwalk」と言ったヒット曲を収録したアルバムです。
オリジナル・アルバムとしては4枚目となるのかな。
先ずは、色も鮮やかなこのジャケットが目を引きます。いい感じだなと。
深く艶のある歌声、そしてコーラスが魅力のドリフターズですが。
それを引き出して、際立させていたのがリーバー&ストーラーのチームで。
プロデュースは勿論、取り上げる楽曲の選曲にも関わっていたと思われて。
所謂、シップ・ビルディングの作家達が競って持ち込んでくるナンバー。
その中からドリフターズに相応しいナンバーを厳選していたのだろうなと。
そこから数々のヒット曲、名曲が生まれることになったのですよね。
中でも「Under The Boardwalk」は全米チャートの4位まで上がっています。
ストーンズや、憂歌団のカヴァーでも知られる、何ともご機嫌なナンバーです。
カップルが渚の遊歩道の下で戯れると言う他愛のない歌詞がまたいいのですよね。
テナーのジョニー・ムーアーがリードを取っていて。
ムーアーの伸びやかな歌声と、深く渋いコーラスとの対比も素晴らしく。
南国、夏の海を思わせるバックのサウンドもいい味を出しています。
アルバム全体としてはR&Bグループとしてはややポップに過ぎるかなとも思いますが。
この彩色されたかの如しドリフターズもまた魅力的なのです。

夢で。
夢で逢いましょう。
まぁ。
そう言うことに。
してしまおう。

甘い夢だと。
分かってはいたけれど。
ここまで。
思うままにはいかないと。
思うままにはならないと。

そこは。
せめてでも。
夢で逢いましょうと。
そうでも思わないと。
そういうことしてしまわないと。

収まらない。
だから。
それならば。
いっそのこと。
色、彩られた夢でも見ることとしよう。

暑い夏の日。
人混みを避ける様に。
遊歩道の下を。
波打ち際を。
あの娘と二人で。

指を絡めて。
歩いていこう。
フレンチフライでも食べながら。
訳もなく笑いながら。
潮騒からも少し離れて。

雑踏から。
人混みから。
離れて。
あの娘と二人で。
遊歩道の下。

陽射しは。
遮られて。
影になっても。
あの娘がいれば。
そこは明るくて。

色。
鮮やかに。
彩られた。
そんな世界で。
二人。

ホットドッグも。
フレンチフライも。
そう。
焼きそばも。
本当は欲しくない。

手を繋いで。
指を絡めて。
歩きながら。
言葉を交わして。
微笑も交わして。

やがて。
言葉は消えて。
微笑も消えて。
足音と。
微かな潮騒だけ。

遊歩道の下。
あの娘と二人。
何をするかって。
あの歌を。
思い出してごらんと。

夢で。
夢で逢いましょう。
夢で。
彩色された夢の中で。
逢えたらいいね。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/06 Mon *昼寝、昼酒、昼湯 / Lightning Hopkins

20170206polightnin


昼寝。
昼酒。
昼湯が。
大好きで。
身上潰した、と。

そんな。
身分に。
なってみたい。
そんなことを。
しでかしてみたい。

昼間だろうと。
月曜日だろうと。
否。
昼間だからこそ。
月曜日だからこそ。

眠りこけていたい。
酒を飲んでいたい。
湯船に浸かっていたい。
無理せず。
頑張らず。

未だ。
始まったばかり。
先は長いと。
ゆるゆると。
でれでれと。

好きなことだけ。
好きな時に。
それで。
身上が潰れるなら。
本望だとさえ思うのだ。

『Po' Lightnin'』'83年リリース。
その死の翌年にリリースされたライトニン・ホプキンスのアルバム。
録音はいずれもカリフォルニアで。1曲だけ'61年での残りは'69年です。
生涯を通じて莫大な録音を残しているライトニン。とても総ては追いきれませんが。
特筆すべきなのはこのアルバムの様な発掘音源にも殆ど出来の悪いものはないと。
どうしたら、ここまでのレベル、テンションを保てるのかなと思いますが。
所謂、再発見後は。伝説の大物ブルース・マンとして扱いも良かった様で。
(だからと言って。それで勘違いする様なことは決して無かったライトニンですが)
嘘か真か。スタジオには必ず酒と綺麗なお姉ちゃんが用意されていて。
それで、ご機嫌になったライトニン。デヘデヘデヘとブルースをブチかましたのだとか。
いいですよねぇ。この逸話、好きなのですよねぇ。流石はライトニンかなぁと。
このジャケットも。昼間(ですよね?)からビール片手にギター持ってデヘデヘデヘと。
このライトニンの視線の先には綺麗なお姉ちゃんがいるのだろうなと。
ライトニンのワンマン・バンドによるものが1曲、バンドが付いたものが1曲。
それ以外はドラマーと2人よる録音ですが。このドラマーとのコンビネーションと言うか。
ドラマーの刻むリズムに乗って弾き歌うライトニン。その間がいい感じかなと。
かの「Mojo Hand」も。例の著名なヴァージョンには正直及ばないものの。
こちらのやや肩の力の抜けた「Mojo Hand」も緩~く、威力を発揮しそうでいいかなと。
結局、ブルースって言うのは、特別なものではなくて。日常に普通に存在するもので。
そして力んだり、緊張したりするだけでなく。緩い呟きとしても発せられるものだと。
いつでも、どこでも。好きなものに囲まれて。デヘデヘデヘとブルースするライトニン。
最高だよなと思うのですよね。オルガンはねぇ、合わないとは感じますが・・・

昼寝。
昼酒。
昼湯が。
大好きで。
身上潰した、と。

そんな。
身分に。
なれたらなと。
そんなことを。
しでかしてみたいなと。

昼間から。
月曜日から。
否。
昼間からだから。
月曜日からだから。

眠りこけたまま。
酒を飲んだまま。
湯船に浸かったまま。
無理とは無縁。
頑張りとも無縁。

未だ。
始めなくても。
先は長そうだから。
ゆらゆらと。
でへでへと。

好きな時だけ。
好きなことを。
それで。
身上が潰れても。
本望だとさえ思うのだ。

好きなことを。
好きな時に。
好きな時だけ。
好きなことを。
それでいいじゃないか。

朝だろうが。
昼だろうが。
勿論。
夜だろうが。
望む時に。

眠って。
飲んで。
浸かって。
何にも。
考えずに。

眠り続けて。
飲み続けて。
浸り続けて。
何ものにも。
囚われずに。

ゆるゆると。
でれでれと。
ゆらゆらと。
でへでへと。
弛緩して。

顔を赤くして。
目尻を下げて。
鼻の下伸ばして。
好きなことだけ。
好きな・・・だけ。

昼寝。
昼酒。
昼湯が。
大好きで。
身上潰した、と。

そんな夢想に浸ってみる。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/05 Sun *結界 / Solomon Burke

20170205werealmosthome


少しばかり。
不安で。
漠然とした。
恐怖に。
追われている様な。

そんな。
夜の。
そんな。
帰り道は。
自然と早足になったりする。

少しでも。
早く。
一刻でも。
早く。
逃れたくて堪らない。

あと。
どれくらい。
あと。
どれだけ。
歩んだら。

辿り着けるのだろう。
帰れるのだろう。
それだけを。
考えて。思って。
駆けだしそうになるのを堪えて。

あの。
信号を渡れば。
あの。
角を曲がれば。
見えてくるはず。そうすれば。

『We're Almost Home』'72年リリース。
キング・ソロモン、ソロモン・バークのMGMからのアルバム。
ソロモンと言えば何をおいても’60年代のアトランティック時代。
確かにそいつは間違いがなくて。それこそがソロモンの黄金期であったと。
そのことには、一も二もなく同意するのですけれど。
恐らくはオーティス・レディングさえ現れなければ、その王座は揺るがなかったと。
そう確認したくなるほどの素晴らしいナンバー、アルバムの数々。
しかしながら。それだけがソロモンの総てでは無いのもまた事実であって。
特にMGM時代、中でもこのアルバムはなかなかに聴き応えのあるものとなっています。
なんでも「We're Almost Home」が映画(たぶんMGM配給かな)に使用されたとかで。
その哀愁溢れる「We’re Almost Home」を冒頭に配してアルバムを制作したと。
もう。その一発で。針を落としたら聴こえてくる力強く深いソロモンの歌声。
そいつで勝負ありって感じなのですけどね。なかなかにバラエティーに富んでいて。
ミディアムでキャッチーなソウル・ナンバーを中心にしながらも。
ストレートなブルースがあったり、サザン・ロックを思わせるナンバーもあったり。
更にはジャズのスタンダード「Misty」を、奇を衒うわけでもなく歌い上げてもいて。
この豊富な抽斗。そして何を歌ってもソロモンの歌にしてしまうその底力。
やはり。この時代においてもソロモンはまだまだ王様級の力を誇っていたのだなと。
何と言っても10代で説教師として活動を始めて。ゴスペルの冠番組を持っていた。
その逸話が物語る、歌声に宿る説得力はソロモンならではなのですよね。
恐らくは宗教的な意味合いも持つであろう「We're Almost Home」も。
ソロモンに歌われると。そうだ家へ帰ろう、故郷へ帰ろう、原点に戻ろうと。
素直に思えたりするのだろうと。その歌声の力、魅力を改めて強く感じるのです。

少しばかり。
寂しくて。
何ものでもない。
焦燥に。
憑つかれている様な。

そんな。
夜の。
そんな。
帰り道は。
自然と俯き加減になったりする。

とにかく。
早く。
なんでもいいから。
早く。
逃れたくて堪らない。

あと。
どれくらい。
あと。
どれだけ。
進んだら。

辿り着けるのだろう。
帰れるのだろう。
それだけを。
考えて。思って。
蹲ってしまいそうになるのを堪えて。

あの。
交差点を渡れば。
あの。
十字路を越えれば。
見えてくるはず。そうすれば。

結界。
早く。
帰ろう。
早く。
逃げ込もう。

結界。
もう少し。
あとわずか。
ほらもう。
見えてきた。

見えてきた。
ほらもう。
あとわずか。
もうほとんど。
結界。

信号を渡って。
角を曲がって。
交差点を渡って。
十字路を越えて。
結界へと。

駆けだしてしまう前に。
蹲ってしまう前に。
帰るのだ。
戻るのだ。
結界の中へと逃げ込むのだ。

不安も。
恐怖も。
寂しさも。
焦燥も。
寄せ付けない。

あの。
家へ。
あの。
結界へ。
さぁ、帰ろう。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/04 Sat *上を目指すだけ / Otis Clay

20170204theonlywayisupuk


ここまできたら。
後は。
もう。
ひたすらに。
上を目指すだけ。

そう。
もう。
下りようもなく。
どうしたって。
上がるしかないのだから。

もう。
この道を。
目の前の道を。
進むだけ。
歩むだけ。

覚悟を決めて。
場合によっては。
その印に。
ポーズでも決めて。
思いも新たに。

何処か。
例えば。
海の彼方でも。
どこでも。
待っているであろう。

誰かの為にでも。
上がるだけ。
上がり続けるだけ。
上を目指して。
どこまでも。

『The Only Way Is Up』'85年リリース。
日本のソウル・ファン、その心の故郷、オーティス・クレイ。
3回目の来日を記念して日本独自に編集された同名アルバム。
その英国盤となるアルバムで。日本より3年遅れでリリースされました。
港に佇みポーズを決めるクレイ。ソウル・・・演歌が聴こえてきそうな画ですが。
この写真、実は横浜港で撮影されたものだとかで。汽笛が聴こえてきそうでもあります。
O.V.ライトの代打として来日して。魂の熱唱で日本のソウル・ファンを虜にして。
以来、日本では高い人気を誇り、来日も重ねたクレイですが。
なかなか本国である米国ではアルバムをリリースするには至らなかったのですね。
クレイと言えばハイではあるのですが。そのハイとの契約も切れていた期間。
'75年~'80年の間に複数のインディ・レーベルからリリースされた数枚のシングル。
それらの埋もれてしまったナンバーを発掘して編集したのがこのアルバムだったのです。
黄金のハイ・サウンド、特にリズム隊との録音でないことで。
サウンド的には物足りなかったりもするのですが。クレイの熱い歌声は些かも変わらずに。
熱く、そして深く。聴く者の胸を揺さぶり、震わせるのです。
クレイの歌声は絶頂期、黄金期にあるのですよね。何故これが米国では売れなかったのか。
クレイも危機感を抱いていたのか。軽快なジャンプ・ナンバー「The Only Way Is Up」では。
その歌声に、後は上がるしかないのだと。上を目指すだけなのだと。
そんなクレイの決意も聴きとれる気がするのですよね。それがまた堪らないかな。
スロー・バラードの、グッと思いを込めて迫ってくる感じも素晴らしいものがあります。
あの初来日公演で収録された2枚組のライヴ・アルバムと共に。
こんな魅力的な編集アルバムが存在すること。クレイが如何に日本で愛され、日本を愛していたかの証かなと。

ここまできても。
未だ。
そう。
ひたすらに。
上を目指すだけ。

そう。
とうに。
下る選択などなく。
兎にも角にも。
上がるしかなかったのだから。

これからも。
この道を。
目の前の道を。
進み続けるだけ。
歩み続けるだけ。

覚悟を確かめる。
場合によっては。
その証に。
ポーズでも決めて。
思いを新たに。

何処か。
例えば。
海の果てでも。
どこでも。
待っているかもしれない。

誰かの為にでも。
上がるだけ。
上がり続けるだけ。
上を目指し続けて。
いつまでも。

そう。
とうの昔から。
もしかしたら。
端から。
下りようなどなくて。

もう。
とうの昔から。
もしかしたら。
端から。
上がるしかなくて。

他に。
選択肢などなくて。
どうしたって。
兎にも角にも。
上を目指すしかなくて。

だから。
この道を。
目の前の道を。
進んできた。
歩んできた。

そうだと。
それしかないと。
思いを新たに。
その証を胸に。
ポーズを決めたら。

何処か。
海の向こうでも。
海の果てでも。
待っていてくれるなら。
どこまでも。いつまでも。

何よりも。
そんな。
自分になる為に。
上がるしかない。
そう。上を目指すだけ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/03 Fri *陰に / Cornell Dupree

20170203shadowdancing


表には立たず。
陰に隠れて。
お膳立てをしたら。
後は躍らせるだけ。
踊り過ぎない程度に。

導いて。
指し示して。
描いた。
絵図が。
出来上がる様に。

ただし。
飽くまでも。
表向きは。
素知らぬ顔をして。
素知らぬ素振りで。

思いのままに進む限りは。
頷きながら背中を押して。
思いから外れそうな時は。
それとなく脇腹でも突いて。
舞台の役者達を動かして。

脚本通りに。
筋書き通りに。
進む様に。
成る様に。
舞台裏で知恵を巡らせる。

影絵の様に。
表に立つことは無く。
あくまでも。
裏で。
踊る。事を進める。

『Shadow Dancing』'78年リリース。
敏腕ギタリスト、コーネル・デュプリーの3rdアルバム。
デュプリーと言うとスタッフのギタリストとしての印象が強いと思われて。
実際にこのアルバムをリリースした時にはスタッフのメンバーだったのかな。
しかしながら。それ以前からアトランティックの名セッション・マンとして知られていて。
アトランティック・ソウルの数々の名曲、名盤でそのプレイを披露していて。
特にキング・カーティスのバンドの一員としてはライヴでも大活躍していて。
あのアレサ・フランクリンのフィルモアでのライヴでも印象的なギターを弾いています。
そんなデュプリーですから。全編インストのこのアルバムも。
ただテクニックをひけらかす様な、またただ軽くお洒落に聴き流されてしまう様な。
そんな薄っぺらでフュージョンなアルバムに陥ることは見事に回避していて。
随所に、デュプリーの原点にあるソウル、R&Bの感覚に溢れるアルバムとなっています。
おそらく安易なフュージョン・ブームには乗らない、流されない。
そのことはデュプリー自身もかなり意識していたと思われて。メンバーの人選にしても。
ドラマー以外はスタッフのメンバーは参加していなくて。ストリングスを多用しながらも。
どっしりと構えたリズム隊をバックに、弾き過ぎず、喋り過ぎずに。
ほどよくツボを押さえた、そして間を生かしてギターを歌わせることによって。
サウンド全体に、何とも言えないソウルフルなグルーヴを与えているのですよね。
デュプリーのギター、その味わい素晴らしさが堪能できる。しかし決して五月蝿くはない。
その絶妙な塩梅。長年、言わば裏方、黒子としてソウル・シーンを支えてきた。
そんな敏腕にして、職人肌のデュプリーならではなのだと思わされます。
スティーヴ・クロッパーとはまた異なりますが、これぞソウル・マンと呼べるギタリストなのです。

表には出ずに。
陰に回って。
策を張り巡らせたら。
後は動かすだけ。
動き過ぎない程度に。

誘って。
呼び込んで。
引いた。
路線を。
走り出す様に。

ただし。
飽くまでも。
表向きは。
何も知らない顔で。
後に従っている振りをして。

思いのままに進んでいる間は。
笑顔で背中を押して。
思いから逸れ始めたら。
それとなくポイントを切り替えて。
舞台の役者達を導いて。

演出通りに。
演技プラン通りに。
進む様に。
成る様に。
舞台裏で仕掛けを操る。

影絵の様に。
表に出ることは無く。
あくまでも。
裏で。
動かす。事を成させる。

光が。
当たらなくとも。
影の。
中に位置しようとも。
問題ではない。

要は。
事が。
進めば。
成れば。
それでいい。

それには。
影の中こそが。
やりやすい。
相応しい。
そんなこともある。

絵図を。
描いて。
路線を。
引いて。
あくまで影にて。

様子を。
窺いながら。
躍らせる。
動かす。
陰に隠れて。

脚本通りに。
シナリオ通りに。
演出通りに。
演技プラン通りに。
幕を下ろせればいい。

その時。
初めて。
幕に映る。
影絵に。
誰かが気づくかも。

陰に。
隠れて。
回って。
そここそが。
我が踊り場、我が舞台。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/02 Thu *大丈夫だと / Irma Thomas

20170202safewithme


大丈夫だと。
心配ないよと。
囁いてくれるのだ。
語りかけてくれるのだ。
ここにいるからと。

それだけで。
大丈夫だと。
心配ないのだと。
そう思えて。
ふっと、楽になるのだ。

だから。
毎朝。
毎日。
短くても。
挨拶を交わすのだ。

たいしたことじゃない。
特別ななにかを。
語るわけでもない。
ただ。
挨拶を交わすだけ。それだけ。

でも。
それで。
救われる。
そんなこともある。
そんなものもある。

そこにいるのだと。
私がいるのだと。
大丈夫だと。
心配ないと。
そう感じさせてくれるのだ。

『Safe With Me』'79年リリース。
ニュー・オーリンズのソウル・クイーン、アーマ・トーマス。
そのアーマがニュー・オーリンズのレーベルからリリースしたアルバム。
'60年代からヒットを飛ばしていたアーマですが。
徐々に商業的な成功からは見放されて。レコード契約も失って。
更にはハリケーンの被害でニュー・オーリンズを離れてと。
'70年代は必ずしも恵まれた環境にはいなかったと思われるアーマ。
心機一転、ニュー・オーリンズに居を移してこのアルバムをリリースしました。
録音はマッスル・ショールズなどでも行われていて。制作にはダン・ペンも参加してと。
その気合の入った歌声がストレートに響いてくるそんなアルバムです。
ダンサーなタイトル・ナンバー「Safe With Me」での伸びやかで温かい歌声。
アーマの歌声にある、優しくそして大きな力で包み込む魅力に溢れています。
ジャニス・ジョプリンも取り上げたダンのナンバー「Woman Left Lonely」の解釈。
その感情表現、懐の深さも流石と言うほかなくて。類まれなるシンガーである証かなと。
フォー・トップスのナンバー「Can't Help Myself」も歌っていますが。
(何故か「Sugar Pie Honey Bunch」と改題されています)
原曲の弾む感じを残しつつも、キュートな感じに仕上げているのも微笑んでしまいます。
そう。優しくて、おおらかで、可愛らしくて。そんなアーマの魅力が存分に発揮されていて。
何とも愛しいアルバムなのですが。地方レーベルの悲しさかヒットには至らなかったと。
結局アーマが再びヒットを飛ばすのは'80年代後半のこととなるのですが。
そんな雌伏の時代でも、アーマはアーマであったと。
それを実感するたびに。アーマを好きでよかったと安心する自分がいたりするのです。

大丈夫だと。
心配ないよと。
微笑んでくれるのだ。
ちゃんと伝えてくれるのだ。
ここにいるからと。

それだけで。
大丈夫だと。
心配ないのだと。
そう信じて。
やっと、力が抜けるのだ。

だから。
毎晩。
毎日。
短くても。
挨拶を交わすのだ。

たいしたことじゃない。
特別ななにかが。
起きるわけでもない。
ただ。
挨拶を交わすだけ。それだけ。

でも。
それで。
助けられる。
そんなこともある。
そんなものもある。

そこにいるよと。
私はいると。
大丈夫だと。
心配ないと。
そう信じさせてくれるのだ。

それでいい。
それがいい。
それだけでいい。
それ以上。それ以外。
望むものはない。

離れていても。
遠くても。
変わらずに。
いるのだと。
いてくれるのだと。

囁いてくれれば。
語りかけてくれれば。
微笑んでくれれば。
ちゃんと伝えてくれれば。
それで。

感じられる。
信じられる。
それで。
安心できる。
心配しないでいられる。

何があっても。
何が起きても。
大丈夫だ。
心配無用だ。
そういうことだ。

毎日。
毎朝。
毎晩。
交わされる。
挨拶。

それで。
それだけで。
共にあると。
大丈夫だと。
それでいいのだ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/02/01 Wed *住めば都と / Curtis Mayfield

20170201theresnoplacelikeamericatod


住めば。
都と言うけれど。
そうだな。
どこでも。
どんな街でも、どんな国でも。

いいところもあれば。
悪いところもあって。
そいつを。
如何に楽しむか。
如何に楽しんでみせるか。

そんなもの。
そんなところ。
そうなのかも知れないが。
そうはいかない。
そんな時もあってさ。

端から。
がんじがらめに。
縛られて。
有無をも言わさずに。
抑え込まれて。

そんな時。
どうしようもならない時。
新しい都を。
新天地を。
求めざるを得なくなるわけだ。

そいつは。
間違いなく。
どうでもよくなくて。
他人事じゃなくて。
明日は我が身かもしれないのさ。だから。

『There's No Place Like America Today』'75年リリース。
アルバム・タイトルとジャケットも強烈なカーティス・メイフィールドのアルバム。
典型的な古き良きアメリカの幸福そうな白人一家を描いた看板。
その前に並ぶのは配給に並ぶ黒人達の列。その対比とアルバム・タイトルとの皮肉。
他に類をみない場所、約束の地。その仮面を剥がせば、一皮むけばこんなものなのだと。
インプレッションズ以来の、ぶれることのないカーティスの視点、意思を感じます。
公民権運動の時代から時は流れ、ニュー・ソウルの時代も終焉を迎えようとしていた頃。
しかし現実は何も変わっていないではないかと。そんな絶望的な諦念に襲われて。
それでも。尚。愛を歌い続けようと、希望を歌い続け様とするカーティスがいます。
元々、声高な表現を好まないカーティスですが。このアルバムは一層、沈み込む感が強くて。
極限に近いほど削られた、その音数の少なさと相まって寒々としていると言うか。
沈鬱とさえ感じられるのですが。それが故に抜き差しならない覚悟みたいなものがあって。
その肚の座り方が、そのサウンドに、その歌声に穏やかで力強い迫力を与えています。
時に呟く様で、語る様で。そんなカーティスの歌声は優しくも思われるのですが。
その実、抜き差しならない緊張感を伴って聴く者の胸に迫ってくるのです。
カーティスのアルバムとして考えた時。迫力や緊張感が艶や弾力性を削いでしまっている。
それは確かかもしれず。カーティスの最高傑作とは言い難いのでしょうが。
だとしても。このアルバムは、このアルバムのカーティスはやはり聴く価値がある。
そう。ここにいるカーティスは、どうでもよくはない人であり。
このアルバムは、どうでもよくはないアルバムなのです。それだけのものなのです。
寒々しく、沈鬱と感じられても。迫力や緊張感が勝り過ぎたとしても。
それでも。尚。どうしても歌わなければならない、伝えなければならないものがこの世界にはあるのです。

住めば。
都と言うけれど。
そうだな。
どこでも。
どんな社会でも、どんな世界でも。

好きになれるところもあれば。
嫌いだなと思ってしまうところもあって。
そいつを。
如何に呑めるか。
如何に吞み込んでみせるか。

そんなもの。
そんなところ。
それはそうかも知れないが。
そう簡単ではない。
そんな時もあってさ。

端から。
爪弾きにされて。
隔てられて。
有無をも言わさずに。
仲間外れにされて。

そんな時。
どうにもできない時。
新しい都を。
新天地を。
求めざるを得なくなるわけだ。

そいつは。
間違いなく。
どうでもよくなくて。
対岸の火事ではなくて。
明日は我が身かもしれないのさ。だから。

どこでも。
どの土地も。
どこでもない。
特別な土地でなければ。
ならないのではないか。

どこでも。
どんな場所でも。
どこでもない。
特別な場所でなければ。
ならないのではないか。

どこでも。
どんな街でも。
どこでもない。
特別な街でなければ。
ならないのではないか。

どこでも。
どんな社会でも。
どこでもない。
特別な社会でなければ。
ならないのではないか。

どこでも。
どんな国でも。
どこでもない。
特別な国でなければ。
ならないのではないか。

どこでも。
どんな世界でも。
どこでもない。
特別な世界でなければ。
ならないのではないか。

どこでも。
誰でも。
住めば都。
そんな多義性、そんな多様性。
そいつを失ってはならないのではないか。

そいつは。
間違いなく。
どうでもよくなくて。
誰かの問題ではなくて。
己の問題でしかないのだ。だから。伝えずにはいられないのさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/31 Tue *微熱の妖精 / Marianne Faithfull

20170131northcountrymaid


微熱。

一昨日も。
昨日も。
今日も。
おそらく。
明日も。

微かに。
僅かに。
熱っぽく。
世界は。
薄い膜の向こう。

平熱の。
その日々より。
ほんの少し。
熱く。
緩く。

視界も。
聴力も。
意識も。
輪郭を失い。
滲んでいる。

気だるく。
沈み込み。
されど。
何故か。
甘美にも思われて。

微熱。

『North Country Maid』'66年リリース。
マリアンヌ・フェイスフルの3枚目となるアルバム。
初めの2枚のアルバムは同時にリリースしていたマリアンヌ。
1枚はブリティッシュ・トラッドの香りが濃厚で。もう1枚はアイドル・ポップで。
デッカも、そしてマリアンヌ自身も方向性を模索していたとのことだったのか。
その後、結婚、出産。そしてミック・ジャガーとの不倫関係へと。
そんな状況の中での。このアルバムでは再びブリティッシュ・トラッドの香りが濃厚で。
清楚で、そしてどこか妖艶とも言える微笑を浮かべるマリアンヌのジャケット。
『妖精の歌~マリアンヌ・フェイスフル』なる邦題も納得の美しさです。
マリアンヌ・フェイスフル、フォーク・ソングを歌うとの副題には時代を感じますが。
既にスキャンダルの中にいたマリアンヌのアイドル人気は衰退を始めていて。
故にデッカがポップ路線に見切りをつけての、フォーク、トラッド路線との説もありますが。
その歌声、その表現力。なによりも生き生きとした空気が伝わってくるところに。
メリー・ホプキンと同様にマリアンヌもトラッドに惹かれていたのではとも感じます。
ドノヴァン他のカヴァーに、トラッドをアレンジしたナンバーの数々。
華やかさは薄く、地味な印象を与えますが。マリアンヌの歌声には熟成されたものがあって。
あの「Scarborough Fair」などは、なかなかに堂々たる仕上がりとなっています。
面白いのは、惹かれるのは。生き生きとしている、熟成している、堂々とした仕上がり。
それは確かなのですが。一方で、どこか微妙な浮遊感も漂っているのですよね。
そう。何か薄い膜の向こうから歌っている様な、異世界からその歌声が届けられる様な。
その歌声、そして存在も。輪郭がぼやけている様な、この世のものでない印象があるのです。
微熱に浮かされて、うなされて。その夢の中で聴こえてくる、現れるものなのですよね。
マリアンヌと言うのは。やっぱりそうですね。手の届かない妖精の様な存在なのかな。

微熱。

一昨夜も。
昨夜も。
今夜も。
おそらく。
明日も夜も。

微かに。
僅かに。
熱を帯びて。
世界は。
薄い膜を隔てている。

平熱の。
その夜より。
ほんの少し。
熱く。
緩く。

視界も。
聴力も。
意識も。
境界を失い。
溶けだしている。

気だるく。
沈み込み。
されど。
何故か。
淫靡にも思われて。

微熱。

見るのも。
聴くのも。
考えるのも。
思うに。
任せずに。

微かな。
僅かな。
熱に。
遮られ。
隔てられ。

輪郭を。
失い。
輪郭が。
溶けだした。
世界の中で。

身も。
心も。
朦朧としたま。
底へと。
沈み込みながら。

膜の向こう。
境界の向こう。
そこから。
微かに。
僅かに。

聴こえてくる。
ものに。
届けられる。
ものに。
浮かされる。うなされる。

微熱。
それは。
甘美で。
淫靡で。
優しくて。

微熱。
その。
妖精。
歌が聴こえる。
匂いに癒される。

手を。
伸ばしても。
届かない。
その存在に。
微笑みかけてしまう。

微熱。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/01/30 Mon *対価、代償、そして・・・ / Alan Price Set

20170130pricetoplay


頑迷とか。
固執とか。
そいつは。
困りもの。
そうではあるけれど。

なんでも。
かんでも。
柔軟になどと。
そいつは。
耳障りはいいけれど。

譲れない。
そんなものも。
ある筈で。
そいつは。
ハッキリさせておこう。

己の。
思いに。
考えに。
行いに。
何の矜持も無いのなら。

そいつが。
どうして。
響くものか。
動かせるものか。
認められるものか。

対価を。
得られるか否かは。
別として。
ことをなすなら。
矜持を持てと言うことだ。

『The Price To Play』'66年リリース。
アニマルズを脱退したアラン・プライス。
そのアランが結成したアラン・プライス・セットの1stアルバム。
数枚のEP盤をリリースした後に満を持してリリースされたのだとか。
盟友だったエリック・バードンと袂を分かつことになったアラン。
その原因には印税だか、ギャラの問題もあったとの説もある様で。
そう考えると。アルバム・タイトルは随分と皮肉が利いていると言うか。
英国ならではのセンスだなと思いますが。それ程にアランには誇りがあったのだろうと。
制作もアラン自らが務めているこのアルバム。選曲やらアレンジも含めて。
その実にグルーヴに富んだセンスは見事の一言で。特に特徴的だなと思わされるのは。
決して音量が大きくもなく、弾きまくってもいないのに(殆ど聴こえない曲も)。
アルバム全編を通して、アランのオルガンのグルーヴィーな響きが印象的なところで。
このクールなグルーヴ、それこそがアランの目指していたものなのだろうなと。
アニマルズがラフでタフな。ザラザラしたガレージな側面を強めていくのと対照的で。
そこに。アランがどうしても譲れなかった、相容れなかったものがあったのですね。
おそらくは。アニマルズに残る選択をすれば、商業的には正解だったのでしょうが。
それをしなかった、出来なかった。そんなアランの矜持がこのアルバムにはあるのです。
マーヴィン・ゲイやオーティス・レディングのカヴァーでは存外に熱い歌声も聴かせていて。
その辺りには、エリックへの対抗心を感じないでもないのですが。
それでも熱くはなり過ぎない、弾みはするけど吠えはしない。そんなクールな佇まい。
その一線を崩さないのもアランの矜持の表れなのでしょうね。誇り高い男なのですね。
ジョージィー・フェイムやズート・マネーにも通じる英国ならではのダンディズム、痺れるなぁ・・・

頑固とか。
偏屈とか。
そいつも。
考えもの。
そうではあるけれど。

なんでも。
かんでも。
応変になどと。
そいつは。
耳障りはいいけれど。

曲げられない。
そんなものも。
ある筈で。
そいつは。
キッチリさせておこう。

己が。
思いに。
考えに。
行いに。
何の矜持も感じられないのなら。

そいつが。
どうして。
震わせられるものか。
呼び起こせるものか。
熱くさせられるものか。

代償を。
払わされるか否かなど。
関係ない。
ことをなすなら。
矜持を捨てるなと言うことだ。

寄って。
巻かれて。
それで。
安穏。
その前に。

群れて。
合して。
それで。
安閑。
その前に。

耳を澄ませて。
聞いてみよう。
訊いてみよう。
それでいいのか。
それを望んでいるのか。

他の誰でもない。
己は。
己自身は。
それでいいのか。
それを望んでいるのか。

よしとしないなら。
望んでいないのなら。
立ち止まる。
振り出しに戻る。
そいつも必要なのだ。

得られる対価より。
支払う代償より。
大切なものが。
胸にあるのなら。
そいつは捨ててはならないのだ。

頑迷。固執。
頑固。偏屈。
そいつは困りもの。
そいつと実は紙一重。
それはそうだけれど。

矜持。
そいつのない。
そいつを持てない。
そいつを感じられない。
そんなものには何も宿りはしない。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年1月 | トップページ | 2017年3月 »