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2017/03/30 Thu *その前に / The Mods

20170330jailguns


俯き。
躓き。
膝を折る。
そう。崩れ落ちる。
その前に。

無理矢理。
やせ我慢でも。
カッコつけでも。
構わないから。
拳を握りしめて。

前を向き。
上体を起こし。
膝に力を入れて。
兎にも角にも。
ファイティング・ポーズを。

そいつが。
とれれば。
そいつが。
できるのであれば。
大丈夫。

未だ。
終わりはしない。
未だ。
続けられる。
闘える。

だから。
握りしめた拳が。
両膝が。
震えていても。
立ち続けるのだ。

『Jail Guns』'84年リリース。
モッズの変則的な2枚組アルバム。
各地で収録されたベスト・アルバム的な意味もあるライヴ・アルバムに。
新曲を3曲収録した12インチ・シングルの組合せ。
恐らくはリリース後の全国ツアーに合わせての企画だったのだと思われます。
ライヴ・アルバムは全9曲収録。鹿鳴館から渋公、後楽園スタジアムまで。
会場の大きさも様々なライヴが一度に楽しめる趣向になっています。
「バラッドをお前に」「激しい雨が」と当時のヒット曲も勿論収録されていて。
この2曲のライヴ・テイクが聴けると言うのが売りだったのかもしれません。
ライヴならではの熱いモッズが聴けるのは堪らないものがあります。
どうせならフル・サイズで聴かせてくれよとの欲求不満が募るのと。
意図的なのか歓声が小さく抑えられていて。やや臨場感に欠けるかなとは思うのですが。
逆に、それで。実際のライヴ会場に足を運ばせる意図があったのかな。
時間はあっても、金は無く。体験できるライヴの数も限られていたので。
モッズに関して言えばこのアルバムで。疑似体験して堪えていた時期もありました。
12インチ・シングルの中では何と言っても「Teenage Blue」が最高で。
メロディーも、歌詞も。胸に迫ると言うか、募ると言うか。鷲掴みにされるかな。
極論すれば。切なくなければロックじゃないし。刹那的でなくてもロックじゃないと。
そう思い込んでいるので。そんな人間にとっては。もう堪らないナンバーなのです。
そう。結局ロックなんて、ロックンロールなんて。ボニー&クライドなのだよなと。
こんなアルバム、こんなナンバー、こんなロック・バンドがあるから、いてくれるから。
どんな時も。そんな時も。諦める、敗れ去るその前に。何とかしようと思えるのです。

項垂れ。
震えて。
跪く。
そう。崩れ落ちる。
その前に。

無理矢理。
ハッタリでも。
見栄っ張りでも。
構わないから。
拳を握りしめて。

上を向き。
前のめりに。
膝を奮い立たせて。
兎にも角にも。
ファイティング・ポーズを。

そいつを。
とれれば。
そいつを。
見せられるのであれば。
大丈夫。

未だ。
終わってはいない。
未だ。
続きはある。
闘える。

だから。
握りしめた拳に。
両膝に。
冷汗をかいても。
立ち続けるのだ。

どうにも。
どうしても。
悲しくて。
切なさから。
逃れられないのなら。

どうにも。
どうしても。
虚しくて。
刹那的に。
ならざるを得ないなら。

そうさ。
そいつから。
目を逸らさずに。
向き合って。
立ち続けることさ。

そうさ。
そいつを。
真正面から。
受け止めて。
闘い続けることさ。

握りしめた拳が。
両膝が。
震えていても。
唇が渇いて。
顔が蒼ざめていても。

やせ我慢して。
カッコつけて。
ハッタリかまして。
大見得きって。
ファイティング・ポーズを。

そう。崩れ落ちる。
その前に。
やれることは。
闘えるものは。
まだまだあるってことなのさ。



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