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2017/03/11 Sat *地に足 / Clarence Gatemouth Brown

20170311standingmyground


ふらふらと。
ふわふわと。
漂うように。
そんな。
足どりで。

とてもじゃないが。
そうは見えない。
そうは思われない。
そいつは。
そうかもしれないが。

立つところは。
依るところは。
いつでも。
どこでも。
明らかなのだ。

そう。
誰かとは。
他人とは。
世間様とは。
異なるかもしれないけれど。

俺は俺で。
これでも。
それでも。
地に足。
そいつは着けている。

自分の。
自分だけの大地。
そいつが。
あれば。
見失わなければ。

『Standing My Ground』'89年リリース。
ブルース界きっての鬼才、クラレンス・ゲイトマウス・ブラウン。
'40年代から活躍するも。一時は不遇をかこっていたクラレンス。
'70年代にヨーロッパで再評価され。'80年代に大復活。
その'80年代にリリースされた最後のアルバム。そしてアリゲーターでの1stアルバム。
何しろ。ブルース・マンと呼ばれるのが大嫌いだったらしいクレレンス。
初来日時のインタビューではブルースの話題ばかりでブチ切れたと言う伝説も。
そんなクラレンスですから。ギターだけでなく、フィドル、ピアノ、ドラムスも操って。
(そもそもギターを手に取る前は、ドラマーとして活動していたのだとか)
その音楽性もブルースの枠内に収まらない、幅広いものがあるのですが。
このアルバムは。比較的、ブルース寄りと言うか。ストレートなブルースが多いかなと。
しかし。それはあくまでもクラレンスにしてはとのことわりが付くもので。
そのアレンジは独特で。ギター・プレイもトリッキーで緻密だったりします。
「Got My Mojo Working」、A面頭に置かれたこのあまりに有名なブルース・クラシック。
その何とも切れ味の鋭いクールなアレンジなど。凄くカッコいいのですが。
これがあの「Got My Mojo Working」かと、思わせられるほどに生まれ変わっています。
そして。アコーディオンとラブボードが加わったザディコなナンバーもあるところ。
一般的にはテキサス・ブルース・マンとして語られるクラレンスですが。
生まれたのはルイジアナで。父親はセミプロでケイジャンもレパートリーにしていたとか。
そんなクラレンスのルーツ、立つところ、依るところが表れてもいます。
しかし。本当にギターだけでなくて。フィドルもピアノも素晴らしくて。
決して器用貧乏になっていないのは。クラレンスはクラレンスで。しっかりと己が大地に立っていたからかな。

ゆらゆらと。
さらさらと。
流されるように。
そんな。
佇まいで。

とてもじゃないが。
そうは感じない。
そうは考えられない。
そいつは。
そうかもしれないが。

立つところは。
拠るところは。
いつでも。
どこでも。
迷わないのだ。

そう。
あいつとは。
こいつとは。
世間様とやらは。
異なるのだろうけれど。

俺は俺で。
なんとか。
かんとか。
地に足。
そいつは着けている。

自分の。
自分だけの大地。
そいつを。
思えれば。
忘れさえしなければ。

いつでも。
どこでも。
ふらふらと。
ふわふわと。
彷徨。

いつまでも。
どこまでも。
ゆらゆらと。
さらさらと。
流離。

その。
足どり。
その。
佇まい。
覚束ないようで。

どこにも。
立たずに。
依らずに。
拠らずの。
落ち着きのなさ。

見えない。
思われない。
感じない。
考えられない。
それはそうだろうけど。

俺は俺で。
地に足。
立つところがある。
依るところがある。
拠るところもある。

自分の。
自分だけの大地。
そいつを。
見失わなければ。
忘れさえしなければ。

地に足。



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