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2017/05/12 Fri *そのままに / Luther Ingram

20170512letsstealawaytothehideaway


さぁ。
もう。
用は無い。
長居は無用。
逃げ出そう。

この胸に。
この手に。
確かな。
感触を。
抱いたのなら。

さっさと。
その手を取って。
連れ出して。
そのままに。
立ち去ろう。

誰も。
気づかぬうちに。
誰も。
目に留めぬうちに。
今のうちに。

抜け駆けだろうと。
何だろうと。
己がものにして。
己だけのものにして。
そうして。

人目を避けて。
人目につかぬ様に。
そのままに。
してしまおう。
そのまま過ごしてしまおう。

『Let's Steal Away To The Hideaway』'76年リリース。
テネシー出身のソウル・シンガー、ルーサー・イングラム。
甘い歌声、そして甘いルックスが魅力のルーサーの3枚目となるアルバム。
マッスル・ショールズのミュージシャンを起用してのニュー・ヨーク録音です。
(マッスル・ショールズでの録音だとの説もあるようですが)
そのキャリアにおいて。5枚のアルバムを残しているルーサーですが。
ラストとなった5枚目を除いてはスタックス傘下のココからのリリースだったとか。
それもあってか。サザン・ソウルのシンガーとして語られることが多いのですが。
その中でも一際、甘い歌声で。甘い匂いを放っているのが特徴的で。
言ってみれば。アル・グリーンを更に甘くしたかの様な個性が魅力的です。
ソウルと言うのは、すべからく不倫の歌だとの名言(?)がありますが。
その中でも、甘く不倫を歌わせたら右に出るものが無いと言われるルーサーです。
最も有名なのが前作の『If Loving You Is Wrong (I Don't Want To Be Right)』の。
そのタイトル・ナンバーですが。このアルバムのタイトル・ナンバーも負けず劣らずで。
何とも。情感たっぷりに、これでもかと道ならぬ恋を歌い上げています。
また、その歌の上手いこと。思わず聴き惚れて、引き込まれてしまうのですよね。
ファンキーなナンバーの乗りこなしの上手さもかなりのもので。それもまたね。
ここまで堂々と、しかも見事に不倫を歌い上げることができるルーサー。
ある意味では、非常に正統派の本格的なソウル・シンガーと言う事になるのでしょうかね。
それは兎も角。夜の四十万の中で。それも、その夜の端っこで。
密かに手に入れたもの、誰の目からも隠したもの。そんなものと共に聴きたいアルバムかな。
まぁ、ソウルと言うのは総じて夜が似合うのですが。その中でも夜の匂いが似合うかなと。

さぁ。
もう。
用は済んだ。
長居など無意味。
逃げ出そう。

この胸が。
この手が。
間違いのない。
反応を。
感じたのなら。

さっさと。
その背を押して。
連れ出して。
そのままに。
消え去ろう。

誰にも。
気づかれぬうちに。
誰の。
目にも留まらぬうちに。
今のうちに。

掟破りだろうと。
何だろうと。
二人のものにして。
二人だけのものにして。
そうして。

人目を避けて。
人目につかぬ様に。
そのままに。
しておこう。
そのまま過ごしていよう。

この胸に。
この手に。
確かな。
感触が。
あるのなら。

この胸に。
この手に。
間違いのない。
反応が。
あるのなら。

抜け駆けだろうと。
何だろうと。
己がものにして。
己だけのものにして。
そのままに。

掟破りだろうと。
何だろうと。
二人のものにして。
二人だけのものにして。
そのままに。

誰も。
気づかぬうちに。
誰も。
目に留めぬうちに。
そのままに。

誰にも。
気づかれぬうちに。
誰の。
目にも留まらぬうちに。
そのままに。

手に手を取って。
互いの背中に腕を回して。
連れだって。
そのままに。
立ち去ろう。消え去ろう。



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