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2017/04/18 Tue *蒼白い炎 / John Lee Hooker

20170418playsandsingstheblues


蒼白い炎。
それを。
胸に抱いて。
そのままに。
そのままで。

あの日。
あの時。
感じた思い。
それを。
忘れずに。

あの日。
あの時。
その。
蒼いまま。
そのままに。

何も。
変わらない。
何も。
変えられていない。
だから。

悲しみも。
怒りも。
あの日の。
あの時の。
そのまま。蒼いまま。

蒼くて。
何が悪い。
蒼さだけが。
叫ばせる、闘わせる。
そんなものもあるのだ。

『Plays & Sings The Blues』'61年リリース。
チェスへの録音から編集されたジョン・リー・フッカーのアルバム。
先ずはこのジャケットが素晴らしいなと。蒼白い炎を放つジョン・リーのブルース。
その何たるかを見事に捉え、表しているなと感じるのです。
尤も。ジャケットに写っているのはジョン・リー本人では無いでしょうが。
さて。'51年~'52年にかけて録音された12曲が収録されているこのアルバム。
1曲だけベースが入っているだけで。後はエレキギターでの弾き語りとなっています。
あまりにも売れっ子だった為に。様々な変名を使って様々なレコード会社に録音していて。
チェスへの録音はどの名義だったのかなとか考えてしまいますが。それは兎も角。
やっているのは、録音されたのはジョン・リーのブルース。それ以外の何ものでもなくて。
何故か。チェスのジョン・リーはあまり語られないのですが。悪いわけもなくて。
夏には聴けないとまで言われた。暑さ極まりないワン・アンド・オンリーのブルース。
それが、これでもかとばかりに。身と心を焦がそうと、燃やそうと迫ってくるのです。
唸り、呻き、叫び。己とも闘いながら。ブギーで、スロー・ブルースで煽ってくるのです。
そのどこかぶっ飛んだ感もある鬼気迫る様。そいつに魅入られずにはいられないのです。
ドクター・フィールグッドもカバーした「Mad Man Blues」なんて。もう実になんとも。
延々と、悶々とブギーを、スロー・ブルースをブチかまし続けるジョン・リー。
そのしつこさ、諦めるとか、忘れるとか、止めるとか。そんなこととは無縁のブルース。
ある意味で。とてつもなく蒼臭くもあるけれど。その蒼臭さこそが魅力なのです。
蒼臭くて、蒼くて何が悪いと。蒼いからこそ、やり続けられる、成し遂げられることもある。
そんなことを感じさせてくれる、教えてくれるジョン・リー。流石だよなと。
こうでなきゃ、70歳を超えて。20人以上のガール・フレンドとは付き合えないよねと思うのです。

蒼白い炎。
それを。
胸に秘めて。
そのままに。
そのままで。

あの日。
あの時。
刻まれた思い。
それを。
忘れずに。

あの日。
あの時。
その。
蒼さのまま。
そのままに。

何も。
変わらなかった。
何も。
変えられないかもしれない。
だから。

切なさも。
悔しさも。
あの日の。
あの時の。
そのまま。蒼いまま。

蒼くて。
何が悪い。
蒼さだけが。
支える、突き上げる。
そんなものもあるのだ。

あの日。
あの時。
思ったのだ。
感じたのだ。
だから。

唸りながら。
呻きながら。
叫んで。
拳を突き上げて。
闘ってきたのだ。

なのに。
あの日。
あの時と。
何も。
変わってはいない。

だから。
ここで。
諦めてはならない。
忘れてはならない。
止めてはならない。

あの日。
あの時の。
悲しみを、怒りを。
切なさを、悔しさを。
胸に抱いて、胸に秘めて。

蒼いまま。
そのまま。
蒼くて。
何が悪い。
悪いことなどあるものか。

蒼白い炎。
それだけを。
支えに。
それだけを。
拠り所に。

闘い続けるのだ。



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