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2017/04/30 Sun *斜め後ろ辺り / Nick Lowe

20170430jesusofcool


斜めから。
そう。
何事も。
どんな事も。
少し距離を置いて。

斜めから。
そう。
斜め後ろ辺りから。
見てみると。
本質が見えてくる。

徒に。
熱くならずに。
無暗に。
巻き込まれずに。
その愚は避けて。

さりとて。
醒め過ぎない様に。
離れ過ぎない様に。
ちょうどいい塩梅の。
距離を保って。

それとなく。
囃すことも。
茶化すことも。
出来る様な。
そんな位置から見てみる。

そんな。
斜めからの。
斜め後ろからの。
視線みたいなものを。
忘れずにいたい。

『Jesus Of Cool』'78年リリース。
ニック・ロウの英国でのソロとしてのデビュー・アルバム。
米国ではタイトルに問題有りとされて。
タイトルと、収録曲の一部を変更してリリースされました。
まったく。米国と言うのは。どうにも融通とか愛嬌に欠ける時があるなと。
さて。ブリンズリー・シュオーツ時代から、その才気を遺憾なく発揮していたニック。
レコーディング契約の関係からか。解散後直ぐにソロ・デビューとはいかずに。
変名でベイ・シティ・ローラーズの応援歌をリリースするなどしながら。
プロデューサーとしてドクター・フィールグッズやダムド、グラハム・パーカー。
更にはエルヴィス・コステロ、そして盟友であるデイヴ・エドマンズ等を手掛けて。
そして。満を持して。このアルバムで待望のソロ・デビューとなったのでした。
極上のポップ・センスと、独特の軽妙にして皮肉の効いたユーモア。
米国音楽への強い憧憬を抱きながらも、どうにも英国的なものから逃れられないその世界。
ブリンズリー時代から変わらぬ、そしてこの後のソロとしての活動でも変わらなかった。
そんなニックの根底にあるもの。その総てがこのアルバムにはぎっしりと詰まっています。
英国を代表するポップの才人であるニックです。決して小難しいことをするでもなく。
さりとて声高に叫ぶでもなく。なのに。聴く者の胸の内にするりと忍び込んでしまう。
この絶妙な距離感と言うか、立ち位置の取り方はもはや芸術的な職人技とも言うべきか。
どうしようもなく聴く者の胸の内を揺さぶり、震わせながら。その様を眺めて笑っている。
そうだろう。そうなのだよと。少し離れたところで、しめしめと笑っている。
そんなニックの、斜めからの視線を感じながらも。それが愛しくて堪らなくなってしまうと。
もう。その立ち位置、世界の虜になってしまって。ニックのポップ無しでは生きられないのです。

斜めから。
そう。
いつでも。
どんな時も。
少し距離を置いて。

斜めから。
そう。
斜め後ろ辺りに。
立ってみると。
本質が感じられる。

徒に。
従わずに。
無暗に。
踊らされずに。
その愚は避けて。

さりとて。
見失ってしまわない様に。
置き去りにされてしまわない様に。
ちょうどいい塩梅の。
距離を保って。

それとなく。
戒めることも。
知らしめることも。
出来る様な。
そんな位置に立ってみる。

そんな。
斜めからの。
斜め後ろからの。
感覚みたいなものを。
無くさずにいたい。

潮流だとか。
潮目だとか。
そいつに。
囚われ過ぎて。
読んでいるつもりが。

気づいたら。
巻き込まれて。
流されて。
意思とは関係無しに。
もう戻れない。

そんな。
憂き目に。
会いたくないのなら。
熱くならずに。
騒がずに。

従う。
踊らされる。
その前に。
自分の立ち位置。
そいつを確認して。

一歩でも。
半歩でも。
離れて。
人の振りを見てみる。
人の揺れを感じてみる。

右向け右、なら。
左を、見てみる。
前へ倣え、なら。
後ろを、見てみる。
そんな一呼吸、余裕が持てる。

斜めから。
そう。
斜め後ろ辺り。
その辺りの。
立ち位置に立っていたいのだ。



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