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2017/03/12 Sun *根無し草 / Sonny Boy Williamson

20170312thebestofsonnywilliamson


根無し草。
浮草。
どうにも。
どうやら。
そんなもの。

別に。
好んで。
安定を。
定住を。
拒んではいない。

なのに。
どうしても。
安らがない。
定まらない。
いつも。いつでも。

落ち着かない。
辿り着かない。
そんな思いが。
拭えずに。
過ごしている。

ここだと。
これだと。
思える時が。
思える場所が。
来るのだろうかと。

いまも。
この時も。
探しているとは。
求めているとは。
思うのだけれど。

『The Best Of Sonny Boy Williamson』'72年リリース。
日本独自編集のサニー・ボーイ・ウィリアムソンのベスト・アルバム。
チェス(チェッカー)に残された、'55年~'63年にかけての録音から。
14曲が選ばれて。ほぼ年代順に収録されています。至極、妥当な選曲、曲順。
特に奇を衒うことは無く。サニー・ボーイの魅力をそのまま伝えようとの。
そんな意図を感じるかな。まだまだ日本ではブルースが広く知られる前ですからね。
さて。見事に雰囲気を捉えているジャケットでおわかりだとは思いますが。
このサニー・ボーイは所謂二世、そう本名ライス・ミラーのサニー・ボーイです。
その生年には諸説あって。定説が無く。若い頃のことは不明で。
ミシシッピ生まれであることはわかっているもの。実は本名にも異説があるのだとか。
その名前が知られる様になったのは40代以降と。遅咲きのブルース・マンで。
アーカンソー州ヘレナでラジオの番組を持ってからのことで。そしてこの時から。
所謂一世が南部には来ないのを利用してサニー・ボーイ・ウィリアムソンを名乗ったと。
初めて録音を経験した時には既に50代になっていたと思われて。
チェスと契約をした時にはもう50代も半ばだったのですよね。長い道程だったなと。
そして。あの独特の。吹き語りとも言える様な、ハーモニカと。胡散臭い歌声。
その何とも言えない味わいと迫力のあるブルースでヒットを飛ばす様になるのですね。
チェス時代のサニー・ボーイはややモダンになったとは言われるものの。
十分に南部の臭味を残していて。それがリトル・ウォルターとは対極とも言えるもので。
その老獪なテキヤの親分的な貫禄と親しみのあるブルースが魅力的なのですよね。
山高帽とトランクをトレード・マークとしていたサニー・ボーイ。根無し草、漂泊の人。
そんなイメージを抱かせる、放浪、流離を感じさせる哀愁が漂うところもね。堪らないのです。

根無し草。
浮草。
どうにも。
どうやら。
そうらしい。

別に。
好んで。
放浪を。
流離を。
選んではいない。

なのに。
どうしても。
浪浪と。
流れるままに。
いつも。いつでも。

落ち着けない。
辿り着けない。
そんな思いを。
抱いたまま。
過ごしている。

ここだと。
これだと。
決める時が。
決める場所が。
来るのだろうかと。

いまも。
この時も。
探しているのは。
求めているのは。
確かな筈なのだけれど。

どうにも。
どうやら。
いつも。
いつでも。
根無し草。

どうにも。
どうやら。
いまも。
これからも。
根無し草。

どうしても。
安らがない。
定まらない。
浪浪と。
流れるままに。

落ち着かない。
辿り着かない。
落ち着けない。
辿り着けない。
その思い。

安定を。
定住を。
拒んではいない。
探している。
求めている。

なのに。
その時が。
その場所が。
見えない。
わからない。

どうにも。
どうやら。
浮草。
根無し草。
そいつが性分であるらしい。



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