« 2017/04/28 Fri *海賊の旗に憧れて / The Pirates | トップページ | 2017/04/30 Sun *斜め後ろ辺り / Nick Lowe »

2017/04/29 Sat *猥雑な幸福 / Kilburn & High Roads

20170429wotabunch


猥雑な幸福。

幸せは。
喜びは。
畏まった。
静寂の中になんか。
ありはしない。

煩くて。
ごちゃごちゃで。
わちゃわちゃで。
兎に角。
訳もわからないけれど。

賑やかで。
滅茶苦茶で。
支離滅裂で。
それでも。
底抜けに陽気な。

そんな。
空気の中にこそ。
あるのだと。
そんなものだと。
だからいいのだと。

酒と煙草の。
匂いが立ち込めて。
笑い声が絶えなくて。
躁状態だとすら思える。
その坩堝にこそ幸福はあるのだと。

猥雑な幸福。

『Wotabunch!』'78年リリース
イアン・デュリーが在籍していたキルバーン&ザ・ハイローズ。
イアンがブレイクしたのをきっかけに発掘された1stアルバム。
元々は'74年に録音されたもののレコード会社が倒産してお蔵入りになって。
その後、移籍してリリースされたものの。殆どが再録音されていて。
それがオーバー・プロデュースで評判が芳しくなかったらしく。
オリジナルの音源が。漸く、待望のリリースで陽の目を見ることになったと。
イアンを始めとする後のブロックヘッズのメンバーに後の999のメンバーもいて。
何とも煩く、如何わしく。そして緩さもあるファンキーなサウンドが聴けます。
イアンもブレイク後程には毒々しくは無くて。どちらかと言うとほのぼのしているかな。
そうは言うもののイアンですからね。十分に胡散臭さは発揮していますが。
その胡散臭さの中から立ち上る温かさ、そして親しみやすさ、人懐っこさ。
そんなものが独特の賑やかさを醸し出していて。それがとても、何とも幸せなのですね。
鋭さや、強靭さには欠けるものの。ファンキーだと感じさせるのはその幸福感故かな。
既にレゲエやラテンへの接近も試みていて。この進取の気質を感じさせる雑食性。
その旺盛な食欲故の、雑多で猥雑な世界。その生命力が魅力的なのですね。
兎に角。何は無くても。煩く、賑やかで、陽気で。そこにこそ幸せがあるのだなと。
アルバムとして考えれば。滅茶苦茶で、支離滅裂で。整合性など微塵もありませんが。
それがどうした。それが何だと言うのだと。そんなイアン達の心意気、鼻息を感じます。
見せかけではない。本物の逞しさ。そんなものがあるから真にファンキーであれると。
そのファンキーさの中に、そこに飛び込んで、そこで生きる。その覚悟さえあれば。
大概のことは何とかなる、何とでもなる。そう思わせてくれる出会い。それはやはり幸福なのです。

猥雑な幸福。

幸せは。
喜びは。
気どった。
様式の中になんか。
ありはしない。

煩くて。
ごったごったで。
わやも、いいところで。
兎に角。
訳なんてありはしなくて。

賑やかで。
無茶苦茶で。
不規則で。
それでも。
底抜けに陽気な。

そんな。
風景の中にこそ。
あるのだと。
そんなものだと。
だからいいのだと。

酒と煙草の。
匂いが消えなくて。
嬌声が絶えなくて。
躁状態としか思えない。
その坩堝にこそ幸福はあるのだと。

猥雑な幸福。

混沌。
混乱。
乱雑。
そして。
猥雑。

そんな。
空気。
そんな。
風景。
その中にこそ。

酒と煙草と。
涙と汗と。
笑いと叫びと。
そんなものが。
飛び交うところ。

煩くて。
賑やかで。
滅茶苦茶で。
支離滅裂で。
底抜けに陽気で。

煩くて。
賑やかで。
無茶苦茶で。
不規則で。
どこまでも陽気で。

そんな。
ごちゃごちゃで。
わちゃわちゃで。
ごったごったで。
わやも、いいところ。

そんな坩堝にこそ。
そんなところにこそ。
何とも言えない。
何ものにも代え難い。
幸福はあるのだと。

猥雑な幸福。



web拍手 by FC2

|

« 2017/04/28 Fri *海賊の旗に憧れて / The Pirates | トップページ | 2017/04/30 Sun *斜め後ろ辺り / Nick Lowe »

001 British Rock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2017/04/29 Sat *猥雑な幸福 / Kilburn & High Roads:

« 2017/04/28 Fri *海賊の旗に憧れて / The Pirates | トップページ | 2017/04/30 Sun *斜め後ろ辺り / Nick Lowe »