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2017/04/25 Tue *貴賤など / Blondie

20170425blondie


貴賤など。
ありはしない。
そう。
何を売りものにしようが。
何を生業にしようが。

問題は。
何を売るのか。
何を糧にするのか。
そこではない。
そこにはありはしない。

どう。
売るのか。
どう。
糧を得るのか。
そこにあるのだ。

どんな思いで。
どんな志で。
どこまでの。
意思がそこにあるのか。
矜持がそこにあるのか。

どれだけ。
真摯に。
向き合っているのか。
進もうとしているのか。
闘っているのか。

そう。
貴賤があるとしたら。
分かれるとしたら。
それは。
己自身が選んでいるのだ。

『Blondie』'76年リリース。
今年ニュー・アルバムをリリースするらしいブロンディ。
その長いキャリアの第一歩となった記念すべき1stアルバム。
当時の邦題は『妖女ブロンディ』だったかな。なんでそうなるのですが。
まぁ、このジャケットはB級なホラー映画を想起させなくもないですかね。
3rdアルバムでブレイクするまでのブロンディは地味な印象が強くて。
実際に初来日公演も悲惨なほどに客の入りが悪かったらしく。
焦った大貫憲章が一人で盛り上げようとネクタイを引きちぎったと言う伝説(?)も。
未だナイジェル・ハリソンもフランク・インファンテもいない5人組のブロンディ。
その顔ぶれには違和感があると言うか、馴染みがないと言うのが正直なところですが。
これが。なかなか悪くないと言うか、ポップで、キッチュでいいのですよね。
ニュー・ヨーク・パンクの一派としてシーンに登場してきたブロンディですが。
確かにアンダー・グラウンドな匂いは感じさせつつ。それだけにはおさまらない。
そんなフットワークの軽さと言うか、懐の深さを感じさせるものがあります。
後にディスコ、レゲエ、ラップと貪欲に取り込んでいくことになるその姿勢は。
既にこの頃からあって。クールにポップな側面も打ち出しているのが抜け目ないなと。
クリス・ステインもかなりの才人だと思われますが。デボラ・ハリーの存在。
既に30歳になろうかと言う苦労人であるデビーの経験に裏打ちされたしたたかさ。
バンドを続けていく、バンドを成功させる。その為には必要な役割は引き受けると。
「X offender」や後の「Heart Of Grass」で歌われる様な娼婦のイメージをも利用して。
その妖しく隠微な魅力で聴く者を引き寄せ、ポップでキッチュな世界の虜にしてしまう。
デビーの強靭な意思と揺るがない矜持。そんなプロ根性の賜物がブロンディだと思えるのです。

貴賤など。
ありはしない。
そう。
売りものが何であろうが。
生業が何であろうが。

問題は。
売っているもの。
糧にしているもの。
そこではない。
そこにはありはしない。

なぜ。
売るのか。
なぜ。
糧を得られるのか。
そこにあるのだ。

どんな願いで。
何を望んで。
どこまで。
意思を持ち続けられるか。
矜持を保っていられるか。

どれだけ。
真摯に。
前を向いているのか。
先を見据えているのか。
逃げずにいられるか。

そう。
貴賤があるとしたら。
分かれるとしたら。
それは。
己自身が生み出しているのだ。

職業に。
貴賤など。
ありはしない。
詩人は魂を売り。
娼婦は体を売り。

ある者は。
時間を売り。
体力を売り。
技術を売り。
知識を売り。

何を。
売ろうが。
生業にしようが。
そこに。
上下などありはしない。

あるとすれな。
そこに。
込められた。
思いや願い。
意思や矜持。

それが。
真摯であるならば。
それが。
真剣であるならば、
それでいい。

貪欲なまでに。
前へと。
先へと。
逃げずに。
闘い続ける。

そんな。
強靭な意思。
揺るがない矜持。
裏打ちされた。
プロ根性。

その。
賜物であれば。
貴賤など。
問われない。
問題になどされない。

そう。
自らを。
黄にするのも。
賤にするものも。
己自身の問題なのさ。



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