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2017/05/08 Mon *月明り / The Neville Brothers

20170508yellowmoon


月明り。

照らされる。
その微かな輝き。
それさえも。
避けてしまいたい。
そんな気分の夜は。

敢えて。
その微かな輝き。
そいつを。
探して。
追いかけてみる。

夜の散歩。
陽射しを。
熱気を。
逃れて。
街角から街角へ。

歩きながら。
冷ましながら。
覚ましながら。
胸の内の思いにも。
微かな輝きを灯してみる。

昨夜。
今夜。
そして。明日の夜。
どんな思いが。どの様に。
輝くのだろう。

月明り。

『Yellow Moon』'89年リリース。
ネヴィル・ブラザーズの4枚目となるスタジオ・アルバム。
結成されて10年以上経過して。漸く4枚目。ライヴ・アルバムも含めて6枚目。
コンスタントな活動と、高い評価とは裏腹になかなか商業的な成功を得られなくて。
レコード契約も安定せずに。このアルバムはA&Mとの二度目の契約で生まれました。
言わずと知れた。セカンドライン、ニュー・オーリンズ・ファンク。
勿論、このアルバムでも。その個性、その魅力は発揮されていて。根底にあるのですが。
それだけに止まらない。そこだけに収まらない。そんな音楽性を展開している。
そこに。新しいネヴィル・ブラザーズの可能性を感じられるアルバムです。
恐らく。それはプロデューサーのダニエル・ラノアによるところも大きかったと思われて。
良くも悪くも音楽馬鹿と言うか、優秀なプレイヤーの集まりであるところに。
参謀役が加わったことで。その魅力がより多彩に表現できるようになったのだろうなと。
ゴスペルやレゲエ、果てはラップまでと。ファンクを基調としながら柔軟に展開。
ネヴィル・ブラザーズの高い技量に裏打ちされたその魅力が見事に表現されているかなと。
しかも。それを声高に叫ぶのでもなく、ゴリ押しで打ち出すのでもなく。
まるで。月明りの下で奏でられているかの様に、独特な静かな浮遊感と共に鳴っていて。
その静かな力強さが。確かなメッセージとなっているのが感じられるのです。
「A Change Is Gonna Come」も「Sister Rosa」も。故にストレートに伝わってきます。
ネヴィル・ブラザーズ。その底知れない懐の深さがこのアルバムにはあるのです。
特に。アーロン・ネヴィルの。あの歌声が。月明りに輝き、そして浮かび上がる様で。
その素晴らしさ、その響きは。時に神々しいとの表現を用いたくなる程のもので。
その祈りにも似た歌声は。聴く者の胸の中に微かな、しかし確かな輝きを灯すのです。

月明り。

照らされる。
その微かな輝き。
そいつでは。
満たされそうもない。
そんな気分の夜は。

どこまでも。
その微かな輝き。
そいつを。
追い求めて。
彷徨い続けてみる。

夜の散歩。
陽射しも。
熱気も。
必要とせず。
街角から街角へ。

立ち止まり。
冷めていく。
覚めていく。
胸の内の思いにも。
微かな輝きを探してみる。

昨夜。
今夜。
そして。明日の夜。
どんな思いが。どの様に。
灯るのだろう。

月明り。

月よりの使者。
その。
微かな輝き。
微かな呟き。
揺らめき、囁き。

時に。
避けて。
時に。
追い求めて。
その繰り返し。

昨夜。
今夜。
そして。
明日の夜は。
どうしているのだろう。

陽射しから。
熱気から。
逃れた。
必要ともしない。
夜の街角で。

歩きながら。
彷徨いながら。
冷ましながら。
覚ましながら。
胸の内の思いに。

微かな。
しかし。
確かな。
輝きが。
灯るのを感じながら。

月よりの使者。
その。
微かな輝きを。
微かな呟きを。
感じ。受け止める。

月明り。



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