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2017/03/22 Wed *その瞳の輝き / Linda Ronstadt

20170322dontcrynow


その。
瞳の輝きを。
その。
微笑を。
いかさないのは勿体ない。

確かに。
足りないものも。
あるし。
欠けているものも。
あるけれど。

それを。
差し引いても。
それでも。
人を引き寄せるもの。
そいつがあると。

それは。
今はまだ。
微かな輝き。
僅かな可能性。
そうなのだろう。

それでも。
微かでも。
僅かでも。
輝くもの。
惹かれるもの。

それが。
あると言うことは。
それだけで。
確かな魅力であると。
そう言うことなのだ。

『Don't Cry Now』'73年リリース。
歌姫、リンダ・ロンシュタットの転機となったアルバム。
ストーン・ポニーズでの活動を経てカントリー・ロックを主戦場としていたリンダ。
より幅広いフィールドでの活躍を望んだ結果、ちょっとしたトラブルに見舞われ。
そんな背景もあってか。このアルバムは制作陣の体制が異なる時期の録音が収録され。
旧プロデユーサーによるもの、旧プロデューサーと当時の恋人J.D.サウザーによるもの。
サウザー単独によるもの、サウザーとピーター・アッシャーによるものに大別されます。
要は旧体制を離れ違ったリンダにサウザーが手を貸してアッシャーの下に連れ出したと。
そしてこの後、アッシャーの手によってリンダは世界で愛される歌姫となっていくのです。
さて、そんな背景があるにも関わらずアルバムとしての統一感が保たれているのは。
リンダの魅力、その歌声と。そして稀なるカヴァーの選曲のセンスが大きいかなと。
過渡期ではある故に。カントリー・ロックの香りが濃厚に漂ってはいるのですが。
そこに徐々にではあるものの言わば洗練されたものを感じさせるものが入り込んでいって。
リンダの歌、リンダの世界としか言い様がないものが誕生しようとしているのです。
サウザー、エリック・カズ、イーグルス、ランディ・ニューマン、ニール・ヤング・・・
それらを見事に解釈して。自らのものとして歌ってしまうリンダ。その見事な才能。
そしてやはり、その才能を一層輝かせているのは、その容姿であり、その佇まいかなと。
このジャケットのリンダ。見つめていると、見つめられている様で吸い込まれそうに。
グレン・フライだったかが。あの頃、皆がリンダに恋をしていたのだと語った魅力。
恋多き女とか、魔性の女とかも称されたリンダですが。それらも含めて。
その存在が、それ自体が輝き魅力を放つ様に。己を知り、己を磨き、武器にしたのだと。
与えられたものを最大限に生かした。それこそがリンダが歌姫となれた理由だったのでしょう。

その。
瞳の輝きは。
その。
微笑は。
余白を感じさせる。

確かに。
未だ。
定まってはいない。
未だ。
眠ったままのものもある。

それに。
気づいていなくても。
それでも。
人を動かそうとするもの。
そいつがあると。

それは。
今はまだ。
磨かれていない輝き。
目覚めていない可能性。
そうなのだろう。

それでも。
磨けば。
目覚めれば。
輝くもの。
惹かれるもの。

それが。
感じられると言うことは。
それだけで。
魅力的な原石であると。
そう言うことなのだ。

平均的に。
そつなく。
完成された。
そんな才能も。
必要ではあるけれど。

何かが。
足りなくても。
何かが。
欠けていても。
それでもと思わせる。

未だ。
定まっていなくても。
未だ。
眠ったままでも。
それでもと感じさせる。

差し引いてでも。
気づきさえすればと。
人を引き寄せるもの。
人を動かそうとするもの。
そいつを目にすると。

微かな。
僅かな。
磨けば。
目覚めさせればと。
その可能性に賭けてみたくなる。

それだけの。
瞳の輝き。
微笑。
佇まい。
存在感。

それが。
魔性だとしても。
それをいかした時。
余白が埋められた時。
それを想像すると抗えないのだ。



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